15外部プロバイダ
この章の内容は次のとおりです。
外部プロバイダ
Oracle Learning Cloudは外部プロバイダと統合することで、拡張されたユーザー・エクスペリエンスおよび追加機能を提供します。Oracle Learning Cloudは現在次のプロバイダと統合されます。
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WebEx
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YouTube
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Skillsoft
これらは外部プロバイダの統合を有効化して構成し、学習クラウドとの連携を行うステップです。
YouTubeビデオ検索の構成のベスト・プラクティス
YouTubeビデオ検索を使用可能にすると、学習者はチュートリアルの作成時にYouTubeビデオを検索できます。詳細は、GoogleのYouTubeデータAPIの概要を参照してください。
パラメータ・オプションの構成
「管理者」作業領域の「設定の管理」ページにある「外部プロバイダ」タブで、YouTubeビデオ検索を使用可能にして構成します。次の表に、YouTube構成パラメータ・オプションを示します。
パラメータ | 説明 |
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YouTube APIキー |
Google APIコンソールの資格証明ページで作成する、プロジェクトの一意の識別子を入力します。 |
ビデオ・ライセンス・タイプ |
検索結果に表示するビデオを特定のライセンス・タイプに制限するか、またはすべてのライセンス・タイプのビデオを表示するかを選択します。YouTubeビデオには、「クリエイティブ・コモンズ」ライセンスまたは標準YouTubeライセンスがあります。 |
セーフ検索モード |
制限されたコンテンツを検索結果から除外する場合に選択します。オプションは次のとおりです。
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最大結果セット・サイズ |
検索結果の最大数を指定する、50までの数字を入力します。デフォルト値は6です。 |
公開者IDフィルタ |
オプションで、チャネル識別子を入力して、単一チャネルで作成されたビデオに検索結果を制限します。 |
リージョン・コード・フィルタ |
オプションで、リージョン・コードを入力して、単一リージョンの公開者からのビデオに検索結果を制限します。 |
WebEx
仮想インストラクタ指導トレーニング
仮想インストラクタ指導トレーニングは、Cisco WebExなどの会議サービスを使用したインターネット経由でのインストラクタの指導によるトレーニングです。
Oracle Learning Cloudは、WebEx会議センターおよびWebExトレーニング・センターと統合されます。この統合を使用すると、Oracle Learning CloudでWebExのWeb会議イベントを直接作成および更新できます。インストラクタ(ホスト)と学習者(参加者)は、講義内のWeb会議リンクを使用して、トレーニングにアクセスできます。
管理者のエクスペリエンス
WebExを有効にすると、管理者は次の操作を実行できます。
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仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティを作成すると、WebExアカウントを選択します。
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仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティを作成および変更します。アクティビティを保存すると、統合ジョブが実行され、WebExでインストラクタおよびアクティビティに割り当てられた学習者に対して会議が作成または変更されます。
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仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティに対して学習者を割り当てるまたは取下げます。学習者をアクティビティに割り当てると、統合ジョブが実行され、学習者は関連付けられたWebEx会議に参加者として追加されます。アクティビティから学習者を取り下げると、ジョブが実行され、参加者として関連付けられているWebEx会議から削除されます。
学習者のエクスペリエンス
WebExを有効にすると、学習者は次の操作を実行できます。
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イベントの前に、アクティビティ詳細ページからカレンダに仮想クラスルーム情報を追加します。
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イベントの15分前に、アクティビティ詳細ページから直接仮想クラスルームに参加します。
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イベントの後、アクティビティ詳細ページから直接記録を表示します。
インストラクタのエクスペリエンス
WebExを有効にすると、インストラクタは次の操作を実行できます。
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講義詳細ページからカレンダに仮想クラスルーム情報を追加します。
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イベント当日、講義詳細ページから直接仮想クラスルームに参加します。
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イベントの後、講義詳細ページから直接記録を表示します。
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イベントの後、編集モードでアクティビティ詳細ページに出席レポートを表示します。WebExは出席レポートを作成する必要があるため、このレポートはイベントの数時間後に使用可能になります。
始める前に
この機能を有効にするには、WebExのアカウントが必要です。WebExは次の情報を提供する必要があります。
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サイト・コード
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サイトID
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パートナID
この情報は、学習クラウドとの統合を有効にするために必要です。
WebEx統合の概要
WebExを有効にして構成し、学習クラウドのユーザーが使用できるようにするために実行する必要があるステップの概要を次に示します。
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委任管理者をWebExで作成します。
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WebExで会議テンプレートを作成して、WebExの各インストラクタに関連付けます。
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WebExサイト・アカウントを学習クラウドで作成します。
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学習クラウドでインストラクタのWebExアカウントを作成します。
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学習クラウドで出席レポートを関連付けるためのESSジョブを構成します。
WebExでの委任管理者の作成
サイト・レベルの管理者委任アカウントをWebExで作成し、WebExのすべてのインストラクタに割り当てます。管理者委任アカウントは統合ユーザーと同様に動作します。Oracle Learning Cloudでインストラクタの仮想ILT会議を作成する場合、統合では管理者委任アカウントを使用して、そのインストラクタのかわりに会議を作成します。1つのアカウントを使用することで、すべてのインストラクタのWebEx資格証明を保守する必要がなくなります。
WebExで委任アカウントを作成したら、次のステップを実行します。
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Oracle Learning CloudでWebExサイト・アカウントを作成します。WebEx設定中は委任者ユーザー名とパスワードを使用します。
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WebEx委任がWebExのすべてのインストラクタに対する委任として追加されていることを確認します。
WebExでの会議テンプレートの作成とインストラクタへの関連付け
WebExで、会議センターとトレーニング・センターに対して少なくとも1つのテンプレートを作成します。これを行うには、会議を作成して「テンプレートとして保存」ボタンをクリックします。その会議に対して選択したすべての会議オプションがテンプレートに保存され、今後のWebEx会議を作成する際に再利用できます。テンプレートは、WebExユーザーのプロファイル・プリファレンス領域に表示されます。デフォルトのテンプレートをプロファイル・プリファレンスに含めることを選択できます。Oracle Learning Cloudでインストラクタを設定する場合は、統合用の会議テンプレートを選択する必要があります。テンプレートは、各WebExサービス用にWebExユーザーにある必要があります。
インストラクタのWebExアカウントの作成
WebExアカウントをインストラクタに関連付けます。
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「自分のクライアント・グループ」領域で、「学習」をクリックします。
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「カタログ・リソース」をクリックします。
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「インストラクタ」をクリックします。
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目的のインストラクタを検索して選択します。
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「作成」をクリックします。
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アカウント名を入力します。これはWebExサイトの表示名です。一度に1つのアカウントをインストラクタに関連付けられます。
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「ステータス」に対して次のいずれかを選択します。
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アクティブ: アカウントをアクティブにし、インストラクタおよび仮想インストラクタ指導トレーニング・アクティビティに使用できるようにします。
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非アクティブ: アカウントを非アクティブにし、アカウントに関連付けられたすべてのインストラクタが使用できないようにします。アカウントをインストラクタおよび講義アクティビティに関連付けられなくなります。
ノート: アカウントのステータスを「非アクティブ」に変更した場合は、そのアカウントを使用している仮想インストラクタ指導講義からそのアカウントを削除する必要もあります。 -
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インストラクタのユーザー名を入力します。通常、インストラクタ・ユーザー名はEメール・アドレスの形式です。このフィールドは、WebExがこの人の会議を作成できるようにするために必須です。
出席レポートを関連付けるためのESSジョブの構成
仮想クラスルーム出席レポート・ジョブを毎日実行されるように構成します。このレポートでは、WebExイベントから出席レポートを取得し、添付ファイルとしてアクティビティ詳細ページに追加します。管理者とインストラクタはどちらも、アクティビティ内の編集モードでこのレポートを表示できます。
WebExサイト・アカウントを学習クラウドで作成します
学習クラウドで仮想インストラクタ指導サイト・アカウントを作成し、適切な顧客サイト・アカウントを呼び出します。
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「自分のクライアント・グループ」領域で、「学習」をクリックします。
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「設定」をクリックします。
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「外部プロバイダ」をクリックします。
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WebExの横にある「構成」をクリックします。
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「作成」をクリックします。
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アカウント名を入力します。これは、学習クラウドでのWebExアカウントの表示名です。これは、統合では使用されませんが、必須フィールドです。
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摘要を入力します。このフィールドは情報提供が目的です。
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「ステータス」に対して次のいずれかを選択します。
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アクティブ: アカウントをアクティブにし、インストラクタおよび仮想インストラクタ指導アクティビティに使用できるようにします。
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非アクティブ: アカウントを非アクティブにし、アカウントに関連付けられたすべてのインストラクタが使用できないようにします。アカウントをインストラクタおよび講義アクティビティに関連付けられなくなります。
ノート: アカウントのステータスを「非アクティブ」に変更した場合は、そのアカウントを使用している仮想インストラクタ指導講義からそのアカウントを削除する必要もあります。 -
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サイト・コードを入力します。WebExから情報を取得します。通常、サイトIDは、WebEx URL内の会社IDと同じか、類似しています。たとえば、XYZ社のWebEx URLはwww.XYZ.webex.comであり、サイト・コードはXYZです。この情報は、WebEx内の管理者設定領域にあります。
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サイトIDを入力します。WebExから情報を取得します。これは、WebEx内の管理者設定領域にあります。
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パートナIDを入力します。WebExから情報を取得します。
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組織内のWebEx統合を担当する管理者の名前を入力します。このフィールドは、情報提供のみを目的としています。
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インストラクタ用WebEx会議を作成するために統合に使用する管理者委任アカウントのユーザーIDを入力します。
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委任アカウントのWebExパスワードを入力します。
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「検証」をクリックして、構成パラメータが正しく設定されていることを確認します。ページに「成功」と表示された場合は、統合が正しく設定されています。2つの表も表示されます。1つ目は、このWebExアカウントを使用してスケジュールされた今後のすべての講義をリストしたものです。2つ目は、このアカウントの使用時に発生した統合エラーが表示されます。これは、WebExで会議が作成されなかった理由などの問題のトラブルシューティングに役立ちます。
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「保存してクローズ」をクリックします。
Skillsoft
Skillsoft
Oracle Learning Cloudは、学習管理ソフトウェア・コンテンツを作成するサード・パーティ会社であるSkillsoftと統合されます。この統合を有効にすると、SkillsoftからOracle Learning Cloudに直接コースをインポートできます。一度に1つのコースをインポートするか、複数のコースを一括ロードできます。インポート後は、自動プロセス(「Skillsoftコンテンツのインポート」)がバックグラウンドで実行され、コンテンツに関連付けられたコース、講義およびアクティビティが作成されます。
始める前に
この機能を有効にするには、Skillsoftのアカウントが必要です。Skillsoftは、次の情報を提供する必要があります。
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Skillsoft URL
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会社ID
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共有キー
この情報は、学習クラウドとの統合を有効にするために必要です。
Skillsoft構成の概要
Skillsoftを有効にし、学習クラウドのユーザーが使用できるようにするために実行する必要があるステップの概要を次に示します。
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該当するユーザーに外部eラーニング・コンテンツの管理セキュリティ権限を付与することによって、Skillsoftをそのユーザーに対して有効にします。
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学習クラウドに対するSkillsoftの統合を有効にします。
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Oracle Learning CloudをSkillsoftライブラリと同期します。
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カタログにSkillsoftコンテンツをインポートします。このインポートでは、カタログ内にSkillsoftコンテンツ、コース、講義およびアクティビティが作成されます。
学習クラウドに対するSkillsoftの有効化
Skillsoftを学習クラウドと一緒に使用する前に、Skillsoftを有効にする必要があります。有効にし、Skillsoftセキュリティ権限を取得した後は、「カタログ・リソース」ページの「コンテンツの追加」ドロップダウン・リストに「Skillsoftからコースをインポート」オプションが表示されます。
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「自分のクライアント・グループ」領域で、「学習」をクリックします。
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「設定」をクリックします。
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「外部プロバイダ」をクリックします。
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Skillsoftの横にある「構成」をクリックします。
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「使用可能」チェック・ボックスを選択します。
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Skillsoft URLを入力します。Skillsoftから情報を取得します。
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会社IDを入力します。この情報はSkillsoftから入手します。
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共有キーを入力します。この情報はSkillsoftから入手します。
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統合を担当する管理者の名前を入力します。このフィールドは情報提供の目的で使用できます。空白のままにしても、この統合を有効化する機能には影響しません。
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「保存してクローズ」をクリックします。
ユーザーに対するSkillsoftの有効化
該当するユーザーが「カタログ・リソース」ページの「コンテンツの追加」ドロップダウン・リストに「Skillsoftからコースをインポート」オプションを表示するには、その前に外部eラーニング・コンテンツの管理セキュリティ権限を持っている必要があります。
Oracle Learning CloudのSkillsoftライブラリとの同期
SkillsoftデータがLearning Cloud内で最新の状態にあることを確認するには、「スケジュール済プロセス」作業領域からSkillsoftコンテンツのロードおよび同期ジョブを定期的に実行する必要があります。
このジョブは、SkillsoftからOracle Learning Cloudのステージング領域に使用可能なコースをロードし、インポートに使用できるようにする役割があります。同期中に、Skillsoftメタデータおよびコンテンツ・ステータス情報が学習クラウドにダウンロードされ、ステージング領域で検索できるようになり、ユーザーはコンテンツが新規コンテンツであるか更新されたコンテンツであるかを確認できます。このジョブを毎日実行するようにスケジュールすることをお薦めします。また、強制同期が必要な場合は、オンデマンドで実行することもできます。
ステータスの同期
「スケジュール済プロセス」作業領域からSkillsoftコンテンツのロードおよび同期ジョブを実行すると、各コースのステータスが表示されます。
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新規: これは新規コースであり、インポートされなかったことを示します。
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変更済: コースはインポートされ、Skillsoftで変更されていることを示します。
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現在: コースがSkillsoftと同期されており、インポートされたことを示します。
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削除済: コースがSkillsoftから対象外としてインポートされたことを示します。学習クラウドは削除をサポートしていないため、削除されたコンテンツに関連付けられているコース、講義およびアクティビティを手動で削除する必要があります。
Skillsoftコンテンツのインポート
Skillsoftコンテンツのインポートを使用する前に、それらを学習リソース・カタログにインポートする必要があります。
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「自分のクライアント・グループ」作業領域で、「学習」をクリックします。
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「カタログ・リソース」ページで、「コンテンツ」タブをクリックします。
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「コンテンツの追加」をクリックします。
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「Skillsoftからコースをインポート」を選択します。
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インポートするSkillsoftコンテンツを検索して選択します。
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次のいずれかをクリックします。
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インポート: 単一のアイテムをインポートします。
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すべてインポート: 選択したすべてのアイテムをインポートします。
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「このSkillsoft資産に関するコース、講義およびアクティビティを作成しようとしています。続行しますか?」というメッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。
コースがインポートされ、インポート・プロセスが完了するまでは「インポート要求済」ステータスのままになります。そのためには、検索領域の「インポート要求済」を「インポート・ステータス」ドロップダウン・リストから選択します。Skillsoft学習コンテンツのインポート・ジョブが完了するまで、コンテンツはこのステータスのままになります。このジョブはバックグラウンドで自動的に実行され、インポートされたSkillsoftコンテンツのコンテンツ、コース、講義およびアクティビティを作成します。
Skillsoftの自動プロセス
Skillsoftコンテンツを「カタログ・リソース」ページにインポートすると、Skillsoft学習コンテンツのインポート・ジョブが自動的に実行されます。このジョブは、スケジュールできず、オンデマンドで実行することもできません。このジョブは、インポートされたコンテンツのコンテンツ、コース、講義およびアクティビティを作成します。このジョブでは、Skillsoftコース番号の命名基準に基づいて、1つのコースに対して複数の講義を作成する場合があります。Skillsoftのコースは、Oracle Learning Cloudの講義に似ています。Skillsoftコースが複数の言語で存在する場合、インポート・プロセスでは、1つのコースが複数のコース翻訳レコードとともに作成され、Skillsoft言語品目ごとに多くの講義が識別されます。