31総合報酬文書コンポーネント

この章の内容は次のとおりです。

基本給、変動報酬、付加給付、福利厚生費用および有給休暇などの支払を含む、総合報酬文書の設計、内容および提供を構成します。次の図は、総合報酬文書の構造と、項目およびカテゴリの表示方法を示しています。

項目を作成し、それらをカテゴリに追加した後で、
カテゴリを文書定義に組み立て、総合報酬文書を
生成します。

総合報酬文書を作成するには、アプリケーションの実装者と報酬管理者が次の手順を実行します。

  1. 就業者に支払われる見積金額または実績金額のソースまたは会社で発生したコストにマップする報酬項目を定義します。

  2. 報酬項目を現金報酬、基本給、福利厚生または会社の株式などのカテゴリに編成します。

  3. カテゴリを文書定義に組み立てます。

    • 文書定義の最上位レベルのカテゴリは、オプションの要約ページおよび文書内の個別のページに表示されます。

    • カテゴリ詳細を1ページに表示するか、受信者が明細書の詳細にドリルできるようにします。

    • データ、就業者の指示、報酬ポリシーや福利厚生プラン詳細などの補足情報のオプションのグラフィカル表示を構成します。

    • 文書データが有効な期間を定義し、各期間にオプションの「ようこそ」メッセージを追加します。

  4. 文書の利用可否、デフォルトの株価、および見積値に使用する通貨を管理する設定を構成します。

  5. 報酬マネージャがレビューするための文書を生成します。

  6. 就業者が文書を表示できるようにします。

  7. 不要な文をパージし、要約および詳細なオンライン・レポートを含むプロセスを監視します。

総合報酬文書を定義するには、「報酬」作業領域の「総合報酬文書」タスク・リストを使用します。

報酬項目は、総合報酬文書で最も低いレベルの報酬詳細です。各項目を具体的なソースにマップします。文書はこのソースから、報酬情報を取得します。項目は、通貨、非通貨、日付、またはテキスト値を保持できます。これらは、文書定義全体で使用できます。

このトピックでは、報酬項目の次の重要な面を説明します。

  • ソース・タイプ

  • 報酬のタイプと単位

  • 見積値

  • 端数処理

  • 文書での関係

ソース・タイプ

「報酬項目の管理」タスクを使用して、報酬項目を報酬のソースにマップし、報酬情報を取得します。次の表では、ソース・タイプ、およびそれぞれについての特別なデータ入力要件をまとめます。

ソース・タイプ 説明 その他のデータ入力要件

福利厚生バランス

従来の報酬アプリケーションから取得したデータなど、一度きりの福利厚生バランスとして入力された報酬。

報酬のタイプ

エレメント・エントリ

給与や賞与支給など、給与期間終了日が文書期間内にあるエレメント・エントリから取得された報酬。

国別仕様データ・グループ給与エレメントおよび入力パラメータ

外部データ

別のシステムにある組織の内部データや、サードパーティ・サプライヤのデータなどの報酬。

レコード・タイプおよび報酬のタイプ

Formula

もう1つの事前定義ソース・タイプに格納されていない報酬情報を取得するためにFormulaを作成。

報酬のタイプ、非通貨単位端数処理ルールおよび通貨。(Formulaの単位や通貨は、項目の定義よりも優先される)

給与バランス

コミッションや会社が支払った税金など、給与バランス・レコードから取得された報酬。次の給与バランス・ディメンションがサポートされています。

  • 関係期間累計

  • 関係年累計

  • 条件期間累計

  • 条件年累計

  • アサイメント期間累計

  • アサイメント年累計

国別仕様データ・グループ

給与

総合給与などの報酬。

給与ベース、または特定の国別仕様データ・グループのすべての給与ベース、またはすべての給与

報酬タイプと単位

ソースから継承される報酬項目は次のとおりです。

  • 通貨や非通貨など、デフォルトの報酬タイプ

  • 通貨

  • 通貨以外の単位(UOM)

場合によっては、項目を定義するときに、デフォルトの報酬タイプと非通貨UOMを無効にすることもできます。

  • 報酬を取得するFormulaも、通貨または非通貨単位を指定している場合、Formulaの構成が、項目定義での通貨や単位の選択よりも優先されます。

  • 福利厚生バランスで定義された通貨は、項目定義の通貨よりも優先されます。

見積値

項目それぞれについて、「見積金額」オプションを選択し、この報酬が実際に支払われる金額ではないことを示すことができます。文書定義では、見積と指定された金額に対して、見積金額インジケータを表示するかどうかを指定できます。

端数処理

非通貨の金額の端数をどのように処理するかを指定できます。

文書階層に含まれる項目

文書定義に直接、項目を追加することはできません。文書に項目を追加する場合は、必ず、報酬カテゴリに追加します。

総合報酬項目Formulaは、その他の事前定義項目ソース・タイプに格納されていない報酬情報を決定します。このFormulaは、「報酬項目の作成」または「報酬項目の編集」ページで報酬項目を管理するときに選択します。

コンテキスト

このタイプのFormulaでは、次のようなコンテキストを利用できます。

  • DATE_EARNED

  • EFFECTIVE_DATE

  • END_DATE

  • START_DATE

  • HR_ASSIGNMENT_ID

  • HR_TERM_ID

  • JOB_ID

  • LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID

  • COMPENSATION_RECORD_TYPE

  • ORGANIZATION_ID

  • PAYROLL_ASSIGNMENT_ID

  • PAYROLL_RELATIONSHIP_ID

  • PAYROLL_TERM_ID

  • PERSON_ID

データベース・アイテム

個人、アサイメント、給与、エレメント・エントリ、報酬レコード、開始日、および終了日に関係するデータベース・アイテムは、このタイプのFormulaで使用できます。

入力変数

このタイプのFormulaでは、次のような入力変数を利用できます。

入力パラメータ データ型 必須 説明

CMP_IV_PERIOD_ID

Char

Y

期間ID

CMP_IV_PERIOD_START_DATE

日付

Y

文書期間開始日

CMP_IV_PERIOD_END_DATE

日付

Y

文書期間終了日

戻り値

このタイプのFormulaでは、次のような戻り変数を利用できます。

戻り値 データ型 必須 説明

COMPENSATION_DATES

日付

Y

セミコロンで区切られた1~15個のトランザクション日。最大250文字。

VALUES

Char

Y

セミコロンで区切られた1~15個のトランザクション値。最大250文字。値と日付は同じ個数でなければならない。

ASSIGNMENTS

Char

N

セミコロンで区切られた1~15個のトランザクション・アサイメント。最大250文字。アサイメントと日付は同じ個数でなければならない。区切り文字を「; ;」のように使用して、スペースを返すことができる。

LEGALEMPLOYERS

Char

N

セミコロンで区切られた1~15個の法的雇用主ID。最大250文字。アサイメントと日付は同じ個数でなければならない。区切り文字を「; ;」のように使用して、スペースを返すことができる。

COMPENSATION_DATES1

日付

Y

トランザクション日の2つ目の変数で、250文字の上限を超えた場合の16~30個めの変数。

VALUES1

Char

Y

トランザクション値の2つ目の変数で、250文字の上限を超えた場合の16~30個めの変数。

ASSIGNMENTS1

Char

N

トランザクション・アサイメントの2つ目の変数で、250文字の上限を超えた場合の16~30個めの変数。

LEGALEMPLOYERS1

Char

N

法的雇用主IDの2つ目の変数で、250文字の上限を超えた場合の16~30個めの変数。

COMPENSATION_DATES2

日付

Y

31~45個めのトランザクション日。

VALUES2

Char

Y

31~45個めのトランザクション値。

ASSIGNMENTS2

Char

N

31~45個めのトランザクション・アサイメント。

LEGALEMPLOYERS2

Char

N

31~45個めの法的雇用主。

COMPENSATION_DATES3

日付

Y

46~60個めのトランザクション日。

VALUES3

Char

Y

46~60個めのトランザクション値。

ASSIGNMENTS3

Char

N

46~60個めのトランザクション・アサイメント。

LEGALEMPLOYERS3

Char

N

46~60個めの法的雇用主。

サンプルFormula

このサンプルFormulaは、就業者IDに基づいて日付を1つと値を1つ返します。

/*******************************************************************
FORMULA NAME : Total Compensation Simple Item Formula
FORMULA TYPE : Total Compensation Item 
DESCRIPTION  : Returns one date and one value.
*******************************************************************/ 

/*=========== INPUT VALUES DEFAULTS BEGIN =====================*/
INPUTS ARE CMP_IV_PERSON_ID (text), CMP_IV_PERIOD_START_DATE (date), CMP_IV_PERIOD_END_DATE (date)
DEFAULT FOR CMP_IV_PERSON_ID IS '-1'
DEFAULT FOR CMP_IV_PERIOD_START_DATE IS '4712/12/31' (date)
DEFAULT FOR CMP_IV_PERIOD_END_DATE IS   '4712/12/31' (date)
/*============ INPUT VALUES DEFAULTS ENDS =====================*/ 

/*=================== FORMULA SECTION BEGIN =================*/
COMPENSATION_DATES = '2005/01/01'
VALUES             =  '500.00'

ASSIGNMENTS = to_char(get_context(HR_ASSIGNMENT_ID,-1))

RETURN COMPENSATION_DATES, VALUES, ASSIGNMENTS

/*================ FORMULA SECTION END =======================*/

このサンプルFormulaは複数の変数を返します。

/*******************************************************************
FORMULA NAME : Total Compensation Multi Item Formula
FORMULA TYPE : Total Compensation Item
DESCRIPTION  : Returns multiple variables.
*******************************************************************/

/*=========== INPUT VALUES DEFAULTS BEGIN =====================*/ 
INPUTS ARE CMP_IV_PERSON_ID (text), CMP_IV_PERIOD_START_DATE (date) , CMP_IV_PERIOD_END_DATE (date)
/*=========== INPUT VALUES DEFAULTS ENDS =====================*/

/*================= FORMULA SECTION BEGIN =================*/

COMPENSATION_DATES  = '2009/01/01;2009/02/01;2009/03/01'
COMPENSATION_DATES1 = '2009/07/01;2009/08/01;2009/09/01'
COMPENSATION_DATES2 = '2009/10/01;2009/11/01;2009/12/01'
COMPENSATION_DATES3 = '2009/10/01;2009/11/01;2009/12/01'

VALUES              = '200.00;200.00;300.00'
VALUES1             = '300.00;500.00;500.00'
VALUES2             = '500.00;500.00;600.00'
VALUES3             = '600.00;600.00;700.00'

/* Returns only first two assignment */
ASSIGNMENTS          = ';1234567890;1234567890'
ASSIGNMENTS1         = '1234567890;1234567890;1234567890'

/* Returns last two assignments */
ASSIGNMENTS2         = ';1234567890;1234567890'
/* Returns  first and last assignments */
ASSIGNMENTS3         = '1234567890;;1234567890'


LEGALEMPLOYERS      = '0123456789;;0123456789'
LEGALEMPLOYERS1     = '0123456789;0123456789;0123456789'
LEGALEMPLOYERS2     = '0123456789;0123456789;0123456789'
LEGALEMPLOYERS3     = '0123456789;0123456789'

RETURN COMPENSATION_DATES,VALUES,COMPENSATION_DATES1,VALUES1,COMPENSATION_DATES2,VALUES2,COMPENSATION_DATES3,VALUES3,ASSIGNMENTS,ASSIGNMENTS1,ASSIGNMENTS2,ASSIGNMENTS3,L
GALEMPLOYERS,LEGALEMPLOYERS1,LEGALEMPLOYERS2,LEGALEMPLOYERS3

/*================ FORMULA SECTION END =======================*/

「報酬」カテゴリ・タイプにより、総合報酬文書のカテゴリ・ページにある表の列と全体的なレイアウト、およびカテゴリにサブカテゴリが含まれるかどうかが決まります。このトピックでは、カテゴリ・タイプについて説明し、ユーザー定義カテゴリの例を紹介します。

タイプ

次の表に、カテゴリ・タイプとそのデフォルト列および構成の詳細を示します。

カテゴリ・タイプ デフォルト列 構成可能
  • 福利厚生

  • 現金報酬

  • 貯蓄

  • 退職(定年他)

  • 就業者拠出金

  • 事業主拠出金

  • 説明

  • 報酬項目を追加する

  • カテゴリの中にカテゴリをサブカテゴリとしてネストする

  • 該当しない列を非表示にする

休暇

  • 休暇のタイプ

  • 休暇の通貨額

  • 累積バランス

  • 列ラベルを編集する

  • カテゴリ表の行名を、詳細情報へのリンクとして構成する

  • カテゴリをサブカテゴリとしてネストできない

株式履歴

就業者の株式の詳細が格納されたデータベース表のデータを収めた最大27個の列

  • カテゴリに含める株式のタイプを選択する

  • どの列を非表示にするか、文書の「表示」メニューにオプションでのみ表示されるかを変更する

  • 列ラベルを編集する

  • カテゴリをサブカテゴリとしてネストできない

その他

「現金報酬」または「福利厚生」カテゴリ・タイプと同じ基本構造

どのような報酬のタイプでも使用できる

ユーザー定義

カテゴリに含める列数を指定する(最大5)

  • 列ラベルを構成する

  • 表の行に対応する報酬項目を選択する

  • カテゴリをサブカテゴリとしてネストできない

ユーザー定義カテゴリの例

ユーザー定義カテゴリ・タイプを使用して、次のような列を含めることにより、コミッションに関する情報を表示できます。

  • 販売ターゲット

  • ユニットの販売数

  • 目標を上回った率(%)

  • 目標を下回った率(%)

  • コミッションの額

報酬カテゴリは、情報を表に表示します。カテゴリを使用して、現金報酬、福利厚生、休暇、株式履歴など、類似または関連する報酬項目をグループ化します。複数の文書で同一のカテゴリを使用できます。要約ページに直接カテゴリを表示したり、ネストさせてサブカテゴリを作成したりすることもできます。

表示のために報酬項目やカテゴリをグループ化する方法を計画するときには、次の要因を考慮してください。

  • カテゴリ・タイプ

  • 報酬タイプと単位

  • 詳細のレベル

カテゴリ・タイプ

次の点を考慮してください。

  • 文書内のページにある表の列と全体的なレイアウトはカテゴリ・タイプにより決まります。

  • 株式履歴、ユーザー定義、または休暇カテゴリ・タイプに、カテゴリをサブカテゴリとして追加することはできません。

  • なんらかの文書でカテゴリを使用した後で、そのカテゴリのタイプは変更できません。

報酬タイプと単位

関連付けられた項目やサブカテゴリの報酬タイプおよび単位により、以下が決まります。

  • カテゴリの報酬タイプ (通貨または非通貨)

  • カテゴリの非通貨単位

「非通貨」 カテゴリ内の項目とサブカテゴリはすべて、同じ単位を共有する必要があります。

詳細のレベル

カテゴリを作成するときには、文書にカテゴリ詳細を表示する方法を指定します。

次の詳細レベルの値の1つを選択します。

  • 明細項目までドリルダウンして詳細

  • すべての詳細を1ページに表示。

「報酬」作業領域で「報酬カテゴリの管理」タスクを使用して、文書にカテゴリ詳細を表示する方法を指定します。カテゴリ・タイプと設計のプリファレンスに応じて、2つの表示オプションから選択します。

明細項目までドリルダウンして詳細

高いレベルのカテゴリ・ページから、カテゴリの各項目またはサブカテゴリ行の具体的な詳細にドリルダウンするリンクを提供します。

例: 次のような各種福利厚生の概要情報を表示する福利厚生カテゴリを作成できます。

  • 医療

  • 歯科

  • 生命保険

目的の行をドリルダウンして、別の表示ページに、医療などカテゴリの各行の詳細を表示することができます。

すべての詳細を1ページに表示

カテゴリのコンテンツの詳細を、文書の1ページに表示します。たとえば、新規採用や四半期など、各種賞与をカテゴリ・ページの行として表示する賞与カテゴリを作成できます。

1つのページにあらゆる詳細情報の表示を選択した場合、次のようになります。

  • 名前列は、文書のカテゴリ行に表示されません。

  • カテゴリにある列をすべて非表示にすることはできません。

  • これらのカテゴリ・タイプに、福利厚生、現金報酬、普通預金、除・売却、その他サブカテゴリを追加できません。しかし、詳細のレベルでドリルダウンによる詳細の表示が使用可能に設定されている場合、これらのカテゴリ・タイプにサブカテゴリを追加できます。

1つのページに、反復情報の詳細をすべて表示するのはよいことではありません。

何種類の総合報酬文書定義を作成するかを計画するときの文書エレメントやオプション、および次のそれぞれにおけるコンテンツのプレゼンテーションを検討します。

  • 文書の対象者

  • 文書定義詳細

  • 文書期間

文書の対象者

文書の対象者に応じて、様々な文書定義を作成できます。文書の対象者を制限するには、次の2つの方法を個別に、または組み合せて使用します。

  • 「文書オプション」タブで、文書に適格プロファイルを添付する。

    例: 次の方法を使用して、ビジネス・ユニットの中で、個別拠出者と役員レベルの就業者に対して、それぞれ個別に文書定義を作成します。

    1. 個別拠出者と役員就業者に違いを付けるような適格プロファイルを作成する。

    2. 対応する文書定義にそれぞれの適格プロファイルを添付する。

  • 次の移入フィルタ・パラメータを使用して、文書を生成するときの対象者を指定する。

    • ビジネス・ユニット

    • 福利厚生グループ

    • 国別仕様データ・グループ

    • ユーザー定義の個人選択Formula

    • ユーザーが選択した1人の個人

文書定義詳細

対象者に適したカテゴリと項目の文書階層を構築します。表およびグラフィックの表示、摘要テキスト、補足情報を構成します。

文書期間

任意の期間をカバーする文書を作成するには、文書定義の「期間」タブで開始日と終了日を指定します。一度に複数の期間を作成できます。各文書期間について、さらに次の内容を指定します。

  • 文書期間表示名(オプション)

    例: 開始日と終了日のデフォルト表示ではなく、その期間に「2011 Annual Statement」という名前を付ける。

  • 就業者がその文書を利用できるようになる日付

  • 通貨換算に使用される換算レートの日付

  • オプションの「ようこそ」メッセージ

それぞれの文書について、オプションの要約ページ、見積金額インジケータ、「ようこそ」メッセージを構成できます。

要約ページ

要約ページは、文書定義の「オプション」タブで構成します。オプションの要約ページは、次のオプション機能から構成されます。

  • 「通貨」および「非通貨」セクション。それぞれ、セクションレベルの摘要テキスト、グラフ、表を含む

  • 要約ページの摘要テキスト。これには、リッチテキスト・フォーマットやハイパーリンクを使用できる

    就業者間で異なる値(名、報酬項目の金額、就業事業所など)のプレースホルダ・フィールドを含めます。これらのプレースホルダ・フィールドを使用することによって、異なる就業者に同じテキストを使用できるようになります。

  • 会社の方針やリソースに対するハイパーリンクなど、要約ページの補足情報。これらは別のウィンドウに表示される

「非通貨」セクションにグラフを含める場合は、非通貨サマリーの最上位レベル・カテゴリすべてに共通する単位を共有する必要があります。最上位レベルのカテゴリを個別に要約から除外することができます。

見積金額インジケータ

文書に見積金額インジケータを表示する場合の構成ステップは次の2つに分けられます。

  • 項目の定義: 報酬項目を作成するときには、項目の金額が見積であるかどうかを明らかにします。

  • 文書定義: 文書定義の「オプション」タブで、金額が見積であることを視覚的に示すインジケータを表示するか、しないかを指定します。

「ようこそ」メッセージ

それぞれの文書期間について、文書定義の「期間」タブでオプションの「ようこそ」メッセージを作成できます。「ようこそ」メッセージでは、次の操作が可能です。

  • 各就業者の名前を使用して、あいさつをパーソナライズできます

  • リッチテキストとハイパーリンクを使用できます

  • 就業者間で異なる値(名、報酬項目の金額、就業事業所など)のプレースホルダ・フィールドを含めます。これらのプレースホルダ・フィールドを使用することによって、異なる就業者に同じテキストを使用できるようになります。

「ようこそ」メッセージが含まれている場合、このメッセージは、文書で就業者が見る最初のページです。

FAQ

「文書定義の編集」ページで最上位レベルのカテゴリのみ編集します。あるいは、「報酬カテゴリの編集」ページでサブカテゴリと項目行を編集します。次のステップに従います。

  1. カテゴリまたは項目行を選択します。

  2. 「処理」メニューでゼロ値の表示オプションを選択します。

各カテゴリの最新の設定は、「0(ゼロ)行の表示」列に表示されます。

要約ページでのみ、要約表の列プロパティを変更します。あるいは、「報酬カテゴリの編集」ページで、個々のカテゴリの列プロパティを編集します。次のステップに従います。

  1. 列プロパティ・ボタンをクリックします。

  2. メニューから目的の列を選択します。

  3. オプションを更新すると、文書にその列が表示されます。

「文書定義の管理」タスクの「報酬」作業領域を使用して、次のステップを実行します。

  1. 目的の文書定義を選択して、「編集」をクリックします。

  2. 「期間」タブで、「「ようこそ」メッセージ」列のボタンを選択します。

  3. 「「ようこそ」メッセージの表示不可」オプションを編集します。

「文書定義の管理」タスクの「報酬」作業領域を使用して、次のステップを実行します。

  1. 目的の文書定義を選択して、「編集」をクリックします。

  2. 「期間」タブで、「「ようこそ」メッセージ」列の「編集」ボタンを選択します。

項目が報酬カテゴリで使用されている場合、その項目を削除することはできません。また、報酬のタイプや非通貨単位など、一部の属性は編集できません。

これらの設定にアクセスできる管理者が複数存在する可能性があります。次のタスクは、株価および通貨情報を使用します。

  • 報酬履歴の表示

  • ワークフォース報酬の管理

  • 総合報酬文書の生成

「株式付与の管理」ページで、「インポート・スプレッドシートの準備」ボタンを使用して、株式表スプレッドシートを生成します。サプライヤのデータを入力し、各行に、一意の付与日、付与IDおよび付与番号が含まれていることを確認します。情報を株式表にアップロードします。

はい。既存の文書定義を再使用するには、新しい期間を追加します。また、必要に応じて、次のような操作もできます。

  • 「ようこそ」メッセージを更新する

  • 含まれる項目やカテゴリを追加または編集する

  • グラフ、摘要テキスト、補足情報を非表示にする、または表示を更新する

はい。文書定義を訂正して、文書を再生成すると、就業者は最新バージョンを使用できるようになります。