Oracle Analytics Cloudとの統合

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでは、アセット、メトリックおよびインシデント・データをOracle Analytics Cloudと同期できます。Analytics Cloudの分析、プロジェクトおよびダッシュボードを使用して、グラフィカルな形式で表示される主要なIoTアセット・データから、必要な解決策を見つけ出すことができます。

注意:

Oracle Analytics Cloudの統合は、現在は開発環境でテスト目的で使用でき、本番環境では使用できません。機能、互換性、インタフェースおよびAPIは変更される場合があります。

分析は、ビジネス上の質問に対する回答を得るための、組織のIoTアセット・データに対する問合せです。たとえば、アセット全体のインシデント番号を確認する必要がある場合があります。分析を使用すると、表、グラフ、ピボット表および他のデータ・ビューで情報を視覚的に調査し、相互作用できます。分析の結果を保存および編成し、他のユーザーと共有することもできます。

プロジェクトでは、複数のデータ・セットをすべて1つのインタフェース内でグラフィカルな方法を使用して動的に探索できます。したがって、たとえば、プロジェクト内のアセット、メトリックおよびインシデント・データ・セットを組み合せることができます。一般的に使用される多くのデータ・ソースからデータをアップロードし、プロジェクト・ビジュアライゼーションにおいて強力な情報セットを作成できます。

ダッシュボードには複数の分析を含めることができ、すべての部門と業務上のデータ・ソースにわたる会社の情報の完全かつ一貫したビューが提供されます。ダッシュボードでは情報のパーソナライズされたビューが1ページ以上の形式で提供され、各ページの上部にタブが示されます。ダッシュボード・ページには、分析結果、イメージ、テキスト、Webサイトおよびドキュメントへのリンク、Webページやドキュメントなどの埋込みコンテンツなど、アクセス可能なまたはWebブラウザで開くことができるものがすべて表示されます。

Analytics Cloudの詳細は、Oracle Analytics Cloudヘルプ・センター・リソースを参照してください。

Oracle Analytics Cloudの統合の有効化

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Service「設定」ページを使用して、Oracle Analytics Cloudとの統合を有効にします。

  1. Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceで、「メニュー」(「Menu」アイコン)をクリックし、「構成」を選択します。
  2. 「設定」「設定」アイコンタブを選択します。
  3. 「統合」セクションで、「Oracle Analytics Cloudの統合」をクリックします。
  4. 「Oracle Analytics Cloud有効」オプションを選択し、Oracle Analytics Cloudインスタンスの接続詳細を指定します。
    1. Analytics Cloudに接続するための「エンドポイントURL」を指定します。

      http://hostname:portの形式を使用します。

    2. Analytics Cloudに接続するための「ユーザー名」を指定します。
    3. Analytics Cloudユーザーの「パスワード」を指定します。
  5. 「データをOACに同期」をクリックして、アセット、メトリックおよびインシデント・データをAnalytics Cloudインスタンスと同期します。
    Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceOracle Analytics Cloud間のデフォルトの同期間隔は1時間です。ただし、データはいつでも手動で同期できます。
  6. (オプション) Analytics Cloudインスタンスに後でインポートできるサンプルAnalytics Cloudプロジェクトを保存する場合は、「OACプロジェクトのダウンロード」で、「ダウンロード」をクリックします。

    サンプル・プロジェクトには、IoTアセット、メトリックおよびインシデント・データに基づくサンプル・データ・セットおよびビジュアライゼーションが含まれています。

    サンプル・プロジェクトをOracle Analytics Cloudインスタンスにインポートして、様々なIoTデータ・セットをどのように結合し、分析の実行に使用できるかを確認し、ビジュアライゼーションを作成できます。

  7. (オプション)「CSVデータのダウンロード」をクリックして、アセット、メトリックおよびインシデント・データのcsv (カンマ区切り値)ファイルを含むzipファイルをダウンロードします。

    後でAnalytics Cloudでインポートおよび分析できる履歴レコードを保持するために、csvデータをダウンロードする場合があります。

    csvファイルは、データ・セット・ファイルとしてAnalytics Cloudインスタンスにインポートできます。

Analytics Cloudへのサンプル・プロジェクトのインポート

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceの「設定」ページからダウンロードしたサンプル・プロジェクトをAnalytics Cloudにインポートできます。

  1. まだ行っていない場合は、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceの「設定」ページからAnalytics Cloudプロジェクト・ファイルをダウンロードします。
    「OACプロジェクトのダウンロード」で、「ダウンロード」をクリックします。詳細は、Oracle Analytics Cloudの統合の有効化を参照してください。
  2. Oracle Analytics Cloudで、「プロジェクト」ページの「ページ・メニュー」をクリックします。
  3. 「インポート」をクリックします。
  4. Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceからダウンロードした.dvaファイルを選択し、「インポート」をクリックします。
    確認メッセージが表示されます。
  5. 「プロジェクト」ページで、インポートしたプロジェクトをダブルクリックして開きます。

    次に、プロジェクトに含まれる様々なデータ・セット、計算、データ・ダイアグラムおよびビジュアライゼーションを検査できます。


    「プロジェクト」ウィンドウ

    Oracle Analytics Cloudでの処理の詳細は、Analytics Cloudのドキュメントを参照してください。

IoTデータを使用したAnalytics Cloudでの新規プロジェクトの作成

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceAnalytics Cloudの統合を有効にした後、同期されたアセット、メトリックおよびインシデント・データ・セットを使用してデータ分析を実行し、Analytics Cloudでダッシュボードを作成できます。

  1. Oracle Analytics Cloudのホームページから、「作成」をクリックして「プロジェクト」を選択します。

    「プロジェクト」ページから「作成」をクリックすることもできます。

    「データ・セットの追加」ダイアログが表示されます。

  2. Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceから同期された1つ以上のデータ・セットを選択します。

    Asset Monitoringから次のデータ・セットを使用できます。

    • IoTAMAssets: Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceからのIoTアセット・データが含まれています。

    • IoTAMIncidents: Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceからのIoTインシデント・データが含まれています。

    • IoTAMMetrics: Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceからのIoTメトリック(またはKPI)データが含まれています。

    • IoTAMAssetTypes: Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceからのIoTアセット・タイプ・データが含まれています。

    Oracle Analytics Cloudで2つ以上のデータ・セット表間の結合を作成して、関連するデータのビジュアライゼーションを作成することもできます。

  3. データを準備し、データを使用してビジュアライゼーションおよびナレーションを作成します。

    データ・セット表に計算列を作成できます。Oracle Analytics Cloudで2つ以上のデータ・セット表間の結合を作成して、関連するデータのビジュアライゼーションを作成することもできます。

    ヒント: アセットおよびインシデント・データを接続して、アセット別のインシデント・レポートなどのレポートを作成することがよくあります。アセット表のidフィールドに存在するアセット識別子を、インシデント表のcontextInformationフィールドにあるアセットIDにリンクできます。SplitReplaceなどの様々な関数を使用して、複雑な列から情報を抽出できます。サンプル・プロジェクトのデータ・ダイアグラムを参照することもできます。

    Oracle Analytics Cloudでのデータのビジュアル化およびレポートの作成の詳細は、Oracle Analytics Cloudのドキュメントを参照してください。