Oracle Enterprise Asset ManagementとOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceの統合

Oracle Enterprise Asset ManagementとOracle IoT Asset Monitoring Cloud Service間でアセットを同期できます。Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでインシデントが作成されたときにOracle Enterprise Asset Managementで作業指示を自動的に作成するようにルールを構成します。

Oracle Enterprise Asset Management (eAM)は、OracleのE-Business Suiteの一部であり、アセットを集約的に使用する組織の包括的および日常的なアセット・メンテナンス要件に対応します。eAMを使用すると、組織は自動車、クレーン、HVACシステムなどと、モーターやエンジンなどの循環在庫品目の両方のアセットを効率的にメンテナンスできます。パフォーマンスを測定し、メンテナンス業務を最適化するために、すべてのメンテナンス・コストと作業履歴がアセット・レベルで追跡されます。

Oracle Enterprise Asset Managementでアセットを選択してOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceと同期することを選択できます。Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceにインポートされたら、これらのアセットを適切なIoTセンサーに関連付けることができます。

インポートされたアセットのインシデント・ルールを作成するときに、対応する作業指示をeAMシステムで自動的に作成するようにルールを構成できます。Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceのインシデントの詳細には、Oracle Enterprise Asset Managementで作成された作業指示詳細が含まれます。

Oracle Enterprise Asset Managementで作業指示を更新すると、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceの対応するインシデント・ステータスが自動的に更新されます。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceとeAMの統合には、次の利点があります。

  • eAMシステムに格納されているエンタープライズ・アセットをフィールド・デバイスおよびセンサーとマップできます。

  • コネクテッド・アセットのリアルタイム・トラッキングやモニタリングなど、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceの機能を活用できます。

  • Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceからのインシデントについて、eAMシステムで作業指示を開始できます。

Oracle Enterprise Asset Managementでの統合の有効化

Oracle Internet of Things (IoT) Asset Monitoring Cloud Serviceの統合は、Oracle E-Business Suite (EBS)リリース12.1.3、12.2.6以降のリリースで使用できます。

Oracle E-Business Suite製品に適切なEBSとIoTの統合パッチがインストールされていることを確認する必要があります。リリース12.1.3にはパッチ25040001が必要であり、リリース12.2.6にはパッチ25755699が必要です。最新リリース、パッチの詳細およびインストール手順については、My Oracle SupportでドキュメントID 2252316.1を参照してください。

Oracle Enterprise Asset Managementからのアセットの同期

Oracle Enterprise Asset Management (eAM)の「資産」検索ページを使用して、アセットを検索してOracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceと同期します。

「資産カテゴリ」「資産番号」などの基準を使用して、アセットを検索します。「資産の同期化」をクリックして、検索結果で返されたアセットを同期します。

「資産」ページ

同期されたアセットは、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceに表示されます。同期されたアセットの対応するアセット・タイプも作成されます。アセット・タイプは、eAMのアセット・データから導出されます。

次に、インポートされたアセットにセンサー・デバイスを関連付ける場合があります。

  1. アセット・タイプを編集して、必要なデバイス・モデルを追加します。アセット・タイプの編集の詳細は、アセット・タイプの編集を参照してください。

  2. アセットを編集してセンサー・デバイスを追加します。アセットの編集の詳細は、アセット詳細の編集を参照してください。

自動作業指示を生成するルールの構成

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでインシデントが作成されたときにOracle Enterprise Asset Management (eAM)で作業指示を自動的に作成するようにルールを構成します。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでインシデント・ルールを作成する場合、eAMからインポートされたアセット用に追加の「作業指示」セクションが表示されます。

インポートされたアセットに対してインシデントを生成するルールを作成する場合は、「作業指示の生成」をクリックし、eAMシステムで作成される作業指示の「作業指示名」を指定します。

「新規ルールの作成」ページ

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでのルールの使用の基本情報は、ルールを使用したアセットの監視および管理を参照してください。

Oracle Enterprise Asset Managementで作成された作業指示の検証および更新

Oracle Internet of Things (IoT) Asset Monitoring Cloud Serviceでインポートされたアセットに対してインシデントが作成されると、インシデント・ルールによって、対応する作業指示がOracle Enterprise Asset Managementで自動的に作成されます。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud ServiceOracle Enterprise Asset Managementの両方で作業指示詳細を検証できます。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceで作業指示詳細を検証するには:

  1. 「メニュー」(「Menu」アイコン)アイコンをクリックし、「インシデント」をクリックします。

  2. 報告されたインシデントに対して「編集」アイコン(「Edit」アイコン)をクリックします。

    「インシデントの編集」ページに、Oracle Enterprise Asset Managementで作成された作業指示に対応する追加フィールドが表示されます。「WorkOrder」フィールドと「WorkOrderStatus」フィールドに、それぞれ作業指示名とステータスが表示されます。

Oracle Enterprise Asset Management「作業指示」タブで、作業指示を検証および更新することもできます。Oracle Enterprise Asset Managementで作業指示のステータスを変更すると、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceのインシデントのステータスが自動的に更新されます。たとえば、Oracle Enterprise Asset Managementで作業指示をリリースすると、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceの対応するインシデントのステータスは「新規」から「オープン」に変わります。作業指示をクローズするか取り消すと、関連するインシデントのステータスは「取下げ済」に変わります。

Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでのインシデントおよび作業指示のステータス更新の検証

Oracle Enterprise Asset Managementで作業指示のステータスを変更すると、Oracle Internet of Things (IoT) Asset Monitoring Cloud Serviceで関連するインシデントのステータスが自動的に更新されます。

  1. 「メニュー」(「Menu」アイコン)をクリックし、「インシデント」をクリックします。
  2. 次のいずれかの方法を使用して、インシデントのステータスを検証します。
    • 「インシデント」表で、インシデントに対応する「ステータス」列の値を表示します。
    • インシデント・フィルタを使用してインシデントを検索します。
    「インシデントの編集」ページから、Oracle IoT Asset Monitoring Cloud Serviceでの更新された作業指示のステータスを検証することもできます。