12ワークフォース・レコード

この章の内容は次のとおりです。

ワークフォース・レコードの概要

「設定および保守」作業領域では、ワークフォース詳細の設定タスクのほとんどが「ワークフォース情報」機能領域にあります。実装プロジェクトを作成する場合、これらのタスクは「ワークフォース・レコードの定義」タスク・リストにあります。「ワークフォース情報」機能領域の一部として、個人の名前書式、名前形式、勤務可能状況、雇用値および文書タイプを定義します。

「企業HCM情報の管理」タスクを使用して、個人番号生成方法などの他のワークフォース関連タスクを定義します。

「ワークフォース情報」機能領域と「ワークフォース・レコードの定義」タスク・リストには、次の領域のタスクが含まれています。

領域 含まれるタスク

勤務可能性

カレンダ・イベント、勤務スケジュールとアサイメント、勤務シフトおよび勤務日パターン

個人レコード値

個人参照、フレックスフィールド、プロファイル・オプション、個人名書式と形式およびPersonタイプ

雇用レコード値

雇用参照、フレックスフィールド、プロファイル・オプションおよびアサイメント・ステータス

文書

文書参照、フレックスフィールドおよび文書タイプ

個人検索のプロセス

個人検索プロセスの設定

文書レコード

文書レコードを使用して、診断書、免許およびビザなどの文書を作成および管理します。「クイック処理」、「個人スポットライト」、「自分のチーム」作業領域または個人スマート・ナビゲーションから「文書レコード」タスクを使用して、個人の文書レコードを作成および保守します。事前定義済の文書タイプ、カテゴリおよびサブカテゴリを補足するために、独自の文書タイプを作成できます。

文書タイプおよびカテゴリ

文書タイプでは、下位レベルの文書の分類が提供されます。たとえば、休暇承認や医療レポートなどです。特定の文書にアクセスできるユーザーやロールを、文書タイプ・セキュリティ・プロファイルを使用して制限できます。たとえば、ライン・マネージャは、HRマネージャではなくても、就業者の給与明細を表示できる場合があります。

文書タイプに構成できる属性を次に示します。

フィールド 用途

タイプ

文書を分類します。翻訳エディタ・アイコンを使用して文書タイプを翻訳できます。

説明

そのタイプの文書レコードを作成する際に表示される説明やヒントなどのテキストを含めます。このテキストを指定すると、このタイプの文書レコードを作成するときに、文書タイプ・フィールドの横に情報アイコンが表示されます。翻訳エディタ・アイコンを使用して、文書の説明を翻訳できます。

失効通知期間

この文書タイプの失効期間を指定します。これは情報のみのフィールドであり、自動通知は決定しません。

添付ファイルの最小数

ユーザーが文書レコードに含める必要がある添付ファイルの数を指定します。

レポート・パス

文書タイプの文書レコードの作成時にレポートまたはレターを生成できるようにするBIパブリッシャ・テンプレートのパスを指定します。

文書タイプが適用される国を示します。デフォルトは「すべての国」です。

カテゴリ

文書を、上位レベルの意味のあるカテゴリにグループ化します。たとえば、休暇欠勤などです。DOCUMENT_CATEGORY参照タイプを使用して、新しい文書カテゴリおよびサブカテゴリを定義できます。

サブカテゴリ

さらに、文書をサブカテゴリにグループ化します。たとえば、一般や医療などです。DOCUMENT_CATEGORY参照タイプの値として文書カテゴリを定義し、選択したカテゴリの拡張参照値として文書サブカテゴリを定義します。

ステータス

この文書タイプの新しい文書レコードを作成できるかどうかを示します。

承認要

文書に承認が必要かどうかを示します。

複数発生の許可

文書タイプの複数のレコードを個人に作成できるかどうかを指定します。

公開必須

指定された日付から文書を使用できるか、ただちに使用できるかを示します。

文書提供プリファレンス使用可能

文書の提供プリファレンスを示します。

給与明細や年末の税金文書など、雇用主から就業者へ定期的に提供される文書に対しては通常、提供プリファレンスを定義します。オンラインや紙を含む、文書タイプのデフォルトの提供方法を選択し、その他の提供関連のプリファレンスを指定できます。これらのプリファレンスは、「設定および保守」作業領域の「文書タイプ」タスクを使用して設定します。

オンライン提供の同意

文書をオンラインのみで提供するために、就業者の同意が必要かどうかを指定できます。「オンライン提供の同意が必要」オプションを「はい」に設定し、「初期同意済」を「いいえ」に設定した場合は、「提供方法」として「印刷物」が自動的に選択され、このオプションの編集が無効になります。「初期同意済」を「いいえ」に再度設定すると、このオプションは自動的に選択解除されます(ただし、無効なままです)。

デフォルト・プリファレンスの上書き

文書タイプのデフォルト提供プリファレンスを設定し、関連するワーク・ストラクチャのプリファレンスを上書きします。給与法定ユニット(給与文書の場合)または雇用主(その他の文書カテゴリの場合)の様々なレベルで、デフォルトの提供プリファレンスを上書きできます。これは、これらのレベルが階層に配置されるためです。たとえば、事業所に設定された提供プリファレンスは部門に設定された提供プリファレンスを上書きし、部門に設定された提供プリファレンスは雇用主に設定された提供プリファレンスを上書きします。文書タイプは階層の最上位レベルにあります。文書タイプに指定したデフォルトの提供プリファレンスは、下位レベルで上書きしないかぎり、すべての文書に適用されます。

個人レベルの上書き

「個人情報」作業領域の「文書提供プリファレンス」ページで、就業者が自分の文書の提供プリファレンスを上書きできるようにすることができます。就業者がこのページで指定した提供プリファレンスは、他の場所で文書タイプに対して指定された提供プリファレンスを上書きします。

文書レコードは、「クイック処理」、「個人スポットライト」、「自分のチーム」作業領域または個人スマート・ナビゲーションから「文書レコード」タスクを使用して表示できます。また、特定の文書タイプの文書レコードを表示できるようになる日付を指定できます。これを行うには、次のステップに従います。

文書タイプの作成

  1. 「設定および保守」作業領域で、「文書タイプ」タスクに移動します。

  2. 「検索結果」領域で、「作成」アイコンをクリックします。「文書タイプの作成」ページが表示されます。

  3. 「文書タイプ情報」領域で、詳細の入力時に「公開必須」オプションに対して「はい」をクリックします。

  4. 文書レコードおよび添付ファイルのプリファレンスの制限オプションを選択して、「送信」をクリックします。

  5. 「はい」をクリックし、「OK」をクリックします。

HDLを使用した文書レコードの作成

HCMデータ・ローダーを使用して文書レコードを作成する場合、次の表に示すように属性値を入力します。

属性

公開

Y

公開日

文書レコードを公開する日付。たとえば、2017/12/01です。

注意: これらの属性値は、HCMデータ・ローダーを使用した場合にのみ指定できます。

HCMデータ・ローダーを使用した文書レコードのロードの詳細は、ヘルプ・センターの『HCMとの統合』ガイドを参照してください。

文書タイプについて、承認後の文書レコードの作成、更新および削除を制限できます。デフォルトでは、文書レコードのプリファレンスは制限されていません。文書レコード・プリファレンスにアクセスするには、「設定および保守」作業領域の「文書タイプ」タスクを使用します。

次の表に、文書レコード・プリファレンスに対して選択できる様々な組合せを示します。

作成の制限 更新の制限 削除の制限

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

いいえ

はい

はい(オプションが無効)

はい

はい(オプションが無効)

はい(オプションが無効)

「作成の制限」オプションに対して「はい」をクリックすると、アプリケーションによって自動的に「更新の制限」および「削除の制限」オプションに対して「はい」が選択されます。さらに、「更新の制限」および「削除の制限」オプションが無効になります。「更新の制限」オプションに対して「はい」をクリックすると、アプリケーションによって自動的に「削除の制限」オプションに対して「はい」が選択されます。さらに、「削除の制限」オプションが無効になります。

文書レコード付加フレックスフィールド

フレックスフィールドを作成および管理するには、「設定および保守」作業領域の「文書レコード付加フレックスフィールド」タスクを使用します。これらのフレックスフィールドをレビューし、企業要件にあわせて使用します。

文書レコード付加フレックスフィールド

アプリケーションの文書レコード付加フレックスフィールドのリストを次に示します。

アプリケーション表名 付加フレックスフィールド・コード 名前 用途 勤務可能性

HR_DOCUMENTS_OF_RECORD

PER_DOC_OF_RECORD_LEG_DDF

レコード文書国別仕様情報

文書レコードの国別仕様固有情報を取得するため。

Oracleローカライゼーション専用。

HR_DOCUMENTS_OF_RECORD

PER_DOCUMENTS_OF_RECORD_DFF

レコード文書属性

文書レコードの組織固有情報を取得するため。

使用可能。

PER_DOCUMENTS_OF_RECORD_DFF付加フレックスフィールドでサポートされているパラメータは次のとおりです。

  • PERSON_ID

  • SYSDOCTYPEDFF

文書レコードを作成すると、文書タイプに対して選択されたコンテキストに基づいてフレックスフィールド・セグメントが表示されます。文書レコードの作成時に自動的に選択されるように、文書タイプのフレックスフィールド・コンテキストを構成できます。この例では、その方法を示しています。

コンテキストを自動的に移入するには、社内文書タイプと完全に一致する文書フレックスフィールドのコンテキスト・コードを入力する必要があります。

社内文書タイプは次のように生成されます。

  • 文書タイプが特定の国に対して有効な場合: 社内文書タイプは、国コード_文書タイプ名(すべて大文字)として導出されます。文書タイプ名のスペースとハイフンはアンダースコアに置き換えられます。たとえば、文書タイプ名がLoan Requestで、文書タイプがインドでのみ有効な場合、社内文書タイプの値はIN_LOAN_REQUESTになります。

  • 文書タイプがグローバルな場合: 社内文書タイプは、GLB_文書タイプ名として導出されます。たとえば、文書タイプ名がLoan Requestで、文書タイプがすべての国で有効な場合、社内文書タイプの値はGLB_LOAN_REQUESTになります。

文書レコード付加フレックスフィールドのコンテキストの構成

  1. 「設定および保守」作業領域で、「文書レコード付加フレックスフィールド」タスクに移動します。

  2. 「検索結果」セクションで、「レコード文書属性」付加フレックスフィールドの行を選択し、「編集」アイコンをクリックします。

  3. 「コンテキストの管理」をクリックし、「検索結果」セクションで「作成」アイコンをクリックします。

  4. 「表示名」フィールドに、文書タイプ名を入力します。たとえば、Loan Requestと入力します。

  5. 「コンテキスト・コード」フィールドに、国コードと文書タイプ名の組合せを使用してコードを入力します。たとえば、文書タイプ名がLoan Requestで、文書タイプがインドに固有の場合は、IN_ LOAN_REQUESTと入力します。

    注意: コンテキスト・コードは、国コード_文書タイプ名(すべて大文字)という形式を使用して入力する必要があります。文書タイプ名のスペースまたはハイフンはすべてアンダースコア(_)で置き換えます。文書タイプがグローバルに適用可能な場合は、国コードをGLBに置き換えます。

  6. 「保存してクローズ」をクリックします。「コンテキストの管理」ページが表示されます。

  7. 「検索結果」セクションで、作成したコンテキストの行を選択し、「編集」アイコンをクリックします。

  8. 「コンテキスト依存セグメント」セクションで、「作成」アイコンをクリックします。

  9. ビジネス要件に従ってコンテキスト・セグメントを作成します。たとえば、ローン開始日、ローン・タイプ、ローン事由などのセグメントを作成できます。

  10. 「保存してクローズ」を4回クリックします。

  11. 「フレックスフィールドのデプロイ」をクリックします。

  12. 「確認」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、「完了」をクリックします。

    これ以降は、文書タイプを選択すると、フレックスフィールド・コンテキストおよび関連するフレックスフィールド・セグメントが「文書レコードの作成」ページに自動的に移入されます。

文書タイプ参照

このトピックでは、文書レコードに関連する参照を識別します。これらの参照をレビューし、企業要件にあわせて必要に応じて更新してください。これらの参照は「設定および保守」作業領域でレビューします。

文書タイプ参照

使用可能な文書タイプ参照のリストを次に示します。

参照タイプ 説明 構成レベル

DOCUMENT_CATEGORY

文書を分類します。

拡張可能

DOCUMENT_STATUS

文書レコードのステータス。

ユーザー

注意: DOCUMENT_STATUSは使用できません。

文書レコードへのアクセスの制御

適切なアクセス権を付与することで、就業者の文書レコードへのアクセスを制御できます。文書タイプに基づいて、文書レコードへの表示アクセス権または管理アクセス権を付与できます。

選択した文書タイプについてのみ表示アクセス権を付与することで、アクセスを制限できます。「文書レコード」ページで、就業者は表示および管理アクセス権を持っているすべての文書レコードを表示できます。管理アクセス権を持っている文書レコードを編集および削除できます。

就業者はすべての文書レコードを表示できますが、タイプが養子縁組および出生の文書を管理するとします。次にその方法を示します。

  1. 管理アクセス権を必要とする文書タイプ(養子縁組および出生)を含めることにより、文書セキュリティ・プロファイルを作成します。

  2. 「個人文書の表示」集計権限を持つ就業者のカスタム・ロールを作成します。

  3. ステップ1で作成した文書セキュリティ・プロファイルを、提供されている従業員ロール(就業者による個人文書の管理集計権限が含まれている)に割り当てます。

  4. 提供されたロールとカスタム従業員ロールをユーザーに割り当てます。

文書レコードへのアクセスの制御の詳細は、Oracle Help Centerの『Oracle Human Capital Management Cloud HCMの保護』ガイド(https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/index.html)を参照してください。

文書レコードのセキュリティの制御の詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)でホワイト・ペーパー『ドキュメント・レコードのセキュリティの制御』(2594767.1)を参照してください。

特定の文書タイプの文書レコードからのレターの生成

ビザ処理用に発行するレターを生成する文書レコードを作成するために従業員が使用できる文書タイプを作成します。文書タイプを作成し、BIパブリッシャ・レポート・パスを指定してレターを生成します。レターで必須のフィールドを含む文書付加フレックスフィールド・コンテキストを作成します。次に、このコンテキストを、作成した文書タイプに関連付けます。

開始する前に

  1. シード済のDocumentReport.xdmデータ・モデルを使用して、生成する必要があるレター用に独自のBIテンプレートを作成します。

  2. RTFテンプレートを作成して、このテンプレートをデータ・モデルに関連付けます。レポート・パスを書き留め、文書タイプの作成時にパスを指定します。

  3. ユーザーがレポートへのアクセス権を持っていることを確認し、必要に応じて、権限を追加または変更します。

ビザ申請文書タイプの文書付加フレックスフィールドの作成
  1. 「設定および保守」作業領域で、「文書レコード付加フレックスフィールド」タスクに移動します。

  2. 「文書レコード付加フレックスフィールド」ページで、「PER_DOCUMENTS_OF_RECORD_DFF」を選択し、「編集」をクリックします。

  3. 「コンテキストの管理」をクリックします。

  4. 「コンテキストの作成」セクションで、表に示すように値を入力します。その他のフィールドでは、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    表示名

    ビザ申請用のレター

    説明

    ビザ申請用のレター

    コンテキスト・コード

    自動移入されるが、変更可能

    API名

    自動移入されるが、変更可能

    有効

    選択

  5. 「保存」をクリックします。

  6. 「コンテキスト依存セグメント」セクションで、ビザ申請レターに含める必須セグメントおよびフィールドを作成します。

  7. 「保存してクローズ」をクリックして、「文書レコード付加フレックスフィールド」ページに戻ります。

  8. 「OK」をクリックしてから、「完了」をクリックします。

フレックスフィールドのデプロイ
  1. 「文書付加フレックスフィールド」ページで、「フレックスフィールドのデプロイ」をクリックします。

  2. 「確認」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックし、「完了」をクリックします。

    デプロイした変更を実行時に表示するには、サインアウトしてサインインする必要があります。就業者がビザ申請文書タイプを選択すると、このコンテキストが使用可能になります。

ビザ申請文書タイプの構成

  1. 「設定および保守」作業領域で、「文書タイプ」タスクに移動します。

  2. 「文書タイプ」ページで、「作成」をクリックします。

  3. 「文書タイプの作成」ページで、表に示すように値を入力します。その他のフィールドでは、デフォルト値を使用します。

    フィールド

    タイプ

    ビザ申請

    説明

    入力したパスポート詳細は、出張日から6か月間有効である必要があります。

    すべての国

    カテゴリ

    雇用

    サブカテゴリ

    空白

    ステータス

    アクティブ

    失効通知期間

    空白

    承認要

    はい

    複数発生の許可

    はい

    添付ファイルの最小数

    0

    公開必須

    いいえ

    レポート・パス

    /Custom/Human Capital Management/Document Records/VisaApplication.xdo

  4. 「属性」セクションで、各属性が関連であるか必須であるかを指定します。

  5. 「送信」をクリックします。

    注意: 文書タイプに対してレポート・パスが構成されている場合、デフォルトでは、「更新の制限」および「削除の制限」は「はい」に設定され、「文書レコード・プリファレンス」セクションで編集することはできません。

    就業者が文書レコード詳細を入力して「文書の表示」をクリックすると、関連するBIPテンプレートが取得され、就業者が入力したデータがマージされ、下書きレターが表示されます。レビュー後、承認のために送信できます。要求が承認されると、最終的なレターが生成されます。PDF形式のこの最終バージョンは、この文書タイプの就業者の文書レコードに格納されます。レターが承認されて生成されると、「文書レコード」ページに「文書の表示」が表示されなくなります。

    注意:
    • 就業者は、「文書の表示」をクリックする前に、すべての必須値および必要な添付の最小数を入力する必要があります。そうでない場合は、検証エラーが表示されます。

    • レポート・パスが指定されていない場合、「文書の表示」は就業者に表示されません。

    • PDF形式のみサポートされます。

    • 文書タイプで承認が有効化されていない場合でも、「文書の表示」をクリックすると、ウォータマークが付いたレターが表示されます。文書レコードが就業者のレコードに追加された後に、ウォータマークなしでレターを使用できます。

    • 就業者が「文書の表示」をクリックせず、文書レコードを送信した場合でも、承認が行われ(承認が有効な場合)、最終的なレターが生成されます。

    • レターが承認されて生成されると、この文書レコードの「文書レコード」ページに「文書の表示」が表示されなくなります。

    文書レコードからのレター生成の詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)でホワイト・ペーパー『特定の文書タイプの文書レコードからのレターの生成』(2650165.1)を参照してください。

    OTBIレポートの詳細は、Oracle Help Center (https://docs.oracle.com/en/cloud/saas/index.html)の『Oracle Human Capital Management Cloud HCM向け分析とレポートの作成および管理』ガイドを参照してください。

勤務スケジュール

就業者スケジュールを定義するには、カレンダ・イベントおよび勤務スケジュールを構成します。これらのタスクは、「設定および保守」作業領域で実行します。「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース情報」機能領域を使用します。

順序 タスク 説明

1

勤務可能性参照の管理

ORA_PER_GEOGRAPHIC_TREE_NODES参照タイプを使用して、領域1から領域4までの場所のカレンダ・イベントを定義するために使用される地理的ツリーの地理的ノードを定義します。たとえば、イギリス(領域1)、イングランド(領域2)およびロンドン(領域3)です。

PER_CAL_EVENT_CATEGORY参照タイプを使用して、提供されている祝日カテゴリ以外のカレンダ・イベント・カテゴリを定義します。

2

地理ツリーの管理

地理的ツリーおよびツリー・バージョンを作成します。ツリー・バージョンに地理的ツリー・ノードを追加します。また、ツリー・バージョンを監査、アクティブ化およびフラット化します。

3

カレンダ・イベントの管理

メーデー感謝祭ボクシング・デーなどのカレンダ・イベントを作成して、組織階層または地理的階層の様々なレベルで追加および除外します。

4

事業所の管理

必要に応じて、事業所を更新し、デフォルトの地理的階層のカレンダ・イベントを上書きします。たとえば、バンガロールの就業者グループがフランスのプロジェクト・チームと共同で作業するとします。プロジェクトの期間中、バンガロール・チームにはフランスの祝日にも従う必要があります。

このタスクは、「ワークフォース・ストラクチャ」機能領域に含まれています。

5

勤務シフトの管理

午後および夕方日中変動などの勤務シフトを作成します。

6

就業勤務パターンの管理

月曜日に開始して水曜日に終了する日中シフトを持つ週間勤務パターンなどの勤務シフトを使用して勤務パターンを作成します。シフトは木曜日に開始し、金曜日に終了します。

7

適格プロファイルの管理

特定の勤務スケジュールに適格な就業者を自動的に決定するプロファイルを作成します。たとえば、サポート部門の就業者を識別します。

8

勤務スケジュールの管理

勤務パターン、カレンダ・イベント・カテゴリの例外(祝日など)および適格プロファイルで構成された勤務スケジュールを作成します。

9

勤務スケジュール・アサイメントの管理の運用管理

勤務スケジュールを、アサイメント、ポジション、ジョブ、部門、事業所などの適切なワークフォース・ストラクチャに割り当てます。

10

勤務スケジュール割当の管理

特定の就業者の勤務スケジュール割当を変更します。

このタスクは、特定の就業者を検索した後に、「タスク」パネル・タブの「個人管理」作業領域に表示されます。

様々な方法で従業員の勤務時間を設定できます。選択した期間の従業員の正規スケジュールは、次の情報を使用して自動的に決定されます。

  • 現在のスケジュールまたは勤務時間

  • カレンダ・イベントおよび勤務スケジュール・リソース例外

  • 休暇欠勤エントリ

検索順序

このフロー・チャートに、アプリケーションが割当てに適用する前に従業員のスケジュールを検索する順序を示します。

従業員スケジュールを決定するフローの視覚表示

公開済スケジュール(ワークフォース管理)

公開済スケジュールは、各従業員の雇用勤務週、プライマリ勤務スケジュールまたは標準勤務時間を使用して作成されます。他のスケジューリング・アプリケーションの公開済スケジュールから作成されることもあります。公開済スケジュールには該当するカレンダ・イベントおよび休暇欠勤が表示されます。

雇用勤務週

雇用勤務週は従業員の雇用レコードに構成されます。勤務週から作成されたスケジュールには該当するカレンダ・イベントおよび休暇欠勤も表示されます。

プライマリ勤務スケジュール

プライマリ勤務スケジュールは次のいずれかのレベルにリンクされます。勤務スケジュールから作成されたスケジュールには、割り当てられているカレンダ・イベントやリソース例外、該当する休暇欠勤も表示されます。

  1. 就業者のプライマリ・アサイメント

  2. ポジション

  3. ジョブ

  4. 部門

  5. 事業所

  6. 雇用主

  7. 企業

プロセスは、指定された順序でスケジュール階層内を移動し、プライマリ・スケジュールが見つかるとすぐに停止します。この階層例では、3つのレベルに関連付けられたプライマリ勤務スケジュールを示します。

就業者スケジュールに対して様々なワークフォース・
ストラクチャ・レベルで定義されたスケジュールの影響

部門1および部門3には、プライマリ・スケジュールはありません。そのため、企業レベルのプライマリ・スケジュールが、1人の例外を除き、これらすべての従業員に適用されます。部門3の1人の従業員は、プライマリ・アサイメントのスケジュールを持っています。このプライマリ・アサイメントのスケジュールが、企業レベルのスケジュールのかわりに適用されます。部門2にはプライマリ・スケジュールがあり、その部門のすべての従業員に適用されます。

すべての従業員スケジュールは、レベルに関係なく、プライマリ勤務スケジュールに存在するカレンダ・イベントおよびリソース例外の影響を受けます。これらは、選択された期間中に従業員が報告した休暇欠勤の影響も受けます。

標準勤務時間

標準勤務時間が、従業員のプライマリ・アサイメントに定義されています。これらの時間から作成されたスケジュールには該当するカレンダ・イベントおよび休暇欠勤も表示されます。

デフォルトの時間

スケジュールが見つからない場合は、デフォルト時間である午前8:30から午後5:00が使用されます。

カレンダ・イベントを作成するときに、イベントを適用する必要がある就業者のセットを決定します。対象範囲を決定するには、次のいずれかのタイプの階層を使用する必要があります。

  • 組織

  • 地理的

「設定および保守」作業領域の「カレンダ・イベントの管理」タスクを使用して、カレンダ・イベントを作成します。

注意: カレンダ・イベントは、デフォルトで、対象範囲に含めた階層ノードに属するすべての就業者に適用されます。ただし、勤務スケジュールを割り当てられた就業者に対しては、勤務スケジュールに例外としてイベントを追加した場合にのみ、そのイベントが適用されます。

カレンダ・イベントの作成時にいずれかの階層が表示されるようにするには、階層がアクティブであることを確認する必要があります。

組織階層

組織階層を使用し、就業者が属する部門に基づいて、就業者のアサイメントにカレンダ・イベントを適用します。たとえば、営業チーム年次旅行カレンダ・イベントを、営業部門とその下位ノードの就業者に適用するとします。調査部門には適用しません。「設定および保守」作業領域の「組織ツリーの管理」タスクを使用して、組織階層を作成します。このタスクは、「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース・ストラクチャ」機能領域に含まれています。

地理的階層

地理的階層を使用し、就業者が属する国や州に基づいて、就業者のアサイメントにカレンダ・イベントを適用します。たとえば、イギリスで、1月2日をスコットランドでは祝日に指定し、イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは指定しないとします。「設定および保守」作業領域の「地理ツリーの管理」タスクを使用して、地理的階層を作成します。このタスクは、「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース情報」機能領域に含まれています。

カレンダ・イベント対象範囲のために地理的階層または組織階層を使用する場合、対象に含める階層内のノードを選択できます。階層内の特定のノードについて、カレンダ・イベント名またはそのカテゴリを上書きすることもできます。「設定および保守」作業領域の「カレンダ・イベントの管理」タスクを使用して、カレンダ・イベントを作成します。このタスクは、「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース情報」機能領域に含まれています。

階層内の対象範囲の追加と削除

「サポート」部門の就業者を除く、企業内の全就業者に新電話システム研修カレンダ・イベントを適用するとします。イベントが階層の大部分に適用される場合、「追加」ツールを使用すると効率的です。このツールを使用すると、階層全体を対象範囲に含めてから、「除外」ツールを使用して例外を除外できます。

この図は、追加および除外の視覚的な要約を示しています。

組織階層のカレンダ・イベント対象範囲。

特定の事業所の対象範囲の上書き

地理的階層を使用して、インドおよびフランスの事業所の就業者に対し、祝日およびその他のカレンダ・イベントを設定します。6か月間、バンガロールの就業者は、重要なプロジェクトについてパリの同僚と緊密に連携しています。この期間、バンガロールの就業者には、フランスに対して設定したイベントに従う必要があります。「事業所の管理」ページで、バンガロールの事業所情報を編集し、地理的階層をフランスに設定します。

この図は、サンプル地理的階層を使用した、このカレンダ・イベントの対象範囲の視覚的な要約を示しています。

地理的階層のカレンダ・イベントの対象範囲。

特定の地理的レベルの対象範囲の上書き

地理的階層を使用して、インド事業所の就業者に対し、祝日およびその他のカレンダ・イベントを設定します。ただし、バンガロールおよびハイデラバード専用の地域の祝日イベントを設定する必要があります。「事業所の管理」ページで、必要に応じて地理的階層をインドではなくハイデラバードまたはバンガロールに設定して、就業者の事業所情報を編集します。この編集によって、就業者のハイデラバードまたはバンガロール事業所のみに定義されたカレンダ・イベントに各就業者が関連付けられます。「事業所の管理」タスクは、「設定および保守」作業領域の「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース・ストラクチャ」機能領域にあります。

この図は、サンプル地理的階層を使用した、このカレンダ・イベントの対象範囲の視覚的な要約を示しています。

特定の地理的レベルのカレンダ・イベント
対象範囲。

特定の従業員の対象範囲の上書き

バンガロールの就業者の一部は、1年間、フランスの同僚と緊密に連携しながらプロジェクトに取り組んでいます。この期間、そのようなバンガロールの就業者の対象範囲を変更して、フランスの事業所に設定されたカレンダ・イベントに従うようにする必要があります。バンガロールの各就業者について、「雇用」ページを開き、地理的階層をフランスに設定します。

階層内のカレンダ・イベント名の上書き

企業内のすべての事業所に対し、メーデー・カレンダ・イベントを設定します。ただし、フランスの就業者に対しては、このイベントの名前をレイバー・デーにします。「カレンダ・イベント」ページで、地理的階層のフランス事業所ノードを選択します。「上書き」ツールを使用して、イベントの新しい名前を入力します。

階層内のカレンダ・イベント・カテゴリの上書き

聖金曜日カレンダ・イベントを「祝日」イベント・カテゴリに関連付け、企業内のすべての部門に対象範囲を適用しました。ただし、財務部門に対しては、イベント・カテゴリを祝日ではなく、自己都合の休日に変更する必要があります。組織階層で、「財務」ノードを選択し、「上書き」ツールを使用して異なるカテゴリを選択します。

この例では、地理ツリーを作成する方法を示します。続けて、メーデー感謝祭ボクシング・デーなどのカレンダ・イベントを事業所に基づいて従業員に関連付ける方法を示します。

  • INUKまたはUSなどの国

  • テランガーナカルナータカイングランドスコットランドカリフォルニアなどの州ノード

  • ハイデラバードバンガロールサンマテオロンドンエジンバラなどの市ノード

最後に、この例では、デフォルトのカレンダ・イベント地理的階層を上書きする方法を示します。

タスクの要約

この基本プロセスを使用して、地理的ツリーおよび関連するカレンダ・イベントを作成します。

  1. 「地理的ツリー・ノード」参照で、国、州および市レベルのノードを定義します。

    注意: この参照を定義するのは、州と市のカレンダ・イベントを定義する場合のみです。
  2. 付属のツリー構造HCM地理ツリー構造に基づいて地理ツリーを作成し、ツリー・バージョンを追加します。

  3. 地理的ツリーの州および市ノードを追加します。

  4. ツリー・バージョンを監査、アクティブ化および行フラット化します。

  5. 国、州および市レベルのノードに対してカレンダ・イベントを定義します。

  6. 事業所の地理的階層の上書きを定義します。

  7. 就業者に定義されたカレンダ・イベントを表示します。

「設定および保守」作業領域の「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース情報」機能領域のタスクを使用して、これらの構成を実行します。

地理的ツリー・ノード参照でのノードの定義

地理的ツリーを使用して国、州または市のカレンダ・イベントを定義するには、まずノードを定義する必要があります。ORA_PER_GEOGRAPHIC_TREE_NODES参照タイプの参照コードとして追加することで、ノードを定義します。

  1. 「ワークフォース情報」領域で、「勤務可能性参照の管理」をクリックします。

  2. 「勤務可能性参照の管理」ページで、参照タイプORA_PER_GEOGRAPHIC_TREE_NODESを選択します。

  3. ノードを追加するには、次の表に示すようにフィールドに値を入力します。参照コードは、定義する国、州または市の一意の短縮コードである必要があります。

    参照コード 意味

    GL

    グローバル

    IN

    インド

    IN_TELA

    インド、テランガーナ州

    TELA_HYD

    テランガーナ州ハイデラバード

    IN_KARN

    インド、カルナータカ州

    KARN_BAN

    カルナータカ州バンガロール

    UK

    イギリス

    UK_ENG

    イギリス、イングランド

    ENG_LON

    イングランド、ロンドン

    UK_SCOT

    イギリス、スコットランド

    SCOT_EDIN

    スコットランド、エジンバラ

    US

    米国

    US_CA

    米国カリフォルニア州

    CA_SANMAT

    カリフォルニア州サンマテオ

  4. 「保存してクローズ」をクリックします。

  5. 「勤務可能性参照の管理」ページで、「完了」をクリックします。

地理的ツリーの作成とツリー・バージョンの追加

  1. 「ワークフォース情報」領域で、「地理ツリーの管理」をクリックします。

  2. 次のステップを実行して地理的ツリーを作成します。

    1. 「ツリーとツリー・バージョンの管理」ページの「アクション」メニューで、「ツリーの作成」を選択します。

    2. 「ツリーの作成: 定義の指定」ページで、この表に示すようにフィールドに値を入力します。

      フィールド

      名前

      企業の事業所

      コード

      ENT_LOC

    3. 「次」をクリックします。

    4. 「ツリーの作成: ラベルの指定」ページで、「次」をクリックします。

    5. 「ツリーの作成: アクセス・ルールの指定」ページで、「送信」をクリックします。

  3. 次のステップを実行して地理的ツリー・バージョンを作成します。

    1. 「ツリーとツリー・バージョンの管理」ページで、先ほど作成したツリーを選択します。

    2. 「作成」アイコン・メニューで、「ツリー・バージョンの作成」を選択します。

    3. 「ツリー・バージョンの作成: 定義の指定」ページで、この表に示すようにフィールドに値を入力します。

      フィールド

      名前

      企業の事業所バージョン1

      有効開始日

      2018年1月1日

    4. 「次」をクリックします。

    5. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

地理ツリー・ノードの追加

ツリー・バージョンに地理的ツリー・ノードを追加します。

  1. 「ツリー・バージョンの作成: ノードの指定」ページで、「作成」アイコンをクリックします。

    1. 「ツリー・ノードの追加」ダイアログ・ボックスの「データ・ソース」フィールドで、「地理的ツリーのカレンダ最上位スコープ・データ・ソース」を選択します。

    2. 「使用可能ノード」フィールドで、「グローバル」を選択します。

    3. これを「選択されたノード」フィールドに移動します。地理的ツリーの最初のノードはルート・ノードである必要があるため、「グローバル」を選択します。

    4. 「OK」をクリックします。

  2. 「ツリー・バージョンの作成: ノードの指定」ページで、「グローバル」を選択します。

  3. 「作成」アイコンをクリックします。

    1. 「ツリー・ノードの追加」ダイアログ・ボックスの「データ・ソース」フィールドで、「地理的ツリーの地域コード・データ・ソース」を選択します。

    2. 「使用可能ノード」フィールドで、次の国レベル・ノードを選択します。

      • GBイギリス

      • INインド

      • US米国

    3. これらを「選択されたノード」フィールドに移動します。

    4. 「OK」をクリックします。

  4. 「ツリー・バージョンの作成: ノードの指定」ページで、「グローバル」ノードを展開します。

  5. 「GBイギリス」などの国ノードを選択します。

  6. 「作成」アイコンをクリックします。

    1. 「ツリー・ノードの追加」ダイアログ・ボックスの「データ・ソース」フィールドで、「地理的ツリーのカレンダ・イベント・データ・ソース」を選択します。これにより、州レベルと市レベルのノードを定義できるようになります。

    2. 「使用可能ノード」フィールドで、「イギリス、イングランド」および「イギリス、スコットランド」を選択します。

    3. これらを「選択されたノード」フィールドに移動します。

    4. 「OK」をクリックします。

  7. 「ツリー・バージョンの作成: ノードの指定」ページで、「GBイギリス」ノードを展開します

  8. 「イギリス、イングランド」を選択します。

  9. 「作成」アイコンをクリックします。

    1. 「ツリー・ノードの追加」ダイアログ・ボックスの「データ・ソース」フィールドで、「地理的ツリーのカレンダ・イベント・データ・ソース」を選択します。

    2. 「使用可能ノード」フィールドで、「イングランド、ロンドン」を選択します。

    3. これを「選択されたノード」フィールドに移動します。

    4. 「OK」をクリックします。

  10. 「ツリー・バージョンの作成: ノードの指定」ページで、「送信」をクリックします。

  11. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

    「グローバル」「イギリス」「イギリス、イングランド」「イングランド、ロンドン」の地理的階層ツリーを作成しました。ステップ6から11を繰り返して、次のようなインドおよび米国の国および州レベルのノードを作成します。

    • インド、テランガーナ、ハイデラバード

    • インド、カルナータカ、バンガロール

    • アメリカ合衆国、カリフォルニア、サンマテオ

地理的ツリー・バージョンの監査、アクティブ化および行フラット化

  1. 「ツリーとツリー・バージョンの管理」ページで、作成した地理的ツリーを展開します。

  2. 作成したツリー・バージョンを選択します。

  3. 「アクション」メニューで、「監査」を選択します。

    1. 「ツリー監査結果」ページで、「オンライン監査」をクリックします。

    2. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

    3. 「ツリー監査結果」ページで、「完了」をクリックします。

  4. 「ツリーとツリー・バージョンの管理」ページで、作成したツリー・バージョンが選択されたままであることを確認します。

  5. 「アクション」メニューで、「ステータスの設定」「アクティブ」を選択します。

    1. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  6. 「ツリーとツリー・バージョンの管理」ページで、作成したツリー・バージョンが選択されたままであることを確認します。

  7. 「アクション」メニューで、「フラット化」「行のフラット化」を選択します。ツリー・バージョンをフラット化すると、ツリーの取得と表示が速くなります。

    1. 「行のフラット化」ページで、「オンライン・フラット化」をクリックします。

    2. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

    3. 「行のフラット化」ページで、「完了」をクリックします。

  8. 「ツリーとツリー・バージョンの管理」ページで、「完了」をクリックします。

カレンダ・イベントの定義

  1. 「ワークフォース情報」領域で、「カレンダ・イベントの管理」をクリックします。

  2. 「カレンダ・イベントの管理」ページで、「作成」アイコンをクリックします。

    1. 「カレンダ・イベントの作成」ページで、次の表に示されているフィールドに値を入力します。

      フィールド

      名前

      メーデー

      短縮コード

      MD_HYD

      カテゴリ

      祝日

      開始日

      18年5月1日午前12時

      終了日

      18年5月2日午前12時

    2. 「対象範囲」セクションで、次の表に示すようにフィールドを入力します。

      フィールド

      階層タイプ

      地理的

      階層

      企業の事業所

      この階層は、「地理ツリーの管理」ページで定義したツリーです。新しく作成されたノードが「対象範囲ソース」セクションに表示されます。

    3. 「対象範囲ソース」セクションで、「インド」「インド、テランガーナ」ノードを展開します。

    4. 「テランガーナ、ハイデラバード」を選択します。

    5. 「含める」をクリックします。

    6. 「送信」をクリックします。

    7. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

    「カレンダ・イベントの管理」ページで、カレンダ・イベントのメーデーが作成されたことを確認できます。ステップ2を繰り返して、次のような他のイベントを作成します。

    • サンマテオの感謝祭

    • イングランドのボクシング・デー

  3. 「カレンダ・イベントの管理」ページで、「完了」をクリックします。

デフォルトの地理階層の上書き

カレンダ・イベントが正常に作成されたので、就業者の事業所のデフォルト地理的階層を必要に応じて上書きできます。たとえば、ハイデラバードの開発者が、スコットランド、エジンバラのプロジェクト管理チームをサポートしているとします。プロジェクトの期間中、エジンバラの就業者は、ハイデラバードの就業者と同じ祝日に従う必要があります。

  1. 「ワークフォース・ストラクチャ」オファリングを選択します。

  2. 「ワークフォース・ストラクチャ」領域で、「事業所の管理」をクリックします。

  3. 「事業所の管理」ページで、エジンバラという名前を使用するなどして、就業者の事業所を検索します。

  4. 「表による結果表示」セクションで、「エジンバラ」を選択します。

  5. 「編集」メニューで、「更新」を選択します。

    1. 「事業所の更新」ダイアログ・ボックスで、「季節閉鎖」などの処理事由を選択します。

    2. 「OK」をクリックします。

  6. 「事業所の編集」ページの「連絡先詳細」セクションの「地理的階層」フィールドで、「ハイデラバード」を選択します。

  7. 「保存」をクリックします。

  8. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  9. 「送信」をクリックします。

  10. 「警告」ダイアログ・ボックスで、「はい」をクリックします。

  11. 「事業所の管理」ページで、「完了」をクリックします。

    イングランドおよびサンマテオの地理階層の上書きを定義して、これらの事業所のカレンダ・イベントを適切な就業者に関連付けることもできます。

定義済カレンダ・イベントの表示
  1. ハイデラバードの就業者としてサインインします。

  2. 「自分」「時間」をクリックします。

  3. 5月のカレンダで、イベントのメーデーを表示できます。

勤務スケジュール・タイプを使用して、特定の期間の勤務可能状況の詳細を定義します。「設定および保守」作業領域の「勤務スケジュールの管理」タスクを使用して、Oracle Fusion HCMアプリケーションの2種類の勤務スケジュールを作成できます。このタスクは、「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース情報」機能領域に含まれています。

勤務スケジュール・タイプ 説明

時間

時間ベースの勤務スケジュールには、固定勤務日パターンがあります。たとえば、週に5日、8時間のスケジュールを定義します。午前8時に開始して午後5時に終了する時間ベースの勤務スケジュールを作成できます。時間ベースの勤務スケジュールに割り当てられた就業者は、毎日規定の時間数勤務可能であるとみなされます。

期間

HCMアプリケーションでは、このタイプの勤務スケジュールは無視されます。かわりに、「時間」または「経過」タイプの勤務スケジュールを使用してください。

経過

経過勤務スケジュールでは、就業者は決まった開始時間および終了時間を持ちません。たとえば、ある就業者は午前9時に開始し、別の就業者は午前11時に開始します。経過勤務スケジュールに割り当てられた就業者は、1日のうち規定の時間数勤務可能であるとみなされます。

勤務スケジュールを作成するときに、祝日やトレーニング・セッションなどの例外を含めることができます。その後、そのスケジュールを使用して就業者勤務可能状況に対する影響を判別できます。次のいずれかの例外を勤務スケジュールに含めます。

例外タイプ コメント

カレンダ・イベント

1日の1つのイベントの例外、または祝日やトレーニング・イベントなど、複数の日にわたる例外。

カレンダ・イベント・カテゴリ

イギリスのすべての祝日など、イベント・カテゴリを構成するすべてのカレンダ・イベントの例外。

リソース例外

勤務スケジュールに関連付けられたすべての就業者の例外。たとえば、夜勤シフト・スケジュールに関連付けられたすべての就業者は、トレーニング・イベントに出席するようにスケジュールされ、通常の勤務には対応できません。

「勤務期間」例外は、表示オプション「雇用スケジュール」「自分のスケジュール」のいずれかまたは両方が有効になっている場合、「時間」作業領域カレンダに表示されます。「非勤務期間」例外は表示されません。

この例では、シフト、パターンおよびカレンダ・イベントで構成される勤務スケジュールを作成して割り当てる方法について説明します。この勤務スケジュールはインドのサポート部門のもので、そのカレンダ年が対象となります。この部門には、週に2つのシフトがあります。日勤シフトは月曜日から水曜日の午前9時から午後5時までです。夜勤シフトは木曜日から金曜日の午後5時から午前1時までです。勤務スケジュールは、日勤シフトで始まります。すべてのサポート就業者はすべての祝日に適格です。この例では、1名のサポート就業者Vijay Singhが、2月8日の上級コミュニケーション・スキル・トレーニングに出席するようにスケジュールされています。その勤務スケジュールには、その日に勤務不可であることが示される必要があります。

タスクの要約

この基本プロセスを使用して、勤務スケジュールを作成して割り当てます。

  1. Public Holidayカテゴリ内にカレンダ・イベントを作成します。

  2. 日勤シフトおよび夜勤シフトを作成します。

  3. 日勤シフトおよび夜勤シフトで構成される週間勤務パターンを作成します。

  4. 週間勤務パターンとカレンダ・イベント・カテゴリの例外、Public Holidayで構成される勤務スケジュールを作成します。

  5. この勤務スケジュールをSupport IN部門に割り当てます。

  6. この勤務スケジュールをVijay Singhに割り当て、トレーニング中に勤務不可であることを示すトレーニング・カレンダ・イベント例外を追加します。

前提要件

次のタスクが完了していることを確認します。タスクは、「設定および保守」作業領域の「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース情報」機能領域にあります。
  1. 企業に対して作成した地理的階層にインドの国ノードが含まれることを確認します。地理ツリーの管理タスクを使用して、国ノードが存在することを確認するか、または国ノードを作成します。

  2. Support_Workers適格プロファイルが存在し、サポート部門内のすべての就業者が識別されることを確認します。「適格プロファイルの管理」タスクを使用して、プロファイルが存在することを確認するか、またはプロファイルを作成します。

カレンダ・イベントの作成

「設定および保守」作業領域の「ワークフォース配置」オファリングの「ワークフォース情報」機能領域を使用して、このタスクを実行します。
  1. 「ワークフォース情報」セクションで「カレンダ・イベントの管理」をクリックします。

  2. 「カレンダ・イベントの管理」ページで、「作成」をクリックします。

  3. 「カレンダ・イベントの作成」ページで、次の表に示されているフィールドに値を入力します。

    フィールド

    名前

    Gandhi Jayantiなど、祝日の名前

    カテゴリ

    祝日

    開始日

    祝日が開始される日付(10月2日午前12時など)

    終了日

    祝日が終了する日付(10月2日午後11時59分など)

    短縮コード

    祝日を識別するコード(GANJAYなど)

    階層タイプ

    地理的

    階層

    企業用に作成した地理的階層(企業事業所など)

  4. 選択した地理的階層を表示する「カバレッジ」セクションで、階層を展開し、「インド」ノードを選択します。

  5. 「含める」をクリックします。

  6. 「送信」をクリックします。

  7. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  8. 他のカレンダ・イベントを追加するには、ステップ2から7を繰り返します。

  9. 「完了」をクリックします。

シフトの作成

  1. 「ワークフォース情報」セクションで「勤務シフトの管理」をクリックします。

  2. 次のステップを2回実行してシフトを2つ作成します。

    1. 「勤務シフトの管理」ページの「作成」アイコン・メニューで「時間シフトの作成」を選択します。

    2. 「時間シフトの作成」ダイアログ・ボックスで、次の表に示されているように1つのシフトのフィールドに値を入力します。

      フィールド 日勤シフト値 夜勤シフト値

      名前

      日勤シフト

      夜勤シフト

      開始時間

      午前9時

      午後5時

      期間

      8時間

      8時間

      シフト詳細タイプ

      なし

      なし

    3. 「保存してクローズ」をクリックします。

  3. 「勤務シフトの管理」ページで「完了」をクリックします。

勤務パターンの作成

  1. 「ワークフォース情報」セクションで「就業勤務パターンの管理」をクリックします。

  2. 「就業勤務パターンの管理」ページの「作成」アイコン・メニューで「時間稼働日パターンの作成」を選択します。

  3. 「時間稼働日パターンの作成」ダイアログ・ボックスで、次の表に示されているようにフィールドに値を入力します。

    フィールド

    名前

    週間勤務パターン

    長さ(日数)

    7

  4. 次のステップを2回実行して、稼働日パターン詳細を2つ追加します。

    1. 「稼働日パターン詳細」セクションで、「行の追加」アイコンをクリックします。

    2. 次の表に示すように、1つのパターンのフィールドを入力します。

      フィールド 日勤シフト値 夜勤シフト値

      開始日

      1

      4

      終了日

      3

      5

      シフト名

      日勤シフト

      夜勤シフト

  5. 「保存してクローズ」をクリックします。

  6. 「就業勤務パターンの管理」ページで「完了」をクリックします。

勤務スケジュールの作成

  1. 「ワークフォース情報」セクションで「勤務スケジュールの管理」をクリックします。

  2. 「勤務スケジュールの管理」ページで、「作成」をクリックします。

  3. 「勤務スケジュールの作成」ページで、次の表に示されているように一般フィールドに値を入力します。

    フィールド

    名前

    サポート用勤務スケジュール

    カテゴリ

    勤務

    タイプ

    時間

    有効開始日

    現在の年の1月1日

    有効終了日

    現在の年の12月31日

  4. 次の表に示すようにフィールドに入力して、パターンを追加します。

    フィールド

    順序

    1

    名前

    週間勤務パターン

  5. 次の表に示すようにフィールドに入力して、例外を追加します。

    フィールド

    タイプ

    カレンダ・イベント・カテゴリ

    名前

    祝日

  6. Support_Workers適格プロファイルを追加します。

  7. 「送信」をクリックします。

  8. 「勤務スケジュールの管理」ページで、「完了」をクリックします。

部門への勤務スケジュールの割当

  1. 「ワークフォース情報」セクションで「勤務スケジュール割当の管理の運用管理」をクリックします。

  2. 「勤務スケジュール割当の管理の運用管理」ページで、「サポート用勤務スケジュール」を検索してクリックします。

  3. 「勤務スケジュール割当管理の編集: サポート用勤務スケジュール」ページの「リソース・アサイメント」セクションで、「行の追加」アイコンをクリックします。

  4. 次の表に示すように、フィールドに情報を入力します。

    フィールド

    リソース・タイプ

    部門

    名前

    サポート IN

    開始日

    現在の年の1月1日

    終了日

    現在の年の12月31日

    プライマリ

    はい

  5. 「送信」をクリックします。

  6. 「確認」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  7. 「勤務スケジュール割当の管理の運用管理」ページで、「完了」をクリックします。

就業者の勤務スケジュールの変更

  1. ナビゲータ「個人管理」をクリックします。

  2. 「個人管理: 検索」ページで、Vijay Singhなどの就業者を検索してクリックします。

  3. 「タスク」パネル・タブで、「勤務スケジュール割当の管理」をクリックします。

  4. 「勤務スケジュール割当の管理」ページで、「行の追加」アイコンをクリックします。

  5. 次の表に示されているように、「スケジュール」セクションのフィールドに値を入力します。

    フィールド

    名前

    サポート用勤務スケジュール

    開始日

    現在の年の1月1日

    終了日

    現在の年の12月31日

    プライマリ

    はい

  6. 「例外」セクションで、「行の追加」アイコンをクリックします。

  7. 次の表に示すように、フィールドに情報を入力します。

    フィールド

    タイプ

    リソース例外

    名前

    選択リストで「作成」をクリックします。2月8日に開始し、同じ日に終了するAdvanced Communication Skillsというリソース例外を作成します。

    勤務可能性

    休暇期間

  8. 「送信」をクリックします。

勤務スケジュールに関するFAQ

1日の期間シフトを半分に分割し、その日の前半について就業者の勤務可能状況を示すイベントです。このイベントは経過勤務スケジュールに適用できます。

ツリーの管理ページで、事前定義済のHCM地理的階層ツリー構造を使用して地理的ツリー・バージョンを作成し、国ノードを追加する必要があります。カレンダ・イベントを作成するときに、その地理的ツリー・バージョンを選択し、カレンダ・イベントを適用する国を選択します。

国レベルの下にあるノード(都道府県、市区町村、州など)のカレンダ・イベントを定義することもできます。たとえば、イギリスで、スコットランドでは祝日を宣言し、イングランド、ウェールズおよび北アイルランドでは宣言しない場合があります。

「カレンダ・イベント・カテゴリ」参照タイプに参照コードを追加します。「設定および保守」作業領域で「勤務可能性参照の管理」タスクを使用します。

そのイベントを勤務スケジュールに例外として含め、それを就業者のアサイメントにプライマリ勤務スケジュールとして割り当てたときです。ただし、就業者のアサイメントに勤務スケジュールが存在しない場合、就業者の事業所または部門を対象とするカレンダ・イベントが適用されます。

アプリケーションが就業者の勤務可能性を決定するために使用するスケジュールです。

プライマリ・スケジュールによってのみ、就業者の勤務可能性は決定されます。たとえば、就業者のプライマリ・アサイメントに異なる期間の2つのスケジュールを割り当てるとします。それらのスケジュールで各期間の就業者の勤務可能性を決定する場合、両方のスケジュールをプライマリとして選択する必要があります。勤務スケジュールは、「個人管理」作業領域の「勤務スケジュール割当の管理」タスクを使用して管理します。

1つの勤務スケジュールのみを割り当てる場合、そのスケジュールによって自動的に就業者勤務可能状況が決定されます。

「勤務スケジュール割当の管理」ページを使用して就業者にスケジュールを割り当てる場合、例外によるその就業者の勤務可能性に対する影響を変更できます。たとえば、すべての就業者に影響を与える例外としてカレンダ・イベントを追加したとします。特定の就業者は、重要な顧客問合せを処理できるよう勤務可能である必要があるため、その就業者のその例外に対する勤務可能性を変更します。

ワークフォース・レコードに関するFAQ

業務ネットワーク機能を有効にするにはどうすればよいですか。

実装者は、「設定および保守」作業領域の「オファリングの構成」ページを使用して、業務ネットワークを有効にし、構成できます。「ワークフォース配置」オファリングの下の「業務ネットワーク」機能領域を選択します。

ソーシャル・ネットワーク統合は、デフォルトで無効になっています。ソーシャル・ネットワーク統合を有効にし、「フォロー」処理を有効にして、HCMプロファイルの更新をOracle Social Networkに公開するかどうかを指定できます。