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Oracle® Fusion Middleware Oracle HTTP Serverリリース・ノート
12c (12.1.3)
E56225-04
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3 既知の問題と回避策

この章では、Oracle HTTP Server 12c (12.1.3)に存在する未解決の既知の問題について説明します。また、Oracle HTTP Server 12c (12.1.2)に存在する未解決の既知の問題についても説明します。

トピック

12c (12.1.2)の既知の問題で、Oracle HTTP Server 12c (12.1.3)において解決済の問題は、「このリリースで修正された不具合」で説明します。

Oracle HTTP Server 12c (12.1.3)の既知の問題

この項では、Oracle HTTP Server 12c (12.1.3)に存在する未解決の既知の問題について説明します。

スクリプトの起動および停止にディレクトリの書込み権限が要求される

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

startComponent.shおよびstopComponent.shスクリプトを書込み権限のないディレクトリから実行すると失敗します。

回避策

この状況を回避するには、startComponent.shまたはstopComponent.shを、$DOMAIN_HOME/bin/または書込み権限のあるその他のディレクトリから実行します。

Oracle HTTP Serverインスタンスがmod_cgidのロードに失敗する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle HTTP Serverインスタンスの起動時に、このメッセージが、

Couldn't set permissions on unix domain socket 

cgid module (mod_cgid)のロードの際に、Oracle HTTP Serverインスタンス・ログに記録されます。このメッセージは、cgisockログ・ファイルのパスの長さが/usr/include/sys/un.hに定義されているsun_path変数の実際の文字列配列の長さを超えているため、mod_cgidがロードされないことを示しています。

回避策

この問題を回避するには、そのインスタンスのhttpd.confファイルを編集して、Scriptsockの値を${ORACLE_HOME}/network/log/cgisockのかわりに/var/tmp/cgisockに設定します。httpd.confファイルは、$DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/instances/$INSTANCE_NAME/httpd.confに置かれています。

IBM-AIX上のOHSから継続的にWebアプリケーションをヒットすると大きなエラー・ログが生成される場合がある

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

多数のユーザーがいる(たとえば、400人以上)Webアプリケーションを、IBM-AIXユーザーがOracle HTTP Serverから継続的にヒットすると、大きなエラー・ログが生成される場合があります。これはチューニングの問題である可能性が高く、次の例に示すように、IBM-AIXシステムの特定のパラメータおよびOracle HTTP Serverのチューニング・パラメータを更新することで修正できます。

回避策

これはチューニングの問題である可能性が高く、次の例に示すように、IBM-AIXシステムの特定のパラメータおよびOracle HTTP Serverのチューニング・パラメータを更新することで修正できます。

AIXシステム・パラメータでは、

/etc/security/limitsにおいて、次のようにパラメータを設定します。

nofiles = -1
nofiles_hard = -1

/etc/rc.netでは、次のようにパラメータを設定します。

/usr/sbin/no -o sb_max=6192000
/usr/sbin/no -o tcp_sendspace=4096000
/usr/sbin/no -o tcp_recvspace=4096000
/usr/sbin/no -o udp_sendspace=65536
/usr/sbin/no -o udp_recvspace=655360
/usr/sbin/no -o rfc1323=1
/usr/sbin/no -o ipqmaxlen=150
/usr/sbin/no -o clean_partial_conns=true

マシンの再起動が必要になります。

Oracle HTTP Server構成では、

mod_wl_ohs.confにおいて、次の例のように設定します。

LoadModule weblogic_module   "${PRODUCT_HOME}/modules/mod_wl_ohs.so"
# This empty block is needed to save mod_wl related configuration from EM to this file when changes are made at the Base Virtual Host Level

<IfModule weblogic_module>#      WebLogicHost <WEBLOGIC_HOST>#      WebLogicPort <WEBLOGIC_PORT>#      MatchExpression *.jspWebLogicCluster <host-name>:<port>,<host-name>:<port>,<host-name>:<port>ConnectTimeoutSecs 99999 //[Optional parameter]WLIOTimeoutSecs 99999 //[default value 300]WLSocketTimeoutSecs 99999 //[default value 2]MatchExpression *<Location /diagservlet>#      SetHandler weblogic-handler       WLSRequest On       WebLogicCluster<host-name>:<port>,<host-name>:<port>,<host-name>:<port>#      PathTrim /weblogic#      ErrorPage  http:/WEBLOGIC_HOME:WEBLOGIC_PORT/          </Location></IfModule>

httpd.confにおいて、次のように設定します。

<IfModule mpm_worker_module>
          -
          -
          -
MinSpareThreads     200 [default value 25]
MaxSpareThreads     800 [default value 75]
          -
          -
          -
          -
</IfModule>

特定のプロトコルおよび暗号を構成できない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドを使用してOracle HTTP ServerのSSLを設定しようとすると、SSLProtocolディレクティブまたは次のSSLCipherSuiteディレクティブの暗号の、TLSv1.1(nzos_Version_1_1)およびTLSv1.2(nzos_Version_1_2)プロトコルを構成できません。

  • SSL_RSA_WITH_RC4_128_SHA

  • SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5

  • SSL_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

  • RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256

  • RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256

  • RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384

  • ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA

  • ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256

  • ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384

  • ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256

  • ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384

  • ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA

  • ECDHE_RSA_WITH_RC4_128_SHA

  • ECDHE_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA

Oracle HTTP Server仮想ホストのSSLが有効化されるか、Fusion Middleware Control構成画面の「SSL構成」ページまたはWLSTコマンドでSSL構成が変更された場合、ssl.confにおける前述のプロトコルおよび暗号の構成が失われます。これらのプロトコルおよび暗号に対してSSL構成に関連した変更を行う場合は、Fusion Middleware Controlの「拡張構成」ページで、ssl.confディレクトリを直接編集します。

回避策

回避策はありません

コロケート環境でノード・マネージャを起動するとシステム・メッセージが生成される

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

コロケート環境で、startNodeMangerコマンドを使用してノード・マネージャに接続する場合(たとえば、コマンド行からのOracle HTTP Serverインスタンスの起動に関する説明におけるようにstartComponentコマンドを使用する場合など)、起動時に多数のシステム・メッセージが発生することがあります。これらのメッセージは無視してかまいません。

回避策

回避策はありません。

FMWコントロールのOracle HTTP Serverでデプロイヤ・ロールが認識されない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

前のリリースでは、WLSのデプロイヤ・ロールを付与されたユーザーは、Oracle Fusion Middleware Controlにログインできませんでした。Oracle Fusion Middleware Control 12c (12.1.3)より、Oracle HTTP Server 12.1.3以外のJMX FrameworkおよびWLS FMW Controlにおいて、デプロイヤ・ロールはサポートされます(Oracle HTTP Server 12.1.3のFMW Controlではこのロールは認識されません)。デプロイヤ・ロールを付与されたユーザーは、「セキュリティ」、「管理」または「制御」機能にアクセスできません。

回避策

回避策はありません

ServerNameディレクティブでIPv6がサポートされない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle HTTP ServerのServerNameディレクティブは、IPv6アドレッシング形式を受け入れないため、IPv6の実際のアドレスをサポートできません。

回避策

IPv6を使用する必要がある場合は、特定のIPv6アドレス用のドメイン名を作成し、それをServerNameディレクティブで使用してください。

不正なCLASSPATH環境変数によりWLSTが損なわれる場合がある

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

不正なCLASSPATH環境変数により、WebLogic Scripting Tool (WLST)の起動が妨げられることがあります。環境変数に不正なCLASSPATHが設定されている場合に、WLSTを起動しようとすると、次のようなメッセージが表示される場合があります。

Problem invoking WLST - java.lang.NoClassDefFoundError:javax/enterprise/deploy/spi/exceptions/DeploymentManagerCreationException 

回避策

類似のエラーが発生した場合は、CLASSPATHが適切に指定されているかどうか、環境変数を確認してください。

Solaris 5.10でOracle HTTP Server Configuration Assistantの起動に失敗する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle HTTP Serverドメインの作成時に、ORACLE_HOME/ohs/common/bin/config.shランチャが起動に失敗し、次のエラーがスローされます。

bash-3.2$ ./config.sh
Exception in thread "main" java.lang.InternalError: Can't connect to X11
window server using ':1.0' as the value of the DISPLAY variable.
        at sun.awt.X11GraphicsEnvironment.initDisplay(Native Method)
        at
sun.awt.X11GraphicsEnvironment.access$200(X11GraphicsEnvironment.java:65)
         at
sun.awt.X11GraphicsEnvironment$1.run(X11GraphicsEnvironment.java:110)
         at java.security.AccessController.doPrivileged(Native Method)
         at
sun.awt.X11GraphicsEnvironment.<clinit>(X11GraphicsEnvironment.java:74)
         at java.lang.Class.forName0(Native Method)
         at java.lang.Class.forName(Class.java:188)

回避策

この問題が発生した場合は、ご使用のプラットフォーム用のパッチを適用してください。パッチはOracleサポートで入手できます。

  • Solaris.X64の場合は、パッチ17458572を入手してください。

  • Solaris.SPARC64の場合は、パッチ17458571を入手してください。

SSLセキュリティ・プロトコルの無効化

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

いくつかの場所で、『Oracle HTTP Server12cの管理』ドキュメントでは、SSLバージョン3 (SSLv3)セキュリティ・プロトコルについて説明しています。セキュリティ上の問題により、Oracle HTTP ServerからSSLv3セキュリティ・プロトコルを無効にすることをお薦めします。

SSLセキュリティ・プロトコルをOracle HTTP Serverから無効にするには、次の手順を実行します。

  1. ステージング・ディレクトリおよびランタイム・ディレクトリでssl.confファイルを探します。

    ssl.confファイルは次の場所にあります。

    ステージング・ディレクトリ: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/componentName

    ランタイム・ディレクトリ: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/OHS/instances/componentName

  2. 非SSLプロトコルを使用するようにセキュリティ宣言を編集します。

    たとえば、SSLv3セキュリティ・プロトコルを削除するには、次のようにします。

    SSLProtocol -SSLv3
    

    または、TLSバージョン1.0および1.2セキュリティ・プロトコルを追加するには、次のようにします。

    SSLProtocol nzos_Version_1_1 nzos_Version_1_2
    

    または、TLSバージョン1.0, 1.1および1.2セキュリティ・プロトコルを追加するには、次のようにします。

    SSLProtocol nzos_Version_1_0 nzos_Version_1_1 nzos_Version_1_2
    
  3. ファイルを保存し、Oracle HTTP Serverを再起動します。

注意:

  • ファイルを手動で編集している場合、別のものを追加するのではなく、必ず現在構成されている値を編集してください。VirtualHostの値で上書きする場合、グローバル・パラメータを追加するのが簡単です。

  • 新しいnzos_Version_*構文の使用が優先されるようになりました。Oracle Fusion Middleware Controlを使用している場合、これがセキュリティの構成方法です。

回避策

回避策はありません。

MaxPostSize Webサーバー・プラグインのパラメータのデフォルト値の変更

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグイン12.1.2の使用』および『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理』の、MaxPostSize Webサーバー・プラグイン・パラメータに関するドキュメントには、そのデフォルト値が-1と記述されています。このリリースでは、デフォルト値が0に変更されました。

回避策

回避策はありません。

FIPSがWindowsプラットフォームで使用できない

問題

影響を受けるプラットフォーム: Windows

FIPSはUNIX/Linuxプラットフォームでのみ使用できます。Windowsプラットフォームでは使用できません。『Oracle HTTP Serverの管理』のOHSリリース12c (12.1.2)のFIPS 140のサポートに関する項、SSL FIPSモードのSSLFIPSディレクティブとしての構成可能に関する項およびSSLFIPSに関する項を参照してください。

回避策

回避策はありません。

Oracle Linux 7環境へのOracle HTTP Serverのインストール

問題

影響を受けるプラットフォーム: Oracle Linux

Oracle Universal Installer (OUI)をコマンドラインから-ignoreSysPrereqsオプションを指定して実行する場合にのみ、Oracle HTTP Server 12c (12.1.3)をOracle Linux 7 (OEL7)環境にインストールできます。次に例を示します。

./runInstaller -ignoreSysPrereqs ...

回避策

回避策はありません。

SSL証明書のDNの属性の順序が正しくない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

SSL証明書DNにCGIインタフェースを使用して問い合せる場合、DNの属性の順序が次から変更されます。

Country, location, Organisation, Organisational Unit, Common Name, Email. 

変更後:

Email, Common Name, Organisational Unit, Organisation, Location, Country.

回避策

回避策はありません。

Oracle HTTP Server 12c (12.1.2)の既知の問題

この項では、Oracle HTTP Server 12c (12.1.2)に存在している未解決の既知の問題について説明します。

トピック

パラメータなしでshutdown()を使用するとWebLogic Serverが停止する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

WebLogicドメインのOracle HTTP Serverインスタンスを停止するには、WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドのshutdown(<instancename>)を使用します。パラメータを指定せずにshutdown()を使用すると、管理サーバーが停止し、WLSTが終了することに注意してください。

回避策

回避策はありません。

複数のバージョンのWLST

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

複数のWLSTスクリプトが、Oracleホーム内で提供されています。ORACLE_HOME/ohs/common/binのWLSTスクリプトを使用してください(Oracle HTTP Serverコマンドおよび他のFusion Middlewareコマンドにアクセスできます)。

回避策

回避策はありません。

すべてのOHSインスタンス、状態およびポートをリストするコマンドがない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

このバージョンのOracle HTTP Serverには、すべてのOracle HTTP Serverインスタンス、状態およびポートをリストするコマンドはありません。Oracle HTTP Server 11gではopmnctl statusコマンドでこのような情報を取得できましたが、これとは異なります。

回避策

回避策はありません。

構成ウィザードでサマリー画面が表示されない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

構成ウィザードを使用してスタンドアロン・ドメインを作成または更新した場合、構成ウィザードでは構成のサマリー画面が表示されません。ユーザーは、手順を戻って構成を変更することはできません。

回避策

回避策はありません。

スタンドアロンのインスタンスがUNKNOWN状態で起動する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

構成ウィザードで作成したスタンドアロンのOracle HTTP Serverインスタンスはすべて、UNKNOWN状態で起動します。

回避策

回避策はありません。

nmServerStatus()は存在しないインスタンスに対してUNKNOWNを戻す

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

スタンドアロン・モードでは、WLSTコマンドnmServerStatus()を使用すると、存在しないインスタンスに対してUNKNOWNを戻します(たとえば、serverName=引数の指定にタイプ・ミスがあった場合)。存在しないインスタンスと、実際にUNKNOWNである、つまり作成直後であるインスタンス(「スタンドアロンのインスタンスがUNKNOWN状態で起動する」を参照)を効果的に区別することはできません。

回避策

回避策はありません。

スタンドアロン・インスタンスの自動ポート割当てがない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

スタンドアロン・モードでは、Oracle HTTP Serverインスタンスの自動ポート割当てはありません。

回避策

回避策はありません。

nmStart()、nmServerStatus()およびnmKill()にはサーバー・タイプ・パラメータが必要

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

スタンドアロンOracle HTTP Serverインスタンスの管理に必要なオフラインのWLSTコマンドnmStart()、nmServerStatus()およびnmKill()はすべて、Oracle HTTP Serverを管理する際にserverType='OHS'パラメータを必要とします。serverTypeパラメータを省略した場合、このコマンドのデフォルトはAdminServerであり、Oracle HTTP Serverインスタンスを管理する際にエラー・メッセージで誤解が生じる可能性があります。

回避策

回避策はありません。

RUNNING状態でもインスタンスを削除できる

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

現在、スタンドアロン・ドメインの更新では、RUNNING状態のインスタンスを削除できます。Oracle HTTP Serverに悪影響を与えるため、これは実行しないでください。削除前にすべてのOHSインスタンスがSHUTDOWN (またはUNKNOWN)である必要があります。

回避策

回避策はありません。

秘密鍵をDMZマシンに配置しない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

keystores.xmlファイルには秘密鍵が含まれますが、秘密鍵は非武装地帯(DMZ、つまり内側および外側のファイアウォール間のゾーン)のマシンに配置しないでください。

回避策

ドメインをDMZ内のマシン上に展開する場合は、それからkeystores.xmlを削除する必要があります。これを行うには、$domain/config/fmwconfig/にアクセスし、コマンド行からこのコマンドを使用します。

rm $domain/config/fmwconfig/keystores.xml

ライブラリが欠落すると、通知なしにHTTPDが終了することがある

問題

影響を受けるプラットフォーム: Windows

WindowsプラットフォームでOracle HTTP Serverが機能するには、そのシステムにMicrosoft Visual C++ランタイム・ライブラリがインストールされている必要があります。インストールされていない場合、Oracle HTTP Serverは何も出力せずに、またはエラー・ダイアログ・ボックスを表示せずに(レジストリの設定に応じて)、終了することがあります。

回避策

Oracle HTTP Serverの起動に失敗し、Oracle HTTP Serverによってエラー・メッセージがサーバー・エラー・ログまたはノード・マネージャ・ログに記録されない場合は、次の手順に従って問題を診断します。

  1. 次のランタイム・ライブラリがインストールされていることを確認します。

    次のVisual Studio 2012 (x64)のVisual C++ Redistributable

    https://www.microsoft.com/en-in/download/details.aspx?id=30679

    注意:

    このパッケージをインストールした後、このパッケージに対してMicrosoft社推奨のサービス・パックまたはその他の修正をインストールします。

    このパッケージが事前にインストールされていない場合、それをインストールした後にOracle HTTP Serverの起動を再度試みてください。

  2. コマンド・プロンプトからOracle HTTP Serverの起動を試みます。

    1. DOMAIN_HOME/servers/<ohs-instancename>/logsディレクトリがOracle HTTP Serverによって作成されていない場合は、これを作成します。

    2. Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用してOracle HTTP Serverを起動してみます。

    3. ファイルDOMAIN_HOME/servers/<ohs-instancename>/logs/lastinvocation.logを、新しいファイルstartohs.cmdにコピーします。

    4. 新しいコマンド・プロンプトを開き、startohs.cmdを実行します。

    5. このスクリプトの実行後にエラー・メッセージが生成された場合、これらのメッセージから起動の失敗を診断します。

    6. このスクリプトの実行後にエラー・メッセージが生成されない場合は、次の手順に進みます。

      注意:

      Oracle HTTP Serverは、このようにコマンド・プロンプトから起動した場合は適切に機能しません。Oracle HTTP Serverのこの起動方法は、診断のみを目的としています。

  3. Oracle HTTP Serverの起動を試みる場合は、Windowsエラー情報を収集します。

    Oracle HTTP Serverのライブラリ・エラーのエラー・レポートは、ご使用のシステムで禁止されていることがあります。エラー・レポートの検証または修正に関する情報は、Microsoft社の次の記事を参照してください。

    「HOWTO: How To Change Hard Error Popup Handling in Windows NT」

    http://support.microsoft.com/kb/128642

    ErrorModeに1を設定すると、Oracle HTTP Serverに関するライブラリ・エラーがレポートされない場合があります。モードを0に変更してハード・エラー・ポップアップを有効にするか、モードを2に変更してWindowsイベント・ログへのレポートを有効にします。

    注意:

    0に変更した場合、診断情報を収集後にただちに前の値に戻してください。サーバーが無人状態のときエラーが発生すると運用上の問題となる可能性があります。

    推奨される設定は2分です。

    1. ErrorModeを目的の値に変更します。

    2. Fusion Middleware ControlまたはWLSTまたは前の手順で作成したstartohs.cmd.スクリプトを使用して、Oracle HTTP Serverの起動を試みます。

    3. ErrorModeの設定に応じて、ハード・エラー・ポップアップまたはWindowsイベント・ログ内の診断情報を確認します。

      Windowsイベント・ログを確認するには、Windows Event Viewerを開いて、Event Viewer (ローカル) / Windowsログ/ Applicationのログを表示します。

      Oracle HTTP Serverの起動の試行中に書き込まれたイベント・ログ・エントリを見つけます。

      ランタイム・ライブラリの検索に関するエラーは、イベントID33または35のSideBySideエラーとしてレポートされる場合があり、そのテキストではライブラリのロードを試みるOracleライブラリ、およびロードされる特定のライブラリが示されます。例:

      level=Error
      Source=SideBySide
      Event Id = 33
      Activation context generation failed for "C:\work\Oracle\MD1212\ORACLE~1\bin\oraiau.dll".
      Dependent Assembly Microsoft.VC90.CRT,processorArchitecture="amd64",
      publicKeyToken="1fc8b3b9a1e18e3b",type="win32",version="9.0.21022.8" could not be found.
      Please use sxstrace.exe for detailed diagnosis.
      

      示されたライブラリをインストールする必要があります。この例ではVC90と示されていますが、これは前述の手順1で説明したVisual Studio 2012 (x64)のVisual C++ Redistributableライブラリです。

    4. ErrorModeの設定を前の状態に戻します。

起動障害の診断時に手動でDOMAIN_HOME/servers/<instancename>/logsを作成する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle HTTP Serverインスタンスが起動せず、以前に起動したことがない場合は、ディレクトリDOMAIN_HOME/servers/<instancename>/logsを手動で作成し(存在しない場合)、その後そのインスタンスの起動を再度試みて、すべての診断情報が書き込まれるようにします。このログ・ディレクトリが存在しない場合、lastinvocation.logログ・ファイル(なんらかの起動障害の診断に使用される)には書き込まれません。

回避策

回避策はありません。

インストーラがセキュリティ更新の指定画面でハングすることがある

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle WebLogic ServerまたはOracle HTTP Serverインストール・プロセスは、NextGen Oracle Universal Installer (OUI)のセキュリティ更新の指定画面(5/9)で、ハングすることがあります。これが発生すると、OUI画面の下部のすべてのボタンが無効になってアクセスできなくなり、左側のペインの戻るためのリンクも同様に無効になります。

回避策

この状況が発生した場合は、インストーラを最初に起動したxtermで[Ctrl]+[C]を押して、インストーラを強制的に終了する必要があります。その後、再起動して、通常どおりにインストールを実行することができます。

Oracle HTTP Serverインスタンスを作成していない場合に警告が表示される

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

WebLogic Serverドメインでは、Oracle HTTP Serverインスタンスを作成する必要はありませんが、作成していないと警告が表示されます。この警告は無視してかまいません。

回避策

回避策はありません。

ohs.plugins.nodemanager.properties内のパスのバックスラッシュをエスケープする必要がある

問題

影響を受けるプラットフォーム: Windows

ohs.plugins.nodemanager.propertiesのWindows実装に配置されるパスで、バックスラッシュを含むものについては、そのバックスラッシュをエスケープする必要があります。

回避策

これは、Oracle HTTP Server 11gからアップグレードした後に、バックスラッシュを含むパスがopmn.xmlからohs.plugins.nodemanager.propertiesに移行された状態で、手動で行う必要があります。

次に例を示します。

environment.TMP = C:\Users\user\AppData\Local\Temp\1

手動で、次のように修正する必要があります。

environment.TMP = C:\\Users\\user\\AppData\\Local\\Temp\\1 

adminserverという名前のインスタンスを作成すると例外がスローされる

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

adminserverという名前のインスタンスを作成しようとすると、Oracle HTTP Serverが例外をスローし、その後は有効な名前であってもインスタンスを作成できなくなります。このため、管理サーバーと同じ名前を使用するインスタンスは作成しようとしないでください。

回避策

回避策はありません。

OHSが停止するとDMSは誤ったメッセージを表示する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle HTTP Serverが実行されていない場合にメトリックを取得しようとすると、DMSはdisplayMetricTables.displayに関して誤ったメッセージを表示します。

MetricTables(servers='ohs1',servertype='OHS') Traceback (innermost last):
  File "<console>", line 1, in ?
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/wlst/OracleDMS.py",
line 67, in displayMetricTables
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/script_handlers/oracle

dms_handler.py", line 1105, in oracledmsDisplayMetricTables
  File
"/scratch/oracle/Middleware/oracle_common/common/script_handlers/oracle

dms_handler.py", line 648, in oracledmsHandleException
NameError: ora_mbs 

回避策

回避策はありません。

AIXでノード・マネージャ12c (12.1.2) OHSがJava例外をスローする

問題

影響を受けるプラットフォーム: AIX

AIXでOracle HTTP Serverを実行している場合、ファイル・ハンドラのULIMIT値が小さいと、AIXでノード・マネージャのコンソール/ログから「java.io.IOException: error=24, Too many open files」エラーがスローされます。

回避策

この問題を解決するには、次の手順に従ってファイル・ハンドラのULIMIT値を大きくします。

  1. ルート・ユーザーとしてログインします。

  2. /etc/security/limitsファイルを開きます。

  3. このファイルを編集して、次の値を設定します。

    • nofiles=8192

    • nofiles_hard=65536

  4. マシンを再起動して、この変更を有効にします。

WindowsでOHSの起動に失敗する場合はPATH環境変数を手動で設定する

問題

影響を受けるプラットフォーム: Windows

WindowsでOracle HTTP Serverの起動に失敗し、ログ・ファイルが生成されない場合は、PATH環境変数を手動で指定する必要があります。

回避策

これを行うには、ドメイン・ディレクトリにある、Oracle HTTP Serverのこのコンポーネントのnodemanager.propertiesを、次の手順に従って編集します。

  1. config\fmwconfig\components\OHS\ohs1\ohs.plugins.nodemanager.propertiesを編集します。

  2. 次の2行を追加します。

    environment.ORACLE_HOME = MW_HOME
    environment.PATH =%ORACLE_HOME%\\ohs\\bin;%ORACLE_HOME%\\bin;C:\\Windows;C:\\Windows\\system32
    

    MW_HOMEはミドル・ウェア・インストールへのパスであり、次に例を示します。

    environment.ORACLE_HOME = C:\\Oracle\\Middleware\\Oracle_Home
    

    すべてのバックスラッシュ・ファイル区切り文字は、バックスラッシュでエスケープする必要があることに注意してください。

  3. ファイルを保存します。

  4. Web Logic Serverドメインの場合は、ランタイム領域でこの変更をレプリケートします。

    nodemanager.propertiesファイルの詳細は、『Oracle HTTP Serverの管理』のohs.plugins.nodemanager.propertiesに関する項を参照してください。

  5. 『Oracle HTTP Serverの管理』のOracle HTTP Serverインスタンスの起動に関する項で説明されているとおりに、Oracle HTTP Serverを起動します。

管理対象ノード上のインスタンスのリカバリにはtar/untarコマンドが必要

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

管理対象ノード上のインスタンスのリカバリには、pack/unpackではなく、tar/untarコマンドを使用します。Pack/unpackは管理ノードでのリカバリの場合に使用します。pack/unpackは管理ノードのみに使用し、管理対象ノードにはtar/untarを使用する必要があります。

回避策

回避策はありません。

構成ウィザードでのOHSインスタンスの作成ではマシンの割当ては不要

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

構成ウィザードを使用してOracle HTTP Serverインスタンスを作成する場合、それをマシンに割り当てる必要はありません。構成ウィザードでのこの動作とは異なり、FMWコントロールでのOHSの作成コマンド(Fusion Middleware Controlを使用したインスタンスの作成に関する項に説明があります)の場合は、マシン名の入力を求められます。

回避策

回避策はありません。

httpd.exeの起動が失敗する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

httpd.exeが起動に失敗し、次のエラーが表示されることがあります。

Error: The Side-by-Side configuration information for "ORACLE_HOME\bin\ORAIAU.DLL" contains errors.

これは、SP1バージョンの64ビット再配布可能ファイルが見つからない場合に発生します。このファイルは次の場所で入手できます。

http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=2092

回避策

回避策はありません。

ssl.conf内でSSLWalletディレクティブが適切に保存されない可能性がある

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Fusion Middleware ControlでSSLウォレットを更新する場合、SSLWalletディレクティブがssl.confに適切に保存されない可能性があります。

Oracle HTTP Serverは次のような内容を前提としています。

SSLWallet "${ORACLE_INSTANCE}/config/fmwconfig/components/${COMPONENT_TYPE}/instances/${ COMPONENT_NAME}/keystores/wallet2"

適切でないディレクティブは、次のようになっている可能性があります。

SSLWallet  "${ORACLE_INSTANCE}/config/fmwconfig/components/${COMPONENT_TYPE}/instances/${COMPONENT_NAME}/keystores//OHS/user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/keystores/wallet2"

この不適切なディレクティブによってOracle HTTP Serverが正常に起動しなくなり、OHSの起動に失敗すると、次のようなメッセージがOHSエラー・ログに表示される場合があります。

server www.example.com:443 has an invalid wallet:
file:/OHS/user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/components/OHS/instances/ohs1/keystores//OHS/user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/keystores/wallet2 :: 28759

回避策

この問題を解決するには、FMWコントロールで拡張構成機能を使用して、ファイルssl.confを選択し、編集してSSLWalletディレクティブを修正します。

スタンドアロン・ドメインでのapxsのCONFIG_FILE_PATH設定

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle HTTP Serverで提供されるapxsプログラムでは、-aおよび-Aオプションを使用して、スタンドアロン・ドメインで構成を編集して新しいモジュールを含めることができます。この機能では、CONFIG_FILE_PATH環境変数がインスタンスの構成ディレクトリを指している必要があります。

apxsを起動する前にCONFIG_FILE_PATHが設定されていない場合、CONFIG_PATH設定のための適切な情報がエラー・メッセージから提供されないことがあります。CONFIG_FILE_PATHを適切に設定するには、『Oracle HTTP Serverの管理』のapxsスクリプトを使用するためのOracle HTTP Server環境の構成に関する項を参照してください。

回避策

回避策はありません。

起動失敗の診断時に手動でログ・ディレクトリを作成する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Oracle HTTP Serverインスタンスが起動せず、以前に起動したことがない場合は、ディレクトリDOMAIN_HOME/servers/<instancename>/logsを手動で作成し(存在しない場合)、その後そのインスタンスの起動を再度試みて、すべての診断情報が書き込まれるようにします。このログ・ディレクトリが存在しない場合、lastinvocation.logログ・ファイル(なんらかの起動障害の診断に使用される)には書き込まれません。

回避策

回避策はありません。

createOHSTestDomain()はオフライン・モードでのみ使用する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

createOHSTestDomain()はWLSTオフライン・モードのみを対象としています。WLSTが現在管理サーバーに接続されている場合は、createOHSTestDomain()を使用する前に、WLSTコマンドdisconnect()を使用して切断してください。createOHSTestDomain()をオンライン・モードで使用した場合、結果のエラー・メッセージでは使用上の問題は記述されません。

回避策

回避策はありません。

リスニング・ポートが予約済範囲に構成されている場合にUNIX上のOHSが起動しない場合がある

問題

影響を受けるプラットフォーム: UNIX

リンクを使用してルート・ファイル・システムにアクセスする一部のUNIX環境では、Oracle HTTP Serverが予約済範囲のポートをリスニングするよう適切に構成されている場合でも、起動しないことがあります。この問題は、/etc/cap.oraファイルがローカル・マウントのブロック・デバイスに置かれていない場合に発生します。

回避策

この問題が発生した場合は、リリース・マネジメントに連絡して、リリース12.1.2のバックポート・パッチをダウンロードおよび適用してください。

FIPSがWindowsプラットフォームで使用できない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

FIPSはUNIX/Linuxプラットフォームでのみ使用できます。Windowsプラットフォームでは使用できません。OHSリリース12c (12.1.2)のFIPS 140のサポートに関する項、SSL FIPSモードのSSLFIPSディレクティブとしての構成可能に関する項およびSSLFIPSに関する項を参照してください。

回避策

回避策はありません。

SSL証明書のDNの属性の順序が正しくない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

SSL証明書DNにCGIインタフェースを使用して問い合せる場合、DNの属性の順序が次から変更されます。

Country, location, Organisation, Organisational Unit, Common Name, Email. 

変更後:

Email, Common Name, Organisational Unit, Organisation, Location, Country.

回避策

回避策はありません。