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Oracle® Fusion Middleware Oracle API Catalog管理者ガイド
12cリリース1 (12.1.3)
E59448-03
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1 Oracle API Catalogの管理タスクの概要

この章では、Oracle API Catalogの管理タスクの種類について説明します。

Oracle API Catalogの管理は次の3つの領域に分類されます: カタログのインフラストラクチャの設定とメンテナンス、アセットのライフサイクルの管理、およびセキュリティの管理です。

この章では次の項について説明します。

1.1 インフラストラクチャ管理タスクの概要

リポジトリのインフラストラクチャのメンテナンスには、製品の設定、およびユーザー認証、部署、システム設定といった領域の構成が含まれます。通常、これらのタスクは、APIの移入の前、OACの初期設定の間に実行され、必要に応じて定期的に更新されます。

OACではオプションですが、最初のタスクは部署の設定です。部署は、ユーザーを組織的にグループ化するために使用できます。それは、組織内の部署やグループを反映でき、OACへのアクセスを必要とするパートナまたはその他のサード・パーティを表すこともできます。OACには、あらかじめ「デフォルトの部署」という名前の部署が1つ含まれています。ユーザーを必ず部署に割り当てる必要はありません。部署の作成はオプションです。

部署の設定の詳細は、2.2項「部署」を参照してください。

ユーザーがOACにアクセスできるようにするための次のタスクはユーザー認証の設定です。ユーザーを設定するプロセスの中で、OACに含まれている3つのロールのうちのいずれか1つがユーザーに割り当てられ、このロールによりユーザーがアクセスできるOACの機能が決定します。OACで使用可能なロールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle API Catalogコンセプト・ガイド』のOracle API Catalogのユーザー・ロールの理解に関する項を参照してください。

ユーザーを作成するための次の2つのオプションがあります。

デプロイメントで必要とする場合は、オプションとして、第I部「インフラストラクチャの管理」のその他の管理タスクを実行できます。

これらのタスクが完了した後、1.2項「アセットのライフサイクル管理タスクの概要」で説明されているタスクを完了する必要があります。

1.2 アセットのライフサイクル管理タスクの概要

アセットのライフサイクル管理は、Oracle API Catalog内のアセットの作成、メンテナンスおよび使用を中心に説明します。

アセットのライフサイクルにおける最初の作業は、APIをOACに収集することです。キュレータは、ハーベスタを使用してSOA SuiteおよびService Bus、または他のデプロイ済サービスからAPIアセットをOACに移入します。ハーベスタはコマンド行から実行するか、または、ビルド・プロセスに統合してビルド時に自動的に収集を実行できます。ハーベスタにより、OACを検索する開発者に検出されない「ドラフト」状態でAPIアセットが作成されます。APIの収集の詳細は、第5章「自動収集の構成と使用」を参照してください。

収集後、キュレータは簡易なエディタを使用してAPIアセットを編集します。APIの検出と理解を容易にするため、更新された名前、完全でわかりやすい説明、キーワードおよびドキュメントへの参照などのメタデータをAPIに追加する必要があります。APIのメタデータ編集の詳細は、6.1項「APIアセットのメタデータの編集」を参照してください。

APIのメタデータの編集が完了した後、キュレータは、開発者がOACでそれを検出できるように、APIを公開します。APIアセットの公開の詳細は、6.2項「APIアセットの公開」を参照してください。

公開されたAPIは、開発者が検出できるようにJDeveloperおよびOACコンソールに表示されます。開発者は、使用するAPIを見つけるためにOACを検索したり、APIの詳細を理解するためにAPIのメタデータを調べることができ、個人的な「マイAPI」リストを追加して、そのAPIについての評価やレビューを提供できます。開発者ロールを持つユーザーがOACを使用する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle API Catalog開発者ガイド』を参照してください。

最後にAPIは、キュレータによってポップアップのAPIエディタを使用して「リタイア」されます。APIがリタイアした後は、OACを検索しても開発者には見えなくなります。APIは、6.1項「APIアセットのメタデータの編集」の説明に従って、「アクティブ・ステータス」リストから「リタイア」を選択することでリタイアされます。

1.3 セキュリティ管理タスクの概要

Oracle API Catalogのセキュリティ管理では、主として、認証と認可を使用してのコンテンツへのアクセス制御を中心に説明します。

OACでは、認証に次の2つの方法が使用されます。

ユーザーには、OACの事前定義済のロールである、管理者、キュレータまたは開発者のうちのいずれか1つが割り当てられます。このロールにより、そのユーザーがOACのどの機能の使用を許可されているかが決定します。OACで使用可能なロールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle API Catalogコンセプト・ガイド』のOracle API Catalogのユーザー・ロールの理解に関する項を参照してください。