Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド 12c リリース 1 (12.1.3) E59479-02 |
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この付録では、これまでに取り上げていないカスタマイズおよび構成のオプションについて説明します。
この付録の内容は以下のとおりです。
発行アップロード・ディレクトリを作成および構成できます。
アプリケーション・サーバーで、アセット発行時にアップロードされるアセット・ファイルが格納されるディレクトリを作成します。
使用しているオペレーティング・システムに適した手順を使用して、共有ディレクトリを作成します。
Windowsでは、通常、これはUNC共有です。
UNIX系のOSでは、ディレクトリおよびファイルはアプリケーションによって使用可能になります(Samba、Apache、NFSなど)。
この項には次のトピックが含まれます:
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「システム設定」を選択します。
「サーバー設定」グループでアップロード領域セクションを見つけます。
次の情報を参考として使用し、組織およびその環境に応じてアップロード領域の設定を変更します。
発行アップロード・ディレクトリ
cmee.server.paths.upload
アセット発行でアップロードされるファイルを格納するために使用するディレクトリを定義します。空白のままにした場合は、ファイルをアップロードできません。このディレクトリは、Oracle Enterprise Repository Webアプリケーション内に配置されている必要があります。たとえば、<OER_Home>
/applications/oer/oer-app/custom/upload
とします。この場合、uploadはcustomディレクトリ内に作成されたディレクトリです。uploadディレクトリがcustomディレクトリの子である必要はありませんが、そのようにすることをお薦めします。このプロパティにより、次の機能が有効になります。
アセットの発行フォームの今すぐ添付ファイルを追加オプションが有効になります。(発行プロセスでアセットにファイルを添付する場合に必要です。)
アセット・エディタのアップロードされた発行ファイル・オプションが有効になります。
レジストラ発行アップロード・パス
cmee.server.paths.upload-registrar
発行アップロード・ディレクトリへの直接アクセスを可能にする、レジストラ参照用のディレクトリ・パス(通常はUNCパス)を定義します。アップロード・フォルダには、Windows共有が必要です。たとえば、\\<machineName>\<sharename>\upload
です。アップロード・リポジトリがUNCではない場合は、空白のままにします。
アセット・エディタによるファイル参照が有効になります(オプション)。
パス(UNCによってホストされる場合)には、Windows OSまたはSamba/Sharityが必要です。
アセット・エディタのアップロードされた発行ファイルで「参照」ボタンの表示が有効になります。
発行アップロード用のアーティファクト・ストア
cmee.server.paths.upload-repository
発行されたファイルへの直接パブリック・アクセスを可能にする構成済アーティファクト・ストアを指定します。アセット・エディタでの、発行されたファイルの1ステップ受入れに使用されます。このプロパティを設定すると、次のようになります。
使用およびダウンロード可能なアセット・ファイルが表示されます。
アセット・エディタのアップロードされた発行ファイル・セクションに「受入れ」ボタンが表示されます。
プロキシ・ダウンロード
Oracle Enterprise Repositoryには、Repositoryアプリケーション・サーバーがユーザーのリポジトリ・プロキシとして機能できるようにする追加オプションがあります。この機能では、ファイル・ダウンロード時にHTTP URLに入力されたユーザー名およびパスワード・テキストが自動的に削除されます。この機能はすべてのアーティファクト・ストアに適用されますが、Oracle Enterprise Repositoryにそのストア内のリソースへのネットワーク接続があることが前提になります。詳細は、Oracle Enterprise Repositoryサポートに連絡してください。
アーティファクト・ストア構成の例
次のいずれかのアーティファクト・ストアを構成する手順は、「アーティファクト・ストアの作成および構成」を参照してください。
UNC
ホスト名: unc.example.com
パス: upload/
ユーザー名: user_oer
パスワード: flash
URL: file:////unc.example.com/upload/
HTTP
ホスト名: http.example.com
パス: oer-web/upload
ユーザー名: user_oer
パスワード: flash
URL: http://user_oer:flash@http.example.com/oer-web/upload/
FTP
ホスト名: meta.example.com
パス: upload
ユーザー名: user_oer
パスワード: flash
URL: ftp://user_oer:flash@meta.example.com/upload/
ClearCase
ホスト名: clearcase.example.com
パス: ccaseweb/bin/ccweb
ユーザー名: user_oer
パスワード: flash
URL: http://clearcase.example.com/ccaseweb/bin/ccweb/?dir=/&elem=&cmd=view&user=user_oer&password=flash
PVCS
ホスト名: pvcs.example.com
パス: dav
ユーザー名: user_oer
パスワード: flash
URL: http://user_oer:flash@pvcs.example.com/dav/
ローURI
名前: Example RAW URI
ローURI: http://www.example.com/path1/path2?parameter1¶meter2
URL: http://www.example.com/path1/path2?parameter1¶meter2
アーティファクト・ストアは、Oracle Enterprise Repositoryのアセットに関連するファイルが格納される場所です。Oracle Enterprise Repositoryのホームページからアセット・エディタ・ウィンドウを起動します。
アーティファクト・ストアの構成の詳細は、9.3.2項「アーティファクト・ストアの構成」を参照してください。
9.3.2項「アーティファクト・ストアの構成」の説明に従ってアーティファクト・ストアを構成した後、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」ページで発行アップロード用のアーティファクト・ストアのシステム設定を使用して、アーティファクト・ストアを選択する必要があります。
新しいアーティファクト・ストアの選択の詳細は、9.3.3項「新しいアーティファクト・ストアの選択」を参照してください。
システム構成が適切に行われている場合、保存または変更された個別のアセットのXMLメタデータを、監査証跡を作成するためにテキスト・ファイルにエクスポートできます。テキスト・ファイルはアプリケーション・サーバー上にあり、アプリケーションでの確認には使用できません。この機能をアクティブにするために必要なプロパティについては、Oracleサポートに連絡してください。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「システム設定」を選択します。「システム設定」セクションがメイン・ペインに表示されます。
Oracle Enterprise Repositoryサポートから提供されたプロパティを新しいシステム設定の有効化テキスト・ボックスに入力します。
「有効化」ボタンをクリックします。アセット保存エクスポート・ファイル名が、メイン・ペインのプロパティのリストに表示されます。
アセット・ログが格納されるファイルの名前を、アセット保存エクスポート・ファイル名テキスト・ボックスに入力します。
「保存」をクリックします。
デフォルトのアーティファクト・ストアのいずれかをシステムと統合すると、Oracle Enterprise Repositoryでアーティファクト・ストアを使用できるようになります。通常、デフォルトのタイプのいずれかを使用してファイルにアクセスするために使用するURLは、次のようになります。
http://server.host.com:port/additionalPathStructure/fileName
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタで実行します。
「検索」またはその他の方法を使用して、ファイルが追加されるアセットを見つけます。
図A-2に示すように、「概要」タブでファイル情報要素を見つけます。
「追加」ボタンをクリックします。図A-3に示すように、「編集」ダイアログが表示されます。
「名前」および「説明」テキスト・ボックスに入力します。
「編集」ボタン(「URL」フィールドの横)をクリックします。図A-4に示すように、「URLの編集」ダイアログが表示されます。
オプションを使用して、追加するファイルのソースを選択します。
アーティファクト・ストア・ファイル
ホスト・リストから項目を選択します。(構成によって、使用可能な選択が決まります。)
必要に応じて、次のことを実行します。
適切なadditionalPathStructure/fileNameを「パス」テキスト・ボックスに入力するか、または...
「参照」をクリックして、追加するファイルを見つけます。
このオプションは、アーティファクト・ストア・タイプClearQuest、ファイル・ストアおよびPVCSを使用する場合に使用可能です。
外部ファイル
ファイルのURLを「URL」テキスト・ボックスに入力します。
「テスト」をクリックして、URLが有効であることを確認します。
必要に応じて、補足テキスト・ファイルを作成してファイルに追加できます。
テキスト・ファイル・オプションを選択します。
「タイプ」リストからテキスト・ファイルのタイプを選択します。
必要に応じて、「ファイル」テキスト・ボックスにテキストを入力します。
完了後、「OK」をクリックして「URLの編集」ダイアログを閉じます。
「OK」をクリックして、「編集」ダイアログを閉じます。追加したファイルがファイル情報要素のリストに表示されます。
FOは、ページングされたドキュメントを記述するXML形式です。FOプロセッサ(Apache XMLプロジェクトのFOPなど)は、FOを使用してPDF出力を生成します。XMLドキュメントからのPDFドキュメントの生成は、次の2段階のプロセスです。
XMLドキュメントが、XSLT (XSL-FO)スタイルシートを使用してFOドキュメントに変換されます。
FOドキュメントが処理され、PDF (または処理しているXSLTスタイルシートで定義されたその他の出力)が生成されます。
Oracle Enterprise RepositoryのXSLT出力機能はタイプ・レベルで適用されるため、対応するタイプのアセットを出力するために必要なテンプレートは1つのみです。ただし、作成または特定のタイプに適用できるテンプレートの数または範囲に制限はありません。
この項では、Oracle Enterprise Repositoryで使用するXSL:FOテンプレートの管理方法について説明します。この節では、次のトピックについて説明します。
アセットXMLエクスポートからのXSLテンプレートの管理
前提条件:
Oracle Enterprise Repositoryが、前述のようにXSLT出力用に構成されています。
次に説明するプロセスでは、Altova XML Spyを使用する必要があります。
前述のように、Oracle Enterprise RepositoryのインスタンスをXSLT出力機能を使用して構成します。
Oracle Enterprise Repositoryにログインします。
「検索」またはその他の方法を使用して、XSLテンプレートを作成する対象のタイプの登録済アセットを選択します。
注意: 適切にドキュメント化されたアセットを選択すると、XSL:FOテンプレートのプレビューが容易になります。 |
次のサブディレクトリを含むローカル作業フォルダを作成します。
xml
schema
xsl
sps
XMLドキュメントを<oer_home>/reports/export
ディレクトリから、新しく作成したxmlサブディレクトリに転送します。
そのXMLドキュメントをAltova XML Spyで開きます。
Altova XML Spyの「DTD/Schema」メニューから「Generate DTD/Schema」を選択します。
求められた場合には、生成されるスキーマ・ファイルについて次のオプションを選択します。
DTD/Schema file format: W3C Schema
List of Values: Unlimited
Attribute/Element type detection: Best possible
Represent complex elements as: Complex types
Elements that were used once: Make local definition
「OK」をクリックしてスキーマを生成します。
結果のXSDファイルを作業フォルダのschemaサブディレクトリに保存します。
「Do you want to assign generated DTD/Schema to your XML document?」が表示された場合には、「No」を選択します。
Altova XML Spyを閉じます。前の手順で生成されたXMLスキーマには、スキーマを処理する前に削除する必要があるデータ要素値が含まれています。
テキスト・エディタの検索および置換機能を使用して、<xs:enumeration value=という表現が含まれている行をすべて削除します。
スキーマ・ファイルに対する変更を保存します。
テキスト・エディタを終了します。
変更したスキーマ・ファイルをAltova StyleVisionで開きます。
警告: 値フィールドに関連する要素が含まれたスキーマ・ファイルを開くと、StyleVisionエラーが発生します。 |
StyleVisionを使用して、出力されたドキュメントのレイアウトを変更します。
レイアウト変更を表示するには、次の手順を実行します。
「File」メニューで「Assign Working XML File...」を選択します。
エクスポートされたXMLドキュメントを選択します。
これにより、ライブ情報が移入されたXSL:FOテンプレートの出力のプレビューが生成されます。最も一般的なレイアウト方法は、Oracle Enterprise Repositoryのアセット詳細のレイアウトを厳密に模倣する方法です。
レイアウトが完了したら、後で取得および変更するために、StyleVisionで書式設定されたドキュメントをローカル作業フォルダのspsサブディレクトリに保存します。
「File」メニューを開きます。
「Save Generated Files」を選択します。
「Save Generated XSL:FO File...」を選択します。
XSLドキュメントをローカル作業フォルダのxslサブディレクトリに保存します。
XSLドキュメントが関連付けられているタイプに適したファイル名を使用します。
生成されたXSLファイルを<oer_home>/reports/xslフォルダ(前述のcmee.asset.xml.paths.xsl-sourceプロパティで指定)にコピーします。
Oracle Enterprise Repositoryで、元のXMLスキーマを生成するためにエクスポートされたアセットを選択します。
アセット詳細で出力ボタンをクリックして、アセットのXMLスキーマをエクスポートします。ダイアログが表示されます。
ダイアログのプロンプトに従って、PDFドキュメントの生成に使用される、新しく作成されたXSL:FOテンプレートを選択します。ジェネレータによってPDFドキュメントが作成されます。
ドキュメントの表示ボタンをクリックしてPDFドキュメントを開きます。
PDFドキュメントをStyleVisionで作成されたテンプレート設計と比較します。
必要に応じて変更を加えます。
UnicodeをレンダリングできるArialUnicodeまたは同様のフォントがFOPエンジンで使用されている場合を除いて、PDFへのエクスポート機能でUTF-8/Unicode文字を正しく処理できません。
Unicode文字をレンダリングするための構成
適切なTrue Typeフォント(TTF)ファイルを見つけます。
次のコマンドを実行して、ファイルのXML定義を作成します。
java -cp fop.jar org.apache.fop.fonts.apps.TTFReader {TTF_FILE_LOCATION} {FONT_NAME}.xml
注意: コマンドで次のようにします。
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userconfig.xmlという名前の構成ファイルを作成します。このファイルにより、選択したフォントを使用するようにFOPが構成されます。詳細は、http://www.sagehill.net/docbookxsl/AddFont.htmlを参照してください。
userconfig.xml
ファイルをクラスパスに配置します。WEB-INFの下のclassesディレクトリをお薦めします。
必要に応じて新しいフォントを使用するようにXSLTを構成します。
この場合は、通常、font-family"{FONT_NAME}"=を適切なfo:block要素に追加する必要があります。
userconfig.xml
ファイルがクラスパスにない場合、PDFへのエクスポート・プロセスでUnicode文字はシャープ記号(#)に置き換えられます。
マルチバイト・キャラクタ・セットとシングルバイト・キャラクタ・セットの両方で機能するサンプルXSLT
Application.xsl
Business Process.xsl
Communication Adapter.xsl
Component.xsl
Environment.xsl
Framework.xsl
Pattern.xsl
Process.xsl
Project Profile.xsl
Service.xsl
XML Schema.xsl
シングルバイト・キャラクタ・セットのみで機能するサンプルXSLT
Artifact_ DTD.xsl
Artifact_ MFL.xsl
Artifact_ WS-Policy.xsl
Artifact_ WSDL.xsl
Artifact_ XQuery.xsl
Artifact_ XSD.xsl
Artifact_ XSLT.xsl
Assembly Model.xsl
Binding.xsl
Binding_ File Source.xsl
Binding_ JMS.xsl
Binding_ Relational Database.xsl
Binding_ SB-Custom.xsl
Binding_ SB-DSP.xsl
Binding_ SB-EJB.xsl
Binding_ SB-Email.xsl
Binding_ SB-File.xsl
Binding_ SB-FTP.xsl
Binding_ SB-HTTP.xsl
Binding_ SB-JMS.xsl
Binding_ SB-Local.xsl
Binding_ SB-MQNative.xsl
Binding_ SB-Oracle.xsl
Binding_ SB-PeopleSoft.xsl
Binding_ SB-SAP.xsl
Binding_ SB-SB.xsl
Binding_ SB-SFTP.xsl
Binding_ SB-Siebel.xsl
Binding_ SB-Tuxedo.xsl
Binding_ SB-WLI.xsl
Binding_ Web Service.xsl
Component_ Data Service.xsl
Component_ DSP Web Service Mapper.xsl
Component_ Java.xsl
Component_ SB Proxy Service.xsl
Component_ SCA Composite.xsl
EA - Sample Asset Type.xsl
EA - Waiver.xsl
Endpoint.xsl
Interface.xsl
Interface_ Data Service.xsl
Interface_ Java.xsl
Interface_ Messaging.xsl
Interface_ Web Service.xsl
Procedure.xsl
SCA Composite.xsl
SCA Reference.xsl
SCA Service.xsl
SOA - Business Entity.xsl
Training.xsl
この項には次のトピックが含まれます:
アセット・タイプに追加できる多くの要素には、Oracle Enterprise Repository機能を拡張する1組のフラグがあります。これらのフラグは、要素の追加または編集時にタイプ・マネージャで切り替えられます。
必須フラグ - これらは、アセット・エディタでアセットを保存するために移入される必要がある要素です。このフラグによって、オープンAPIによる保存は制限されません。
索引付きフラグ - これらは、アセットに対する拡張検索で使用できる要素です。カスタム・データに格納されるアセットにとって最も意味があります。
Oracle Enterprise Repositoryには、リポジトリ内のタイプおよびそれらのタイプのアセットに対する今後の操作には影響するが、アセットにすでに関連付けられているメタデータには影響しない、いくつかの操作があります。
アセット・タイプから削除された要素
要素がアセット・タイプから削除された場合、その要素に対して指定された値を持つアセットでは、それらの値はデータベース内に保持され、アセットの今後の保存でそれらの値は引き続き保持されます。値はUIには表示されませんが、API操作、カスタム・レポート作成および要素がアセット・タイプに再追加された場合のリストアで使用できます。
受入れ可能な値リストによって制限された要素内のデータ値
リストまたは複数選択リストを持つアセットに値が割り当てられる場合、受入れ可能な値リストによって正当な値が指定されます。Oracle Enterprise Repositoryでは、要素にすでに割り当てられている値も正当な値とみなされます。リストが変更されると、リストの値を使用するアセットはその後は保存されません。
値リストでの変更をそれらの値を使用するアセットに伝播するために、OpenAPIプログラムを使用できます。このプログラムにより、削除された値を使用しているアセットを返す要素と値のペアが検索されます。次に、それらの値は正当な値に変更され、アセットは保存されます。
たとえば、信号機の値リストに値「赤」、「黄」、「青」が含まれています。新しいアセットには、信号機リストの設定可能な値である「赤」、「黄」、「青」が設定されます。
値が「左折」である既存のアセットがあります。この値は、過去の特定の時点では正当でしたが、信号機の値リストに含まれなくなりました。この既存のアセットについては、信号機リストの正当な値は「赤」、「黄」、「青」、「左折」です。
Oracle Enterprise Repositoryのアセット・メタデータは要素内に格納され、要素は4つの異なるグループのいずれかに属します。これらのグループの保持および動作の方法はそれぞれ異なっています。4つのグループは次のとおりです。
必須データ
これらは、アセット・タイプの一部である必要がある要素です。
必須データ要素は厳密なリレーショナル形式でデータベースに保持され、データを保持する列があり、アセットID外部キーでアクセス可能です。すべての必須データ要素には、mandatory-data/で始まるXMLマッピングがあります。
カスタム・データ
これらは、カスタマイズおよび削除に適した要素です。タイプ・マネージャで新しく作成された要素は、このセクションに表示されます。カスタム・データ要素はXMLの単一ブロック内に保持され、これはCLOBとしてデータベースに格納されます。すべてのカスタム・データ要素には、custom-data/で始まるXMLマッピングがあります。
管理データ
これらは、アセット・エディタの「管理」タブに表示される要素です。これらの要素はカスタマイズできません。これらの要素は、登録ワークフローとステータスおよびカスタム・アクセス設定に使用されます。
管理データ要素は厳密なリレーショナル形式でデータベースに保持され、データを保持する列があり、アセットID外部キーでアクセス可能です。このデータは、アセットに対するアクション(AssetRegister()など)の起動によって変更されます。
カスタム・メタデータ・フレームワーク(CMF)メタデータ
このフレームワークによって保持されるメタデータは、システム供給とみなされ、Oracle Enterprise Repository UIによる変更から保護されます。このフレームワークは主に統合によって使用され、統合ではメタデータの特定の構造が使用され、統合は多くの場合XMLスキーマに関連付けられます。CMFメタデータ要素はBLOBとしてブロックで保持され、これらはCMFエントリ・タイプに準拠します。一般に、これらのブロックはXMLです。
アセット・タイプから削除できない要素がいくつかあります。
名前
この要素は、アセットの名前です。名前とバージョンのペアは、Oracle Enterprise Repository内で一意である必要があります。これは128文字に制限されます。接頭辞name:を使用して、検索をこの要素に制限できます。アセット詳細では、名前はアセット・ヘッダーの一部です。
バージョン
この要素は、アセットのバージョンです。名前とバージョンのペアは、Oracle Enterprise Repository内で一意である必要があります。これは128文字に制限されます。アセット詳細では、バージョンはアセット・ヘッダーの一部です。
説明
この要素は、アセットの説明です。この要素にはHTMLを格納でき、アセットがロードされたときにブラウザによってHTMLとして処理されます。これは4000文字に制限されます。接頭辞description:またはdesc:を使用して、検索をこの要素に制限できます。
通知電子メール
この要素は、アセットが使用されるときに通知を受信する電子メール・アドレスです。電子メール・アドレスは、カンマなどの区切りを使用しない単一アドレスです。複数の受信者に通知する必要がある場合、電子メール・アドレスは、Oracle Enterprise Repositoryの外部で電子メール・システムによって確立されたグループである必要があります。
キーワード
この要素には、アセットのキーワードが格納されます。これらは、入力された検索文字列を使用するすべての検索に含まれます。
ファイル情報
この要素には、アセットのダウンロード可能なファイルのURIが格納されます。この要素は、アセット詳細には表示されません。
アップロードされた発行ファイル
この要素には、Oracle Enterprise Repositoryにアップロードされ、まだファイル情報に受け入れられていないファイルのリストが格納されます。この要素は、アセット詳細には表示されません。
ポリシー: ポリシー機能には、2つの要素、1つのリレーションシップ・タイプおよび2つのシステム設定が必要です。この機能では、タイプ・マネージャ内の「ポリシー」アーキタイプが使用されます。
ポリシー(アーキタイプ「ポリシー・タイプ」のタイプのインスタンス)には、ポリシー・アサーションのリストをホストするためにプラグインが必要です。このプラグインは、ポリシー・アサーション(PolicyAssertionPlugin)です。
アセット(アーキタイプ「アセット・タイプ」のタイプのインスタンス)には、ポリシーによって管理される双方向、並び順リレーションシップが必要です。デフォルトのリレーションシップ・タイプは、適用されるポリシーです。
ポリシーを管理対象アセットにリンクするリレーションシップ・タイプは、cmee.asset-policy.relationship
システム設定によって指定されます。
管理対象アセットには、各ポリシー・アサーションに対してTrue/Falseレスポンスを可能にするためにプラグインが必要です。このプラグインは、適用されたアセット・ポリシー(AppliedAssetPolicyPlugin)です。
システム設定「アセット・ポリシーの有効化」(cmee.asset-policy.enable
)により、「ポリシー・タイプ」アーキタイプ、ポリシー・アサーションおよび適用されたアセット・ポリシーを使用できるようになります。
コンプライアンス・テンプレート: この機能には、3つのリレーションシップと1つのシステム設定が必要です。この機能では、タイプ・マネージャ内のコンプライアンス・テンプレート・アーキタイプが使用されます。
コンプライアンス・テンプレートには、使用するアセットを規定するリレーションシップが必要です。必要なリレーションシップ名のリストは、次のとおりです。
Assets-to-be-Used (アセットを規定するもの/規定されるアセット)
Required-Environments (環境を規定するもの/規定される環境)
Processes-to-be-Followed (プロセスを規定するもの/規定されるプロセス)
システム設定「コンプライアンス・テンプレートの有効化」(cmee.compliance-template.enable
)により、コンプライアンス・テンプレート・アーキタイプを使用できるようになります。
作成するプロジェクト: 作成するプロジェクト機能には、1つの要素および1つのシステム設定が必要です。
作成するプロジェクトには、アセットの作成に寄与したプロジェクトのリストにアセットをマッピングするためにプラグインが必要です。このプラグインは、作成するプロジェクト(ProducingProjectsPlugin)です。
システム設定「作成するプロジェクト」(cmee.project.producing.enabled
)により、プロジェクトの作成を使用できるようになります。
一意の要素: 一意の要素機能には、1つの要素および2つのシステム設定が必要です。
一意の要素には、一意の値を保持するためにプラグインが必要です。このプラグインは、一意の要素(UniqueElementPlugin)です。
システム設定「カスタム一意要素の有効化」(cmee.unique-element.enable
)により、一意の要素を使用できるようになります。
システム設定「タイプごとの一意の要素」(cmee.unique-element.per-assettype
)により、一意の要素がシステム全体に適用されるか個別のタイプ内で適用されるかが決まります。
実質予測節約時間(PNHS): PNHSにより、ほとんどのレポート作成が制御されます。これには、1つの要素が必要です。
PNHSには、節約時間を保持するために数値テキスト・フィールドが必要です。これは、正の数である必要があります。数値テキスト・フィールドには、custom-data/development-hoursというXMLマッピングが必要です。
この要素をアセット・タイプに追加する必要がある場合は、開発時間という数値テキスト・フィールドを作成して、XMLマッピングを適切に作成します。次に、要素を編集し、名前を「実質予測節約時間」に変更して適切なラベルを付けます。要素を追加または編集するときに引用符を使用しないでください。
合計開発時間(TDH): この要素によって、一部のレポート作成が制御されます。これには、1つの要素が必要です。
合計開発時間(TDH)には、節約時間を保持するために数値テキスト・フィールドが必要です。これは、正の数である必要があります。数値テキスト・フィールドには、custom-data/total-development-hours--tdh-
というXMLマッピングが必要です。
この要素をアセット・タイプに追加する必要がある場合は、合計開発時間(TDH)という数値テキスト・フィールドを作成します。要素を追加または編集するときに引用符を使用しないでください。
収集: ハーベスタ・ツールは、多数の製品(Oracle SOA Suite、Oracle Service Bus、Oracle Enterprise Manager、Oracle BPEL PM、UDDIレジストリなど)との統合を可能にします。収集を可能にするには、Harvester Solution Packをインポートし、そのソリューション・パックに含まれているすべてのアセット・タイプが存在していてアクティブである必要があります。ハーベスタによって、アセットの必須データ、カスタム・データおよびCMFメタデータ・セクションの組合せにメタデータが書き込まれます。
収集で使用されるフィールドは、次のとおりです。
名前: アセット名は、収集された複数の属性を連結したものです。
抽象エンティティの場合、「名前」はinternalName (namespace、shortNameおよびdiscriminatorの組合せ)です。
アーティファクト・エンティティの場合、「名前」はnamespaceとpathの組合せです。タイプ・エンティティの場合、「名前」はinternalName (エンティティのtypeとshortNameの組合せ)です。
バージョン: ハーベスタによってデフォルトで(1.0)に設定されたアセットのversion。
ファイル情報: アセット・ファイル情報には、アセットの使用およびダウンロード操作で使用可能なファイルのリストが含まれています。アーティファクト・エンティティの場合、ファイル情報はファイルのURIまたはファイルの内容が格納されるように作成されます。パラメータpathにURIが格納されます。
harvesterProperties: 収集操作のメタデータのデータは、internal.introspector.store
というCMFメタデータ・エントリ内に配置されます。メタデータは、イントロスペクション標準属性ビューアというビューア内のアセット詳細に公開されます。internal.introspector.store
内に必要なプロパティは、収集ソースおよびOracle Enterprise Repositoryアセット・タイプによって異なります。ハーベスタ・プロパティの詳細は、A.7項「ハーベスタ・プロパティ」を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryとの様々な統合で使用されるアセット・タイプのフィールドは、次のとおりです。
フィールド | コアOER | XU | OSBハーベスタ | SOA Suiteハーベスタ | ローWSDLハーベスタ | AIAハーベスタ | EMハーベスタ | Ovationハーベスタ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名前 | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい |
バージョン | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい |
説明 | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい |
ファイル情報 | はい | |||||||
harvesterProperties | はい | はい | はい | はい | はい | はい | はい | |
UDDIサービス・キー | はい | はい | ||||||
UDDIレジストリ | はい |
アセット・タイプ・カタログには、ベース・データパックおよびHarvester Solution Packに付属のアセット・タイプがリストされます。これは、Asset Type Catalog.xlsという名前のExcelスプレッドシートに含まれています。各アセット・タイプには、そのタイプで存在する要素の完全なリストが付随しています。要素ごとに、次のような複数の情報がリストされます。
アセット・タイプ: 要素が存在するアセット・タイプ。
ソース: ソリューションまたはデータパック(アセット・タイプに付随して要素を提供するもの)。
タブ: 要素が存在するエディタのタブ。要素はタブ内で順序付けられていません。
要素: アセット・エディタに表示される要素の名前。
タイプ: タイプ・マネージャで新しい要素を追加するときにリストされるデータ型を使用した、要素のデータ型。
XMLマッピング: assetRead()
操作で生成されるXMLに表示される、データのXPath。
プロパティ: 要素のデータ型に関連するプロパティのリスト(文字列に最大長がある、数値にスケール、精度および範囲がある、リストに値リスト名があるなど)。
値リスト: 受入れ可能な値リストによって指定された値のリストに制限される要素の場合、正式が値が表示されます。Oracle Enterprise Repositoryでは、値が制限された要素に、過去に収集されたデータを保持できます。
必須: 要素の必須フラグの値。
索引付き: 要素の索引付きフラグの値。
ノート: Oracle Enterprise Repositoryのお客様が要素の使用に関する独自のノートを追加できるようにするための列。
プロパティ名 | 適用先アセット・タイプ | 説明 |
---|---|---|
収集日 | すべて | アセットがOracle Enterprise Repositoryに収集された日付 |
収集者 | すべて | 収集を実行したOracle Enterprise Repositoryユーザー |
ハーベスタ説明 | すべて | ハーベスタの実行時に設定されたオプションの説明 |
ハーベスタ・バージョン | すべて | 使用されたハーベスタのバージョン |
ネームスペース | アーティファクト・タイプ以外すべて | ハーベスタの実行時に設定されたプロジェクトのネームスペース |
製品名 | すべて | アーティファクトが生成された製品 |
製品バージョン | すべて | アーティファクトが生成された製品のバージョン |
intname | アーティファクト・タイプ以外すべて | 重複を検出するためにハーベスタによって使用される、アセットの内部的な一意の名前 |
(各種) | Business Process: BPEL、Deployment: BPEL、サービス(タイプ=メディエータ)、ヒューマン・タスク、ビジネス・ルール、Springコンテキスト | composite.xmlから読み取られた、SCAコンポーネント・プロパティ |
(各種) | コンポジット、コンポジット・デプロイメント | composite.xmlから読み取られた、SCAコンポジット・プロパティ |
(各種) | アダプタ構成 | 定義元のWSDLまたは.JCAファイルから読み取られた、アダプタ構成のJCAプロパティ |
バインディング・タイプ | エンドポイント、コンポジット・デプロイメント・サービス、コンポジット・デプロイメント参照 | エンドポイントによって使用されるバインディングのタイプ |
デプロイメントURL | エンドポイント、Deployment: BPEL、コンポジット・デプロイメント、コンポジット・デプロイメント・サービス、コンポジット・デプロイメント参照 | プロジェクトがリモートで収集されたサーバーのURL |
EJBバージョン | エンドポイント、サービス | composite.xmlから読み取られた、EJBエンドポイントのEJBバージョン・プロパティ。EJB 2.1サービスか3.0サービスかを示します。 |
エンドポイントURI | エンドポイント | エンドポイントを呼び出すことができるURI。アダプタ構成の場合 |
公開イベント | Business Process: BPEL、Deployment: BPEL、サービス(タイプ=メディエータ)、ヒューマン・タスク、ビジネス・ルール、Springコンテキスト、コンポジット、コンポジット・デプロイメント | composite.xmlで定義された、このコンポーネント(またはこのコンポジットのコンポーネント)によるサブスクライブ先のイベントのQName |
サブスクライブ先イベント | Business Process: BPEL、Deployment: BPEL、サービス(タイプ=メディエータ)、ヒューマン・タスク、ビジネス・ルール、Springコンテキスト、コンポジット、コンポジット・デプロイメント | composite.xmlで定義された、このコンポーネント(またはこのコンポジットのコンポーネント)によるサブスクライブ先のイベントのQName |
インタフェース・タイプ | インタフェース、コンポジット・サービス、コンポジット参照 | サービスによって提供されるインタフェースのタイプ |
呼び出された操作 | Business Process: BPEL | 編成対象のサービスでこのビジネス・プロセスによって呼び出される操作。 |
レジストリ名 | エンドポイント、サービス | composite.xmlから読み取られた、ADF BCエンドポイントのレジストリ名プロパティ |
リクエスト形式 | エンドポイント | Oracle Service Busメッセージング・トランスポートで使用されるOracle Service Busリクエスト形式 |
レスポンス形式 | エンドポイント | Oracle Service Busメッセージング・トランスポートで使用されるOracle Service Busレスポンス形式 |
SCA名 | エンドポイント、コンポジット・デプロイメント・サービス、コンポジット・デプロイメント参照 | composite.xml内にあるインタフェースまたはバンドの識別子。ワイヤおよびイベントの関係を決定するためにハーベスタによって内部的に使用されます。 |
サービス・タイプ | サービス | サービスのタイプを示します。 |
トランスポート・タイプ | エンドポイント | Oracle Service Busエンドポイントによって使用されるOracle Service Busトランスポートのタイプ |
ソース製品 | ソース・バインディング/バインディング・タイプ/アドレス・タイプ | Oracle Enterprise Repositoryトランスポート・タイプ |
---|---|---|
Oracle Service Bus | 混合 | (OSBトランスポート・タイプによって異なる。次を参照) |
Oracle Service Bus | XML | (OSBトランスポート・タイプによって異なる。次を参照) |
Oracle Service Bus | 抽象XML | (OSBトランスポート・タイプによって異なる。次を参照) |
Oracle Service Bus | SOAP | (OSBトランスポート・タイプによって異なる。次を参照) |
Oracle Service Bus | 抽象SOAP | (OSBトランスポート・タイプによって異なる。次を参照) |
Oracle Service Bus | .flow | (OSBトランスポート・タイプによって異なる。次を参照) |
SOA Suite | binding.adf | adf bc |
SOA Suite | binding.ejb | ejb |
SOA Suite | binding.b2b | b2b |
SOA Suite | binding.ws | (wsdlによって異なる。次を参照) |
SOA Suite | binding.wsif | (wsdlによって異なる。次を参照) |
SOA Suite | binding.jca | jca |
ローWSDL | soap、soap12 | soap |
ローWSDL | http | http |
ローWSDL | java | java |
ローWSDL | ejb | ejb |
ローWSDL | jca | jca |
ローWSDL | jms | ims |
ソース製品 | ソース・トランスポート・タイプ | Oracle Enterprise Repositoryトランスポート・タイプ |
---|---|---|
Oracle Service Bus | http | http |
Oracle Service Bus | jms | jms |
Oracle Service Bus | ファイル | ファイル |
Oracle Service Bus | ftp | ftp |
Oracle Service Bus | ローカル | ローカル |
Oracle Service Bus | その他 | (OSBに表示されるとおり) |
ソース製品 | ソース・インタフェース/コンポーネント/ファイル・タイプ | Oracle Enterprise Repositoryサービス・タイプ |
---|---|---|
Oracle Service Bus | .biz | ビジネス・サービス |
Oracle Service Bus | .proxy | プロキシ・サービス |
Oracle Service Bus | .flow | 分割-結合サービス |
SOA Suite | interface.wsdl | Webサービス |
SOA Suite | interface.java | Javaサービス |
SOA Suite | implementation.mediator | メディエータ・サービス |
ローWSDL | (すべて) | Webサービス |
ソース製品 | ソース・インタフェース/バインディング/ファイル・タイプ | Oracle Enterprise Repositoryインタフェース・タイプ |
---|---|---|
Oracle Service Bus | .flow | Webサービス |
Oracle Service Bus | 抽象SOAP | 任意のWebサービス |
Oracle Service Bus | 抽象XML | 任意のWebサービス |
Oracle Service Bus | 混合 | メッセージング |
Oracle Service Bus | XML | Webサービス |
Oracle Service Bus | SOAP | Webサービス |
SOA Suite | interface.wsdl | Webサービス |
SOA Suite | interface.wsdl | Javaサービス |
ローWSDL | (すべて) | Webサービス |