生産の問題の診断方法

生産が遅くなっているファクトリおよびマシンを識別します。「マップ」ビューから開始して、特定のビューにドリルダウンし、生産インシデントの原因を特定します。

  1. 「マップ」ビューを使用してファクトリを比較し、生産の問題が発生しているファクトリ(1つまたは複数)を特定します。
    ファクトリ・グループのメトリックの表示については、ファクトリ・グループのパフォーマンスの監視を参照してください。
    ファクトリの比較については、自分のファクトリと他のファクトリの比較を参照してください。

    たとえば、この「マップ」ビューで生産の54%がプランより遅れているとします。マップ内のファクトリを比較すると、Santa Claraファクトリはパフォーマンスが最低のファクトリで、生産の71%がプランより遅れています。このファクトリ内のSanta Clara Main生産ラインで、Braille Cubeのパフォーマンスが最低です。

    Santa Claraファクトリの生産の問題を診断して修正することで、ファクトリの統計全体を改善できます。

    この図は、複数のファクトリを比較して、プランより遅れているファクトリの割合(53%)、パフォーマンスが最低のファクトリ(Santa Clara、71%)、生産ライン(Santa Clara Main、71%)および製品(Braille Cube、71%)が強調表示されています。

    この図は周囲のテキストで説明されています。
  2. 生産の問題があるファクトリをクリックして、そのファクトリのメトリックを表示します。
    特定ファクトリのメトリックの表示方法については、特定ファクトリのパフォーマンスの監視を参照してください。

    この例では、Bay Areaクラスタを展開して、Santa Claraファクトリをクリックします。「フロア・プラン」ビューに、マシンの12%が使用不可であることが示されています。「停止」メトリックをクリックすると、使用不可のマシンは2台のみです。

    この図は、Santa Claraファクトリのフロア・プラン・マップを示しています。使用不可なのは成形マシンと検査マシンであることが判明します。

    この図は周囲のテキストで説明されています。
  3. 「生産」「生産」アイコンタブを選択して、ボトルネックが発生して生産プロセス全体が遅れている可能性があるマシンを識別します。
    製品ルーティング図については、製品ルーティングの表示を参照してください。

    この例では、稼働していない生産ラインはメイン・ラインで、具体的にはBraille Cubeで問題が発生していることが比較ビューから判明します。

    Braille Cubeおよびメイン・ラインの製品ルーティング図より、ステージ1の成形マシン、およびステージ2の検査マシンが使用不可であることを確認できます。これがボトルネックで、これを修正することによって、このファクトリのパフォーマンス全体が改善する可能性があります。

    この図は周囲のテキストで説明されています。
  4. 適格マシン・セクションを確認して、使用不可のマシンと置き換えられるマシンを識別します。
    この例では、使用可能な成形マシンと検査マシンがあります。これらのマシンを担当する技術者に、これらを生産に使用するように確認できます。
  5. 生産の問題が発生しているマシンのセンサー・データを使用して、問題の根本原因を診断します。
    センサー・データの表示については、状況に即した特定マシンのセンサー・データの表示およびモバイル・アプリでのセンサー・データの表示を参照してください。

    この例では、M11SC012マシンのセンサー・データは、温度が40 Fから200Fの間で変動していることを示しています。これは、マシンが非常に不安定であることを示します。冷却率も15 Fから45 Fの間で変動しており、異常な動作であることを示しています。

    メンテナンス技術者は、この情報を使用してマシンを修理できます。この情報には、現場でマシンを修理しながらモバイル・アプリからアクセスできます。

    この図は周囲のテキストで説明されています。
  6. そのマシンのインシデントおよび警告をレビューします。
    インシデントおよび警告は、マシンが使用不可になった理由を把握するのに役立ちます。また、故障しそうなマシンを識別するために監視が必要な値も識別できます。
    インシデントの表示の詳細は、インシデントの表示を参照してください。
    警告の表示の詳細は、警告の表示を参照してください。
本生産の問題を識別した後は、収集した情報を使用して、生産の問題が発生する前にインシデントや警告をトリガーするルールを定義できます。ルールでは特定メトリックを監視して、生産の問題に関連する条件が再度発生すると、警告またはインシデントがトリガーされます。インシデントおよび警告については、インシデント、警告およびアラートとはを参照してください。