11プログラムおよびプランの基本詳細
この章の内容は次のとおりです。
福利厚生プログラム・タイプを選択するためのガイドライン
プログラムタイプは、プログラムとそのサービスをフレックス・クレジット・シェル・プランと連携させるかどうかを決定します。プログラム・タイプはプログラムの作成時に選択します。
コア
このプログラム・タイプは、フレックス・クレジット・シェル・プランから独立したプログラムを作成したい場合に選択します。
「フレックス・クレジット」プログラム・タイプ
このプログラム・タイプは、フレックス・クレジット・シェル・プランをプログラムに関連付けたい場合に選択します。このプログラムには、フレックス・クレジットに関係するプランやオプションだけを関連付けることができます。
「フレックス・クレジットおよびコア」プログラム・タイプ
このプログラム・タイプは、フレックス・クレジット・シェル・プランをプログラムに関連付けたい場合に選択します。ただし、このプログラムには、フレックス・クレジットに関係しないプランやオプションも関連付けることができます。
放棄プランと放棄オプション
放棄プランと放棄オプションを提供して、就業者が本来適格である登録機会を明示的に辞退できるようにすることができます。
次の点について考慮してください。
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放棄プランと放棄オプションをプラン構成に含めることの利点
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放棄プランの設定と使用
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放棄オプションの設定と使用
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放棄プランと放棄オプションの構成に関する考慮事項
放棄プランと放棄オプションの利点
通常、放棄プランや放棄オプションは次の目的で定義します。
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わかりやすい選択肢を提供し、誤解を避ける。
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例: 就業者がすべての医療保険プランを明示的に不参加を選択しないかぎり、就業者を基本医療保険プランに自動的に登録します。
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就業者が利用可能な代替サービスを把握したうえで、登録を明示的に放棄したことがはっきりしているので、後から発生する医療補償範囲の問題にすばやく対応できます。
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レポートをプランニング目的に利用する。
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提供されたレポートを使用して、プランやオプションを放棄した就業者の登録結果をレビューできます。
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統計データを放棄登録と相関付けて、現行サービスの福利厚生価格と補償範囲問題について効果的に検討できます。
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放棄プランの設定と使用
放棄プランは、「プラン構成」作業領域の「福利厚生プラン詳細の管理」タスクを使用して、プラン・タイプ・レベルで作成します。
次の表に示す選択を行います。
選択 | 事業所 |
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プラン機能として「放棄」を選択します。 |
「プラン基本詳細」ページ |
放棄プランを選択し、正しいプラン・タイプに追加します。 |
「プログラム基本詳細」ページの「プランおよびプラン・タイプ」セクション |
適格な就業者が放棄プランを選択すると、その就業者はそのプラン・タイプに関連付けられたすべてのプランへの登録を辞退したことになります。
放棄オプションの設定と使用
放棄オプションは、「プラン構成」作業領域の「福利厚生オプションの管理」タスクを使用して、プラン・レベルで作成します。
次の表に示す選択を行います。
選択 | 事業所 |
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「オプションの放棄」チェック・ボックスをオンにします。 |
「基本詳細」セクション |
放棄オプションを選択し、プランに追加します。 |
「プラン基本詳細」ページの「オプション」セクション |
適格な就業者が放棄オプションを選択すると、その就業者はそのプラン内のすべてのオプションへの登録を辞退したことになります。
放棄プランと放棄オプションの構成に関する考慮事項
プラン・タイプにアクティブ・プランが1つしか含まれていない場合は、プラン・タイプに放棄プランを追加するのではなく、プランに放棄オプションを添付することを検討してください。
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オプションのグループから、少なくとも1つの通常オプションを選択する
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プランのグループから、少なくとも1つの通常プランを選択する
定義済レート周期と連絡済レート周期の違い
定義済レート周期は、計算に使用されるレートや、その他の内部用途向けに格納されているレートの時間ベースです(月次など)。
連絡済レート周期は、加入者に表示されるレートの時間ベースです(給与期間毎など)。これらの周期が異なる場合、加入者に連絡されるレートは、定義済のレートとは異なったものになります。
定義済レート周期と連絡済レート周期の連携の仕組み
定義済レート周期と給与レート周期の値は、内部的に使用されるか、加入者に表示されるレート額の時間ベースを設定します。
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定義済レート周期は、計算に使用されるレートや、その他の内部用途向けに格納されているレートの時間ベースを決定します。
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連絡済レート周期は、加入者に表示されるレートの時間ベースを決定します。
定義済レート周期、連絡済レート周期、およびプログラムのデフォルト通貨は、プログラム・レベルの属性です。プラン構成で発生する例外が1つあります。「プラン使用」フィールドを「プログラム外」に設定すると、「定義済レート周期」、「連絡済レート周期」、および「プランのデフォルト通貨」フィールドが表示されます。この特殊なケースでは、これらの属性がプログラム外プラン構成の一部として指定される必要があります。最初に、定義済レート周期、連絡済レート周期、および通貨が福利厚生プログラムまたはプログラム外プランに対して定義されます。次に、レートの作成ページを使用して、それらの階層内の特定のオブジェクトに対する名前付きレートを定義できます。
定義済レート周期
「レートの作成」ページの「追加情報」セクションで定義した原価の時間ベースは常に、関連する定義済レート周期によって決定されます。
次の図は、一部の福利厚生サービスの例を示したものです。健康福祉プログラムに歯科プラン・タイプが含まれています。歯科プラン・タイプには、歯科希望プロバイダ組織(PPO)プランと、歯科健康維持機構(HMO)プランが含まれています。歯科PPOプランには、従業員、従業員+配偶者などをカバーするためのオプションが含まれています。

デフォルトのプログラムでは、健康福祉プログラムの通貨は米ドルです。健康福祉プログラムの定義済レート周期は、「月次」です。歯科PPOプラン(従業員+配偶者オプション)の「標準レートの作成」ページの計算タブでは、計算方法が「定数」に設定されています。定数値は「32.50」に設定されています。
レートは、福利厚生オブジェクトが関連付けられているプログラムまたはプログラム外プランに対して定義された通貨を継承します。この例では、健康福祉プログラムの通貨は米ドルです。したがって、定義済レートは定数: 32.50米ドル/月になります。この定義済レートは、後続の計算用に格納されます。
連絡済レート周期
連絡済レート周期は、加入者に表示される原価の時間ベースを決定します。連絡済レート周期が定義済レート周期と異なる場合、加入者に連絡されるレートは、定義済のレートとは異なったものになります。たとえば、定義済レート周期が月次で、年に12回の月次期間があるとします。連絡済レートの周期は、年に26回の隔週期間など、加入者の給与期間であるとします。
順序 | 計算 | 説明 |
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1 |
(月当たり32.50米ドル) * (年に12か月) = 年間390米ドル |
定義済レートから連絡済レートに変換する際には、年間原価が最初に計算されます。この計算は、歯科保健プランに従業員と配偶者で加入した場合の年間原価です。 |
2 |
(年に390米ドル) / (年に26給与期間) = 給与期間当たり15.00米ドル |
連絡済レートは、年間原価を連絡済レート周期の年間の期間数で乗算した値になります。 歯科保険の原価は加入者の隔週の支払小切手から控除されます。連絡済レート周期は、「給与期間毎」に設定されています。プラン年期には26回の給与期間があります。 |
扶養家族指定レベルを構成するオプション
扶養家族指定要件は、「プログラム基本詳細の編集」ページで、次のいずれかの福利厚生オブジェクト階層レベルで定義します。
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空白
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プログラム内のプラン・タイプ
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プラン
空白
「プログラム指定要件」ページが無効化され、指定要件を指定できません。
プログラム内のプラン・タイプ
このプログラムに現在添付されているプラン・タイプが、「プログラム指定要件」ページのヘッダー・セクションの表に、行として表示されます。
このプログラム内の特定のプラン・タイプの指定要件を定義するには:
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表内のプラン・タイプ行を選択します。
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ページのタブ付きセクションで、指定要件を構成します。
プラン
「プログラム指定要件」ページが無効化されます。指定要件をプラン・レベルで構成するには、「プラン指定要件」ページを使用する必要があります。
プランとプログラムの基本詳細に関するFAQ
無制限登録とは何ですか?
加入者が年間を通じて更新を送信できる登録です(貯蓄プランなど)。加入者には、個人または業務関連の公式なライフ・イベントの発生について、前提条件が必要ありません。予定無制限オープン・ライフ・イベントは、指定された登録ウィンドウがあるため、例外です。
無制限登録を有効化し、同じプラン内でライフ・イベント処理を使用することはできません。
フレックス・クレジット・シェル・プランをプログラムに追加するには、どうすればよいですか?
「プラン構成」作業領域の「フレックス・クレジット構成の管理」ページを使用して、フレックス・シェル・プランにプログラムを追加します。