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Oracle® Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareカスタム・テクノロジ・アダプタの開発
12c (12.1.3)
E57538-04
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3.1 JCAアダプタ・ウィザード・フレームワークの理解と概要

JcaAdapterWizard拡張クラスを使用すると、初期ウィザード・ページを追加できます。その後はいつでも追加のウィザード・ページを追加できます。たとえば、ほとんどのアダプタ・ウィザードで、操作タイプ(インバウンド/アウトバウンド)の選択後にウィザードのページが追加されます。ユーザーの気が変わって、別の操作タイプを選択した場合、ウィザードのページは削除され、新しいページが追加されます。

各ウィザード・ページで、ユーザー入力が収集されます。また、アダプタ固有のコンテキストを登録して、ウィザード・ページ間で情報を共有できるようにすることも可能です。

ユーザーが「終了」ボタンを選択すると、フレームワークによって各ウィザード・ページで、ページが表示されていた順序でbuildDataModel()メソッドが呼び出されます。各ページのbuildDataModel()は、ページの画面データをデータ・モデルにコピーする処理を担当します。

フレームワークによって、データ・モデルからアーティファクトが作成されます。アダプタでは、フレームワークでの処理の終了前または終了後に呼び出すインタフェースを登録することもできます。

注意:

アダプタ・フレームワークでは、すべてのWSDL生成が処理されます。(古い) buildWsdl()メソッドも各ウィザード・ページで引き続き呼び出されますが、ほとんどのウィザード・ページでは、このメソッドをオーバーライドできません。そして、WSDL処理をスーパー・クラスに委ねる必要があります。

次の表とダイアグラムは、カスタム・アダプタを構成する様々なクラスを示しています。この次に、クラスのダイアグラムを示します。

表3-1 カスタム・アダプタのクラス

クラス 説明

SOAダイアグラム

composite.xmlのグラフィカル・エディタ。

SCAエンドポイント

SOAダイアグラムとアダプタ・フレームワークとの間のプロキシを提供します。

JcaAdapterWizard

初期ウィザード・ページの追加を可能にします。

CustomAdapterWizard

パブリック・メソッドをオーバーライドできるようにJcaAdapterWizardを拡張します。

JcaServiceName Page

「サービス名」ページを提供します。

CustomConnectionPage

コネクション・ファクトリを求めるプロンプトを表示して、この情報をデータ・モデルに格納するページを作成します。

CustomWSDLSelectionPage

デフォルトのWSDLを生成するのではなく、既存のWSDL、ポートタイプおよび操作を選択するオプションをユーザーに与えます。

CustomOperationPage

選択された操作に基づいてウィザードのページを追加したり削除したりします。

CustomPropertyPage

ユーザーがアクティブ化および相互作用の仕様プロパティを設定できるようにします。

図3-1 カスタム・アダプタのクラス・ダイアグラム

「図3-1 カスタム・アダプタのクラス・ダイアグラム」の説明が続きます
「図3-1 カスタム・アダプタ・クラス・ダイアグラム」の説明

基本を理解すれば、実装の詳細の理解へと進むことができます。