インシデント、警告およびアラートとは
インシデント、警告およびアラートを監視して、生産プロセスの遅延や中断を起こす可能性がある問題を把握します。生産の問題の特性に基づいてこれらのイベントをトリガーするルール、および問題の解決に必要なアクションを定義します。
インシデントのリストを監視して、解決するにはメンテナンス技術者によるマシンの修理や調整が必要な生産の問題について確認します。インシデントには優先度とステータスがあり、生産の問題の解決を管理および追跡するのに使用できます。インシデントは、Webアプリケーションおよびモバイル・アプリケーションから表示できます。インシデントの表示およびモバイル・アプリでのインシデントの表示および更新を参照してください。
警告のリストを表示して、生産の問題を診断したり、ファクトリやマシンのパフォーマンスの詳細を確認します。警告は人による解決は必要なく、監視している値が通常に戻れば解決します。通常、警告は自然に解決しますが、同じ問題に対して複数の警告が発生したり、長期にわたり警告がアクティブな場合は、問題がマシンに影響を与える可能性があります。警告の表示を参照してください。
アラートは、他のビジネス・システムとの統合のため、またはRESTクライアントから使用されるため、ユーザー・インタフェースに表示されません。アラートを表示して監視する方法は、ビジネス・システム統合または使用しているRESTクライアントによって異なります。
インシデントの作成時期
解決には人による介入が必要な問題のインシデントを作成するルールを定義します。インシデントによって、ステータスの追跡に使用できる構造化されたライフ・サイクル、および生産の問題の解決が提供されます。また、インシデントはモバイル・アプリケーションに表示されるため、メンテナンス技術者は現場で作業しながら、インシデントにアクセスして更新できます。
たとえば、マシンが故障した場合、インシデントを作成して、マシンの修理が必要なことをメンテナンス技術者に通知できます。また、このインシデントによって、サービス・リクエストのステータスを追跡できます。
インシデントの作成方法については、インシデントをトリガーするルールの定義を参照してください。
警告の作成時期
自然に解決する可能性がある一時的な問題について、警告を作成するルールを定義します。警告によって問題を追跡できるため、警告を使用してマシンのステータスを評価したり、生産の問題を診断できます。
たとえば、温度が70 Fを超えた場合に警告を作成できます。温度が次の検針で通常に戻ると、警告は自動的に解決されます。
警告の作成方法については、警告をトリガーするルールの定義を参照してください。
アラートの作成時期
別のシステムまたはREST APIクライアントでアクションをトリガーする必要がある問題について、アラートを作成するルールを定義します。
アラートは、Oracle IoT Production Monitoring Cloud Serviceのユーザー・インタフェースに表示されません。アラートにアクセスするには、REST API、またはOracle Internet of Things Cloud Service Management Consoleを使用します。