6プランニング・データの収集

この章の内容は次のとおりです。

サプライ・チェーン・プランニングのデータ収集の概要

サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかからプランを実行するには、プランニング・データ・リポジトリにデータを収集する必要があります。オーダー納期回答およびオーダー管理のプロセスでも、プランニング・データ・リポジトリを使用してオーダーへの納期回答およびオーダーの管理を行います。

プランニング・データ・リポジトリにデータを収集するには、「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の1つから次のタスクを実行できます。

  • プランニング・データの収集: このタスクは、Oracle Fusionソース・システムからデータを収集する場合に使用します。

  • ファイルからプランニング・データのロード: このタスクは、完全に外部のソース・システムからデータを収集する場合に使用します。

セキュリティ権限によっては、これらのタスクを手動で追加する必要がある場合があります。「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。

  • オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

  • 機能領域: サプライ・チェーン・プランニングの構成

  • タスク: プランニング・データの収集

次の図は、プランニング・データ・リポジトリへのデータの移入に使用できる収集プロセスを示しています。

この収集プロセス・フローでは、Oracle Fusionソース・
システムからのデータ収集を開始すると、ステージング表によって
Oracle Fusionソース・システムからデータがプルされます。同様に、
ファイルからのデータ収集を開始すると、データはファイルから
ステージング表にプッシュされます。その後、ステージング表のデータが
予定済プロセスを使用してプランニング・リポジトリにロードされます。

プランニング・データの収集

データ収集プロセスには、2つのステップがあります。「プランニング・データの収集」プロセスでは、まずOracle Fusionソース・システムからステージング表にデータがプルされます。その後、ステージング表からプランニング・データ・リポジトリにデータがロードされます。

「プランニング・データの収集」ページでは、次のタブを使用して、収集するデータを選択します。

  • 参照データ

  • 需要プランニング・データ

  • 供給プランニング・データ

参照データのほとんどは、グローバル・エンティティです。グローバル・エンティティは、すべてのソース・システムに共通します。たとえば、単位(UOM)はすべてのソース・システムに共通します。供給プランニングおよび需要プランニングのデータは、トランザクション・データです。トランザクション・データのほとんどは、ローカル・エンティティです。ローカル・エンティティは、各ソース・システムに固有です。たとえば、手持数量は各ソース・システムに固有です。

収集フィルタを選択して、収集するデータをさらに絞り込むこともできます。選択内容は収集テンプレートに保存できます。

ファイルのプランニング・データのロード

このオプションは、CSVファイルを使用してプランニング・データ・リポジトリにデータを移入する場合に使用します。

ファイルからプランニング・データをロードするには、次のステップを実行します。

  1. CSVファイルを作成します。CSVファイルを作成するために、事前定義の一連のMicrosoft Excelファイルをインポート・テンプレートとして使用できます。

  2. CSVファイルをインポートします。ナビゲータから、「ファイル・インポートおよびエクスポート」をクリックして新しいインポートを作成します。アカウントにscm/planningDataLoader/Importを指定します。

  3. 「ファイルのプランニング・データのロード」プロセスを実行します。プロセスを送信すると、まず、CSVファイルからステージング表にデータがプッシュされます。その後、ステージング表からプランニング・データ・リポジトリにデータがロードされます。

グローバル・エンティティ

データ収集において、Oracle Fusion Supply Chain Planningでは、特定のビジネス・エンティティをグローバル・エンティティと呼びます。グローバル・エンティティは各インスタンスに固有であり、すべてのソース・システムに共通します。Oracle Fusionソース・システムから収集されたか、あるいはファイル・ベース・データ・インポート(FBDI)方法を使用して外部ソース・システムから収集されたかに関係なく、グローバル・エンティティは共通です。

グローバル・エンティティのデータを収集するとき、プランニング・データ・リポジトリはグローバル・エンティティの各インスタンスのレコードを1つのみ格納します。データ収集プロセスによってグローバル・エンティティからソース・システム参照が削除され、データ・リポジトリにデータが格納されます。データ収集プロセスにおいて、グローバル・エンティティの同じインスタンスが複数のソース・システムから収集される場合、データ・リポジトリには最後の収集の値が格納されます。

たとえば、次のシナリオは、3つのソース・システム(それぞれの名前はソース・システムA、B、C)から単位(UOM)と呼ばれるグローバル・エンティティを収集する方法について説明しています。

  • ソース・システムAには単位のインスタンスがあります。ソース・システムAから単位を収集しているときに、キログラム単位が収集されます。キログラム単位が収集されるのはこのときが初めてです。データ収集プロセスでは、データ・リポジトリ内にキログラム・レコードが作成されます。

  • ソース・システムBには単位のインスタンスが存在しません。ソース・システムBから単位を収集しているときに、データ収集プロセスによってキログラム値が収集されることはありません。ソース・システムBにはキログラム単位のレコードが存在しなかったため、データ収集プロセスによってデータ・リポジトリ内のキログラム・レコードが変更されることはありません。ソース・システムAからのキログラム値のレコードは依然として有効です。

  • ソース・システムCには単位のインスタンスがあります。ソース・システムCから単位を収集しているときに、キログラム単位が再収集されます。ソース・システムCからの値に一致させるように、データ収集プロセスによってデータ・リポジトリにキログラム・レコードが登録されます。

注意: FBDI収集方法を使用する場合、グローバル・エンティティ・ファイルにはソース・システムが必要です。収集フレームワークでは、ソース・システムが各レコードのソース・システムに一致するか確認されます。ソース・システム識別子によって各データ・レコードにマークが付けられます。

サプライ・チェーン・プランニングでは、次のエンティティがグローバル・エンティティとして分類されます。

  • オーダー・オーケストレーション参照オブジェクト

  • 単位および単位換算

  • 需要区分

  • 通貨および通貨換算区分

  • 出荷方法(運送業者、輸送モード、サービス・レベル)

  • 顧客と顧客サイト

  • サプライヤおよびサプライヤ・サイト

  • リージョンとゾーン

  • 承認済サプライヤ・リスト

  • サプライヤ生産能力

  • プランナ

プランニング・データを収集するときに「プランニング・データの収集」タスクで指定するパラメータの1つに「収集タイプ」パラメータがあります。このタスクは、任意のサプライ・チェーン・プランニング作業領域から選択できます。「収集タイプ」パラメータに対して、次のいずれかの値を選択できます。

  • ターゲット: 大量のソース・システム・データを収集する場合は、「ターゲット」収集タイプを選択します。通常、「ターゲット」収集タイプは、トランザクション・データの一括アップロード、インスタンスのアップグレード、収集フィルタの変更などのシナリオで使用します。

  • ネット・チェンジ: 正常に完了した最後の収集サイクル以降の変更されたデータおよび新しいレコードを収集する場合、「ネット・チェンジ」収集タイプを選択します。

  • 自動選択: プランニング・プロセスによって各エンティティに適切な収集タイプを決定および自動選択する場合は、「自動」収集タイプを選択します。

ターゲット

「ターゲット」収集タイプは、データ・リポジトリ内のデータに対して完全なリフレッシュを実行する場合に使用します。このモードでは、選択されたエンティティの既存のデータがプランニング・プロセスによってデータ・リポジトリから削除されます。次に、選択したエンティティのデータが、後でソースから収集された場合に、削除されたデータが、そのデータに置き換えられます。

注意: 品目原価、リソース可用性、会計カレンダ、すべての出荷および記帳履歴データの各データ収集エンティティについては、「ターゲット」収集タイプのみを使用できます。

ネット・チェンジ

「ネット・チェンジ」収集タイプを使用すると、データが増分収集されます。「ネット・チェンジ」収集タイプでは、変更された、または新しいデータのみが収集されます。通常、「ネット・チェンジ」収集タイプを使用してデータを収集する方が、「ターゲット」収集タイプを使用するよりも高速です。一般的に、「ネット・チェンジ」収集タイプは、過去にターゲット収集を実行し、その後、実行システムのデータを適用してプランニング・データを最新の状態に保つ場合に使用します。収集タイプが「ネット・チェンジ」の場合は、需要プランニング・データを選択できません。

自動選択

どの収集タイプを選択すべきかわからない場合、およびプランニング・プロセスによって各エンティティの収集タイプを決定する場合は、「自動」収集タイプを使用します。プランニング・プロセスでは、各エンティティが複数のファクタ(エンティティの最後の収集日など)に基づいて評価され、エンティティに対して実行する収集(ターゲットまたはネット・チェンジ)が決定されます。収集するエンティティを手動で選択することも、あるいは事前定義されたテンプレートの1つを使用してエンティティを選択することもできます。事前定義されたテンプレートの1つを選択する場合、「参照データ」、「需要プランニング・データ」および「供給プランニング・データ」タブで変更を行うことはできません。

プランニング・データ・リポジトリ(オーダー・オーケストレーションおよびプランニング・データ・リポジトリとも呼ばれる)に移入するには、Oracle Fusionソース・システムからデータを収集します。「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域の1つにある「プランニング・ソース・システムの管理」ページで、収集用に組織を使用可能にします。セキュリティ権限に応じて、「設定および保守」作業領域から組織を使用可能にすることもできます。

「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。

  • オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

  • 機能領域: サプライ・チェーン・プランニングの構成

  • タスク: プランニング・ソース・システムの管理

Oracle Fusionソース・システム

Oracle Fusionソース・システムは、データ収集のソース・システムに含まれます。サプライ・チェーン・プランニング、オーダー・オーケストレーションおよびオーダー納期回答プロセスは、プランニング・データ・リポジトリに格納されたデータを使用します。「使用可能なコレクション」チェック・ボックスを確実に選択して、収集用に使用可能にする組織を管理します。

「取引先コミュニティ・ソース・システムの管理」ページを開くには、「設定および保守」作業領域に移動し、次を使用します。

  • オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

  • 機能領域: サプライ・チェーン・プランニングの構成

  • タスク: 取引先コミュニティ・ソース・システムの管理

外部ソース・システム

Oracle Fusion Global Order Promisingのファイルからプランニング・データをロードする予定の場合、外部ソース・システムで収集を使用可能にすることもできます。最初に、「取引先コミュニティ・ソース・システムの管理」で、外部ソース・システムを定義する必要があります。

外部ソース・システムには、「その他」と「外部」という2つのタイプがあります。

外部バージョン

外部バージョンのソース・システムとは、ソース・システムが他のOracle Fusionアプリケーションに接続されていないことを示します。このソース・システムは、Oracle Fusion Product Data Model、Oracle Fusion Trading Community ModelおよびOracle Fusion Order Management Cloudとは統合されません。外部ソース・システムは、完全に外部のソース・システムとも呼ばれます。他のOracle Fusionアプリケーションに関連する他のソース・システム設定を使用可能にすることはできません。「使用可能なコレクション」チェック・ボックスは、今すぐ選択することも、データ収集を開始する時期に応じて後から選択することもできます。これにより、ファイル・ベースのインポート・プロセスを使用してデータを収集するようにソース・システムを使用可能にできます。

その他バージョン

その他バージョンのソース・システムとは、ソース・システムが他のOracle Fusionアプリケーションに接続されていることを示します。このソース・システムは、Oracle Fusion Product Data Model、Oracle Fusion Trading Community ModelおよびOracle Fusion Order Management Cloudと統合されます。外部ソースが「その他」の場合、次の処理が適用されます。

  • 品目、品目構成およびカタログの外部システム・データは、Oracle Product Data Model Cloudにアップロードされます

  • 顧客、顧客サイト、リージョンおよびゾーンの外部システム・データは、Oracle Trading Community Model Cloudにアップロードされます

  • 販売オーダーの外部システム・データは、Oracle Order Management Cloudにアップロードされます

各ソース・システムで収集できるデータのタイプの詳細は、「サプライ・チェーン・プランニングのCSVファイルの作成に使用されるインポート・テンプレート」を参照してください。

データ収集のための組織の有効化

組織を使用可能にするプロセスは、ソース・システムのバージョンに応じて異なります。

ソース・システム・バージョンが「Oracle Fusion」の場合にデータ収集用に組織を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Fusionソース・システムの「組織リストの管理」ボタンをクリックします。

  2. 「組織リストのリフレッシュ」ボタンをクリックして、組織リストを更新します

  3. データの収集元とする組織の「収集に使用可能」チェック・ボックスを選択します。

ヒント: 初期設定時に収集を実行する場合、事前定義されたOracle Fusionソース・システムからオーダー・オーケストレーション参照オブジェクトを収集し、組織の収集を検討してください。収集用に組織を使用可能にした後、最初に組織を収集します。収集結果は、供給ネットワーク・モデル・ページで確認できます。

ソース・システム・バージョンが「外部」(完全に外部のソース・システム)の場合にデータ収集用に組織を使用可能にするには、ファイル・ベースのインポート・プロセスを使用する組織をアップロードします。組織は、収集用に自動的に使用可能になります。

ソース・システム・バージョンが「その他」の場合にデータ収集用に組織を使用可能にするには、次のステップを実行します。

  1. 製品データ・モデルの品目組織として組織を定義します。

  2. ファイル・ベースのインポート・プロセスを使用する組織をアップロードし、その組織を「その他」のソース・システムに関連付けます。

オーダー・オーケストレーションおよびオーダー納期回答プロセスが収集されたプランニング・データを使用する方法

プランニング・データ・リポジトリにデータを移入するには、データ収集を実行します。収集されたデータは、サプライ・チェーン・プランニングのプロセスで使用されるだけでなく、Oracle Fusion Order Managementのオーダー・オーケストレーション・プロセスとOracle Fusion Global Order Promisingのプロセスでも使用されます。

データ収集

データ収集を実行して、プランニング・データ・リポジトリ(オーダー・オーケストレーションおよびプランニング・データ・リポジトリとも呼ばれる)にOracle Fusionソース・システムまたは完全に外部のソース・システムのデータを移入します。外部ソース・システムからデータをロードする際には、XLSMファイルを使用してデータを必要な形式に編成し、そのデータをCSVファイルに変換します。その後で、CSVファイルをプランニング・データ・リポジトリにアップロードできます。

オーダー・オーケストレーション

オーダー・オーケストレーション・プロセスでは、プランニング・データ・リポジトリ内の参照データが直接使用されます。サプライ・チェーン・プランニング作業領域を使用していなくても、オーダー・オーケストレーションの参照エンティティについてはデータ収集を実行する必要があります。

注意: Oracle Fusionソース・システムからデータを収集する前に、ソース・システムについて少なくとも1つの組織を定義する必要があります。1つ以上の組織を設定した後は、「プランニング・ソース・システムの管理」ページで組織リストを更新し、少なくとも1つの組織を収集に使用できるようにする必要があります。どの組織も有効にしていない場合、収集プロセスはエラーで終了します。

オーダー納期回答

グローバル・オーダー納期回答プロセスでは、プランニング・データ・リポジトリのデータのインメモリー・コピーを使用します。オーダー・オーケストレーション・プロセスからOracle Fusion Global Order Promisingにスケジューリング要求または有効数量のチェック要求が送信されると、オーダー納期回答プロセスでは、メイン・メモリーに保管されたデータを使用して、オーダー・オーケストレーションに返信する応答を決定します。メイン・メモリーが常に最新の内容を反映するように、毎収集後に「グローバル・オーダー納期回答」データ・ストアをリフレッシュする必要があります。

相互参照を使用すると、それぞれの相互参照エンティティについて正しいソース値を特定できます。エンティティの相互参照を有効にすると、データ収集の際に、特定の値について設定した相互参照が考慮されます。

エンティティの相互参照を有効にするには、サプライ・チェーン・プランニング作業領域から「プランニング・データ収集プロセスの管理」タスクをクリックします。リストからソース・システムを選択し、使用可能なエンティティのうち、データ収集時に相互参照するものを有効にします。

「プラン入力」作業領域の「収集データに対する相互参照の関係」ページで、各エンティティの相互参照データを表示できます。

計画プロセスでの様々な作業定義とアイテム構造の収集方法

サプライ・チェーン・プランニング作業領域の作業定義および品目構成データが、Oracle Manufacturing Cloudの定義と一致しないことが気になる場合があります。心配する必要はありません。計画アプリケーションは、製造ソース・システムで定義および関連付けられている作業定義および品目構成に基づいて、データを収集および使用します。

ソース・システムの作業定義および品目構成

作業定義は、プランニング・アプリケーションのデータのプライマリ・ソースです。プランニング・プロセスでは、製造オーダー品目の作業定義を使用してコンポーネントおよびリソースの所要量を特定します。作業定義が定義されていない場合、プランニング・プロセスは定義済の品目構成を使用して、コンポーネントのみを計画します。作業定義が定義されていて、品目構成が関連付けられていない場合は、アドホック・コンポーネントを手動で追加できます。品目構成が関連付けられている場合でも、品目構成のコンポーネントとともに、アドホック・コンポーネントを作業定義に追加できます。作業定義は1つの品目構成にのみ関連付けることができますが、1つの品目構成は親品目内の複数の作業定義に関連付けることができます。

プランニング・データ・リポジトリの作業定義および品目構成

製造ソース・システムでは、様々な方法で作業定義および品目の品目構成を定義して関連付けることができます。次の表に、最も一般的なソース・システムの組合せを示し、それぞれの収集および実行計画プロセスがどのように進んでいくかを示します。

Manufacturing Cloudの定義 プランニング・データ・リポジトリの品目構成名および作業定義名 プランニング収集プロセス

品目構成のみが品目に定義されています。作業定義は定義されていません。

品目構成名が存在します。作業定義名はありません

プランニング・プロセスで、品目構成情報が収集されますが、工順、工程または品目リソースの情報は収集されません。

プランニング・プロセスで、品目構成を使用してコンポーネントが計画されますが、リソースは計画されません。

作業定義のみが品目に定義されています。品目構成は定義されていません。

作業定義名が存在します。品目構成名はありません

プランニング・プロセスで、作業定義情報が収集されて、品目構成と工順情報が移入されます。

プランニング・プロセスで、作業定義で使用可能なアドホック・コンポーネントと工程割当に基づいて、コンポーネント情報と工程連番が品目構成に移入されます。

プランニング・プロセスで、作業定義情報を使用して、コンポーネントとリソースの両方が計画されます。

品目構成と作業定義の両方が品目に定義されています。

作業定義名と品目構成名の両方が存在します

プランニング・プロセスで、作業定義に関連付けられているコンポーネントを使用して計画されます。プランニング・プロセスでは、作業定義に関連付けられていない品目構成のコンポーネントは考慮されません。作業定義内の品目構成のコンポーネント使用は上書きできます。

コンポーネントが作業定義に関連付けられている場合は、プランニング・プロセスで、品目構成からコンポーネント属性(コンポーネントの有効性など)が収集されます。

プランニング・プロセスで、作業定義を使用してリソースが計画されます。

品目構成と作業定義の両方が品目に対して定義されていますが、作業定義は品目構成を参照していません。アドホック・コンポーネントは、作業定義工程に割り当てられています。

作業定義名が存在します。品目構成名はありません

プランニング・プロセスで、Oracle Fusion Product Information Managementソリューションの品目構成からではなく、作業定義からコンポーネントが収集されます。

このプロセスで、作業定義工程の割当に基づいてコンポーネントが計画され、作業定義に基づいてリソースが計画されます。

Oracle Fusionソース・システムの外部データ・コレクションの有効化

外部システムからトランザクション・データをロードする場合は、外部データ収集を有効にします。これは、通常、なんらかのサプライ・チェーン・プロセスが外部アプリケーションで管理されている場合に行います。ファイルベースのデータ・インポート(FBDI)を使用して、これらのアプリケーションからトランザクション・データをロードします。

外部データ・ソースは、「在庫および資材管理」、「調達」、「オーダー管理」および「製造」の機能領域で使用できます。機能領域の外部データ収集を有効にする場合は、次の制限に注意してください。

  • オーダー構成、直接出荷およびバック・トゥ・バック履行は使用できません。

  • 機能領域に関連付けられたエンティティは、Oracle Fusionソース収集で使用できなくなります。たとえば、オーダー管理を有効にすると、販売オーダー・エンティティをOracle Fusionソース収集用として「プランニング・データの収集」ページで選択できなくなります。

この表は、各機能領域のエンティティを示しています。

機能領域 エンティティ

在庫および資材管理

手持数量および転送オーダー

調達

購買オーダーおよび購買依頼

オーダー管理

販売オーダーおよび予約

製造

作業オーダー供給、リソース可用性、リソース、作業定義、品目構成

外部データ収集の有効化

これらのステップを実行して、外部データ収集を有効にします。

  1. 任意の供給プランニング作業領域ページから、「タスク」パネルで「プランニング・ソース・システムの管理」タスクを選択します。または、「設定および保守」作業領域でこのタスクを使用します。

    • オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

    • 機能領域: サプライ・チェーン・プランニングの構成

    • タスク: プランニング・ソース・システムの管理

  2. ソース・システムのリストで、「バージョン」列にOracle Fusionが含まれている行を選択します。

  3. 「処理」メニューから、「データ・ソースの選択」を選択します。

  4. 「外部データ使用可能」チェック・ボックスを選択し、トランザクション・エンティティをソーシングする機能領域を選択します。

注意: 外部データ収集を有効または無効にするたびに、ターゲット・データ収集を実行して、データ・リポジトリのデータが完全にリフレッシュされるようにする必要があります。

Oracle Fusionソース・システムからの計画データの収集

サプライ・チェーン・プランニングの様々なデータ型を収集する方法

データを収集するときには、参照データ、需要データおよび供給データの3つのカテゴリからデータを収集します。「プランニング・データの収集」ページには、これらの各カテゴリのタブがあります。

収集されたデータは、プランニング・データ・リポジトリに保管されます。

次の図は、Oracle Fusionソース・システムからプランニング・データ・リポジトリに収集するデータの3つのカテゴリを示しています。

プランニング・データ・リポジトリに収集されるデータのタイプ。

コールアウトの説明

  1. 参照データは、主にOracle Fusion SCM Cloudをソースとします。

  2. 需要データは、Oracle Order Management Cloud ServiceおよびOracle Materials Management Cloud Serviceから取得されます。

  3. 供給データは、Oracle Inventory Management Cloud Service、Oracle Manufacturing Cloud ServiceおよびOracle Purchasing Cloud Serviceをソースとします。

参照データ

収集プロセスは、主にOracle Fusion SCM Cloudをソースとする参照データから始まります。基本品目、リソース、組織、顧客とサプライヤ、カレンダ・データなどのデータ収集エンティティを収集します。

注意: Oracle Fusion Sales and Operations Planningでは、リソース構成表エンティティを使用して製造品目をその関連のコンポーネントおよびリソース所要量にリンクします。外部ソース・システムからのリソース構成表の収集の詳細は、「プランニング・データ・ファイルのロード」を参照してください。

さらに、Oracle Supply Chain Planning Cloudを使用して次の項目を収集します。

  • 品目構成: 品目レベルの需要をコンポーネント需要および供給に展開するため

  • 作業定義: 製造品目のコンポーネントおよびリソース所要量を割り当てるため

  • 単位: プラン・データを調整し、プランをある一連の単位から別のものに変換するため

  • 原価: 財務の観点からプランをレビューし、計画の意思決定による財務的な影響を評価するため

需要データ

需要データ収集のソースとしては、次の2つが考えられます。

  • Oracle Order Management Cloud Serviceからの販売オーダー: これを需要予測の基礎として使用するとともに、現在のオーダーで短期予測タイム・バケットの需要を消費できます。

  • Oracle Materials Management Cloud Serviceからの出荷履歴: これを使用して出荷予測を生成できます。

供給データ

供給データは、次の3つのソースから収集します。

  • Oracle Inventory Management Cloud Service: 手持在庫、予約、資材転送、移動中在庫供給および受入に関連するデータが提供されます。

  • Oracle Manufacturing Cloud Service: 仕掛ステータスおよび製造作業オーダーが提供されます。

  • Oracle Purchasing Cloud Service: 購買依頼および購買オーダーが提供されます。

共通するエンティティ・セットを繰り返し収集する必要がある場合は、収集フィルタおよび収集テンプレートを使用します。収集フィルタおよび収集テンプレートは「プランニング・データの収集」ページにあります。「プランニング・データの収集」ページを開くには、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかで「プランニング・データの収集」タスクをクリックします。

セキュリティ権限に応じて、「設定および保守」作業領域から「プランニング・データの収集」ページを開くこともできます。「設定および保守」作業領域で、次の設定を使用します。

  • オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

  • 機能領域: サプライ・チェーン・プランニングの構成

  • タスク: プランニング・データの収集

収集フィルタ

収集フィルタを使用して、収集プロセスのパフォーマンスと効率を高め、関連性のないデータがプランニング・データ・リポジトリに蓄積されることを防止します。カタログ、オーダー・タイプ、価格表などを利用して、様々なフィルタ基準を使用しながら収集を実行できます。出荷および記帳履歴情報の収集には、日付ベースのフィルタを使用することもできます。

収集フィルタの有効化

収集フィルタを有効にするには、まず、プランニング・データ収集のフィルタ名のロードという予定済プロセスを「予定済プロセス」作業領域から実行する必要があります。この予定済プロセスを実行すると、「プランニング・データの収集」ページでフィルタが有効化されます。これにより、次の収集からフィルタを適用できます。

収集テンプレート

一定期間にわたって一連のデータを繰り返し収集する場合は、収集テンプレートを使用します。特定のニーズに対応する事前定義済テンプレートを1つ選択するか、あるいは独自のテンプレートを作成して後で使用できるように保存することができます。

事前定義済テンプレートをリストから選択するとき、「収集タイプ」フィールドには「自動選択」がデフォルトで設定されます。このフィールドを編集することはできません。また、事前定義済テンプレートを選択すると、「収集フィルタの選択」フィールドは無効になります。

「プランニング・データの収集」ページで収集テンプレートを作成するには、データ収集エンティティを選択し、後で使用できるようにテンプレートを保存します。たとえば、「手持」、「購買オーダー」および「購買依頼」など、特定の供給プランニング・トランザクション・エンティティを頻繁に収集する場合は、これらのエンティティを収集テンプレートとして保存します。これにより、その後の収集サイクルで同じエンティティを選択するためにかかる時間が短縮されます。

アップロード・プロセス中にテンプレート・ファイルにエラーが含まれていた場合は、ログ・ファイルで見つかった問題を修正し、テンプレート・ファイルを再度アップロードしてください。

サプライ・チェーン・プランニングの製品で使用するデータ・リポジトリの完全なリフレッシュを実行するには、ターゲット収集を実行します。ターゲット収集は即座に実行することも、プロセスを後で実行するようにスケジューリングすることもできます。需要プランニング・データは「ターゲット」収集タイプを使用した場合にのみ収集できます。

注意: 需要プランニング・データを収集する前に、「プランニング・データ収集のフィルタ名のロード」予定済プロセスを正常に実行しておく必要があります。

「ターゲット」収集タイプを使用して、参照データ、需要プランニング・データおよび供給プランニング・データを収集するには、次のステップを実行します。

  1. 「プランニング・データの収集」ページには、「供給プランニング」作業領域または「設定および保守」作業領域からアクセスします。

    • 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域のいずれかが表示されている場合は、次のようにします。

      1. 「タスク」パネル・タブをクリックします。

      2. 「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング・データの収集」リンクをクリックします。

    • 「設定および保守」作業領域が表示されている場合は、次を選択します。

      • オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

      • 機能領域: サプライ・チェーン・プランニングの構成

      • タスク: プランニング・データの収集

  2. 「プランニング・データの収集」ページで、次のステップを実行します。

    • 「パラメータ」タブで、次のようにします。

      1. ソース・システムを選択します。

      2. 収集タイプに「ターゲット」を選択します。

        需要プランニング・データは「ターゲット」収集タイプを使用した場合にのみ収集できます。

      3. 「収集フィルタの選択」をクリックして収集フィルタを選択します。

    • 「参照データ」サブタブで、必要な参照エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。

    • 「需要プランニング・データ」サブタブで、プランニング・データ・リポジトリの履歴需要データを収集するオプションを設定します。プランニング・プロセスでは、統計予測に履歴需要データが使用されます。

      • 収集時間枠オプション: データを収集する固定日付範囲またはローリング日付範囲を指定できます。

        「固定日付範囲」オプションを使用すると、指定した固定日付範囲内の履歴データを収集できます。

        「ローリング日付範囲」オプションを使用すると、指定した日数分の履歴データを収集できます。たとえば、週次で予測する場合は、「収集する日数」フィールドに7を指定して、1週間に1回需要履歴データを収集します。データ収集によって、最近の週の需要履歴データが収集されます。

        「期間の自動ロール・オフ」オプションを選択すると、需要履歴データの収集を実行するたびに、「保持する日数」フィールドに指定した日数分の履歴データが切り捨てられます。たとえば、52週間分の履歴データに基づいて各週の予測を行う場合は、「期間の自動ロール・オフ」チェック・ボックスを選択し、「保持する日数」に364日を指定します。この設定によって、毎週データを収集しながら、最新の52週間分の履歴を保持し、52週よりも古い履歴データを自動的にパージできます。

      • 履歴メジャーおよび属性: 出荷履歴メジャーと記帳履歴メジャーを選択します。

      • ETO品目の収集: 「関連付けられたベース・モデルから履歴を収集」を選択すると、関連付けられたベース・モデルから受注設計生産(ETO)品目の記帳履歴と出荷履歴が収集されます。このオプションを選択しないと、標準のETO品目から履歴が収集されます。

      • 履歴データ・オプション: 特定のオーダー・タイプのみを収集する場合は、「含めるオーダー・タイプ」値リストから選択します。デフォルトでは、すべてのオーダー・タイプが含められます。

        組織レベルで消費在庫トランザクションを収集するには、「組織 - 含める消費在庫トランザクション」を選択します。収集できるのは、転送オーダーの在庫トランザクションのみ、またはすべての消費在庫トランザクションです。

        保管場所レベルで消費在庫トランザクションを収集するには、「保管場所 - 含める消費在庫トランザクション」を選択します。収集できるのは、保管場所プランニングが有効な組織の転送オーダーの在庫トランザクションのみ、またはすべての消費在庫トランザクションです。

        金額データを収集するには、「履歴に関する金額データの収集」チェック・ボックスを選択します。

      • 追加オプション: 収集の追加オプションを選択します。

        価格表の収集: 価格表の収集フィルタで指定された価格表が収集されるか、フィルタが指定されていない場合はすべての価格表が収集されます。

        オーダー構成データの収集: 履歴メジャーおよび属性を選択した場合は、関連するチェック・ボックスを選択して、出荷履歴オプションと記帳履歴オプションを収集します。

        販売組織階層: 「販売組織階層収集可能」を選択すると、1つ以上の販売階層が収集されます。

    • 「供給プランニング・データ」サブタブで、次のようにします。

      1. 必要な供給エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。

      2. リソース可用性を収集する場合、日付範囲タイプとして「固定」または「収集実行日を基準」を選択します。

        固定」を選択した場合、リソース可用性を収集するための開始日と終了日を指定します。

        収集実行日を基準」を選択した場合は、「収集ウィンドウ(日数)」フィールドに日数を入力します。入力した数値によって、ローリング時間ウィンドウに基づいてリソース可用性を収集するための収集ウィンドウが日数で決定されます。このローリング時間ウィンドウは、コレクションを実行した日付に基づいて自身を調整します。たとえば、90を指定した場合、収集の実行日以降の90日間のリソース可用性が毎回収集されます。

        注意: リソース可用性収集の日付範囲タイプの選択は、後で使用するために収集テンプレートとして保存できます。
      3. リソース可用性の既存のデータを収集できます。

      4. リソース可用性データを再生成してから、データを収集することもできます。「データを再生成してから収集」オプションを選択すると、収集プロセスによってまず「リソース可用性ジョブの更新」予定済プロセスが実行され、続けてリソース可用性データが収集されます。

  3. (オプション)「スケジュール」タブをクリックし、収集をできるだけ早く実行するように設定するか、または別の時間に実行するようにスケジュールします。

  4. 「送信」をクリックして収集プロセスを開始します。

  5. 「予定済プロセス」ページを使用して、収集ステータスをモニターします。

  6. 「プラン入力」作業領域で、収集されたデータをレビューします。

Oracle Fusionソース・システムからデータを収集するには、ネット・チェンジ収集を実行するか、プロセスを後で実行するようにスケジュールします。ネット・チェンジ収集を実行する前に、選択したエンティティに対してターゲット収集を実行する必要があります。最初のターゲット収集後に、ネット・チェンジ収集を実行できます。

「ネット・チェンジ」収集タイプを使用して、参照データおよび供給プランニング・データを収集するには、次の手順を実行します。

  1. サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかが表示されている場合は、「タスク」パネル・タブをクリックします。「タスク」パネル・ドロワーで、「プランニング・データの収集」タスクをクリックします。「設定および保守」作業領域が表示されている場合は、次を使用します。

    • オファリング: サプライ・チェーン・プランニング

    • 機能領域: サプライ・チェーン・プランニングの構成

    • タスク: プランニング・データの収集

  2. 「プランニング・データの収集」プロセスの次のパラメータを指定します。

    1. ソース・システムを選択します。

    2. 収集タイプとして「ネット・チェンジ」を選択します。

      注意: ネット・チェンジ収集タイプでは、フィルタの基準および需要プランニング・データに変更を加えることはできません。
    3. 「参照データ」タブで、必要な参照エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。

    4. 「供給プランニング・データ」タブで、必要な供給エンティティを「選択したエンティティ」領域に移動します。

  3. (オプション)「スケジュール」タブをクリックし、収集をできるだけ早く実行するように設定するか、または別の時間に実行するようにスケジュールします。

  4. 「送信」をクリックして収集プロセスを開始します。

  5. 「予定済プロセス」ページを使用して、収集ステータスをモニターします。

  6. 「プラン入力」作業領域で、収集されたデータをレビューします。

組織グループを使用して、ネット・チェンジ・データの収集をソース・システムから特定の組織に制限できます。また、収集に組織グループを使用すると、ネット・チェンジ収集の複数のインスタンスを一度に実行する場合に、データが重複する可能性を排除できます。プランナは、相互に待機せずに自分の組織の収集を実行できます。

顧客への出荷のために、組織がソース・システム内のD1およびD2の配送センターのみを考慮する場合の簡単な例を考えてみましょう。このような場合、組織グループを作成し、組織グループにD1およびD2を割り当てて、このグループ固有のネット・チェンジ・データを収集できます。

注意: 始める前に、組織グループが作成されていることを確認してください。供給プランナは、「供給ネットワーク・モデルの保守」ページの「組織グループの管理」ボタンを使用して組織グループを作成および管理します。

次を実行して、組織グループのネット・チェンジ・データを収集します。

  1. 「供給プランニング」作業領域の「プランニング・データの収集」ページまたは「ファイルからプランニング・データのロード」ページにアクセスします。

  2. ソース・システムを選択します。組織グループはソース・システム内で管理されます。

  3. 「ネット・チェンジ」収集タイプを選択します。データ収集の組織グループは、収集タイプが「ネット・チェンジ」の場合にのみ選択できます。

  4. 組織グループ収集を有効にしてから、組織グループを選択します。

  5. ネット・チェンジ・データ収集を実行します。手順は、この章の「ネット・チェンジ収集タイプを使用したデータの収集」を参照してください。

注意: 組織グループおよびその他のデータ収集エンティティを選択した後、その選択内容をテンプレートとして保存することもできます。詳細は、この章の「収集フィルタと収集テンプレート」を参照してください。

その他および外部のソース・システムからのプランニング・データのロード

ファイルからのプランニング・データのロード方法

特定のビジネス・オブジェクトについては、CSVファイルを使用して、「ターゲット」または「ネット・チェンジ」方法でデータをアップロードできます。

注意: CSVファイルを作成するには、このために用意されている一連のMicrosoft Excelテンプレート・ファイルを使用できます。テンプレートは、Oracle Help CenterでSCM Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドからダウンロードできます。

選択したエンティティのデータをプランニング・データ・リポジトリでリフレッシュする場合は、「ターゲット」モードを使用します。データを増分収集する場合は、「ネット・チェンジ」モードを使用します。「ネット・チェンジ」収集モードでは、変更された、または新しいデータのみが収集されます。「ネット・チェンジ」モードを使用したデータ収集は、「ターゲット」モードと比較して高速です。「ネット・チェンジ」モードは、実行システムのデータを適用してプランニング・データを最新の状態に保つために使用します。

次の図は、ファイルからデータを収集するプロセスを示しています。

「ファイルからプランニング・データのロード」タスクの
フロー・チャート。

ファイルからプランニング・データをロードするには、次のステップを実行します。

  1. Microsoft Excelテンプレートを使用して、CSVファイルを作成します。

  2. ファイルからプランニング・データをロードするプロセスを実行します。

  3. プランニング・データのロード・プロセスを検証します。

  4. ロードしたデータをレビューします。

プランニング・データをロードするためのCSVファイルの作成

サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかまたは「設定および保守」作業領域で「ファイルからプランニング・データのロード」タスクを実行するには、ロードするデータを準備する必要があります。インポート用のファイルを作成するために使用する、必要なCSVファイルを作成する必要があります。この手順では、CSVファイルを作成して、プランニング・データをロードできるように準備する方法について説明します。

  1. Oracle Supply Chain Management Cloudのファイルベースのデータ・インポート・ガイドで、該当するファイル・インポート・テンプレート(XLSMファイル)を探します。テンプレートをローカル領域に展開します。

    CSVファイルの作成およびインポートの詳細は、Oracle SCM Cloud Oracle SCM Cloudの共通機能の実装ガイドの外部統合の章で、Oracle Cloudの外部データ統合サービスの項を参照してください。

  2. 準備するエンティティのテンプレート・ファイルを開き、ファイル・インポート・テンプレート・ワークシートにデータを入力します。

    CSVファイルを生成する前に、テンプレート・ファイルでマクロを有効にする必要があります。

    注意: 日付が含まれるセルについて、データがデータ型の正しい書式に設定されていることを確認します。たとえば、日付はYYYY/MM/DDに設定する必要があります。
  3. ワークシートでのデータの準備が終了したら、CSVファイルを生成します。CSVファイルの生成ボタンは、ワークブックの「手順およびCSVの生成」ワークシートにあります。

  4. 生成したCSVファイルを保存する際、エンティティの提示名を使用する必要があります。アンダースコアや他の文字をファイル名に追加できます。たとえば、CSVファイルにShipmentHistory_abc.csvと名前を付けたり、ファイルにLoadingCSV.zipと名前を付けることができます。

  5. 圧縮ユーティリティを使用して、CSVファイルをzipファイル形式に圧縮します。zipファイルには任意の名前を付けることができます。

    注意: 1つのソース・システムに対する単一の圧縮ファイルに、複数のCSVファイルを含めることができます。ロード・プロセスでは、それらが順番にアップロードされます。CSVファイルを選択し、直接圧縮します。ファイルが格納された親フォルダを圧縮しないでください。

    これで、プランニング・データを収集するためにアップロードするファイルの準備が完了しました。

データ収集順序

このトピックでは、データ収集時に従う必要がある順序を取り上げます。データ収集では、事前定義された順序でエンティティが収集されます。収集されたエンティティによって、供給プランニング計算の基礎が形成されます。データの正確性を確保するために、必ず適切な順序でエンティティを収集する必要があります。先行するエンティティを収集せずにエンティティを収集することはできません。CSVファイルを使用して外部ソース・システムからデータを収集する場合、データ収集順序はきわめて重要です。

すべてのエンティティに対してターゲット収集を実行する場合は、収集の順序を無視できます。なぜなら、ターゲット収集では、1つの収集要求内にあるすべてのエンティティの収集順序が自動化されているからです。1つの要求で多くのエンティティを収集する場合、このトピックで示す順序に従ってエンティティが収集されます。数個のエンティティのみを収集する場合は、収集順序に関する情報を認識しておく必要があります。たとえば、品目やリソースを収集する前に作業オーダーを収集すべきではありません。

ワークフローをシンプルにするために、収集順序は2つに分けられています(パートAとパートB)。パートBの収集エンティティはパートAの収集エンティティに応じて異なります。パートBのエンティティを収集する前に、パートAのエンティティを収集する必要があります。また、収集エンティティは表示を簡単にするためにグループ化されています。パートAのデータ・グループは次のとおりです。

  • 品目データに関する収集順序パートA

  • リージョン、事業所および顧客データに関する収集順序パートA

  • 通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートA

パートBのデータ・グループは次のとおりです。

  • 販売オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB

  • 作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

パートAの収集順序はすべて、収集されたデータが存在するソース・システムの定義から始まります。同じソース・システムにデータを収集している場合は、ソース・システムを1回だけ定義します。その後、同じソース・システムを使用してすべてのエンティティを収集します。

次の図はデータ収集順序の概要を示しています。この概要は、パートAとパートBがどのように組み合わさって完全なデータ収集フローを形成しているかを示しています。

このイメージは、データ収集順序の概要を示しています。データ収集順序は、表示を簡単にするために、
より小さいグループに分けられています。このイメージは、その小さいグループがどのように関連して1つの完全なワークフローを形成しているかを示しています。このイメージは2つに分けられます(パートAとパートB)。パートAには3つのグループがあり、パートBには2つのグループがあります。パートAですべてのデータを収集してから、パートBに進みます。パートAには次の3つのグループがあります。最初のグループは、通貨データおよびカレンダ・データに関する収集順序パートAです。2つ目のグループは、リージョン・データおよび顧客データに関する収集順序パートAです。3つ目のグループは、品目データに関する収集順序パートAです。パートBには次の2つのグループがあります。最初のグループは、販売オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートBです。2つ目のグループは、作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートBです。

品目データに関する収集順序パートA

次のイメージは、外部ソース・システムから品目データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。このイメージは、品目データの収集に関するエンティティの半分のみを表しています。

注意: 組織の収集後に他のエンティティ(プランナ、品目原価、保管場所、運送業者、カレンダ割当、サプライヤ、サプライヤ・サイトなど)を収集できるように、組織エンティティにはアスタリスク・マークが付けられています。これらのエンティティに関する収集順序の詳細は、通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートAの図を参照してください。組織の後に収集されるエンティティを参照してください。また、必ずサプライヤ・サイトを収集する前に事業所を収集してください。
品目データの収集順序について説明します。収集は常に、ソース・システムの定義と組織の作成から始まります。組織を収集し、続いて収集順序Bを行います。品目を収集するには、組織の作成後に単位をロードし、Oracle Fusionの「製品情報管理」で品目をロードしてから、品目を収集します。次のエンティティを収集します。単位区分換算、顧客固有の品目関係性、品目関係性、品目原価、品目構成、品目カタログ、安全在庫レベル。次に、品目構成コンポーネント、カタログ・カテゴリ関連を収集します。最後に、品目カテゴリを収集してから、引き続き収集順序パートBで言及されたデータの収集を行います。

ここで説明したデータを収集するときは、次のサブセクションで説明されている収集順序パートBを引き続き実行してください。

  • 販売、オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB

  • 作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

リージョン、事業所および顧客データに関する収集順序パートA

次のイメージは、外部ソース・システムからリージョンおよび顧客データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。このイメージは、品目データに関するエンティティの半分のみを表しています。

リージョン、事業所、顧客データを収集する順序について説明します。収集は常に、ソース・システムの定義から始まります。次に、取引先コミュニティの顧客とリージョンをロードします。顧客とリージョンをロードしたら、取引先コミュニティ・アーキテクチャ(TCA)の顧客サイトをロードできます。次に、事業所、顧客およびリージョンを収集できます。リージョンの収集後、出荷方法を収集できます。その後、ソース・ルール、ソース割当、ソース組織、受入組織を収集できます。事業所と顧客を収集したら、顧客サイトを収集できます。次に、カレンダ割当と顧客固有の品目関係性を収集します。カレンダ割当を収集したら、引き続き収集順序パートBで言及されたデータの収集を行います。

ここで説明したデータを収集するときは、次のサブセクションで説明されている収集順序パートBを引き続き実行してください。

  • 販売、オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB

  • 作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートA

次のイメージは、外部ソース・システムから通貨、カレンダ、需要区分および単位データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。また、必ずサプライヤ・サイトを収集する前に事業所を収集してください。

注意: 順番に収集する必要があるカレンダに関連付けられた他のエンティティが存在するため、カレンダ・エンティティにはアスタリスク・マークが付けられています。カレンダに関連付けられている他のエンティティを収集するには、カレンダのアップロード順序の図を参照してください。
通貨、カレンダ、単位および需要区分データを収集する順序について説明します。収集は常に、ソース・システムの定義から始まります。次に、通貨、カレンダ・データ、需要区分、事業所および単位を収集します。通貨の収集後、通貨換算タイプを収集し、次に通貨換算レートを収集できます。単位の収集後、単位換算と単位区分換算を収集できます。カレンダまたは需要区分、あるいはその両方の収集後、組織を収集します。次の図に従って、データ収集を続行します。組織の後にデータの収集を続行します。組織の収集後、プランナ、品目原価、保管場所、運送業者、サプライヤを収集します。次に、サプライヤ・サイトを収集してから、カレンダ割当を収集します。運送業者およびサプライヤのデータを収集しない場合は、カレンダ割当を直接収集することもできます。カレンダ割当、品目原価、保管場所を収集したら、引き続き収集順序パートBで言及されたデータの収集を行います。

ここで説明したデータを収集するときは、次のサブセクションで説明されている収集順序パートBを引き続き実行してください。

  • 販売、オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB

  • 作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

カレンダ・データに関する収集順序

次のイメージは、カレンダ・データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。カレンダ・データはパートAのデータ収集の一部です。次のサブセクションでカレンダ・データを収集します。通貨、カレンダ、需要区分および単位データに関する収集順序パートA。

カレンダ・データを収集する順序について説明します。カレンダ・データには収集できるエンティティのリストが含まれています。カレンダを収集したら、カレンダ・シフト、カレンダ例外、期間開始日、週開始日を収集できます。カレンダ・シフトを収集したら、カレンダの稼働日パターン・データを収集できます。カレンダ例外を収集したら、収集後のカレンダ生成日データを収集できます。

販売オーダーおよび割当セットに関する収集順序パートB

次のイメージは、外部ソース・システムから販売オーダーおよび割当セット・データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。パートBのデータ・エンティティはパートAに応じて異なります。そのため、パートBのエンティティを収集する前に、パートAにリストされているエンティティを収集する必要があります。

販売オーダーおよび割当セットを収集する順序について説明します。収集順序パートAに示されているすべてのエンティティを収集したら、出荷方法、販売オーダー、承認済サプライヤ・リスト(ASL)、サプライヤ生産能力、計画オーダー、予測、手持、転送オーダー、購買オーダーを収集できます。手持、転送オーダー、購買オーダーの収集後、予約を収集できます。出荷方法の収集後、ソース・ルール、ソース割当、ソース組織および受入組織を収集できます。

作業オーダー、作業定義および品目構成に関する収集順序パートB

次のイメージは、外部ソース・システムから作業オーダー、作業定義、品目構成データを収集する際に従うべき収集順序を示しています。パートBのデータ・エンティティはパートAに応じて異なります。そのため、パートBのエンティティを収集する前に、パートAにリストされているエンティティを収集する必要があります。

作業オーダー、作業定義および品目構成を収集する順序について説明します。収集順序パートAで示されているすべてのエンティティを収集したら、単位換算、作業オーダーおよび部門リソースを収集できます。作業オーダーの収集後、予約、作業オーダー資材所要量、作業オーダー・リソース所要量を収集できます。部門リソースの収集後、作業オーダー・リソース所要量、リソース可用性、リソース能力、リソース構成表および作業定義を収集できます。作業定義の収集後、品目構成コンポーネント工程を収集し、次に品目の代替コンポーネントを収集することができます。

CSVファイルの作成に使用されるテンプレート

Microsoft Excelテンプレート(XLSMファイル)を使用して、サポートされている収集エンティティのデータを準備できます。テンプレートは、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドにリスト表示されています。テンプレートをローカル・ドライブに抽出し、テンプレートで説明されているとおりに適切なデータを入力してCSVファイルを生成します。CSVファイルをzipファイル形式に圧縮し、「ファイル・インポートおよびエクスポート」ユーティリティを使用してその.zipファイルをユニバーサル・コンテンツ・マネージャにアップロードします。その後、データはユニバーサル・コンテンツ・マネージャからプランニング・データ・リポジトリにロードされます。

Oracle Fusionソースからのデータの収集

次の表に、Oracle Fusionソースのプランニング・データ・リポジトリにロード可能な収集エンティティを示します。「収集エンティティ」列は、データを収集できるエンティティの名前を示しています。「XLSMファイル名」列は、各収集エンティティ用にダウンロードするテンプレート名を示しています。XLSMテンプレートは、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイド(FBDIガイド)からダウンロードします。「データ・インポート・ガイドのリンク」列は、テンプレートのダウンロード元となるFBDIガイドでのトピック名を示しています。たとえば、「品目原価」収集エンティティのデータを収集するには、FBDIガイドの品目原価のインポートに関するトピックを参照してください。

収集エンティティ データ・インポート・ガイドのリンク XLSMファイル名

品目原価

サプライ・チェーン・プランニングの品目原価

ScpItemCostImportTemplate.xlsm

顧客固有の品目関係性

サプライ・チェーン・プランニングの品目代替

ScpItemSubstituteImportTemplate.xlsm

プランナ

サプライ・チェーン・プランニングのプランナ

ScpPlannersImportTemplate.xlsm

品目サプライヤ

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リスト

ScpApprovedSupplierListImportTemplate.xlsm

需要区分

サプライ・チェーン・プランニングの需要区分

ScpDemandClassImportTemplate.xlsm

配賦割当および配賦ルール

サプライ・チェーン・プランニングのプランニング配賦ルール

ScpPlanningAllocationRulesImportTemplate.xlsm

ATP割当およびATPルール

サプライ・チェーン・プランニングの有効在庫数量ルール

ScpATPRulesImportTemplate.xlsm

供給更新ルール

サプライ・チェーン・プランニングのリアルタイム供給更新

ScpRealTimeSupplyUpdatesImportTemplate.xlsm

メジャー

サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

記帳履歴

サプライ・チェーン・プランニングの記帳履歴

ScpBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション記帳履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴

ScpOptionBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

出荷履歴

サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴

ScpShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション出荷履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴

ScpOptionShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

価格表

サプライ・チェーン・プランニングの価格表

ScpPriceListImportTemplate.xlsm

原因ファクタ

サプライ・チェーン・プランニングの原因ファクタ

ScpCausalFactorsImportTemplate.xlsm

予測メジャー

サプライ・チェーン・プランニングの予測メジャー

ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

会計カレンダ

サプライ・チェーン・プランニングの会計カレンダ

ScpFiscalCalendarImportTemplate.xlsm

予測

サプライ・チェーン・プランニングの外部予測

ScpExternalForecastImportTemplate.xlsm

安全在庫レベル

サプライ・チェーン・プランニングの安全在庫レベル

ScpSafetyStockLevelImportTemplate.xlsm

サプライヤ生産能力

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ能力

ScpApprovedSupplierCapacityImportTemplate.xlsm

計画オーダー供給

サプライ・チェーン・プランニングの計画オーダー供給

ScpPlannedOrderSupplyImportTemplate.xlsm

ソース・ルールおよび割当

サプライ・チェーン・プランニングのソース・ルール

ScpSourcingImportTemplate.xlsm

相互参照マッピング情報

サプライ・チェーン・プランニングの相互参照データ

ScpCrossReferenceDataImportTemplate.xlsm

外部ソース - 「その他」バージョンからのデータの収集

次の表に、外部ソース(バージョンが「その他」)からプランニング・データ・リポジトリにロード可能な収集エンティティを示します。「収集エンティティ」列は、データを収集できるエンティティの名前を示しています。「XLSMファイル名」列は、各収集エンティティ用にダウンロードするテンプレート名を示しています。XLSMテンプレートは、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイド(FBDIガイド)からダウンロードします。「データ・インポート・ガイドのリンク」列は、テンプレートのダウンロード元となるFBDIガイドでのトピック名を示しています。たとえば、「品目」および「品目原価」収集エンティティのデータを収集するには、FBDIガイドの品目原価のインポートに関するトピックを参照してください。

収集エンティティ データ・インポート・ガイドのリンク XLSMファイル名

品目原価

サプライ・チェーン・プランニングの品目原価

ScpItemCostImportTemplate.xlsm

顧客固有の品目関係性

サプライ・チェーン・プランニングの品目代替

ScpItemSubstituteImportTemplate.xlsm

プランナ

サプライ・チェーン・プランニングのプランナ

ScpPlannersImportTemplate.xlsm

組織(倉庫)と組織サイト(組織サイト - 内部事業所マッピングを含む)

サプライ・チェーン・プランニングの組織

ScpOrganizationImportTemplate.xlsm

保管場所

サプライ・チェーン・プランニングの保管番所

ScpSubInventoryImportTemplate.xlsm

サプライヤおよびサプライヤ・サイト

サプライ・チェーン・プランニングのサプライヤ

ScpPlanningSupplierImportTemplate.xlsm

品目サプライヤ

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リスト

ScpApprovedSupplierListImportTemplate.xlsm

事業所間の出荷ネットワーク

サプライ・チェーン・プランニングの事業所間の出荷方法

ScpInterLocationShipMethodsImportTemplate.xlsm

通貨、通貨換算タイプおよび通貨換算レート

サプライ・チェーン・プランニングの通貨

ScpCurrencyImportTemplate.xlsm

単位、単位換算および単位区分換算

サプライ・チェーン・プランニングの単位

ScpUOMImportTemplate.xlsm

カレンダ、カレンダ例外、カレンダ・シフト、週開始日、期間開始日およびカレンダ・シフト稼働日パターン

サプライ・チェーン・プランニングのカレンダ

ScpCalendarImportTemplate.xlsm

カレンダ関連

サプライ・チェーン・プランニングのカレンダ割当

ScpCalendarAssignmentsImportTemplate.xlsm

需要区分

サプライ・チェーン・プランニングの需要区分

ScpDemandClassImportTemplate.xlsm

出荷輸送モード、出荷サービス区分および運送業者

サプライ・チェーン・プランニングの運送業者

ScpCarrierImportTemplate.xlsm

配賦割当および配賦ルール

サプライ・チェーン・プランニングのプランニング配賦ルール

ScpPlanningAllocationRulesImportTemplate.xlsm

ATP割当およびATPルール

サプライ・チェーン・プランニングの有効在庫数量ルール

ScpATPRulesImportTemplate.xlsm

供給更新ルール

サプライ・チェーン・プランニングのリアルタイム供給更新

ScpRealTimeSupplyUpdatesImportTemplate.xlsm

運送条件、FOBポイント、請求ルールおよび会計基準、出荷優先度、支払条件、返品事由、税分類コード、免税事由、販売実績タイプ、アクティビティ・タイプ、文書カテゴリ、支払方法および入金方法

サプライ・チェーン・プランニングのオーダー・オーケストレーション

ScpOrderOrchestrationImportTemplate.xlsm

メジャー

サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

記帳履歴

サプライ・チェーン・プランニングの記帳履歴

ScpBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション記帳履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴

ScpOptionBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

出荷履歴

サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴

ScpShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション出荷履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴

ScpOptionShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

価格表

サプライ・チェーン・プランニングの価格表

ScpPriceListImportTemplate.xlsm

原因ファクタ

サプライ・チェーン・プランニングの原因ファクタ

ScpCausalFactorsImportTemplate.xlsm

予測メジャー

サプライ・チェーン・プランニングの予測メジャー

ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

会計カレンダ

サプライ・チェーン・プランニングの会計カレンダ

ScpFiscalCalendarImportTemplate.xlsm

予測

サプライ・チェーン・プランニングの外部予測

ScpExternalForecastImportTemplate.xlsm

ユーザー定義階層

サプライ・チェーン・プランニングのユーザー定義階層

ScpUser-DefinedHierarchyImportTemplate.xlsm

安全在庫レベル

サプライ・チェーン・プランニングの安全在庫レベル

ScpSafetyStockLevelImportTemplate.xlsm

販売オーダーに対する供給予約

サプライ・チェーン・プランニングの予約

ScpReservationImportTemplate.xlsm

手持

サプライ・チェーン・プランニングの供給の手持

ScpOnhandImportTemplate.xlsm

購買オーダー、購買依頼、受入中の購買オーダーおよび移動中

サプライ・チェーン・プランニングの購買オーダーの購買依頼

ScpPurchaseOrderRequisitionImportTemplate.xlsm

転送オーダー

サプライ・チェーン・プランニングの転送オーダー

ScpTransferOrderImportTemplate.xlsm

サプライヤ生産能力

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ能力

ScpApprovedSupplierCapacityImportTemplate.xlsm

リソースおよびリソース・シフト

サプライ・チェーン・プランニングのリソース

ScpResourcesImportTemplate.xlsm

リソース可用性

サプライ・チェーン・プランニングのリソース可用性

ScpResourceAvailabilityImportTemplate.xlsm

作業定義(品目構成と作業定義間のマッピングを含む)、作業定義工程および作業定義工程リソース

サプライ・チェーン・プランニングの工順

ScpRoutingsImportTemplate.xlsm

作業オーダー供給

サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー供給

ScpWorkOrderSuppliesImportTemplate.xlsm

作業オーダー資材所要量

サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー・コンポーネント需要

ScpWIPComponentDemandsImportTemplate.xlsm

作業オーダー・リソース所要量

サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー工程リソース

ScpWIPOperationResourceImportTemplate.xlsm

計画オーダー供給

サプライ・チェーン・プランニングの計画オーダー供給

ScpPlannedOrderSupplyImportTemplate.xlsm

ソース・ルールおよび割当

サプライ・チェーン・プランニングのソース・ルール

ScpSourcingImportTemplate.xlsm

相互参照マッピング情報

サプライ・チェーン・プランニングの相互参照データ

ScpCrossReferenceDataImportTemplate.xlsm

主要顧客オプション

サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsm

外部ソース - 「外部」バージョンからのデータの収集

次の表に、外部ソース(バージョンが「外部」)からプランニング・データ・リポジトリにロード可能な収集エンティティを示します。「収集エンティティ」列は、データを収集できるエンティティの名前を示しています。「XLSMファイル名」列は、各収集エンティティ用にダウンロードするテンプレート名を示しています。XLSMテンプレートは、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドからダウンロードします。「FBDIガイドのリンク」列は、テンプレートのダウンロード元となるOracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイド(FBDIガイド)でのトピック名を示しています。たとえば、「品目」および「品目原価」収集エンティティのデータを収集するには、Oracle Supply Chain Management Cloudファイル・ベース・データ・インポート・ガイドの品目原価のインポートに関するトピックを参照してください。FBDIガイドでは、プランニング関連のすべてのエンティティ名の先頭に"サプライ・チェーン・プランニングの"が付きます。

収集エンティティ FBDIガイドのリンク XLSMファイル名

品目

サプライ・チェーン・プランニングの品目

ScpItemImportTemplate.xlsm

品目原価

サプライ・チェーン・プランニングの品目原価

ScpItemCostImportTemplate.xlsm

品目関係性

サプライ・チェーン・プランニングの品目代替

ScpItemSubstituteImportTemplate.xlsm

カタログ、カテゴリおよび品目カテゴリ

サプライ・チェーン・プランニングのカタログ

ScpCatalogImportTemplate.xlsm.xlsm

品目構成

サプライ・チェーン・プランニングの品目構成

ScpBillofMaterialImportTemplate.xlsm

リソース構成表

サプライ・チェーン・プランニングのリソース構成表

ScpBillOfResourcesImportTemplate.xlsm

プランナ

サプライ・チェーン・プランニングのプランナ

ScpPlannersImportTemplate.xlsm

顧客と顧客サイト

サプライ・チェーン・プランニングの顧客

ScpCustomerImportTemplate.xlsm

リージョン

サプライ・チェーン・プランニングのリージョン

ScpRegionsImportTemplate.xlsm

ゾーン

サプライ・チェーン・プランニングのゾーン

ScpZonesImportTemplate.xlsm

リージョンとゾーンのマッピング

サプライ・チェーン・プランニングのリージョン - ゾーン・マッピング

ScpRegionZoneMappingImportTemplate.xlsm

事業所およびリージョン - 事業所・マッピング

サプライ・チェーン・プランニングの事業所

ScpLocationsImportTemplate.xlsm

組織および組織サイト

サプライ・チェーン・プランニングの組織

ScpOrganizationImportTemplate.xlsm

保管場所

サプライ・チェーン・プランニングの保管番所

ScpSubInventoryImportTemplate.xlsm

サプライヤおよびサプライヤ・サイト

サプライ・チェーン・プランニングのサプライヤ

ScpSupplierImportTemplate.xlsm

品目サプライヤ(承認済サプライヤ・リスト)

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ・リスト

ScpApprovedSupplierListImportTemplate.xlsm

事業所間の出荷ネットワークおよび移動時間

サプライ・チェーン・プランニングの事業所間の出荷方法

ScpInterLocationShipMethodsImportTemplate.xlsm

通貨および通貨換算

サプライ・チェーン・プランニングの通貨

ScpCurrencyImportTemplate.xlsm

単位、単位換算および単位区分換算

サプライ・チェーン・プランニングの単位

ScpUOMImportTemplate.xlsm

カレンダ、カレンダ例外、シフト、シフト稼働日パターン、週開始日および期間開始日

サプライ・チェーン・プランニングのカレンダ

ScpCalendarImportTemplate.xlsm

カレンダ関連

サプライ・チェーン・プランニングのカレンダ割当

ScpCalendarAssignmentsImportTemplate.xlsm

需要区分

サプライ・チェーン・プランニングの需要区分

ScpDemandClassImportTemplate.xlsm

運送業者、出荷輸送モードおよび出荷サービス区分

サプライ・チェーン・プランニングの運送業者

ScpCarrierImportTemplate.xlsm

GOP配賦ルールおよびルール割当

サプライ・チェーン・プランニングのプランニング配賦ルール

ScpPlanningAllocationRulesImportTemplate.xlsm

GOP ATPルールおよびルール割当

サプライ・チェーン・プランニングの有効在庫数量ルール

ScpATPRulesImportTemplate.xlsm

GOP供給更新ルール

サプライ・チェーン・プランニングのリアルタイム供給更新

ScpRealTimeSupplyUpdatesImportTemplate.xlsm

オーダー・オーケストレーション参照オブジェクト、運送条件、FOBポイント、請求ルールおよび会計基準、出荷優先度、支払条件、返品事由、税分類コード、免税事由、販売実績タイプ、アクティビティ・タイプ、文書カテゴリ、支払方法および入金方法

サプライ・チェーン・プランニングのオーダー・オーケストレーション

ScpOrderOrchestrationImportTemplate.xlsm

相互参照マッピング情報

サプライ・チェーン・プランニングの相互参照データ

ScpCrossReferenceDataImportTemplate.xlsm

メジャー

サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

記帳履歴

サプライ・チェーン・プランニングの記帳履歴

ScpBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション記帳履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション記帳履歴

ScpOptionBookingHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

出荷履歴

サプライ・チェーン・プランニングの出荷履歴

ScpShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

オプション出荷履歴

サプライ・チェーン・プランニングのオプション出荷履歴

ScpOptionShipmentHistoryImportTemplate.xlsm

注意: このテンプレートは汎用テンプレートScpMeasuresImportTemplate.xlsmに差し替えられていますが、引き続きサポートされます。将来の拡張は、汎用のメジャー・テンプレートに対してのみ行われます。

価格表

サプライ・チェーン・プランニングの価格表

ScpPriceListImportTemplate.xlsm

原因ファクタ

サプライ・チェーン・プランニングの原因ファクタ

ScpCausalFactorsImportTemplate.xlsm

予測メジャー

サプライ・チェーン・プランニングの予測メジャー

ScpForecastMeasureImportTemplate.xlsm

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会計カレンダ

サプライ・チェーン・プランニングの会計カレンダ

ScpFiscalCalendarImportTemplate.xlsm

メジャー、販売および業務プランニング・バックログ、在庫および生産履歴

サプライ・チェーン・プランニングのメジャー

ScpMeasuresImportTemplate.xlsm

ユーザー定義階層

サプライ・チェーン・プランニングのユーザー定義階層

ScpUser-DefinedHierarchyImportTemplate.xlsm

予測

サプライ・チェーン・プランニングの外部予測

ScpExternalForecastImportTemplate.xlsm

販売オーダー

サプライ・チェーン・プランニングの販売オーダー

ScpSalesOrderImportTemplate.xlsm

安全在庫レベル

サプライ・チェーン・プランニングの安全在庫レベル

ScpSafetyStockLevelImportTemplate.xlsm

販売オーダーに対する供給予約

サプライ・チェーン・プランニングの予約

ScpReservationImportTemplate.xlsm

手持

サプライ・チェーン・プランニングの供給の手持

ScpOnhandImportTemplate.xlsm

購買オーダー、購買依頼、受入中の購買オーダー、移動中

サプライ・チェーン・プランニングの購買オーダーの購買依頼

ScpPurchaseOrderRequisitionImportTemplate.xlsm

転送オーダー(費用タイプの転送を含む)

サプライ・チェーン・プランニングの転送オーダー

ScpTransferOrderImportTemplate.xlsm

サプライヤ生産能力

サプライ・チェーン・プランニングの承認済サプライヤ能力

ScpApprovedSupplierCapacityImportTemplate.xlsm

リソース、リソース・シフト

サプライ・チェーン・プランニングのリソース

ScpResourceImportTemplate.xlsm

リソース可用性

サプライ・チェーン・プランニングのリソース可用性

ScpResourceAvailabilityImportTemplate.xlsm

作業定義(品目構成と作業定義間のマッピングを含む)、作業定義工程、作業定義工程リソース

サプライ・チェーン・プランニングの工順

ScpRoutingsImportTemplate.xlsm

作業オーダー供給

サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー供給

ScpWorkOrderSuppliesImportTemplate.xlsm

作業オーダー資材所要量

サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー・コンポーネント需要

ScpWIPComponentDemandsImportTemplate.xlsm

作業オーダー・リソース所要量

サプライ・チェーン・プランニングの作業オーダー工程リソース

ScpWIPOperationResourceImportTemplate.xlsm

計画オーダー供給

サプライ・チェーン・プランニングの計画オーダー供給

ScpPlannedOrderSupplyImportTemplate.xlsm

ソース・ルールおよび割当

サプライ・チェーン・プランニングのソース・ルール

ScpSourcingImportTemplate.xlsm

主要顧客オプション

サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsm

「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスの実行

ファイルからプランニング・データをロードするには、まずロードするデータを準備する必要があります。データを準備するには、関連するXLSMテンプレートをダウンロードしてそのXLSMテンプレートを必要なデータで更新し、アップロードに必要なCSVファイルを作成します。この手順では、データを準備してCSVファイルを作成した後のファイルからプランニング・データをロードする方法について説明します。

  1. ナビゲータから、「ファイル・インポートおよびエクスポート」ページを使用して、すでに準備してzipしたCSVファイルをユニバーサル・コンテンツ・マネージャにアップロードします。アカウントscm/planningDataLoader/Importを使用してzipファイルをアップロードします。

    注意: ユニバーサル・コンテンツ・マネージャ・サーバーへのファイルのアップロードの詳細は、Oracle SCM Cloud Oracle SCM Cloud共通機能の実装ガイドの外部統合の章で、Oracle Cloudの外部データ統合サービスの項を参照してください。
  2. サプライ・チェーン・プランニング作業領域のいずれかまたは「設定および保守」作業領域、「サプライ・チェーン・プランニング」オファリングから、「ファイルからプランニング・データのロード」タスクを選択します。

  3. 「ファイルのプランニング・データのロード」ページで次のパラメータを指定します。

    1. ソース・システムを選択します。

    2. 「ネット・チェンジ」または「ターゲット」収集タイプを選択します。

    3. 前の手順でユニバーサル・コンテンツ・マネージャにインポートした.zipファイルを選択します。

  4. 「送信」をクリックします。プロセスIDを書き留めます。このプロセスIDは、プロセスのステータスをレビューするときに必要になります。

収集プロセスの検証

「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスの検証

アップロードしたファイルのプロセス・ステータスを検証し、ログ・ファイルでエラーや警告をレビューするには、次のステップを実行します。

  1. ナビゲータで、「予定済プロセス」をクリックします。

  2. 検索領域で、「ファイルからプランニング・データのロード」プロセスで発行したときに書き留めたプロセスIDを入力します。「検索」をクリックします。

  3. プロセスをモニターして完了状況を検証します。

    プロセス終了時に警告が発生していた場合は、警告ステータスになっている要求を選択し、「ログの表示」をクリックして詳細をレビューします。

  4. エラーがある行については、ログ・ファイルで見つかった問題を解決し、CSVファイルを再度アップロードします。修正した行のみをロードするには、「ネット・チェンジ」オプションを使用します。

プランニング・データ・リポジトリに収集またはロードされたデータは、2つの異なるオプションを使用してレビューできます。使用するオプションは、レビューするデータ収集エンティティによって異なります。

プランニング・データ・リポジトリに収集またはロードされたデータをレビューするには、次のいずれかのオプションを使用します。

  • 「プラン入力」ページ・レイアウトを使用したデータのレビュー

  • 「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用したデータのレビュー

次のエンティティをレビューする場合は、「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用します。

  • 組織

  • 顧客

  • サプライヤ

  • 運送業者

  • 事業所間の出荷ネットワーク

供給ネットワーク・モデルに含まれないデータをレビューする場合は、「プラン入力」ページ・レイアウトを使用します。「プラン入力」ページ・レイアウトでは、次のデータを確認できます。

  • 供給データ

  • 需要データ

運送業者とサプライヤは、いずれかのオプションを使用して確認できます。

「プラン入力」ページ・レイアウトを使用したデータのレビュー

ロードしたプランニング・データをレビューするには、次のステップを実行します。

  1. ナビゲータで、「プラン入力」をクリックします。

  2. 「プラン」メニューから、「プラン入力」を右クリックし、「オープン」をクリックします。

    「プラン入力」メニューのスクリーンショット
    ヒント: プレビュー・ペインを「フル・ペイン」に設定すると、データをフル・ペインで表示できます。「変更」をクリックし、「フル・ペイン」を選択します。
  3. 「プラン入力」ページで、「オープン」をクリックし、「フル・ペイン」をクリックします。

  4. 「表、グラフまたはタイル・セットのオープン」ページで、表名を検索します。

  5. 検証するデータの基準を入力し、「検索」をクリックします。

  6. 「検索結果」表でデータをレビューします。

「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用したデータのレビュー

「供給ネットワーク・モデルの保守」ページを使用してプランニング・データをレビューするには、次のステップを実行します。

  1. ナビゲータで、「プラン入力」をクリックします。

  2. 「タスク」メニューで、「供給ネットワーク・モデルの保守」をクリックします。

  3. 検証するデータの基準を入力し、「検索」をクリックします。

  4. 「検索結果」表でデータをレビューします。

顧客データの集計

顧客データの集計方法

主要顧客データ・オプション収集テンプレートを使用して主要顧客を指定すると、それらの顧客のデータが表示され、主要でない顧客のデータはすべて、「その他すべて」という名前のメンバーにゾーンごとに集計されます。主要でない顧客のプランニング・データを集計することにより、主要顧客の分析に集中できます。ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmを使用して主要顧客を指定すると、残りの顧客のデータが「その他すべて」メンバーに集計されます。

アップロード・テンプレートに指定されていないデータは、各ゾーンの「その他すべて」メンバーに集計されます。予測などのデータを分析する際には、主要顧客と、主要でない顧客の集計データを含む「その他すべて」メンバーを表示できます。

主要顧客を指定して、主要でない顧客のデータを集計すると、次のようなメリットがあります。

  • プランニングに必要な主要顧客のデータを整理できる

  • Oracle Supply Chain Management Cloudから必要なデータのみを収集して時間を節約できる

  • 主要顧客専用のプランを作成できる

プランの主要顧客集計データをリセットする方法

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルの集計レベルの値を変更したら、ファイルをアップロードしてプランを再実行する必要があります。

プランの主要顧客集計データをリセットするには、次の手順を実行します。

  1. ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルをレビューします。

  2. 「レベル名」のすべての値(「顧客」など)について「集計レベル」の値を更新し、CSVファイルをアップロードします。

  3. サプライ・チェーン・プランニング作業領域でプランを開き、「その他すべてのレベルのメンバーに主要でない顧客のデータを集計します」チェック・ボックスを選択します。プランを再実行します。

主要顧客情報の収集に関する考慮事項

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルを使用して、集計されていないデータが必要な主要顧客を指定します。主要でない顧客については、インポート・テンプレートで定義した集計レベルにより、データが保持されるか集計されるかが決まります。主要顧客と非主要顧客を区別し、集計された主要顧客データを使用して、主要顧客向けのプランを作成できます。

注意: ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイルの詳細は、『Oracle Supply Chain Management Cloudのファイル・ベース・データ・インポート』ガイドを参照してください。このガイドは、Oracle Help CenterにあるOracle Supply Chain Management Cloudに関するガイドの1つです。ブック・リンクを使用すると、カテゴリ別のガイドのリストが表示され、開発カテゴリを検索できます。

ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsmファイル・テンプレート内で、次のようにします。

  1. KeyCusOptnHeaderタブで主要顧客を定義します。「階層名」列に有効な顧客階層の名前を入力します。

  2. 次に、その階層のレベルを「レベル名」列に入力します。そのレベルのすべての顧客が主要顧客と見なされます。

  3. 特定の顧客のみが主要顧客と識別されるようにするには、KeyCusOptnMembersの詳細タブに特定の顧客名を入力します。

  4. 主要顧客と非主要顧客の両方の集計レベル値を設定します。テンプレートの設定を使用して、データに異なる集計レベルを設定します(1、2、3など)。

  5. テンプレートをアップロードします。

ゾーン別の集計を無視

顧客階層には顧客と顧客ゾーンの2つがあり、各階層の最下位レベルは顧客サイトです。主要顧客が存在しない場合は、KeyCusOptnHeaderタブの「階層名」列と「階層レベル」列を空白のままにします。テンプレートに指定されていないすべての顧客(非主要顧客)は、階層の「その他すべて」メンバーに集計されます。

アップロードでは、顧客ゾーン階層内の非主要顧客用にその他すべてのゾーンのメンバーも作成されます。ゾーン別に集計する必要がない場合は、KeyCusOptnHeader.csvの「階層名」列に#ignore_zoneと入力し、「レベル名」列を空白のままにしておきます。

集計レベル

次の表に集計レベルを示します。

集計レベル 説明

1

すべての顧客サイトを保持し、非主要顧客サイトを集計します。主要顧客のデータを利用できるだけでなく、主要でない顧客のデータも、集計されていないデータが必要なプランのために保持されます。主要でない顧客の集計データが必要なプランでは、集計された顧客データを使用できます。

2

主要でない顧客サイトを集計します。主要顧客に指定されていない顧客は、ゾーンごとに「その他すべて」サイトに集計されます。「階層名」列と「レベル名」列が空白の場合は、すべての顧客が主要でない顧客と見なされ、ゾーンごとに「その他すべて」サイトに集計されます。つまり、主要顧客が存在しないことになります。

3

顧客サイトの集計は行われません。すべてのデータを顧客サイト・レベルで使用できます。

以前にロードした顧客の主要顧客の指定を削除するには、集計レベル3を使用します。これにより、すべての顧客のデータを最下位レベルで使用できるようになります。どの顧客も主要顧客としてマークされません。

集計レベル3を選択すると、次のようになります。

  • 集計は一切行われません。すべてのデータが顧客サイト・レベルのみになります。

  • 以前の収集実行でオプション2または3を使用した場合は、ゾーンごとの「その他すべて」メンバーとそのデータがすべて削除されます。

  • 主要顧客の機能を使用しているプランが無効になります。それらのプランを再実行する必要があります。

「KeyCusOptnMembers」詳細タブはオプションです。特定の顧客を主要顧客に指定する場合に使用します。「階層名」列と「レベル名」列のエントリは、「KeyCusOptnHeader」タブで入力した情報と同じでなければなりません。「レベル・メンバー名」列に、有効なレベル・メンバー名を入力します。それらのメンバーのみが主要顧客と見なされます。

  • 「KeyCusOptnMembers」詳細タブが空の場合は、ヘッダー・タブで選択した階層レベルのすべての子メンバーが主要顧客に指定されます。

  • KeyCusOptnMembersの詳細タブが空白でない場合は、リストされたメンバーのみが主要顧客として識別されます。

それらのメンバーは、ヘッダー・タブで指定されている階層レベルの子でなければなりません。

プランを作成する際に、「プラン・オプション」ダイアログ・ボックスのオプションで、プランに使用する顧客集計レベルを指定できます。

  • 主要顧客のデータは使用可能になり、主要でない顧客のデータは「その他すべて」という名前のレベル・メンバーに集計されます。

  • このオプションを選択しない場合は、プランで顧客データの集計は行われません。

Oracle E-Business Suiteからの顧客の集計データのロード

このトピックでは、Oracle E-Business Suiteソース・システムからOracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムに顧客の集計データをロードする手順について説明します。

手順は次のステップで構成されています。

  1. Oracle E-Business Suiteソース・システムからデータを抽出します。

  2. Oracle E-Business Suiteソース・システムに主要顧客を定義している場合は、サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション・ファイルを準備します。

  3. デスクトップまたはローカル・ハード・ドライブにファイルを追加します。

  4. Oracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムにデータをインポートします。

このトピックでは、各ステップの追加詳細を説明します。

前提条件

Oracle E-Business Suiteソース・システムからデータを抽出するのに必要なプロセスを実行するには、管理者ロール(上級プランニング管理者または上級サプライ・チェーン・プランナ)が必要です。

ソース・システムは、Oracle Supply Chain Planning Cloudの取引先コミュニティ・ソース・システムの1つとして設定されている必要があります。

サプライ・チェーン・プランニング作業領域の1つから、Oracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムにデータをインポートするためのステップを実行できます。このステップを実行するのに管理者ロールは必要ありません。

データの抽出

Oracle E-Business Suiteソース・システムからデータを抽出するには、Oracle Supply Chain Planning Cloudプロセスのデータの抽出を実行します。

プロセスを実行する際は、MSD_DEM_CUSTOMER属性の次の条件を考慮してください。

  • MSD_DEM_CUSTOMER_ATTRIBUTEがnullに設定された場合は、すべてのサイトが抽出されます。

  • MSD_DEM_CUSTOMER_ATTRIBUTEが「なし」に設定された場合は、すべてのレコードがデフォルトの顧客サイトに集計されます。

  • MSD_DEM_CUSTOMER_ATTRIBUTEが有効な顧客属性に設定された場合は、すべてのサイトが抽出されます。

抽出されたデータは、ソース・システムの中間層にあるzipファイル形式のファイルに格納されます。

主要顧客オプション・ファイルの準備

Oracle E-Business Suiteソース・システムに主要顧客を定義した場合は、次のステップを実行して、サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション・ファイルを準備します。

  1. サプライ・チェーン・プランニングの主要顧客オプション・オブジェクトのファイル・ベース・データ・ロード用のテンプレートをダウンロードします。

  2. ファイルにデータを追加します。

  3. CSVファイルを生成します。

プランニング・データをロードするためのファイルの準備の詳細は、「計画データ・ファイルのロード: 概要」および「計画データのロードに使用するCSVファイルの作成: 手順」の各ヘルプ・トピックを参照してください。

デスクトップまたはローカル・ハード・ドライブへのファイルの追加

Oracle E-Business Suite中間層で抽出されたZipファイルを検索し、デスクトップまたはローカル・ハード・ドライブにファイルをダウンロードまたは転送します。

Oracle E-Business Suitesソース・システムに主要顧客を定義した場合は、Zipファイルに主要顧客オプション・ファイルを含めます。

Oracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムへのデータのインポート

Oracle Supply Chain Planning Cloud宛先システムにデータをインポートするには、次のステップを実行します。

  1. ナビゲータから、「ファイル・インポートおよびエクスポート」をクリックします。

  2. 「ファイル・インポートおよびエクスポート」ページで、次の値を使用してアップロード処理を実行します。

    • ファイル: 作成したファイル

    • アカウント: scm/planning DataLoader/Import

  3. サプライ・チェーン・プランニング作業領域の1つから、「プランニング・ソース・システムの管理」タスクを実行して、ソース・システムがすでに作成されているかどうかを確認します。ソース・システムがまだ作成されていない場合は、次の値を使用して作成します。

    • バージョン: 外部。

    • コード: Oracle E-Business Suiteソース・システムで使用されているコードと同じである必要があります。

  4. 「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域から、「ファイルからプランニング・データのロード」タスクを実行します。