1セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング: 概要
この章の内容は次のとおりです。
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング: 概要
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングは、組織が戦略的なビジネス目標に適合するように統合的な営業プランと連携させます。企業全体を連携させ、プラン・パフォーマンスを分析し、新しいプランを作成および実行するように行動できます。
企業全体を連携させて、次のことを実行できます。
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段階的なベスト・プラクティス・アプローチを採用します。
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エンタープライズ・ソーシャル・コラボレーションを使用して、蓄積されたナレッジを利用します。
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プランまたはプランニング・サイクルをコラボレーションします。
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プランニング・ノートを使用して、継続性を保証し、説明責任を果たします。
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コンセンサス・エンタープライズ営業プランを達成します。
より適切な意思決定を行うためにプランを分析して、次のことを実行できます。
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事前構成されたダッシュボード、レイアウトおよびレポートを使用して、プラン・パフォーマンスを分析します。
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一意のニーズに適合するように分析を構成します。
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例外ごとの管理によって最も重要な部分にフォーカスします。
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Microsoft Excelと統合します。
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プラン・アーカイブとウォーターフォール・チャートを使用して、プランの変更状況を示します。
行動のためのプランを作成して、次のことを実行できます。
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戦略的な期間の集計レベルで計画します。
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新しいプランを評価するためにセールス・アンド・オペレーションズ・プランニング内でクイック・シミュレーションを実行します。
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他のプランとの比較後に最適なプランを選択します。
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戦術的プランニングをセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングとリンクさせ、戦略的意思決定に基づいて実行します。
要約すると、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングによって、継続的かつ先進的なプロセスを実施できます。セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・プロセスは、利益を生み出すように製品、需要および供給のプランを集計されたレベルで戦略的な財務上の目標に適合させます。
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのビジネス・フロー: 説明
最新のプランニング・クラウド・ソリューションであるOracle Fusion Sales and Operations Planningを使用すると、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・プロセスを管理できます。
「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域で次のことを実行できます。
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データ収集の処理と外部ソースからのプランニング・データのロード
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プランの作成および管理
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製品レビュー、需要レビュー、供給レビュー、財務レビューおよびエグゼクティブ・レビューの各ステージの実施
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プランニング・プロセスの一部の自動化またはプロセスのサブセットの実行
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任意のステージでのデータの分析および調整
次の図は、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのビジネス・フロー・ステップを示しています。

データ収集
データ収集は、計画ビジネス・フローの最初のステップです。データを様々なOracle Supply Chain Management Cloudアプリケーションから収集して、サプライ・チェーン・プランニング・リポジトリに変換できます。収集するデータには次の3つのタイプがあります。
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マスター・データ: 主にOracle Supply Chain Management Cloudをソースとします。
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需要データ: 需要データの2つの潜在的ソースは、次のとおりです。
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Oracle Order Management Cloudから収集される販売オーダー・データ。
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Oracle Materials Management Cloudから収集される出荷履歴。
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供給データ: 供給データは、次の3つのソースから収集されます。
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Oracle Inventory Management Cloud
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Oracle Manufacturing Cloud
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Oracle Purchasing Cloud
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ファイルのプランニング・データのロード
Oracle Fusionソース・システムからのデータ収集の他に、外部ソース・システムからデータを収集することもできます。外部ソース・システムからデータを収集するには、事前定義収集テンプレート(XLSMファイル)を使用します。収集テンプレートを使用して、外部ソースからリソース構成表およびプランニング・メジャー・データを収集する必要があります。
プランの管理
プランの管理ステージでは、販売および業務プランを作成および管理します。プランを作成し、ビジネス要件に基づいてそのプランを定義できます。
「プランの管理」ページは、統合プラン管理用です。「プランの管理」ページから実行できるタスクには、次のものがあります。
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プランの作成および定義
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既存のプランのコピーの作成
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既存のプランのオープン
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バッチ・モードでのプランの実行
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プランでのデータ・リフレッシュの実行
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プランの承認
その他のプランからのメジャーのロード
その他のプランからのメジャーのロードは、オプションのステップです。有効な供給プラン、需要プラン、または需要および供給プランがある場合、それらのプランから販売および業務プランにメジャーをロードできます。プランは、「需要管理」、「供給プランニング」、「需要および供給プランニング」または「プランニング・セントラル」作業領域から取得できます。たとえば、出荷予測が需要管理またはプランニング・セントラルで管理されている場合、「その他のプランからのメジャーのロード」タスクを使用して、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングに出荷予測をロードできます。
プロセス・レビュー・ステージ
プロセス・レビュー・ステージでは、利害関係者と連携して、製品ライフ・サイクルの管理、需要と供給の調整、および財務上の実現可能性のレビューを行い、プランを実行します。プロセス・レビューには、次のステージが含まれます。
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製品レビュー
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需要レビュー
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供給レビュー
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財務レビュー
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エグゼクティブ・レビュー
承認と実行
承認と実行のステージでは、プラン比較を使用して、代替シミュレーション・プランの中から最適なプランを決定します。すべての利害関係者からコンセンサス営業プランの承認を取得した後、戦術的プランニング・プロセスのプランを実行します。
サプライ・チェーン・プランニング作業領域: 説明
Oracle Supply Chain Planning Cloudソリューションは、サプライ・チェーン・プランニングのビジネス・プロセスおよびタスク専用に設計された製品で構成されています。これらのプロセスおよびタスクは、作業領域を使用して実行します。サプライ・チェーン・プランニングの各製品では、1つ以上の作業領域にアクセスできます。
使用可能なサプライ・チェーン・プランニング作業領域は、次の要素によって決まります。
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お客様が購入されている製品ライセンス
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ユーザー・アカウントに割り当てられているセキュリティ権限
サプライ・チェーン・プランニング作業領域を使用する場合、次の点に注意してください。
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作業領域へのナビゲーション
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サプライ・チェーン・プランニング作業領域とそれに該当する製品のリスト
作業領域へのナビゲーション
次のように、様々な方法で特定の作業領域に移動できます。
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ナビゲータからのアクセス: ナビゲータ・アイコンをクリックしてアクセス権を保有している作業領域を表示します。サプライ・チェーン・プランニング作業領域が「サプライ・チェーン・プランニング」ヘッダーにリストされます。作業領域名がリンクになっています。特定の作業領域のリンクをクリックして、その作業領域にアクセスします。
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スプリングボードからのアクセス: ホーム・ページには、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のグループなど、作業領域のグループを表すスプリングボード・アイコンが1つ以上あります。「サプライ・チェーン・プランニング」スプリングボードをクリックして一連のアイコンにアクセスします(それぞれのアイコンは特定のサプライ・チェーン・プランニング作業領域を表します)。特定のアイコンをクリックして、その作業領域にアクセスします。
サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリスト
次の表に、サプライ・チェーン・プランニング作業領域と、各作業領域に該当するサプライ・チェーン・プランニング製品を示します。
作業領域 | 製品 |
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オーダー納期回答 |
Oracle Fusion Global Order Promising |
需要管理 |
Oracle Fusion Demand Management |
供給プランニング |
Oracle Fusion Supply Planning |
需要および供給プランニング |
次の製品はいずれも構成しておく必要があります。
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プランニング・セントラル |
Oracle Fusion Planning Central |
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング |
Oracle Fusion Sales and Operations Planning |
プラン入力 |
「プラン入力」作業領域を使用すると、プランの作成またはアクセスを必要としないタスクを実行できます。 この作業領域は、製品固有の作業領域に加えて、次の製品に適用されます。
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「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域: 説明
「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域を使用して、実際のビジネス・プロセスを構成、表示および分析します。
「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域を使用すると、次のことを実行できます。
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複数のプランおよびプラン入力を同時に表示します。
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事前定義されたページ・レイアウトを使用するか、ページ・レイアウトを作成して、組織向けに調整されたプラン・データを表示します。
「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域にアクセスしてプランをオープンするには、次の手順を実行します。
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ナビゲータで、「販売および業務プランニング」リンクをクリックします。
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「販売および業務」作業領域で、「タスク」ドロワーから「プランの管理」をクリックします。
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「プランの管理」ページで、検索機能を使用して既存のプランを見つけます。
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プランを選択して「処理」をクリックします。
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「オープン」を選択して、プランの「プランの編集」ページを開きます。プラン名が「プランの編集」ページのヘッダーに表示されます。
「プランの編集」ページは、次の2つの主な領域で構成されます。
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ヘッダー
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構成可能なペイン
ヘッダー
ヘッダー領域には、ページ・レイアウト情報とともに、「レイアウトの保存」、「変更」、「オープン」、「処理」、「保存」、「取消」などの実用的なボタンが表示されます。ヘッダー領域には、現在開いているプラン、シミュレーション・セットおよびプラン入力が表示されます。
独自のページ・レイアウトを作成するか、事前定義されたレイアウトを使用できます。「エグゼクティブ・レビュー要約」タイル・セットは、プランのオープン時または編集時のセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのデフォルト・レイアウトです。また、「プランの編集」ページを開くたびに保存済のレイアウトが開かれるように、レイアウトを保存することもできます。
構成可能なペイン
ヘッダー領域の下にある構成可能ペイン領域に、プランのコンテンツを表示できます。複数のペインをページに追加して、内容を表示することが可能です。ヘッダー領域の「ページ・レイアウト」ドロップダウン・リストによって、計画インタフェース・ページ内のペインの数が決まります。
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングでのページ・レイアウトの操作: 説明
ページ・レイアウトを作成および管理できます。既存のページ・レイアウトのプロパティを変更するには、「ページ・レイアウトの管理」処理を使用します。「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域の「プランの管理」ページからプランをオープンして、プラン・インタフェース・ページにアクセスします。
このトピックでは、次のことについて説明します。
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ページ・レイアウトの作成
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ページ・レイアウトの編集
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ページ・レイアウトの管理
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ページ・レイアウトの使用
ページ・レイアウトの作成
ページ・レイアウトは、プラン、シミュレーション・セットおよびプラン入力間で再利用可能です。ページ・レイアウトを作成するか、ページ・レイアウトをコピーした後で編集することにより、固有のビジネス・ニーズに合ったページ・レイアウトを作成できます。
ページ・レイアウトを作成する手順は、次のとおりです。
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ナビゲータで、「販売および業務プランニング」作業領域をクリックします。
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「プラン」パネル・タブをクリックします。
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「プラン」パネル・ドロワーで、「プラン」リストを展開します。
ページ・レイアウトを作成するプランを開きます。
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「ページ・レイアウト」ドロップダウン・リストで、「作成」をクリックします。
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次の詳細を指定し、「保存してクローズ」をクリックします。
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ページ・レイアウトの名前と摘要を入力します。
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アクセス・レベルとして「公開」または「非公開」を選択します。
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すべてのユーザーがプランにアクセスできるようにするには、「公開」を選択します。
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「非公開」を選択すると、プランへのアクセスは、自分と自分がアクセスを許可するユーザーのリストに制限されます。
これにより、空のペインのページ・レイアウトが作成されます。
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「変更」ドロップダウン・リストをクリックし、任意のレイアウトを選択します。
たとえば、「2つのペイン、横分割」レイアウトを選択します。
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「オープン」をクリックしてペインを選択し、「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ダイアログを使用してコンテンツを追加します。
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「レイアウトの保存」をクリックします。
ページ・レイアウトの編集
既存のページ・レイアウトを編集するには、次の2通りの方法があります。
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「保存」ボタンを使用して、現在表示されているページ・レイアウトを保存します。たとえば、現在のページ・レイアウトを1つのペインのレイアウトから2つのペインのレイアウトに変更できます。そのページを次に使用するときには、レイアウトが2つのペインのレイアウトとして表示されます。
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「ページ・レイアウト」ドロップダウン・リストの「管理」処理を使用して、ページ・レイアウトを変更することもできます。
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事前定義ページ・レイアウトを編集することはできません。コピーした後、そのコピーを編集できます。
ページ・レイアウトの管理
「ページ・レイアウトの管理」を使用すると、次のことが可能です。
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作成したページ・レイアウトを編集します。「ページ・レイアウトの管理」を使用して、ペインを移動できます。ただし、公開ページ・レイアウトを使用している場合、所有者でないときには、レイアウトを変更することはできません。レイアウトをデフォルト・レイアウトに設定することのみが可能です。
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プラン、シミュレーション・セットまたはプランを最初に開いたときにデフォルト・レイアウトとして使用されるレイアウトを変更します。
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作成した後、必要でなくなったレイアウトを削除します。
ページ・レイアウトの使用
セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのデフォルト・ページ・レイアウトは、「エグゼクティブ・レビュー要約」です。これには、プランのビジネス価値をレビューするために使用できる情報タイルおよび高度なグラフィックのセットが含まれます。情報タイルを使用して、プランの主要なメトリックを参照できます。このレイアウトに表示された表またはグラフから、さらに事前定義された分析にドリルできます。
「エグゼクティブ・レビュー要約」ページ・レイアウトは、単一のペイン・レイアウトで表示される「エグゼクティブ・レビュー要約」タイル・セット・レポートです。他にも、プラン要約ダッシュボードと呼ばれる事前定義されたタイル・セット・レポートがあります。セールス・アンド・オペレーションズ・プランニングには、セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング・プロセスの5つの標準ステージごとに次の要約ダッシュボードがあります。
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製品レビュー要約
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需要レビュー要約
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供給レビュー要約
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財務レビュー要約
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エグゼクティブ・レビュー要約
要約ダッシュボードを使用して、次のことを実行できます。
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プランのパフォーマンスを測定します。
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個々のキー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を通してプラン情報をレビューします。
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コンテキストに基づいたナビゲーションを使用してプラン分析を実行します。
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特定のニーズに応じてプラン要約レイアウトのコンポーネントをコピーして構成します。
「ページ・レイアウト」ドロップダウン・リストを使用して、オープン・プランでページ・レイアウトを使用できます。
サプライ・チェーン・プランニングのプランナの定義: 説明
プランナは、組織において、一連の品目、その在庫レベル、供給と需要などの責任を担う個人です。たとえば、プランナの一般的な役職には、資材プランナ、サプライ・チェーン・プランナ、需要プランナなどがあります。すべてのサプライ・チェーン・プランニング製品でプランナを使用します。特定の個人をOracle Fusionソース・システムまたは他のソース・システムのサプライ・チェーン・プランナとして定義できます。プランナを組織レベルで品目に関連付けることもできます。
プランナ用に「ファイルからプランニング・データのロード」タスクのCSVファイルを作成するには、ScpPlannersImportTemplate.xlsmを使用します。また、「プランナの管理」ページを使用して、ソース・システムごとにサプライ・チェーン・プランナを定義することもできます。「プランナの管理」ページには、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域からアクセスします。「タスク」パネル・ドロワーをクリックした後、「プランナの管理」をクリックします。
Oracle Fusionソース・システムの場合は、Oracle Fusion Purchasingで有効な従業員識別番号が必要になるため、従業員識別番号をプランナ名に関連付けます。プランナが計画オーダーをリリースすると、Purchasingで従業員識別番号がチェックされた後、購買依頼が作成されます。
外部ソース・システムの場合は、計画オーダーのリリース時に従業員識別番号が必要かどうかを判断します。必要な場合は、「プランナの管理」ページを使用して、プランナを従業員識別番号に関連付けます。または、ScpPlannersImportTemplate.xlsmテンプレートを使用して、従業員識別番号をプランナ名に関連付けることもできます。
品目-組織レベルでプランナを割り当てるには、Oracle Fusion Product Hubを使用します。データ収集中、プランニング・プロセスによって、プランナ、品目および組織の割当が収集されます。これにより、プランナは、ほとんどの需要および供給プランニング・ページで、プランナ名を使用してデータを検索できます。
サプライ・チェーン・プランニングのプラン・タイプ: 説明
プランを作成するときには、最初に、プラン・タイプを選択します。プランの実行後にプラン・タイプを編集することはできません。
サプライ・チェーン・プランニングには、次のプラン・タイプが用意されており、アクセスできる作業領域に応じて、作成、編集、実行などが可能です。
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需要プラン: コラボレーションおよび統計需要予測を行う場合は、このプラン・タイプを使用します。供給プランの需要スケジュールとして使用することもできます。「プランニング・セントラル」作業領域および「需要管理」作業領域からのみ需要プランを作成できます。「供給プランニング」作業領域では、需要プランを作成できません。
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供給プラン: 供給スケジュールを生成する場合は、このプラン・タイプを使用します。「プランニング・セントラル」作業領域および「供給プランニング」作業領域からのみ供給プランを作成できます。「需要管理」作業領域では、供給プランを作成できません。
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需要と供給プラン: 1つのプランで計画と予測を行う場合は、このプラン・タイプを使用します。「プランニング・セントラル」作業領域および「需要および供給プランニング」作業領域からのみ需要および供給プランを作成できます。
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販売および業務プラン: このプラン・タイプは集計プランニングに使用します。このプランは、「セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング」作業領域から作成できます。
ノートの管理: 説明
サプライ・チェーン・プランニングのノートを使用して、プランに関する重要な情報を文書化して伝達します。ノートを使用して、プランに関する変更理由の説明、それらの変更に至るまでの意思決定と仮定を示すことができます。将来の参照や他のユーザーへの詳細の提供のために、これらのノートを保存できます。プラン管理プロセスの関係者は、文書の変更と仮定に関するノートをデータに添付できます。
ノート機能は、「需要管理」、「供給プランニング」、「プランニング・セントラル」、「販売および業務」の各作業領域で使用できます。次に関するノートを作成できます。
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プラン
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品目、組織、顧客のようなプランニング・レベル・メンバー
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品目、組織、日付、メジャーの特定の組合せのようなプランニング組合せ
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例外
ノートを作成する場合は、ノート・タイプを指定する必要があります。ノート・タイプを指定することで、ノートのカテゴリ分けが可能になり、ノート・タイプを検索基準として使用できます。次に、事前定義済ノート・タイプを示します。
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一般
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前提
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決定
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問題
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可能性
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リスク
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参照
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特殊
ノートが非公開か公開かも指定します。非公開のノートを表示できるのは、ノートを作成したユーザーのみです。公開のノートを表示できるのは、そのオブジェクトが関係付けられているすべてのユーザーです。
「需要管理」作業領域または「販売および業務」作業領域から「ノート」表にアクセスして、製品階層のプランニング・レベル・メンバーを表示できます。レイアウトを作成し、レイアウトの一部としてダイアログ・ボックスのかわりに「ノート」表を表示できます。「ノート」表は、「供給プランニング」または「プランニング・セントラル」には使用できません。
プランに対するノート
プランのノートを作成できます。プランをコピーすると、そのプランに関連付けられているノートが新しいプランにコピーされます。
プランのノートを作成するには、次の手順を実行します。
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プランの「プラン・オプション」ページを開き、「ノートの管理」アイコンをクリックします。
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「ノートの管理」ダイアログ・ボックスで、「処理」→「追加」をクリックします。
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「ノートの追加」ダイアログ・ボックスで、ノートを追加します。
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「OK」をクリックします。
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「保存してクローズ」をクリックします。
プランニング・レベル・メンバーに対するノート
品目、組織、顧客のようなプランニング・レベル・メンバーに、ノートを関係付けることもできます。階層の任意のレベル(個々の品目、ブランド、製品カテゴリなど)でノートを作成できます。
階層の下位レベルで作成したプランニング・レベル・メンバーのノートは、「ノートの管理」を集計レベルで開くと表示されます。レベル・メンバーに対して作成したノートは、プラン固有ではありません。したがって、レベル・メンバーに関係付けられたノートは、そのメンバーが含まれているすべてのプランで表示可能です。
レベル・メンバーのノートを作成するには、「処理」メニューから「ノートの作成」をクリックします。
既存のノートを表示、編集または削除するには、レベル・メンバーを選択し、「処理」メニューの「ノートの管理」をクリックします。
プランニング組合せに対するノート
特定の品目、組織、日付、メジャーの組合せのようなプランニング組合せを対象にしてノートを関係付けることができます。プランニング組合せは、表内のセルとして表示されます。
任意のレベルでノートを作成できますが、そのノートは作成したレベルでのみ表示が可能です。たとえば、ノートをブランド、月およびメジャーの組合せで作成した場合、そのノートを品目、日およびメジャーのレベルで表示することはできません。
プランをコピーすると、プランニング組合せに対するそのプランに固有のノートもコピーされます。
プランニング組合せのノートを作成するには、次の手順を実行します。
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表内の関連する表のセルを選択します。
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「処理」メニューの「ノートの作成」をクリックします。
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ノートを追加します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
プランニング組合せで既存のノートを表示、編集または削除するには、次の手順を実行します。
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表のセル・レベルで「ノート」アイコンを選択します。
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「処理」メニューの「ノートの管理」をクリックします。
例外に対するノート
ノートを例外に対して関係付けることができます。例外に対するノートは、プランの実行に共通して保持されます。プランの再実行後も例外が存在する場合、例外に対して関係付けられたノートはすべて保持されます。例外が解消されると、その例外はアプリケーションから削除されます。その場合、その例外に関係付けられていたノートもすべて削除されます。
例外のノートを作成するには、次の手順を実行します。
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例外の表行の「ノート」アイコンをクリックします。
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ノートを追加します。
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「保存してクローズ」をクリックします。