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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Schedulerの管理
12c (12.1.3)
E59386-02
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1.2 Oracle Enterprise Schedulerの構成および管理の基本的なタスク

Oracle Enterprise SchedulerはOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソール(Fusion Middleware Control)で管理します。スケジューリング・サービスのホームページでは、スケジューラ・コンポーネントのステータスの概要、上位実行中および完了済のスケジュール済ジョブ・リクエスト、およびスケジュール済ジョブ・リクエストのパフォーマンス・サマリーが表示されます。その他のスケジューリング・サービスのページには、この項で説明するタスクを含め、多数のタスクを実行できるユーザー・インタフェースが用意されています。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールによって、Oracle Enterprise Schedulerのアプリケーションを監視および管理するページにアクセシビリティ・オプションが提供されます。Fusion Middleware Controlは、スクリーン・リーダーをサポートしており、キーボード・ナビゲーションをサポートするための標準のショートカット・キーを提供しています。読みやすくするために、コンソール・ページを高コントラストで表示したり、大きなフォントで表示したりすることもできます。Fusion Middleware Controlにおけるアクセシビリティの構成の詳細と手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle Fusion Middlewareのアクセシビリティ・オプションの使用に関する項を参照してください。

次の項では、Oracle Enterprise Schedulerを設定するために行う手順の概要を説明します。

1.2.1 設定と構成

  1. ドメインを作成し、クラスタを構成します。スケジュール管理サービスとしてOracle Enterprise Schedulerを組み込む製品の場合、その製品によってOracle Enterprise Schedulerがインストールされます。ただし、組み込む製品によってはOracle Enterprise Schedulerのデプロイをサポートするドメインが構成されないことがあります。「Oracle Enterprise Schedulerのインストール」を参照してください。
  2. リクエスト・プロセッサとリクエスト・ディスパッチャを構成します。ジョブ・リクエスト・プロセッサは特定のOracle Enterprise Schedulerサーバーにバインドされ、ジョブ・リクエストへのスレッド割当てを担当します。ジョブ・リクエスト・ディスパッチャはジョブ・リクエストのポーリングを行います。「Oracle Enterprise Schedulerの構成」を参照してください。
  3. インスタンスを起動します。「Oracle Enterprise Schedulerコンポーネントの起動と停止」を参照してください。

1.2.2 実行するジョブの作成

  1. ジョブ定義を作成します。直近のリクエストに特有な値を指定するジョブ定義を定義し、管理できます。「ジョブ定義の管理」を参照してください。
  2. スケジュールを作成します。ジョブ・リクエストの実行、作業割当て、稼働シフトおよびパージ・ポリシーを管理するためのスケジュールを定義できます。リクエストの作成時にその場でスケジュールを作成することもできます。「ジョブ・リクエストのスケジュールの指定」「事前定義済ジョブ・スケジュールの作成または編集」および「スケジュールの管理」を参照してください。
  3. ジョブ・リクエストを作成して送信します。ジョブ・リクエストによって、ジョブ定義とジョブを実行するスケジュールがまとめられます。「Oracle Enterprise Schedulerジョブ・リクエストの送信」を参照してください。
  4. パージ・ポリシーを作成します。パージ・ポリシーでは、リクエスト・プロセッサに関連付けられているジョブ・リクエストを保存する条件とパージする条件を定義できます。「パージ・ポリシーの管理」を参照してください。

1.2.3 ジョブのバンドリングおよび作業の調整

  1. ジョブ・セットを作成します。ジョブ・セットを使用すると、複数のジョブをグループにバンドリングし、それらのジョブを同時にまたは順次的に実行できます。「ジョブ・セットの管理」を参照してください。
  2. 非互換性を使用して制約を定義します。非互換性では、同時に実行できないジョブと、ジョブを非互換とする条件を指定します。「非互換性の管理」を参照してください。
  3. 作業割当てを使用して制約を定義します。作業割当てでは、ジョブの実行を決定するルールと、ジョブを実行できる時間枠を定義します。「作業割当ての管理」を参照してください。

1.2.4 システムの監視

  • システムを監視します。ジョブ・リクエスト、システム・パフォーマンスおよびシステム・ステータスを監視できます。ジョブ・リクエストおよびシステムのログも取得できます。「Oracle Enterprise Schedulerの監視」を参照してください。