16休暇欠勤データをロードするための統合ワークブック

この章の内容は次のとおりです。

休暇欠勤管理の統合ワークブック

統合Microsoft Excelワークブックを使用して、次のような様々な休暇欠勤オブジェクトを対象に複数のレコードをまとめてアップロードできます。

  • 休暇欠勤レコード

  • 休暇欠勤プラン

  • 休暇欠勤タイプ

  • 休暇欠勤カテゴリ

  • 休暇欠勤事由

  • 休暇欠勤証明

「データ交換」作業領域の「スプレッドシート・ロードの開始」タスクを使用して、休暇欠勤スプレッドシートを使用します。

すべての休暇欠勤スプレッドシート

スプレッドシートを使用してのみ休暇欠勤ビジネス・オブジェクトを作成できます。既存の休暇欠勤オブジェクトは編集できません。

休暇欠勤レコード・スプレッドシート

休暇欠勤レコードの作成とロードは、「一般休暇欠勤」および「傷病(疾病/負傷)」パターンに対してのみ行うことができます。「出産または養子縁組」パターンの休暇欠勤タイプの休暇欠勤レコードはロードできません。

休暇欠勤プラン・スプレッドシート

スプレッドシートにデータを入力するときは、次の点を考慮してください。

  • プラン期間を定義するには、開始月および開始日を入力する必要があります。

  • 1つの適格プロファイルのみを休暇欠勤プランに関連付けることができます。

  • 有給休暇プランに対して作成できる有給休暇区分は1つのみです。

  • 1つの資格区分のみと、1つの区分詳細のみを資格プランに関連付けられます。

  • 調整事由を入力する場合は、対応するコードをカンマで区切って入力する必要があります。

  • レート定義を休暇欠勤プランに関連付ける際には、対応するレート定義IDを入力する必要があります。

休暇欠勤タイプ・スプレッドシート

スプレッドシートにデータを入力するときは、次の点を考慮してください。

  • 国別仕様データ・グループIDを入力する必要があります。

  • 最大5つの休暇欠勤プランを休暇欠勤タイプに関連付けることができます。

  • 最大5つの休暇欠勤証明を休暇欠勤タイプに関連付けることができます。

  • 休暇欠勤タイプの機能使用およびルールは、入力した休暇欠勤パターンに基づいてデフォルト値で自動的にアップロードされます。

  • 資格プランの特別条件を入力する場合は、対応する条件コードをカンマで区切って入力する必要があります。

休暇欠勤カテゴリ・スプレッドシート

休暇欠勤カテゴリには、最大5つの休暇欠勤タイプを関連付けることができます。

HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用した休暇欠勤データの更新

「データ交換」作業領域で、スプレッドシートを使用して休暇欠勤データを作成し、Oracle Fusion Absence Managementにアップロードできます。HCMスプレッドシート・データ・ローダーを使用して、次のビジネス・オブジェクトをスプレッドシートにロードできます。

  • 休暇欠勤エントリ

  • 休暇欠勤事由

  • 休暇欠勤証明

  • 休暇欠勤カテゴリ

  • 有給休暇累積プラン登録

  • 有給休暇累積バランス・コンポーネント

  • 休暇欠勤資格プラン付与

前述のすべてのエンティティを作成、更新および削除できます。

Excelのデスクトップ統合の設定

統合Excelワークブックを使用して、レコードを作成または編集し、アプリケーションにアップロードできます。これらのワークブックを使用するには、Excelアドインをインストールする必要があります。

ノート: Oracle Applications Cloudの各リリースには、新しいバージョンのOracle ADFデスクトップ統合アドインがある可能性があります。求められた場合は、アドインの最新バージョンをインストールします。詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の「Add-In Upgrade Policy for ADF Desktop Integration」(2242879.1)を参照してください。

デスクトップ統合アドインのインストール

Oracle ADF 11g Desktop Integration Add-In for Excelをインストールするには、適切なバージョンのExcelとWindowsが必要です。My Oracle Support (https://support.oracle.com)の「Supported Platforms for ADF Desktop Integration」(2242428.1)にリストされているExcelとWindowsのバージョンを参照してください。また、アドイン・インストーラにアクセスするための従業員(ORA_PER_EMPLOYEE_ABSTRACT)ロールを持っていることも確認してください。

  1. 自分のアカウントでコンピュータにサイン・インします。たとえば、誰か別の人を自分のコンピュータに管理者としてサイン・インさせて、そのコンピュータの全ユーザーに対するインストールを実行させることはできません。

  2. Excelを閉じます。

  3. 「ナビゲータ」「ツール」デスクトップ統合のダウンロードをクリックして、インストーラ・ファイルをダウンロードします。

  4. コンピュータにインストールする任意のプログラムを実行する場合と同様に、adfdi-excel-addin-installer.exeインストーラを実行します。

  5. Excelを1回実行して、インストールを完了します。

  6. オプションで、Microsoft社のWebサイトから次のソフトウェアをインストールします。

    • Microsoft .NET Framework 4.5.2

    • Microsoft Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime (VSTOランタイム)

    アドイン・インストーラによって、これらのソフトウェアがすでに存在するかどうかがチェックされ、必要に応じてダウンロードおよびインストールされます。ただし、Excelアドインのインストールの一部としてこれらをインストールするときに問題が発生した場合は、これらを最初に手動でインストールできます。

ノート: すべてのユーザーのアドインを一度にインストールすることもできます。詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com.)の『ADF Desktop Integration Add-in for Excelのインストール方法』(2681794.1)を参照してください。

デスクトップ統合Excelワークブックの使用に関するガイドライン

提供されている場合は、デスクトップ統合Microsoft Excelワークブックをダウンロードして、レコードの作成や編集に使用できます。ワークブックでの編集は、レコードをアプリケーションにアップロードし直すまで、アプリケーションには影響しません。

禁止事項

変更が正常にアプリケーションにアップロードされるように、次のタスクは実行しないでください。

  • 統合ワークブックのテキスト、たとえばワークシート名やタブ名を変更すること。

  • 列を追加すること。

  • 列など、テンプレートの一部を削除すること。

  • 必須の列と、ステータス列またはヘッダーを非表示にすること。

注意: アドインが無効になる可能性があるため、Windowsのタスク マネージャーを使用し、「タスクの終了」ボタンをクリックしてExcelを閉じないでください。

表記規則

統合ワークブックの列ヘッダーには、[..]が含まれている場合があります。これは、その列のセルをダブルクリックするとダイアログ・ボックスが開き、値を選択してそのセルに挿入できることを意味します。

ステータス

「ステータス・ビューア」を使用すると、統合ワークシート全体のステータスおよびワークシート内の任意の行のステータスを表示できます。ステータス・ビューアを使用するには、Excelリボンの「ステータス・ビューア」をクリックします。統合ワークシート全体のステータスは、デフォルトで表示されます。行のステータスを表示するには、ワークシートで表の行をクリックします。「ステータス・ビューア」に表示される情報を使用して、エラーを同時に確認して修正できます。

検索

一部の統合ワークブックには検索機能があります。ワークブック内を検索するには、まずアプリケーションにサイン・インする必要があります。「検索」ボタンをクリックすると、まだサイン・インしていない場合はサイン・インを促すプロンプトが表示されます。

アップロード後のリフレッシュ

レコードをアプリケーションにアップロードして戻しても変更が反映されない場合は、次のオプションを試してみてください。

  • 表をリフレッシュします

  • 表でフィルタまたは検索を使用して、変更を確認します

Excelのデスクトップ統合のトラブルシューティング

統合に関する問題が発生した場合は、まずクライアント・ヘルス・チェック・ツールを使用して、発生している可能性がある統合の問題とその解決方法を確認します。ヘルス・チェック・ツールで問題が解決しない場合は、Oracle ADFデスクトップ統合アドインをアンインストールして再インストールできます。

クライアント・ヘルス・チェック・ツールの使用

  1. ヘルス・チェック・ツールの最新バージョンは、「My Oracle Support」(https://support.oracle.com)にあるHow to use ADF Desktop Integration Client Health Check Tool (2010222.1)からダウンロードします。このツールが見つからない場合は、ヘルプ・デスクに問い合せてください。

  2. コンピュータで他のプログラムを実行する場合と同様にClientHealthCheck.exeを実行し、チェックされたそれぞれの項目について結果を確認します。

  3. 問題のある項目があれば選択し、ヘルプ・テキストを読みます。

  4. 「問題の修正」をクリックして、いくつかの問題を修正します。それ以外の場合は、ヘルプ・テキストの指示に従います。

  5. さらに支援が必要な場合は、「レポートを別名で保存」をクリックして、ヘルプ・デスクに提供する情報を準備します。

  6. レポートをレビューし、機密情報があれば削除します。

  7. さらに支援が必要な場合は、ヘルプ・デスクに連絡してレポートを提供します。

詳細は、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の「Information Center: Troubleshooting Oracle ADF Desktop Integration」(2012600.2)を参照してください。

デスクトップ・アドインのアンインストール

Microsoft Windowsのコントロール パネルを使用して、ADFデスクトップ統合アドインを削除します。アドインを削除したら、ADFデスクトップ統合アドインを再インストールしないかぎり、このシステムでは統合Excelワークブックを使用できなくなります。

  1. 「コントロール パネル」を開き、「プログラムと機能」に移動します。

  2. プログラムのリストから「Oracle ADF Desktop Integration Add-In for Excel」を選択します。

  3. プログラム・リストの上部にあるツールバーから「アンインストール」をクリックします。

  4. プロンプトが表示されたら、「はい」をクリックしてOracle ADFデスクトップ統合アドインを削除します。

ノート: 複数のユーザー・プロファイルにOracle ADFデスクトップ統合アドインをインストールしている場合は、各ユーザー・プロファイルから削除する必要があります。

FAQ

ExcelにエクスポートとExcelデスクトップ統合の違いは何ですか。

「Excelにエクスポート」ボタンまたはメニュー・オプションは、表のデータをMicrosoft Excelファイルとしてダウンロードするために使用します。このファイルを使用して、データを表示または分析できます。

Excelデスクトップ統合は、Excelワークブックでレコードを作成または編集した後、それらをアプリケーションにアップロードして戻すために使用します。これは、オフラインで作業する必要がある場合や、一括更新を行う必要がある場合に便利です。ほとんどの場合、デスクトップ統合ワークブックはパネル・タブまたは表内のリンクからダウンロードします。