この章では、Oracle WebLogic Server 12.1.3に関連する問題について説明します。
トピック
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。
トピック
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Safariブラウザを使用してコンテンツをダウンロードする場合、ファイル名にマルチバイト文字が含まれていると、ファイル名の文字が"------"として表示されます。
回避策
管理対象サーバーでUseHeaderEncoding
をtrue
に設定します。この操作を行うには、次のWLSTコマンドを使用します。
connect("admin_name", "admin_password", "t3://localhost:port") edit() startEdit() cd("Servers/server_name/WebServer/server_name") set("UseHeaderEncoding", "true") save() activate() exit()
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Oracle ojdbc14.jar
ファイルは、JDK 5または6で使用するため、ojdbc6.jar
に変更されました。
回避策
ojdbc14.jar
への明示的な参照はすべて、ojdbc6.jar
に変更する必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
このリリースのWebLogic Serverでの強力なパスワードの適用(8文字以上で、1つの数値または特殊文字を含む)の実装により、既存のスクリプトで問題が発生する可能性があります。
回避策
次のいずれかの回避策を使用して、新しいパスワード制限をバイパスします。
BACKWARD_COMPAT_PW_CHECK
環境変数をtrue
に設定します。
WLSTを呼び出す際に-Dbackward.compat.pw.check=true
オプションを含めます。
この変数とオプションはWebLogic Serverの将来のリリースで削除されるため、新しいパスワード要件を満たすようにパスワードを変更することをお薦めします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
id
という名前の属性にnull値が返されるため、MDSリポジトリを使用するアプリケーションは、WebLogic ServerにバンドルされているJAXBバージョンでデプロイまたは実行できません。
回避策
サーバーを英語ロケールで起動します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
管理サーバーに対して構成されているファイル記述子の最大数が65535未満の場合、WebLogic Server管理サーバーは、Enterprise Manager (EM)コンソールで「開いているファイルが多すぎます
」のメッセージをレポートします。
回避策
次のコマンドを実行して、現在構成されているファイル記述子の最大数を確認します。
cat /proc/sys/fs/file-max
値が65535未満の場合は、次の手順を実行します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: 汎用
WebLogic Serverに依存しておらず、Mavenを使用するCoherenceユーザーは、独立型のCoherenceインストーラを使用する必要があります。
WebLogic Serverに依存しておらず、Mavenを使用するCoherenceユーザーは、「WebLogic Server」または「Completeおよび例」インストール・オプションを選択する必要があります。「Coherenceインストール」オプションは選択しないでください。
回避策
回避策はありません
問題
影響を受けるプラットフォーム: IBM AIXおよびzLinux
WebLogic Serverが、Fix Pack 3を適用したIBM JDK 6.0サービス・リフレッシュ16またはFix Pack 10を適用したJDK 7.0サービス・リフレッシュ8で構成されている場合、WebLogic ServerはAPAR IV71293のフィックスをJDKに適用しないと正常に機能しない可能性があります。APAR IV71293は次のURLで説明しています。
回避策
APAR IV71293のフィックスは、次のいずれかのメソッドを使用して取得できます。
IBM Support Portalに移動します。ここでは、サービス・リクエスト(SR)ツールを使用して問題管理レポート(PMR)をオープンし、APAR IV71293のフィックスをリクエストできます。
ISVポータルでIBM Javaに移動し、次の手順でフィックスをダウンロードします。
ブラウザに次のURLを入力します。
https://www14.software.ibm.com/webapp/iwm/web/preLogin.do?source=swg-ibmjavaisv
ユニバーサルIBM IDでログインします。(権限の契約キーについては、IBMサポートに連絡する必要がある場合があります。)
使用しているIBM JDKリリースにあわせて、次のフィックスのいずれかをダウンロードします。
JDK 6.0 SR16 FP3用: pap6460sr16fp3ifix-20150323_01 (SR16FP3 + IV71293)
JDK 7.0 SR8 FP10用: pap6470sr8fp10ifix-20150323_01 (SR8FP10 + IV71293)
この項では、次の問題と回避策について説明します。
トピック
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
キャッシュされたJDBC文に関する情報が、JDBCの「モニター」ページに表示されません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server管理コンソールでページ・フローが完了すると、別のページ(通常は表)に進みます。
この時点でブラウザの「戻る」ボタンをクリックすると、完了したアシスタント内の最後のJSPファイルのロードが試行されます。この時点で、このアシスタントのコンテキストはすべて破棄されます。
回避策
変更がキャンセルされるか完了した後は、アシスタントに戻るためにブラウザの「戻る」ボタンを使用しないことをお薦めします。また、アシスタント内の前の手順に戻らないこともお薦めします。かわりに、WebLogic Server管理コンソールのナビゲーション・リンクおよびボタンを使用してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server管理コンソールでは、サポート対象外で想定どおりに機能しないワーク・マネージャの構成を作成できます。不適切なワーク・マネージャ構成があるとサーバー・ログに多数の例外が記録されます。最も多いのは、デプロイメント記述子の解析中に発生する「Validation problems were found
」例外です。
回避策
ワーク・マネージャ構成に関するオンライン・ヘルプのガイドラインに従ってください。特に、特定のワーク・マネージャに割り当てられるリクエスト・クラスは1つだけです。リクエスト・クラスのスコープはワーク・マネージャと同じかそれより広くする必要があります。アプリケーション・スコープのリクエスト・クラスをグローバルなワーク・マネージャに割り当てないでください。また、アプリケーション・スコープのワーク・マネージャに対して複数のアプリケーション・スコープのリクエスト・クラスを作成しないでください。
ワーク・マネージャの構成を記載されている制約に従って修正すれば、これらの問題は解決します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
「クラスタ: 監視: サマリー」ページの「サーバー・ステータス」表には、「プライマリ」と「セカンダリ分散名」の2つのデフォルトの列があります。レプリケーションのシナリオによっては、これらのフィールドに、「クラスタ:モニター:フェイルオーバー」ページで修正および表示されたすべてのレプリケーション統計が反映されない場合があります。
回避策
詳細情報については、「クラスタ: 監視: フェイルオーバー」ページを参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
別のライブラリ・デプロイメントで定義された型を参照しているEJBデプロイメントに対して、WebLogic Server管理コンソールでセキュリティ・ポリシーを定義するとき、そのライブラリ・デプロイメントをConsoleから使用できない場合に、例外が発生する可能性があります。
回避策
すべてのライブラリ・デプロイメントは、WebLogic Server管理サーバーと、アプリケーションの参照をサポートするために必要な任意の管理対象サーバーをターゲットにする必要があります。こうすると、ポリシーを定義するときに、必要に応じて参照された型をクラスロードするために、Consoleがそれらのライブラリ・デプロイメントにアクセスできるようになります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server管理コンソールに、デプロイメント・プランに加えられた外部の変更が反映されない場合があります。ユーザーがコンソールでデプロイメント・プランを表示しているときに、コンソールの外部でデプロイメント・プランに変更が加えられた場合(たとえば、Workshopを使用する、プランのテキスト・ファイルを直接編集する、WLSTやWebLogic.Deployerを使用して新しいプランでデプロイメントを更新する場合など)、その変更はコンソールに表示されません。
回避策
別のデプロイメントの構成ページに移動してから、元のデプロイメントに再び戻ってください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
一部の構成では、WebLogic Server管理コンソールに含まれているアプリケーション・テスト・ページは、テストするリンクでIPv6アドレスを使用します。これらのアドレスは、WebLogicサーバー・インスタンスでは有効ですが、IPv4とIPv6の混合環境のいくつかにおいては、アプリケーションとの対話のためにブラウザから使用することはできず、テストするリンクを解決できません。
回避策
このシナリオは、一般に、管理者が構成でサーバーのためのリスニング・アドレスを指定せず、サーバーが、Javaおよびオペレーティング・システムがIPv4よりもIPv6を使用するよう構成されているデュアル・スタック(IPv6/IPv4)マシン上で実行されている場合に起こります。IPv4スタックがIPv6と通信できないこれらの混合環境では、IPv4のみを使用するためにすべてのサーバーがダウングレードされるよう、次のコマンドを使用してすべてのサーバー・インスタンスを開始することをお薦めします。
-Djava.net.preferIPv4Stack=true
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
管理対象サーバーにデプロイされたアプリケーションやEJBをWebLogic Server管理コンソールで操作する際、それらがデプロイされたライブラリに依存しているとjava.lang.NoClassDefFoundError
が発生することがあります。
回避策
WebLogic Server管理コンソールでは、Javaデータ型およびアノテーションを処理するために、共有ライブラリ・デプロイメントにアクセスする必要があります。したがって、すべての共有ライブラリ・デプロイメントは、管理対象サーバーまたはクラスタだけでなく、WebLogic Server管理サーバーにもターゲット指定されている必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
新しく作成したCoherenceクラスタ・サービスまたはキャッシュのセキュリティ・ロール構成時に、WebLogic Server管理コンソールで、予想していないエラー状態が示されました。これは、WebLogic Server管理コンソールでは一般的なパターンであり、新しく作成されたアーティファクト上のセキュリティ・ロールおよびポリシーを構成するためにそれらにアクセスするには、アーティファクトを保存してアクティブ化する必要があります。多くのコンソール・ページはこれを確認し、次のことを示すメッセージを表示します: 「必要なセキュリティ・プロバイダが構成されていないか、構成の変更が保留中でアクティブ化されていないため、このページは使用できません。このページを使用するには変更をアクティブ化して、(必要に応じて)管理サーバーを再起動してください」。このチェックは、Coherenceセキュリティ・ページでは行われません。
回避策
新しいCoherenceクラスタを作成したら、構成の変更をアクティブ化し、再起動変更リストで示されている任意のサーバーを再起動します。これにより、Coherenceクラスタのリソースを、ロールおよびポリシー構成のために使用できるようになります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: MS Windows
「スタート」メニューからショートカットを使用してWindowsマシンでノード・マネージャを起動するオプションは、WebLogic Server 12.1.2ではなくなりました。
回避策
Windowsでは「スタート」メニューでショートカットを使用してノード・マネージャを起動できることを示すテキストは無視してください。
ノード・マネージャを起動するには、他の方法を使用してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャの起動と停止に関する項を参照してください。
トピック
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Fusion Middleware製品のインストールを開始する前に既存のJAVA_OPTIONSがインストール環境に含まれている場合、ASProvWorkflowException
が原因でドメインが作成されないことがまれにあります。
回避策
Fusion Middleware製品のインストールを開始する前に、既存のJAVA_OPTIONSをクリアします。これらのJAVA_OPTIONSを使用するアプリケーションが環境内にある場合、アプリケーションはオプションをクリアした後で動作しなくなることがあります。この場合は、既存のJAVA_OPTIONSをテキスト・ファイルに保存し、他のアプリケーションを実行するための代替方法を調べます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: MS Windows
WLSTは、目的のロケールを設定することでローカライズされたメッセージで実行できます。英語以外のロケールでWLSTを実行する場合は、次の問題があることを認識してください。
回避策
Windowsオペレーティング・システムで、DOSコマンド・ウィンドウのアクティブ・コード・ページがシステムのローカル(ANSI)コード・ページと異なる場合は、DOSコマンド・ウィンドウを介してWLSTを起動する際に、-Dfile.encoding=<
DOS window's active code page
>
プロパティをWLSTプロセスに追加する必要があります。これにより、Javaプロセスのデフォルトの文字セットが変更されます。次に例を示します。
DOSウィンドウのアクティブ・コード・ページは850です。これは、WLSTコマンド・ウィンドウでchcp
コマンドを発行することで設定できます。
システムのローカル(ANSI)コード・ページは1250です。システムのローカル・コード・ページは、WindowsレジストリでHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\NLS\CodePage\ACPキーの値を表示することで確認できます。標準のWindows編集ツール(メモ帳やワードパッドなど)で作成されたファイルは、この方法でエンコードされます。
この状況では、WLSTを次のように起動できます。
set WLST_PROPERTIES="-Dfile.encoding=cp850"
$WL_HOME%\common\bin\wlst.cmd
問題
影響を受けるプラットフォーム: MS Windows
一部のMicrosoft Windowsプラットフォームでは、WebLogic構成ツール・コマンド(wlst
、config
、pack
、unpack
など)は、WebLogicインストール・パスに空白が含まれている場合に失敗することがあります。この場合、コマンドは、クラスが空白の後のインストール・パスの部分から導出されるjava.lang.ClassNotFoundException
で失敗することがあります。コマンドは、Windowsレジストリで短いファイル名の生成が無効になっている場合に失敗します。
回避策
構成ツールで空白が正しく処理されるようにするには、Windowsレジストリで短い名前の生成を有効にする必要があります。短い名前の生成を有効にするには、次のようにします。
regedit
を実行します。NtfsDisable8dot3NameCreation
をダブルクリックし、その値を0
に設定します。問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
存在しないサーバー名でWebLogic Server管理サーバーに接続しようとすると、存在しないサーバー名のディレクトリがdomain_name
/servers
ディレクトリの下に作成されます。
回避策
管理対象サーバーの起動時に、有効なサーバー名を指定します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
WebLogicパスワードの入力直後に[Ctrl]+[C]を押してstartManagedWebLogic.sh
プロセスを終了した後で、ターミナル・ウィンドウで異常な動作が発生することがあります。たとえば、[Return]を押すと、プロンプトが次の行に移動するかわりにタブ移動し、プロンプトに入力した文字がターミナルに表示されません。
回避策
現在のxtermを終了して新規に開始するか、xtermにstty echo
と入力します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
次の場合には、WebLogic Serverドメインの作成または更新に長時間かかることがあります。
インストールにサーバー例が含まれている場合にUNIXまたはLinuxオペレーティング・システムにWebLogic Serverをインストールする場合。
WebLogic Server構成ウィザードを使用してドメインを作成または変更する場合。
WLSTを使用してドメインを作成または変更する場合。
回避策
CONFIG_JVM_ARGS環境変数を次の値に設定します。
-Djava.security.egd=file:/dev/./urandom
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
Linuxシステムでは、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードで新規ドメインを作成する際に、「パスワード」および「パスワードの確認」フィールドが編集不能になることがあり、ドメインを作成するためのパスワードを入力できません。
回避策
この問題を回避するには2つの方法があります。
問題が発生するたびに回避するには、構成ウィザードの右上にある「ウィンドウを閉じる」(X)ボタンをクリックします。表示される確認ダイアログで、「いいえ」をクリックして構成ウィザードに戻ります。その後で、ドメインのパスワードを入力および確認できます。
この問題を永続的に解決するには、次のようにします。
すべてのscimプロセスを強制終了します。次に例を示します。
kill `pgrep scim`
ファイル~/.scim/config
を変更(または作成)して、次の行を含めます(大文字と小文字は区別されます)。
/FrontEnd/X11/Dynamic = true
VNCを実行している場合は、VNCサーバーを再起動します。
構成ウィザードをもう一度実行します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
ドメイン実行時MBeanサーバーは、ドメイン内のすべての管理対象サーバー実行時MBeanサーバーと通信できる、フェデレーテッドMBeanサーバーです。フェデレーション・アーキテクチャは、問合せの際によいパフォーマンスを示します。ただし、JMX通知がMBeanに追加される場合、ドメイン実行時MBeanサーバーは、多量のメモリーを消費する可能性があります。
JMX通知が使用される場合は、管理サーバーが、ドメイン内のすべての管理対象サーバーで実行されているすべての実行時MBeanサーバーに登録されているすべてのJMXオブジェクト名のコピーを保持する原因となる、2つのケースがあります。
WebLogic Serverレベルで、管理対象サーバー停止時のMBean通知の登録解除をシミュレートします。
JDK JMXクライアント通知レイヤーにおいてです。
この問題が発生する可能性は、次の両方の条件が存在する場合に増加します。
EM Fusion Middleware Controlは、ドメイン実行時MBeanサーバーに通知リスナーを追加するため、大きいドメインを管理するために使用されています。
JMX実行時MBeanの数を大幅に増加させるFusion Middleware製品が、ドメインに含まれています。これには、ドメイン内で実行されているWebLogic Server実行時MBeanサーバー・インスタンス(つまり、管理サーバーおよび管理対象サーバー)に登録されているMBeanを持つすべての製品が含まれます。(これらの製品には、Coherence、SOA Suite、OSBなどが含まれます。)
回避策
managed-server-notifications-enabled
属性を無効にします。この構成属性は、管理対象サーバー実行時MBeanサーバーに含まれる、MBean上で通知を定義する能力を無効にします(これらのMBeanは、ObjectName内にLocation=key
を含みます)。
管理対象サーバーの通知が無効になっている場合は、WebLogic ServerおよびJDKコンポーネントに含まれるMBeanのためのObjectNameの2つのセットは保持されません。通知リスナーは、MBeanServerDelegate上、およびローカルのドメイン実行時MBeanサーバーに含まれるMBean上でまだ定義できます。ただし、通知リスナーは、非ローカルMBeanには追加できません。
managed-server-notifications-enabled
属性は、次のようにWLSTを使用して設定できます。
edit() startEdit() cd("JMX/domain-name") cmo.setManagedServerNotificationsEnabled(false) activate()
editCustom()
MBeanへの変更をロールバックする際の問題問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
editCustom()
ツリーには、上位のスタックおよびシステム・コンポーネント製品のためのMBeanが含まれています。これらのMBeanに変更を行うと、その変更は、保留中のディレクトリにすぐに続きます。これは、明示的な保存が必要な、edit()
ツリー内のWebLogic Server MBeanとは異なります。
stopEdit()
やcancelEdit()
を使用するか、開いている編集セッションでWLSTを終了すると、WebLogic Server MBeanへの保存されていない変更はロールバックされます。ただし、editCustom()
ツリーへの変更は持続されるため、ロールバックされません。
回避策
undo('y')
コマンドを使用して、editCustom()
MBeanへのアクティブ化されていない変更をロールバックします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
1つのDerbyインスタンスを共有している場合、同一ホスト上で2つの開発サーバーを起動できません。
回避策
1つのDerbyインスタンスを共有するかわりに、それぞれの開発サーバーが一意のDerbyインスタンスを使用するように構成してください。詳細は、『Oracle Service Bus開発者ガイド』の一意のDerbyインスタンスによる各ドメインの実行に関する項を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
ドメインの作成にWebLogic Server構成ウィザード(config.sh
)を使用し、WebLogic Coherenceクラスタの拡張テンプレートを指定する場合は、Coherenceクラスタが定義されます。Coherenceクラスタは、同様に構成ウィザードで作成した任意の管理対象サーバーまたはWebLogic Serverクラスタに関連付けることができます。管理対象サーバーまたはWebLogic Serverクラスタを作成しない場合は、Coherenceクラスタは管理サーバーに関連付けられます。Coherenceクラスタとサーバー間のこの関連付けはWebLogic Server構成ツールを使用して完全には定義されないため、Coherenceキャッシュ構成オーバーライド・ファイルはCoherenceクラスタによって検出されません。この問題は、キャッシュ・オーバーライド機能を使用する場合にのみ発生します。
回避策
次の回避策を使用します。
この手順によって、Coherenceクラスタとターゲット・サーバー間の完全な関連付けが行われますが、これは指定されたCoherenceクラスタ・キャッシュ構成オーバーライド・ファイルの検索および使用のために必要です。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
管理対象サーバーが起動に失敗します。
回避策
管理対象サーバーのドメイン・ディレクトリをテンプレートから作成する際に-managed=true
を指定します。-managed=true
を指定しないと、セキュリティ・ディレクトリ内に正しいファイル・セットがないため、管理対象サーバーの起動に失敗します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
ドメインを開発モードから本番モードに切り替えると、次のようになります。
ドメインの起動スクリプト(および-Xverify
フラグの値)が変更されない。
boot.properties
ファイルが引き続き使用される。
回避策
本番モードのドメインで、次のようにします。
起動スクリプトで-Xverify
フラグの値をnone
からall
に変更します。
boot.propeties
ファイルを削除します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverドメイン構成の理解』の開発モードおよび本番モードに関する項を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WLSTスクリプトまたはWLSTコマンドを実行すると、TypeError: state(): 第1引数はStringに強制変換できませんエラーが発生します
。このエラーは、WLSTクラス名server
がWLSTコマンドで変数名として使用されたために発生します。たとえば、次のコマンドでは、変数server
がクラスロード時にクラス名に置換されるため、このエラーが発生します。
state(server,'Server')
回避策
次のいずれかの回避策を使用します。
WLSTの起動時に-Dpython.cachedir.skip=true
パラメータを含めます。
予約済文字列名を別の文字列に変更します。たとえば、文字列名server
をsrvr
に変更すると問題を回避できます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
動的クラスタが含まれているドメイン内でSAML 2.0サービスを構成している場合、WebLogic Server管理コンソールに「メタ・データの公開」ボタンは表示されません。静的ドメイン内でSAML 2.0を構成している場合は、「環境」→「サーバー」→ServerName→「構成」→「フェデレーション・サービス」→「SAML 2.0全般」ページから「メタ・データの公開」ボタンにアクセスします。
回避策
動的クラスタのサーバー・テンプレートを使用してSAML 2.0を構成してから、WLSTコマンドを使用してメタデータ・ファイルを公開します。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
トピック
問題
影響を受けるプラットフォーム: zLinux
JDKまたはオペレーティング・システムがIPv6形式で構成されている場合に、WebLogic ServerクラスタのためにIPv4形式のアドレスでマルチキャスト・ソケットを作成する際に、java.io.IOException
が発生しました。
回避策
サーバー起動コマンドに-Djava.net.preferIPv4Stack=true
パラメータを含めます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: AIX、Solaris X64、SPARC
オープン・ファイル記述子の数に対するオペレーティング・システムのulimit
値がunlimited
に設定されている場合、ドメイン内のノード・マネージャ、管理サーバーまたは管理対象サーバーで起動が失敗、あるいは実行が停止する場合があります。
回避策
WebLogic Serverの起動に使用されているユーザー・アカウントに対して、オペレーティング・システムのulimit
値をunlimited以外に設定します。次に例を示します。
ulimit -n 1024
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
管理対象サーバーの1つをホストするマシンが突然停止される、ネットワーク・カードが取り外される、またはネットワーク・インタフェース・カードに問題がある場合に、サーバーがその管理対象サーバーと通信しようとすると、スレッドが接続の確立を待機したままスタックします。
回避策
現在は、この問題を解決するには、次のプライベート・フラグを使用し、
-Dweblogic.client.SocketConnectTimeoutInSecs
適切なタイムアウト値を設定します。接続を確立しようとしているスレッドが解放され、リクエストがすぐに失敗するようになります。
タイムアウト・プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server RMIアプリケーションの開発』のクライアント・タイムアウトの設定に関する項を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic ServerでIPv6フォーマットのアドレスを使用する場合は、URLのホスト・アドレス部分に大カッコ([および])を含める必要があります。そうしないと、WLSTは実行中のサーバーに接続できません。
回避策
ホスト・アドレスに大カッコを追加してください。次に例を示します。
t3://[fe80:0:0:0:203:baff:fe2f:59e5]:9991
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
クラスタ・サーバーのサーバー全体の移行が行われるときにWebLogic Server管理サーバーが停止していて、サーバーがそれまでに一度も実行されていないマシンに移行される場合、サーバーを新しいマシンで起動できません。
回避策
この問題には次のいずれかの回避策を使用してください。
サーバーの移行の実行中は必ず管理サーバーを稼働させておきます。
クラスタ内のすべての移行可能サーバーで共有のディスク/NFSを使用します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
J2EEアプリケーションでFastSwapを有効にしている場合、デプロイメント中にJavaクラスに対して特定の変更を行うと、再デプロイせずにその変更を確認することができますが、その際、Javaオブジェクトのすべてのインスタンスの状態は保持されます。
オブジェクトの状態が保持されないケースとして、フィールド名の変更があります。これは次のように処理されます。
古い名前のフィールドが削除される
新しい名前のフィールドが追加される
したがって、この場合、古いフィールドの状態はすべて、名前変更後のフィールドに持ち越されません。
WorkshopまたはFastSwap antタスクを使用すると、インスタンス・フィールド名の変更により値がリセットされた場合でも、「FastSwap操作は正常に完了しました
」というメッセージが表示される場合があります。
回避策
インスタンスの値がリセットされることを踏まえた上でフィールド名を変更してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
ホスト名を使用してWebLogic Server管理サーバーまたは管理対象サーバーのリスニング・アドレスの構成を指定する場合、複数のイーサネット・カードで構成されたマシンは、起動後に別のホスト名でリスニングすることがあります。次に例を示します。
マシンに3つのイーサネット・カードがあります。
カード1はhostname1-s
(DNS登録ホスト名)にマップされています。
カード2はhostname1-i
(DNS登録ホスト名)にマップされています。
カード3はhostname1
(実際のノードのホスト名)にマップされています。
hostname1
でリスニングするようにサーバーを構成します。
Windowsは実際のノードのホスト名を最初に有効になったイーサネット・カード・アドレスに解決するため、サーバーは起動後にhostname1-s
でリスニングします。
回避策
この問題には次の3つの回避策のいずれかを使用します。
WebLogic Server管理サーバーのリスニング・アドレスとして、ホスト名ではなくIPアドレスを使用します。管理対象サーバーで、IPアドレスをリスニング・アドレスとして使用するか、実際の物理ホスト名をマシンの最初のイーサネット・カードに構成します。
マシンのC:\Windows\system32\drivers\etc\hostsファイルに次のエントリを追加します。
<ip_address> <hostname>
マシンのネットワーク・カードの順序を変更して、実際のノードのホスト名を持つカードがカード1になるようにします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
コマンド行から正しくないWebLogic Server管理サーバーURLを指定して管理対象サーバーを起動した場合(つまり、管理サーバーが指定されたURLに到達できない場合)、管理対象サーバーは管理対象サーバー独立(MSI)モードで起動します。
この場合、管理サーバーとノード・マネージャは管理対象サーバーのステータスを追跡できません。WebLogic Server管理コンソールには、管理対象サーバーのステータスがUNKNOWN(不明)と表示されますが、サーバーは実際にはMSIモードでRUNNING(実行中)です。
回避策
回避策はありません
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
サーバー移行が行われる原因となったネットワークの分割中またはその後で、マルチキャスト・トラフィックの信頼性がなくなります。たとえば、あるノードはマルチキャスト・トラフィックを受信できますが、このノードから発信されたトラフィックはネットワークの他のノードで受信されません。その結果、移行されたサーバーは、ハートビートが受信されなかったためクラスタに追加されません。
回避策
現在わかっている回避策は、ユニキャスト・クラスタ・メッセージングを使用することだけです。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Serverでは、移行のためのJava DBをサポートしていません。Java DBのためのWL_HOME
/server/db
ディレクトリには、使用可能なリース・スクリプトはありません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
新しいシステム・プロパティ-Dweblogic.jdbc.remoteEnabled
が、Oracle WebLogic Server 10.3.2のJDBCに追加されています。以前のリリースのWebLogic Serverとの互換性を保つために、このプロパティのデフォルト設定はtrue
になっています。このプロパティがfalse
に設定されている場合、リモートJDBCアクセスはオフになり、このようなアクセスによって例外が発生します。
リモート・アクセスは、アプリケーションで明示的に行われる場合と、LLR、1PCまたはEmulate XAグローバル・トランザクション・オプションで構成された非XAデータ・ソースが参加しているグローバル(XA/JTA)トランザクション中に暗黙的に行われる場合があります。例外がスローされるケースと、各ケースの回避策(存在する場合)を次に示します。
回避策
次のケースでは例外が発生します。特定のケースの回避策(存在する場合)を示します。
スタンドアロン・クライアント・アプリケーションで任意のタイプのデータ・ソースを使用している場合。
WebLogic Serverにホストされているアプリケーションが任意のタイプのデータ・ソースを使用し、データ・ソースがローカルに構成(ターゲット指定)されていない場合。可能な回避策は、データ・ソースをローカルにターゲット指定することです。
同じグローバル・トランザクションの複数のWebLogic Serverインスタンスで、LLR、1PCまたはEmulate XAのトランザクション・オプションを使用して同じ名前の非XAデータ・ソースにアクセスしている場合。この場合は、可能な回避策が2つあります。
XAを使用するようにデータ・ソースを変更します(これによりパフォーマンスが低下することがあります)。
1PC/emulateXAタイプの場合は、データ・ソースが単一のサーバーからアクセスされるようにアプリケーションを変更します。
トランザクション・コーディネータとは異なるサーバー上でLLRトランザクション・オプションを使用して非XAデータ・ソースにアクセスしている場合。サーバーが開始したトランザクションの場合、コーディネータの場所はトランザクションに最初に参加しているリソースに基づいて選択されます。この場合は、可能な回避策が2つあります。(a) XAを使用するようにデータ・ソースを変更します(これによりパフォーマンスが低下することがあります)。(b)『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JTAのプログラミング』のLLRでのパフォーマンスの最適化に関する項の説明に従って、データ・ソースがトランザクション・コーディネータでアクセスされるようにアプリケーションを変更します。後者の方法は使用できない場合があります。たとえば、MDBアプリケーションがリモートWebLogic JMSサーバーからメッセージを受信する場合、トランザクション・コーディネータは常にJMSサーバーをホストしているWebLogicサーバーになりますが、MDBアプリケーションを同じWebLogicサーバーに移動できないことがあります。
XAを使用するようにデータ・ソースを変更します(これによりパフォーマンスが低下することがあります)。
トランザクション・コーディネータ上でデータ・ソースにアクセスできるようアプリケーションを変更します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JTAアプリケーションの開発』のLLRを使用したパフォーマンスの最適化に関する項を参照してください。この回避策は、場合によっては使用できないことがあります。たとえば、MDBアプリケーションがリモートWebLogic JMSサーバーからメッセージを受信する場合、トランザクション・コーディネータが常にJMSサーバーをホストしているWebLogicサーバー・インスタンスになりますが、MDBアプリケーションを同じWebLogicサーバー・インスタンスに移動できないことがあります。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCアプリケーションの開発』のWebLogic RMIドライバのセキュリティの考慮事項に関する項を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
非XA接続では、接続のクローズ時に自動コミットがfalse
状態にある場合は、setAutoCommit(true)
がコールされます。これにより、未処理のローカル・トランザクションは自動的にコミットされるはずですが、一部のドライバはJDBCの仕様に準拠していないためトランザクションは開かれたままです。アプリケーションによって、接続のクローズ前にローカル・トランザクションが完了(コミットまたはロールバック)されていない場合、接続はプールに返され、未処理の作業は完了することがないか、その接続の次回予約によってコミットまたはロールバックされる可能性があります。これが起こるのを防ぐために、WebLogicデータ・ソースでは、接続がプールに返される際にコミットがコールされます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』の接続クローズ時のローカル・トランザクションの完了に関する項を参照してください。
回避策
これは、ドライバがsetAutoCommit(true)
でローカル・トランザクションを自動コミットするか、アプリケーション・コードがクローズをコールする前に常にトランザクションを完了することがわかっている場合は、システム・プロパティにweblogic.datasource.endLocalTxOnNonXaConWithCommit=false
を設定することで修正可能なパフォーマンス・リグレッションです。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
security-permission
要素は、weblogic.xml
およびweblogic-ejb-jar.xml
デプロイメント記述子では使用できますが、weblogic-application.xml
記述子では使用できません。したがって、エンタープライズ・アプリケーションでは、セキュリティ・ポリシーはEJBまたはWebアプリケーションのJARファイルにしか適用できません。
回避策
回避策はありません
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
weblogic.Deployerツールでは、コマンド行引数の間にある無関係な文字列値がファイル仕様として解釈されます。たとえば、次のコマンドを入力したとします。
java weblogic.Deployer -activate -nostage true -name myname -source c:\myapp\mymodule
この場合、-nostage
オプションは引数をとらないため、true
は無関係な文字列値です。ツールは、trueという名前のファイル仕様をアクティブにしようとします。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
restoreメソッドは、DConfig Beanをプラン・オーバーライドで正しく更新しません。たとえば、次のステップを実行するとします。
DeployableObject dObject = WebLogicDeployableObject.createDeployableObject(new File(appName)); DeploymentConfiguration dConfig = WebLogicDeploymentManager.createConfiguration(dObject); dConfig.restore(new FileInputStream(new File(plan)));
この場合、プランはDConfig Beanを正しくオーバーライドしません。
回避策
アプリケーションの構成を初期化する際にプランを指定します。次に例を示します。
helper = SessionHelper.getInstance( SessionHelper.getDisconnectedDeploymentManager()); helper.setApplication(app); helper.setPlan(new File(plan)); helper.initializeConfiguration();
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
upload
オプションを使用して大きなアプリケーション・ファイルがデプロイされる場合、デプロイメント・タスクは次のエラーで失敗します。
java.lang.OutOfMemoryError: Java heap space
回避策
この問題を解決するために、新しいシステム・プロパティweblogic.deploy.UploadLargeFile
が追加されました。この問題が発生する場合は、このフラグを、デプロイメント・クライアントの起動に使用するjava
コマンドに含めます。
WebLogic Serverパッチ・リリース9.2 MP2、9.2 MP3、10.0 MP1、10.0 M2、10.3、10.3.1、10.3.2または10.3.3を使用する場合、このフラグは必要ありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
最初にあるソース・ファイルの場所を使用してアプリケーションをデプロイし、ソース・ファイルの新しい場所を使用してアプリケーションを再デプロイしようとした場合、デプロイメントは次の例外で失敗します。
New source location <new_source_file_path> cannot be configured deployed to
configured application, <application_name>. The application source is at
original_source_file_path. Changing the source location is not allowed for a
previously attempted deployment. Try deploying without specifying the source.
これは、WebLogic Serverのデプロイメント制限が原因です。デプロイメントのソース・ファイルを指定した後、それを再デプロイメントで変更することはできません。
回避策
新しいソース・ファイルの場所を使用して再デプロイを試行する前に、アプリケーションをアンデプロイします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
同期プラグインを使用してローカル・リポジトリにWebLogic Server Maveアーティファクトをインストールした後、appc Mavenプラグインを使用した際にエラーが発生します。
回避策
WebLogic Serverのpub-subライブラリは、コンパイラ問題の解決をBEA_HOMEシステム・プロパティに依存しています。コンパイルのためにpub-subアプリケーションでappcを実行する際に、BEA_HOMEシステム・プロパティを設定し、これらの依存関係を解決します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Oracle表の主キーはCHARですが、SQL表の問合せフィールドはVARCHAR2です。
回避策
データベース・スキーマをCHARからVARCHAR2に変更してください。Oracleデータベースで、主キーとしてCHARを使用することはお薦めできません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
EJB3 BeanおよびEjbgen
に、クラスタ化可能なタイマーを作成するためのアノテーションがありません。
回避策
weblogic-ejb-jar.xmlファイルを作成し、これに<timer-implementation>
要素および対応する値を記入してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Kodoの MappingTool は、主キーでBLOBを使用しているクラスのスキーマを生成することができません。BLOBを主キーに使用することはできますが、スキーマは手動で定義する必要があります。ただし、JDOおよびJPA仕様では、主キーでBLOB列をサポートすることは必須ではありません。
回避策
回避策はありません
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
JPAメタデータ・モデルの拡張は、アノテーションでしか指定できず、仕様に定義されている orm.xml のような構造体では指定できません。
回避策
オブジェクト・モデルにKodo固有のメタデータを指定する方法としては以下があります。
Kodo固有のアノテーションを使用するか、または
XMLベースのメタデータをJDOメタデータ形式に変換します(拡張のXML仕様はサポートされません)。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Spring注入拡張モデルでは、ルック・アップ・メソッドの注入をサポートしていません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
管理対象の環境でJDO PersistenceManagerFactory
をデシリアライズするとエラーが発生する可能性があります。例外にはjavax.jdo.PersistenceManagerFactoryClass
プロパティがないことが示されています。管理対象の環境では通常、PersistenceManagerFactory
をシリアライズする必要はありません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
クラス・レベルで宣言された索引は、スキーマの作成時に作成されないことがあります。
回避策
スキーマ生成ツールの実行後に、索引を手動で作成します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
一部のデータベースで@Id
フィールドに@Unique
アノテーションも付いている場合、OpenJPAが例外をスローします。データベースの主キーは本質的にユニークです。一部のデータベースでは、列に対してユニークな索引を作成することで、この性質を実装しています。
回避策
1つのフィールドに対して@Id
と@Unique
の両方を指定しないでください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
バージョン・データのないエンティティを操作すると、キャッシュのヒットとミスの数が予想外に増えることがあります。EntityManagerが終了し、含まれているすべてのエンティティがデタッチされるときに、余分なキャッシュ・アクセスが行われます。バージョン・フィールドのないエンティティは、システムからはバージョン・データがないように見え、システムはデタッチ前にそれらのバージョンをキャッシュでチェックすることで応答します。
回避策
バージョン・フィールドまたはその他のバージョン戦略があるエンティティは、余分なキャッシュ・アクセスの原因になりません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
MySQLデータベースを使用していて、OpenJPAが実行時にマッピング・ツールを自動的に実行するように構成され、デフォルト・スキーマに次のような表を作成する場合:
<property name='openjpa.jdbc.SynchronizeMappings' value='buildSchema'/>
<property name='openjpa.jdbc.Schema' value='MySQL database name' />
OpenJPAは、表がデータベースにすでに存在する場合でも表を作成しようとします。表がすでに存在することを示すPersistenceException例外がスローされて、表作成文が失敗します。
回避策
この問題を回避するには、MySQLデータベースを使用する場合、実行時にマッピング・ツールを自動的に実行するようにOpenJPAを構成しないでください。また、デフォルト・スキーマを指定してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
エンティティが(Externalizableではなく)Serializableであり、writeObject()
メソッドを宣言していない場合、IIOPを使用し、JPAエンティティをサーバーからクライアントに送信するEJBアプリケーションで、シリアライゼーション中にエラーが発生します。
回避策
そのようなエンティティ・クラスにはwriteObject()
メソッドを追加してください。書込みオブジェクトは次のようになります。
private void writeObject(java.io.ObjectOutputStream out) throws IOException { out.defaultWriteObject(); }
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
外部トピック(非WebLogic) JMSを指定する非トランザクション・トピック・メッセージドリブンBean (MDB)にマルチスレッド処理を使用している場合、MDBコンテナは再現可能な動作を提供できないことがあります。たとえば、onmessage()
メソッドでruntimeException
がスローされた場合も、コンテナがメッセージを確認応答することがあります。
回避策
デプロイメント記述子でmax-beans-in-free-pool
属性を1
に設定します。
トピック
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべてのUNIX
インストーラでは、インストールの完了前にマシンに十分なディスク領域があるかどうかは確認されません。そのため、領域不足によりインストールを完了できない場合、次のエラー・メッセージが表示され、インストーラが終了します。
Fatal error encountered during file installation. The installer will now cleanup and exit!
回避策
この問題が発生した場合、次のコマンドを使用してインストーラを再起動します。
server103_linux32.bin -log=log.out -log_priority=debug
このコマンドによりインストール手順のログが生成され、正確な失敗の原因が詳細に示されます。領域不足が原因であれば、ログ・ファイルにそれが明示的に示されています。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
FastSwapによってフィールドとメソッドのアクセス修飾子が緩和される可能性があります。privateとprotectedのメンバーは実行時にpublicになる可能性があります。そのためにリフレクションの動作が変わり、Strutsのようなリフレクションに基づくフレームワークが影響を受ける可能性があります。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
FastSwapは、エンティティBeanとejbClass(セッション/MDB)の再定義をサポートしません。したがって、エンティティ・クラスを更新すると、再定義エラーが発生します。
回避策
エンティティ・クラスの更新後に、アプリケーションを再デプロイします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Oracle WebLogic Server 12.1.2は、サーバー・アプリケーションの実行のためにJDK 7を、およびWebLogic Server 12.1.2サーバーに接続するWebLogic Server 12.1.2クライアントのためにJDK 6およびJDK 7をサポートしています。Oracle JRockitは、WebLogic Server 12.1.2以降のサーバー・アプリケーションの実行ではサポートされていません。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.2.1.2.0の新機能』のサポート対象の構成に関する項を参照してください。
回避策
回避策はありません
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
記述子の検証が有効になっていると、デプロイメント記述子の検証に失敗し、EARファイルにJMSモジュールのみが格納されます。
Java EE仕様に準拠したモジュールがEARに少なくとも1つ存在することを確認します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
複数のJMSプロデューサが単一のJVM内で同じJMSクライアントSAFインスタンスを使用している場合、JMS SAFクライアントが作成されるタイミングによっては、次の例外がスローされることがあります。
Error getting GXA resource [Root exception is weblogic.jms.common.JMSException: weblogic.messaging.kernel.KernelException: Error getting GXA resource]
回避策
複数のJMS SAFクライアント・プロデューサを使用する場合は、各クライアントの新規作成のタイミングを少しずらすようにしてください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogicストアのファイルおよびディレクトリの名前には、マルチ・バイト文字を使用することはできません。たとえば、WebLogic Server名にマルチ・バイト文字を使用すると、デフォルト・ストアを作成できず、WebLogic Serverを起動できません。
回避策
パス名にマルチ・バイト文字を使用せずにWebLogic Serverインスタンスを作成し、デフォルト・ストア構成にそのパス名を使用します。WebLogic Server名にマルチ・バイト文字を使用しないようにしてください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
NFSでファイル・ストアを使用中に、WebLogic Serverが突然失敗します。
回避策
NFS搭載のディレクトリにJMSメッセージとトランザクション・ログが格納されている場合、マシンが不意に障害したら、サーバーの再起動の動作を検証することをお薦めします。NFS実装に応じて、フェイルオーバー/再起動後、様々な問題が発生する可能性があります。詳細は、6.3項「NFSでファイル・ストアを使用している場合にWebLogic Serverのテストが突然失敗する」を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
アプリケーションのWLConnection.getReconnectPolicy()
属性がall
に設定されていると、サービスの移行後にJMSメッセージ・コンシューマを再接続できないことがあります。コンシューマが移行されていないと、例外がスローされるか、コンシューマが有効でなくなったことをアプリケーションに通知するonException
が発生します。
回避策
アプリケーションで、例外ハンドラまたはonException
を使用してコンシューマを更新できます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
ExadataDatabase 11.2.0.3の使用時の、夏時間(DST)の変更後に、Oracle Advanced Queueing (AQ) JMSがメッセージを受け取る際に、次のエラーでデキューが失敗しました: JMS-120: デキューが失敗しました
。これは、java.sql.SQLDataException: ORA-01878: 指定されたフィールドが日時または間隔で見つかりません
によって引き起こされます。
これは、一部のメッセージドリブンBean (MDB)アプリケーションで、DSTの変更後に起こります。また、メッセージを受け取っている他のAQ JMSでも起こる可能性があります。
回避策
WebLogic ServerでAQ JMS問題を解決するには、ExadataDatabase 11.2.0.3のためのパッチ13880758をダウンロードして適用します。このパッチはMy Oracle Supportからダウンロードできます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 12.1.2以降は、構成ウィザードでのJMSサーバーおよびWebLogicストア・ターゲット指定は変更されています。
12.1.2では、構成ウィザードは、これらのオブジェクトがドメイン・テンプレート内の管理対象サーバーまたはクラスタを明示的に対象にしない場合に、移行可能なターゲットへのJMSサーバーおよびWebLogicストアを自動的に対象とします。移行可能なターゲットの使用は、JMSシステムのための高可用性を可能にするベスト・プラクティスです。
カスタム・ドメイン・テンプレートを使用してWebLogic Server 12.1.2でドメインを作成し、そのテンプレートに、管理対象サーバーまたはクラスタを明示的に対象としないJMSサーバーおよびWebLogicストアが含まれる場合、ターゲット指定の結果は、前のリリースとは異なります。
動作のこの変更により、generate-unique-client-id
拡張を可能にするメッセージドリブンbean (MDB)のための永続トピック・サブスクリプションへの変更も生じます。WebLogic Serverは、MDBなどのための永続トピック・サブスクリプションを作成する際に、移行可能ターゲット名を含めるようサブスクリプション名を変更します。元のサブスクリプション名の下に格納されるメッセージは、MDBには配信されません。また、元のサブスクリプションは、新しいメッセージの累積を継続します。
アップグレードの計画時は、次の重要な変化に注意してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのアップグレード』の指示に従い、再構成ウィザードを使用して12.1.2より前の既存のドメインを再構成する場合、構成および永続トピック・サブスクリプションは変更されないままとなります。
前述のようにカスタム・テンプレートを使用してドメインを再生成する場合、結果となる構成は前のリリースとは異なり、システムの起動時に新しい永続トピック・サブスクリプションが作成されます。ただし、古い永続トピック・サブスクリプションは残ります。それらのサブスクリプションには、メッセージの累積を継続し、サーバー・メモリーを枯渇させる、未処理のメッセージが含まれる可能性があります。
回避策
次のいずれかの推奨回避策を選択してください。
再構成ウィザードを使用して、適切な位置にドメインをアップグレードします。
ドメイン構成をアップグレードまたは再生成する前に、メッセージを排出します。アップグレードしたら、WebLogic Server管理コンソールを使用して、古いJMSサブスクリプションを検索して削除します。
JMSファイル・ストア・ファイルまたはJMS JDBCストア表を削除します。ファイルまたは表で維持されるすべてのメッセージが削除されることに注意してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
混在するか動的なクラスタへのメッセージング・ブリッジのターゲット指定はサポートされていません。これを試みているときに例外は発生しません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 12.1.3より前に開発されたJMS .NETクライアントをWebLogic Server 12.1.3と相互運用できるようにします。
回避策
12.1.3より前のWebLogic Serverで開発されたJMS .NETクライアントをWebLogic Server 12.1.3と相互運用できるようにするには、WebLogic Server 12.1.3インスタンスで次のシステム・プロパティを設定します。
-Dweblogic.protocol.t3.login.replyWithRel10Content=true
12.1.3より前のWebLogic Serverで開発された既存のJMS .NETクライアントとの相互運用性のデフォルト値はfalse
です。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
JMS分散宛先を含むドメインから生成された拡張テンプレートを使用してドメインを拡張した後、分散宛先がドメインに存在しなくなります。これは次の分散宛先に影響を与えます。
distributed-queue
distributed-topic
uniform-distributed-queue
uniform-distributed-topic
これらの要素のいずれかがソース・テンプレートにあるJMS XMLファイルに含まれている場合、これらは処理されず、宛先ドメインでは構成されません。
回避策
これを解決するには、WLSTコマンドの次のシーケンスを対話的にまたはスクリプトで使用します。
readDomain('domain_path
') addTemplate('extension_template_file
') unassign('JmsSystemResource','resource_name
','Target','destination_name
') For example: unassign('JmsSystemResource','JMSModule','Target','C1') assign('JmsSystemResource','resource_name
','Target','destination_name
') For example: assign('JmsSystemResource','testModule','Target','Server-1') unassign('JmsSystemResource','resource_name
','Target','destination_name
') For example: unassign('JmsSystemResource','testModule','Target','Server-1') assign('JmsSystemResource','resource_name
','Target','destination_name
')For example: assign('JmsSystemResource','testModule','Target','C1') updateDomain() closeDomain()
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
weblogic.management.runtime.MessagingBridgeRuntimeMBean
のstart
およびstop
メソッドを使用すると、次のエラーが発生します: java.lang.UnsupportedOperationException: このメソッドはランタイムmbean上で実装されていません
。
回避策
代わりに、weblogic.management.configuration.MessagingBridgeMBean
上でisStarted
メソッドを使用してください。https://docs.oracle.com/middleware/1213/wls/WLAPI/weblogic/management/configuration/MessagingBridgeMBean.html#isStarted()
を参照してください。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Sun Microsystems VMの既知のバグ(513552)により、1.4シン・クライアント・アプレットはWebLogic Server 9.0以降と通信できません。これは、クライアントとサーバーの接続間でVMが正しく区別されないことが原因です。VMは、サーバー・タイプ接続を作成し、それをキャッシュします。次に、クライアント・タイプ接続の確立を試行し、キャッシュされた接続を探してそれを使用しようとしますが、クライアントはサーバー接続の使用を許可されないため、エラーが発生します。
回避策
回避策はありません
問題
影響を受けるプラットフォーム: RedHat Linux
RedHat (RH) Linux上で実行され、直接的または間接的にシステム時間の呼出しを使用するアプリケーションにおいて、ClockSource
がtsc
(デフォルト)に設定されている場合に、時間の問題が断続的に発生する可能性があります。標準のPOSIX C gettimeofday()
を呼び出した結果、Java System.currentTimeMillis()
とjava.util.Date()
も呼び出されると、シングル・スレッド・アプリケーションの場合でも、将来に約4400秒の値が断続的に返される可能性があります。
この問題はWebLogicやJavaに固有の問題ではなく、RH Linux上で実行されるどのアプリケーションにも当てはまります。この問題が発生するのは、標準Java、または時間ベースのアプリケーション・サーバー・サービスを使用して、時間の呼出しを明示的に行うアプリケーションです。
回避策
考えられる症状としては、トランザクションの早過ぎるタイムアウト、JMSメッセージの予期しない期限切れ、タイマーの不適切なスケジューリングなどが挙げられますが、これだけに限りません。
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=452185
を参照してください。この問題はRedHat 5.3で修正されました。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
シリアル・バージョンUIDの不一致の問題は、最新のJVMにアプリケーションをデプロイし、以前のサービス・リリースのIBM Java 6 JDKでコンパイルした場合に発生します。
回避策
以前にコンパイルしたアプリケーションのシリアライゼーションと互換にするには、WL_HOME
/common/bin/commEnv.sh
ファイルを変更して、次のコマンドを含めます。
JAVA_OPTIONS="$JAVA_OPTIONS -Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0"
または、次のコマンド行オプションを使用できます。
export IBM_JAVA_OPTIONS= "-Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0"
以前にコンパイルしたアプリケーションとともに新しいアプリケーションをデプロイする場合は、必要に応じて再コンパイルし、同じシリアル・バージョンUIDを持つようにする必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
問題およびその問題が発生する可能性のある場合についての説明
回避策
スタック・サイズをデフォルトの128kから256kに増やします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux x86
AWTやjavax.swing(多くの場合、AWTに委任されます)などのGUIライブラリを使用している場合に、JVMクラッシュが発生することがあります。
回避策
次のフラグを使用してサーバーを起動します。
-Djava.awt.headless=true
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux、AIX
シリアル・バージョンUIDの不一致の問題は、最新のJVMにアプリケーションをデプロイし、以前のサービス・リリースのIBM Java 6 JDKでコンパイルした場合に発生します。
回避策
以前にコンパイルしたアプリケーションのシリアライゼーションと互換にするには、WL_HOME
/common/bin/commEnv.sh
ファイルを変更して、次のコマンドを含めます。
JAVA_OPTIONS="$JAVA_OPTIONS -Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0"
または、適切なLinuxまたはAIXコマンド行オプションを使用できます。
AIX:
export IBM_JAVA_OPTIONS="-Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0"
Linux:
export JAVA_OPTIONS="-Dcom.sun.xml.namespace.QName.useCompatibleSerialVersionUID=1.0"
以前にコンパイルしたアプリケーションとともに新しいアプリケーションをデプロイする場合は、必要に応じて再コンパイルし、同じシリアル・バージョンUIDを持つようにする必要があります。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
@unharvestable
タグはインタフェース・レベルで適用されません。MBean属性が明示的に@unharvestable
とマークされていない場合は収集可能と見なされ、WebLogic Server管理コンソールにも収集可能と表示されます。
回避策
MBean属性を明示的に@unharvestable
とマークできます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
カスタムMBean ObjectNameパターンと一致する、監視ルール式のための変数でワイルドカード・パターンを指定する場合は、パターンが十分に明示的であることを確認してください。MBeanタイプ名を除外して、曖昧なインスタンス・パターンを使用する場合は、次のことが起こる可能性があります。
WebLogic Server実行時MBeanインスタンスのみがパターンに一致します。
必要なカスタムMBeanインスタンスが無視されます。
たとえば、次のObjectNameパターンは、タイプを明示的に宣言せず、WebLogic Server実行時MBeanインスタンスと一致する可能性がある曖昧なObjectNameパターンを使用します。
${ServerRuntime//com.b*:Type=Server*,*}
回避策
混乱を避けるため、十分に明示的なObjectNameパターンを使用するか、変数式でMBeanタイプを宣言します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
この問題は、WLDFでハーベスタ・レコードやウォッチ・ルール通知に対するモジュール名の使用方法が変更されたことに関連します。内部ディスクリプタ名はオーバーライドされ、外部WLDFディスクリプタがランタイム・コントロールAPIまたはWLSTの機能を通じて登録されるときに付けられる名前を使用するようになりました。これは、外部WLDFシステム・リソースをデプロイしてハーベスタ・メトリックを収集したり、デプロイ済のモジュールに基づいてウォッチ・ルール通知をリスニングしたりする際に、ランタイム・コントロール機能を使用している場合に発生します。
たとえば、デプロイ済のディスクリプタのハーベスタ要素とウォッチ要素が次のような場合、
<harvester> <name>MyExternalResource</name> ... <watch-notification> <name>MyExternalResource></name> ...
このディスクリプタをランタイム・コントロールでcreateSystemControl("resource1", ...)
のように登録すると、これまでは、このリソースのアーカイブに含まれるハーベスタ・レコードのWLDFMODULE
列値にMyExternalResource
が使用され、ハーベスタ・データが登録されていました。また、これはウォッチ通知ペイロードのモジュール名にも使用されていました。今後は、ハーベスタ・レコードおよびウォッチと通知のペイロードのWLDFMODULE
名にresource1
が使用されるようになります。
回避策
WLSTコマンドcreateSystemResourceControl()
を使用する際に、外部WLDFリソースを登録した名前を使用します。また、外部リソースからのウォッチ通知に使用する通知リスナーが通知ペイロードのWLDFモジュール名に依存している場合は、コントロールを登録したときの名前で検索する必要があります。
たとえば、コントロールをcreateSystemResourceControl("resource1", ...)
のように登録した場合は、このリソースのWLDF Accessor問合せの問合せ文字列にWLDFMODULE='resource1'
というモジュール名を含める必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Oracle EBRのエディション・スキーマを使用するようにサーバーのWLDFアーカイブをドメインで構成し、アップグレード・アシスタントを使用してそのスキーマをアップグレードしようとすると、アップグレードの実行中にそのスキーマを実行しているサーバーでエラーが発生する可能性があります。
該当する条件は次のとおりです。
12.1.2のリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してOracle EBRデータベースにインストールされたWLDFスキーマまたは以前のバージョンのWebLogic Serverの手動で作成されたWLDFスキーマがある場合
アップグレード・アシスタントを使用する際に、既存のスキーマをアップグレードしてOracle EBRのエディション表を使用するように選択した場合
アップグレードの実行中に、稼動中のサーバーがある場合(スキーマを複数のWebLogic Serverドメインで共有している場合など)
アップグレード時に、WLDFの表は名前変更され、名前変更されたインスタンスを指すようにエディションベースのビューが作成されます。この操作で失われるデータはありません。ただしこの場合、ごく短い時間ではありますが、エラーが起り得る時間があります。それは、アップグレードの実行中に稼動中のサーバーでWLDFのハーベスタ・データやインストゥルメンテーション・データが記録されるときです。
そのようなエラーは、重大なエラーではなく、サーバーのパフォーマンスに影響するものではありませんが、該当するサーバーで少量の監視データが失われる可能性があります。
回避策
このようなエラーの可能性を回避するには、Oracle Databaseのアップグレード・プロセスの間、該当するWebLogic Serverドメインを停止しておきます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
一部の特定のLinuxプラットフォームおよびバージョンでは、仮想インタフェース/エイリアスを動的に削除する問題があります。インタフェースのプライマリ・アドレスである仮想インタフェースの削除は、同時に他のセカンダリ仮想IPアドレスの削除をもたらす可能性があります。これは、サーバーの移行時にノード・マネージャでのランダムな例外を引き起こす可能性があります。この問題が発生した場合は、移行後にサーバーを停止する際に、ノード・マネージャのログ・ファイルで例外が検出されることがあります。たとえば、次のようなエラーを受け取る場合があります。
java.io.IOException: コマンド '/<PATH to DOMAIN>/bin/server_migration/wlsifconfig.sh -removeif -IPv4 eth0 X.X.X.Xが失敗出口コード'1'を返しました
。
ここに問題の例を示します。
最初に、3つの仮想インタフェースを追加します(最初の1つがプライマリになります)。
$ sudo /sbin/ifconfig eth0:4 X.X.X.178 netmask 255.255.248.0 $ sudo /sbin/ifconfig eth0:5 X.X.X.179 netmask 255.255.248.0 $ sudo /sbin/ifconfig eth0:6 X.X.X.180 netmask 255.255.248.0 $ sudo /sbin/ifconfig eth0:4 down
プライマリ(リスト内の最初の1つ)を削除すると、他の2つは、同時に自動的に削除されます。
回避策
この問題を一時的に修正するには、次のコマンドを使用して、ネットワーク・インタフェース上でpromote_secondaries
フラグを有効にします。eth0
を実際のインタフェース名に置き換えます。
$ sudo /sbin/sysctl net.ipv4.conf.eth0.promote_secondaries=1
また、次のコマンドを使用して、すべてのインタフェースのデフォルト設定を更新することもできます。
$ sudo /sbin/sysctl net.ipv4.conf.all.promote_secondaries=1
これが有効になっており、インタフェースのプライマリ・アドレスが削除される場合は、セカンダリ・インタフェースが、プライマリ・インタフェースになるようアップグレードされます。デフォルトでは、プライマリ・インタフェースの削除時にはすべてのセカンダリ・インタフェースがパージされます。
サーバーの再起動後にこの問題を永久的に処置するには、sysctl.conf
ファイルを更新します。次に例を示します。
$ echo "net.ipv4.conf.eth0.promote_secondaries=1" >> /etc/sysctl.conf
問題
影響を受けるプラットフォーム: x86-64、SPARC 64およびHPUX IA64上のSolaris
起動スクリプトを使用してサーバーを起動するノード・マネージャとJavaコマンドを使用してサーバーを起動するノード・マネージャの間には基本的な違いがあります。起動スクリプトを使用する場合は、プラットフォームを検出する一部のスクリプト言語に基づいて-d64フラグが追加されます。Javaコマンドを使用してサーバーを起動する場合、ノード・マネージャはこのフラグを追加しません。
回避策
ノード・マネージャを使用してJavaコマンドを介してサーバーを起動する場合は、ServerStart
引数フィールドで-d64などの引数を指定します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
まれなケースでは、WebLogic Serverによって管理されるOracle HTTP Server (OHS)インスタンスが、状態UNKNOWN
で開始される場合があります。これは、管理サーバーがOHSインスタンスの状態を初期化できない場合に起こる可能性があります。たとえば、OHSインスタンスの作成時にノード・マネージャが実行されていない場合や、ノード・マネージャに直接接続しており、最初に状態を確認する際に管理サーバーをバイパスする場合などです。
回避策
管理サーバーの使用を続行します。OHSインスタンスの状態が正しく初期化される必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: MS Windows
WebLogic Serverの前のリリースからWebLogic Server 12.1.3にアップグレードした後でも、Windows Node ManagerサービスではKSSセキュリティ・モデルではなく、古い方のJKSセキュリティ・モデルが使用されています。したがって、サービスの起動時に、KSSではなくJKSがロードされます。
回避策
アップグレード後にNode Managerサービスをインストールする前に、次の例のようなセクションをstartNodeManager.cmd
からコピーして、installNodeMgrSvc.cmd
コマンドを編集します。Node Managerサービスをすでにインストールしている場合は、Node Managerサービスをアンインストールし、次の編集を実行してからサービスを再インストールする必要があります。
set JAVA_OPTIONS=%JAVA_OPTIONS% -Doracle.security.jps.config=C:\OracleHome11g\user_projects\domains\mydomain\config\fmwconfig\jps-config-jse.xml -Dcommon.components.home=C:\OracleHome1213\Oracle_Home\oracle_common -Dopss.version=12.1.3 if NOT "%POST_CLASSPATH%"=="" (set POST_CLASSPATH=C:\OracleHome1213\Oracle_Home\oracle_common\modules\oracle.jps_12.1.3\jps-manifest.jar;%POST_CLASSPATH%) else (set POST_CLASSPATH=C:\OracleHome1213\Oracle_Home\oracle_common\modules\oracle.jps_12.1.3\jps-manifest.jar)
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WLSTオフライン、およびpack
およびunpack
コマンドは、WebLogicサーバー12.1.3で導入された次の新しいノード・マネージャの置換プロパティの設定をサポートしていません。
非推奨になったプロパティ | 置換プロパティ |
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WebLogic Serverプロセスの場合は |
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回避策
WLSTオフライン、またはpack
およびunpack
コマンドを使用してノード・マネージャのプロパティを構成した場合、前述の非推奨のプロパティを使用し続ける必要があります。これらは、WebLogicサーバー12.1.3でまだ完全にサポートされています。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』のノード・マネージャのプロパティに関する項を参照してください。
この項では、様々なWebLogic Serverプラグインの次の問題について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
次の状況では、IISプラグインが動作しないことがあり、apr_socket_connection
エラーが発生します。
IISとWebLogic Serverの両方のインスタンスが同じマシンにある場合。
マシンでIPv6が有効になっていて、マシンがIPv6環境にない場合(つまり、IPv6インタフェースが有効になっているが動作していない場合)。
WebLogic Serverインスタンスのリスニング・アドレスが単純なホスト名に設定されている場合。
ディレクティブWebLogicHostまたはWebLogicClusterがIISインスタンスに対して単純なホスト名に設定されている場合。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
イントロスペクションは失敗し、ユーザーは、書込みできないドメインを調査しようとしているときにエラーを受け取ります。
回避策
調査を実行するユーザーを許可するよう、ドメイン・ルート・ディレクトリの権限を変更します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Oracle Virtual Assembly Builder (OVAB) Studioでは、HTTPプロキシ処理は無効化されています。システム・プロパティを使用してHTTPプロキシ検出を有効にできます。
回避策
このシステム・プロパティは、Studioの起動を実行するごとに設定することも、abstudio.sh
ファイルを変更して永続的に設定することもできます。
OVAB Studioの実行1回ごとにこのプロパティを設定するには、次の手順を実行します。
OVAB Studioを停止します。
構成ディレクトリを削除します。
$AB_INSTANCE/state/gui/$USER/system.12.1.2.0.0
(または相当するもの)
プロパティになんらかの値(たとえば1)を設定してGUIを再起動します。
./abstudio.sh -J-Dovab.studio.enableHttpProxy=1
その後GUIを起動するごとにこのプロパティを定義する必要があり、そうしなければabstudio.sh
のプロパティ設定によって、プロキシ処理はfalseに戻されます。
HTTPプロキシ処理が常に有効になるようにプロパティを設定するには、次の手順を実行します。
インスタンスのbinディレクトリのabstudio.sh
ファイルを編集します。
プロパティ設定を次のようにSYSPROPSに追加します。
SYSPROPS="${SYSPROPS} -J-Dovab.studio.enableHttpProxy=1
enableHTTPProxy=1
を設定した後で、標準Javaプロパティhttp.proxyHost
、http.proxyPort
およびhttp.nonProxyHosts
を使用して、プロキシ・ホスト、ポートおよび例外を設定できます。Linuxで非標準のデスクトップ環境を使用している場合は、valuehost:port
でhttp_proxy
プロパティの設定が必要な場合があります。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Antバージョン1.7 rmic
タスクを呼び出すと、-vcompat flag
が自動的に追加されますが、これはOracle WebLogic Serverのrmic
と互換性がありません。
回避策
rmic呼出しが次の形式の場合は、次のいずれかの回避策を使用します。
rmic classname="com.bea.crmsimulation.legacyra.LegacyAdapter" base="${module_location}/core-legacy-ra/classes" classpath="${core.classes}" compiler="weblogic" />
stubversion
を追加します
<rmic classname="com.bea.crmsimulation.legacyra.LegacyAdapter" base="${module_location}/core-legacy-ra/classes" classpath="${core.classes}" compiler="weblogic" stubversion="1.2"/>
compiler
フラグを削除します
<rmic classname="com.bea.crmsimulation.legacyra.LegacyAdapter" base="${module_location}/core-legacy-ra/classes" classpath="${core.classes}"
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
本番モードで実行するように構成されたWebLogic 12.1.2ドメインでホストされるEJBをクライアントで起動すると、起動エラーが発生した場合に、切り捨てられたJava例外スタック・トレースがクライアントに返されます。
回避策
WebLogic Serverを起動するJavaコマンドで、次のオプションを指定します。
-Dweblogic.PrintStackTraceInProduction=true
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
リモート・クライアント(コンテナ外部からのコール)が、IIOPとwlclient.jar
ファイルを使用してEJBをコールし、そのEJBがクライアントとEJBの間でクラス・バージョンが一致しない値オブジェクトを戻すと、次のエラーが発生します。
org.omg.CORBA.BAD_PARAM: Could not find FVD class
この問題は、WebLogic Serverインスタンスの間でも発生する場合があります。この問題が、WebLogic Serverのこのリリースにも、以前のリリースにも存在する点に注意してください。
回避策
回避策はありません。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
トピック
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
JDKバージョンがJRockit 1.60_24、1.60_28または1.60_29の場合、サービス側Kerberos認証はHTTP/1.1 Error 401 Unauthorized
で失敗します。
回避策
次のいずれかの回避策を使用します。
ktab.exe
を使用してキータブ・ファイルを生成するかわりに、kadmin
などの別のツールを使用して生成します。
ktab.exe
を使用して適切なkvnoを手動で指定します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic ServerがJSSEベースのSSLプロバイダを使用するように構成されている場合、SSL接続を作成しようとすると、BAD_MAC_ERROR
メッセージで失敗することがあります。
回避策
JDK 7u2以上をインストールし、WebLogic Serverを再起動します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
-Dweblogic.system.StoreBootIdentity
オプションは、適切なサーバー・セキュリティ・ディレクトリが存在する場合にのみ機能します。このディレクトリは通常、構成ウィザードまたはアップグレード・ツールによって作成されます。
ただし、ソース・コントロール・システムにチェック・インしているドメインでは、この適切なサーバー・セキュリティ・ディレクトリがない場合があります。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server提供のDB2ドライバを使用してDB2データベース用のRDBMSセキュリティ・データ・ストアが構成されている場合、WebLogic ServerインスタンスでSecurityServiceException
により起動時エラーが発生することがあります。
回避策
RDBMSセキュリティ・データ・ストアでDB2データベース用にAlternateId
接続プロパティを使用している場合は、WebLogic Server提供のDB2ドライバを使用するときに、追加のプロパティBatchPerformanceWorkaround
をtrue
に設定する必要もあります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
SAML 2.0のIDプロバイダまたはサービス・プロバイダを構成した後で、SAML 2.0サービス・メタデータ・ファイルを公開しようとすると、InvalidParameterException
メッセージが生成されてWebLogic Server管理コンソールに表示される可能性があります。
回避策
WebLogic ServerインスタンスでSAML 2.0フェデレーション・サービスを構成する場合は、構成するSAMLロールで使用可能なすべてのバインディング・タイプを有効にしてください。たとえば、SAML 2.0 IDプロバイダ・サービスを構成する場合は、POST、リダイレクト、およびアーティファクト・バインディングを有効にする必要があります。SAML 2.0サービス・プロバイダ・サービスを構成する場合は、POSTおよびアーティファクト・バインディングを有効にする必要があります。また、優先バインディングを選択することもできます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
SAML 2.0サービス・プロバイダ・サービスを構成する場合、強制認証とパッシブ属性の両方を有効にすると、WebLogic Serverが検出できない無効な構成となります。これらの属性がどちらも有効な場合に非認証ユーザーがサービス・プロバイダ・サイトでホストされるリソースにアクセスしようとすると、例外が生成され、シングル・サインオン・セッションが失敗します。
WebLogic ServerではSAMLログアウトがサポートされないため、「強制認証」属性の効果がない点に注意してください。ユーザーがIDプロバイダ・サイトですでに認証され、「強制認証」が有効な場合でも、そのユーザーは、IDプロバイダ・サイトで再認証が強制されることはありません。
これらの両方の属性を有効にすることは避けてください。
回避策
回避策はありません
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
fork=true
属性が設定されていないAntスクリプトから起動した<java>
タスクを使用するなど、WebLogicフル・クライアントが非フォーク対象VMで実行されている場合、次のエラーが発生する可能性があります。
java.lang.SecurityException: The provider self-integrity check failed.
このエラーは、RSA Crypto-Jライブラリの読込み時に自動的に実行される自己整合性チェックによって発生します。(Crypto-Jライブラリとcryptoj.jar
は、wlfullclient.jar
マニフェスト・クラスパスにあります。)
この自己整合性チェック・エラーは、次に示す状況のような、クライアントが非フォーク対象VMで起動され、Crypto-J APIを直接または間接的に使用する場合に発生します。
クライアントがCrypto-Jライブラリを直接起動します。
クライアントが、基盤となるクライアントSSL実装をトリガーしてCrypto-J APIを起動するT3S接続を試行する場合。
自己整合性チェックが失敗した場合、Crypto-J APIの以降の呼び出しが失敗します。
回避策
Antスクリプトから呼び出された<java>
タスクでフル・クライアントを実行している場合は、fork
属性を常にtrue
に設定します。
自己整合性チェックの詳細は、次のURLにある『Java(tm) Cryptography Architectureでのプロバイダの実装方法』のプロバイダによる自己整合性チェックの実行方法に関する項を参照してください:
問題
影響を受けるプラットフォーム: Linux
予測不能な乱数を生成するために、SSLセキュリティ・コードはマシンの「エントロピ」に依存します。エントロピは、マウスの移動、ディスクIO、ネットワーク・トラフィックなどのアクティビティです。エントロピが最小であるか存在しない場合、乱数ジェネレータは低速になり、セキュリティ操作がタイムアウトになることがあります。これにより、セキュアな管理者チャネルを使用したドメインでの管理対象サーバーの起動などのアクティビティが混乱することがあります。この問題は、一般に起動後の一定期間に発生します。JVMで十分なエントロピが実現された後は、乱数ジェネレータがマシンの存続期間を通して十分に動作します。
詳細は、次の場所でSunバグ6202721および6521844を参照してください。
回避策
サイトがセキュリティの低下を許容できる場合はエントロピの低いシステムで非ブロック乱数ジェネレータを使用できます。そのためには、Javaプロセスを起動するコマンドに-Djava.security.egd=file:///dev/urandom
スイッチまたはfile://dev/./urandom
を追加します。この回避策は、純粋な乱数ではなく擬似乱数を使用するため、本番環境では使用しないでください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
BEA-090402
は、サーバー・インスタンスがboot.properties
ファイルの問題で起動に失敗した場合に対処法を示すカタログ・メッセージです。
しかし、問題の本質は認証の問題にあります。BEA-090402
は、最も可能性の高い根本原因のみを示します。顧客がboot.properties
ファイルやブート用のユーザー・パスワードを変更したために認証に失敗するケースがこれに該当します。
このエラーは、ごくまれに別の原因でも発生します。たとえば、LDAPの破損やディスクの故障が発生した場合や、管理対象サーバーが管理サーバーへの接続に失敗し、期限切れのローカルLDAPの認証にフォールバックする場合などです。これらの原因はBEA-090402
では触れられていません。資格証明に問題のないことが明らかな場合は、これらの頻度の低い原因のいずれかをBEA-090402
が示している可能性があります。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server LDAP認証プロバイダのログ・メッセージに、getConnection
メソッドで返されたLDAP接続のURLが表示されますが、そのURLは正しくありません。WebLogic Serverプロバイダの構成でSSLを指定していない場合でも、getConnection
のメッセージはSSLが使用されていることを示します。
回避策
ログ・ファイルの「Connecting to host」メッセージは、SSLが使用されているかどうかを正しく示します。次に例を示します。
<Connecting to host=somehost, port=3060>
<Connecting to host=somehost, ssl port=3060>
問題
影響を受けるプラットフォーム: 汎用
ODI管理対象サーバーの起動時に、その管理対象サーバーの起動に使用したアイデンティティがWebLogic Sever管理者ロールに正しくマップされず、セキュリティ・エラーが発生します。管理対象サーバーの起動時にこの警告が発生すると、管理対象サーバーの組込みLDAPファイルによって管理サーバーのポリシーの再同期化が行われます。
回避策
管理対象サーバーのフォルダ<domain>/…/data/ldap/ldapfiles
にある組込みLDAPファイルを削除して、管理対象サーバーを再起動します。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
SNMPゲージおよびカウンタ監視構成では、しきい値として整数値のみしか使用できません。そのため、これらの監視はMBean属性に基づく整数型以外(float
、long
またはdouble
など)のトラップを送信するように構成できません。対応するJMXベースのゲージおよびカウンタ監視は、java.lang.Number
のしきい値をサポートします。ただし、現在のWebLogic ServerでのSNMP実装ではint
値しか使用できません。
回避策
WebLogic Diagnostic Framework (WLDF)の「ウォッチ」コンポーネントおよび「通知」コンポーネントを使用して、いかなるMBean属性でも監視でき、WLDF監視ルールに基づいてトラップを生成できます。監視ルールはMBean属性のしきい値を監視するように構成でき、監視ルールがtrue
と評価すると、SNMP通知を送信できます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server診断フレームワークの構成と使用』のウォッチおよび通知の構成に関する項を参照してください。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
この項では、次の問題について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 10.3.1を使用してドメインを作成し、WebLogic Server 10.3にロールバックした場合、そのドメインで作成したサーバーを起動できません。config.xml
ファイルにはWebLogic Server 10.3に存在しない新しいスキーマ定義(xmlns.oracle.com
)への参照が含まれているため、これは既知の制限です。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
再構成ウィザードでlog_priority=ALL
を指定してOracle WebLogic Serverをアップグレードすると、次の例外が発生します。
Internal Exception: java.sql.SQLIntegrityConstraintViolationException: ORA-00001: unique constraint (NM_OPSS.IDX_JPS_RDN_PDN) violated
回避策
回避策はありません。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
トピック
問題
影響を受けるプラットフォーム: 汎用
12.1.2より前のWebLogic Serverバージョンからアプリケーションをアップグレードした後に、WebブラウザでMaxPostSizeExceededException
が報告されます。
回避策
max-save-post-size
session-descriptorを、FORM認証の間にコンテナによって保存またはバッファされるPOSTの最大サイズ(バイト)に設定します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
web.xml
ファイルでsession-timeout
が構成されている場合、WebLogic Server管理コンソールを使用してsession-timeout
に対して行った変更は反映されません。
回避策
デプロイメント・プランを使用して、session-timeout
設定をオーバーライドします。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
JDBC永続性セッション中にPoolLimitSQLException
が発生した場合、データベースへの接続が不安定になり、リカバリあり、またはリカバリなしで失敗することがあります。これにより、セッション・データが失われます。古いセッションまたはnullが返されます。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
SSLポートを使用してWebページにアクセスしている場合、ページを開けず、次のエラーがレポートされます。
Secure Connection Failed An error occurred during a connection to <hostname>. You have received an invalid certificate. Please contact the server administrator or email correspondent and give them the following information: Your certificate contains the same serial number as another certificate issued by the certificate authority. Please get a new certificate containing a unique serial number.
回避策
Firefoxでは次の回避策を使用できます。
このエラーを受信し、自己署名証明書のあるWebページにアクセスしようとしている場合は、Firefoxで次の手順を実行します。
Internet Explorerまたはその他のWebブラウザを使用している場合は、表示される警告ページを無視し、Webページに進むことができます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: MS Windows
JSPXページがデプロイされ、一部のバージョンのInternet Explorerを使用してアクセスされる場合、ページ・コンテンツのかわりにXHTMLソースが表示されます。この状況は、標準モードとosjp.next
モードの両方で発生します。
回避策
アプリケーション・ユーザーに、FirefoxまたはSafariを使用してアプリケーションにアクセスするよう指示する必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: MS Windows
ページがScalar Vector Graphicsを使用してデプロイされ、Internet Explorer 7 (IE7)を使用してアクセスされる場合、ページのグラフィック・コンテンツのかわりにソースが表示されます。この状況は、標準モードとosjp.nextモードの両方で発生します。
回避策
SVGグラフィックはIE7でネイティブにサポートされないため、アプリケーション開発者は、アプリケーションでSVGグラフィックを使用しないようにする必要があります。使用している場合は、次のような警告を追加する必要があります。
All current browsers, with the exception of Internet Explorer, support SVG
files. Internet Explorer requires a plug-in to display SVG files. The plug-ins
are available for free, for example, the Adobe SVG Viewer at
http://www.adobe.com/svg/viewer/install/
.
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebアプリケーションまたはWebモジュールのデプロイメント時に、デプロイメント・プランを使用して2つのデプロイメント記述子WEB-INF/classes/META-INF/persistence.xmlおよびWEB-INF/classes/META-INF/persistence-configuration.xmlをオーバーライドすることはできません。それ以外の場合は、デプロイメント・プランを使用して記述子をオーバーライドできます。
回避策
WEB-INF/classes/META-INF/persistence.xmlおよびWEB-INF/classes/META-INF/persistence-configuration.xml(存在する場合)を関連するクラス・ファイルと一緒にjarファイルにパッケージ化してください。JARファイルはWebアプリケーションまたはWebモジュールのWEB-INF/libディレクトリに配置する必要があります。このようなJARファイルであれば、デプロイメント・プランを使用して2つの記述子をオーバーライドできます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Spring拡張モデルが有効になっている場合、WebLogic Server 10.3以降はパフォーマンス上の理由から、JSPタグ・ハンドラではSpringの依存関係インジェクション(DI)をサポートしていません。
現在、WebLogic Serverは、サーブレット、フィルタ、リスナーなどのほとんどのWebコンポーネントでSpring DIをサポートしています。ただし、パフォーマンス上の理由から、現在、Spring DIはJSPタグ・ハンドラではサポートされていません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
セッションが永続化され、サーブレット・コンテキストの古いバージョンがリタイアされる場合に、有効なsessionid
でアプリケーションにアクセスすると、503エラーが発生します。
たとえば、バージョン管理されているWebアプリケーションのセッション永続性のタイプは「ファイル」です。ユーザーはアプリケーションに正常にアクセスできます。その後、そのアプリケーションのバージョン2がデプロイされて、バージョン1がリタイアされます。ここで、同じユーザーがアプリケーションにアクセスすると、503エラーが発生します。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 12.1.2以降は、weblogic.xml
デプロイメント記述子内のjdbc-connection-timeout-secs
要素はなくなりました。jdbc-connection-timeout-secs
を構成するアプリケーションは、WebLogic Server 12.1.2サーバー・インスタンスでデプロイに失敗し、サーバー・ログで次のエラーになります。
Unable to load descriptor /.../WEB-INF/weblogic.xml of module myweb. The error is weblogic.descriptor.DescriptorException: VALIDATION PROBLEMS WERE FOUND <6:7> problem: cvc-complex-type.2.4a: Expected elements 'timeout-secs@http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app ...' instead of 'jdbc-connection-timeout-secs@http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app' here in element session-descriptor@http://xmlns.oracle.com/weblogic/weblogic-web-app
回避策
weblogic.xml
デプロイメント記述子からjdbc-connection-timeout-secs
要素を削除します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
HttpServletRequest
getLocale
メソッドとgetLocales
メソッドでWebLogic Serverの言語タグを取得する際のデフォルトの動作が変更されました。12.1.3より前は、getLocale
メソッドとgetLocales
メソッドは、RFC3066に従って言語タグを返していました。12.1.3からは、これらのメソッドはRFC5646に従って言語コードを返します。
回避策
RFC3066に従って言語コードを取得する場合は、weblogic.xml
ファイルのcontainer-descriptor
のlangtag-revision
要素を3066に設定する必要があります。次に例を示します。
<container-descriptor> <langtag-revision>3066</langtag-revision> </container-descriptor>
システム・プロパティ-Dweblogic.servlet.langtagRevision
でもロケール解析メカニズムを指定できます。ただし、langtag-revision
に値を設定すると、その値で-Dweblogic.servlet.langtagRevision
の設定がオーバーライドされます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』のlangtag-revisionに関する項を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Tyrusのメッセージ・フレーム・サイズには、大容量の受信メッセージを回避するための制限があります。デフォルト値は4MBです。
回避策
この値はサーブレット・コンテキスト・パラメータで構成できます。WebLogic Serverでは、weblogic.websocket.tyrus.incoming-buffer-size
パラメータに該当し、次のように編集できます。
<context-param> <param-name>weblogic.websocket.tyrus.incoming-buffer-size</param-name> <param-value>value_to_tune</param-value> </context-param>
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 12.1.3より、JSPページに対するweblogic.xml
内のjsp-descriptor
要素のencoding
要素のデフォルト値は、UTF-8
です。WebLogic Server 12.1.3より前は、JSPエンコーディングのデフォルト値はISO-8859-1
でした。
回避策
ISO-8859-1
をjsp-descriptor
要素のエンコーディング値として指定するには、input-charset
要素のjava-charset-name
要素をISO-8859-1
に構成します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Webアプリケーション、サーブレット、JSPの開発』のweblogic.xmlデプロイメント記述子の要素に関する項を参照してください。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WLSTのloadProperties
コマンドで、名前に「.」(ピリオド)が含まれているプロパティのロードがサポートされていません。たとえば、プロパティ・ファイル内にmyapp.db.default
という名前のプロパティが存在すると、WLSTから次のような名前例外がスローされます。
Problem invoking WLST - Traceback (innermost last): File "<iostream>", line 7, in ? File "<iostream>", line 4, in readCustomProperty NameError: myapp
これは、PythonおよびloadProperties
コマンドのシステム制限です。WLSTでは、変数の名前と値を読み込み、それらをPythonインタプリタの変数として設定します。Pythonインタプリタでは、ネームスペース、パッケージ、またはその両方の命名において、モジュールのスコープ指定を示すデリミタとして「.」が使用されています。したがって、前述のプロパティ・ファイルの場合、myapp.db.default.version=9i
がmyapp.db.default
パッケージに含まれていることを示しますが、そのようなパッケージは存在しないためエラーになります。このパッケージは存在しません。
回避策
変数名にピリオドを使用しないようにしてください。これにより、プロパティ・ファイルから変数をロードし、WLSTスクリプトでそれらを参照できるようになります。ネームスペースの区切り文字としては、「_」(アンダースコア)や英字の大文字/小文字などを使用できます。
別の方法としては、プロパティ・ファイルから変数を設定することも可能です。スクリプト内で変数を使用すると、それらの変数はプロパティ・ファイルからの実際の値に置き換えられます。次に例を示します。
myapp.py var1=10 var2=20 import myapp print myapp.var1 10 print myapp.var2 20
この方法は、1レベルのネームスペース(myapp.var1
、myapp.var2
)であれば機能します。同じ名前をネームスペースとして共有する最上位の変数(myapp=oracle
やmyapp.var1=10
など)では機能しません。myapp
変数を設定すると、myapp
ネームスペースはオーバーライドされます。
複数のレベルが必要な場合は、ディレクトリを使用してパッケージ・ネームスペースを定義できます。vars.py
ファイルで、次のようにmyapp/db/defaultディレクトリを作成します。
var1=10 var2=20
そして、次のようにインポートします。
import myapp.db.default.vars print myapp.db.default.vars.var1 10
サブディレクトリに__init__.py
ファイルを追加する必要がある場合もあります。パッケージの詳細については、次のPythonドキュメントを参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Jython 2.2によって作成されたデフォルトのcachedir
は有効なディレクトリではありません。weblogic.jar
からJythonを直接使用している場合、WLSTはエラーを出力します。
回避策
この問題には、2つの回避策があります。
WLSTを呼び出す場合は、-Dpython.cachedir=<
valid_directory
>
パラメータを指定します。
weblogic.jar
に含まれている部分的なJythonを使用するかわりにJython 2.2.1を別途インストールします。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
状況によっては、weblogic.wsee.jaxws.mdb.DispatchPolicy WorkManagerがドメイン内の管理対象サーバーの1つ以上にターゲット指定されている場合でも、このWorkManagerが見つからないことを示す警告メッセージがログに記録されます。
回避策
この問題を解決するには次のいずれかの回避策を使用します。
これらの警告メッセージを回避するには、-Dweblogic.wsee.skip.async.response=true
フラグを指定してWebLogic Serverインスタンスを開始します。このフラグの詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-RPC Webサービスの高度な機能のプログラミング』を参照してください。
weblogic.wsee.jaxws.mdb.DispatchPolicy
WorkManagerを手動で管理サーバーにターゲット指定します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 10.3.4から10.3.5にアップグレードした後で、WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレート(wls_webservices_jaxws.jar
)を使用してドメインを作成または拡張するときに、final.pyスクリプトの実行中に例外が発生する場合があります。
回避策
詳細と回避策は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』の、JAX-WS拡張テンプレートにWebLogicの高度なサービスを適用する場合の問題のトラブルシューティングに関する項を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Serverでは、JAX-RPC 1.1仕様で要求されているスパース配列と部分転送配列がサポートされません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Webサービス記述言語(WSDL)のコンパイラでシリアライズ可能なデータ型が生成されないため、データがリモートのEJBに渡されない、またはJMS宛先に格納されません。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Serverでは、親Webサービスのターゲット・ネームスペースに適合しないパッケージを持つカスタム例外を、コールバックで使用することはできません。
回避策
コールバックで使用されるカスタム例外は、親Webサービスのターゲット・ネームスペースに適合するパッケージに入れるようにしてください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
プロキシ・サーバーを使用している環境では、JMS転送を使用できません。これは、JMS転送の場合はWebサービス・クライアントが常に t3 プロトコルを使用してWebサービスに接続するのに対し、プロキシ・サーバーではHTTP/HTTPSしか受け付けられないためです。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Webサービス・パラメータとして複合型http://www.w3.org/2001/XMLSchema{schema}
を使用するWSDLの処理中にclientgen
が失敗します。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 9.2以降では、コールバックWebサービスでのJAX RPCハンドラはサポートされません。
回避策
WebLogic Workshop 8.1で作成されたWebサービスでJAX RPCハンドラが使用されていた場合、そのアプリケーションは、コールバック・ハンドラ機能を使用しないように再設計する必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server 9.2以降では、コールバックWebサービスでのメッセージ・レベルのセキュリティはサポートされません。
回避策
WebLogic Workshop 8.1で作成されたWebサービスでWS-Securityを使用している場合は、コールバックでメッセージ・レベルのセキュリティを使用しないようにWebサービスを再設計する必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Serverでは、Javaメソッドの引数または戻り値のパラメータがXmlBean
プロパティを含むJAX-RPC形式のJavaBeanである場合、その処理をサポートしていません。たとえば、アプリケーションでは次のようなシグネチャを持つメソッドを使用できません。
void myMethod(myJavaBean bean);
myJavaBean
クラスは次のとおりです。
public class MyJavaBean { private String stringProperty; private XmlObject xmlObjectProperty; public MyJavaBean() {} String getStringProperty() { return stringProperty; } void setStringProperty(String s) { stringProperty = s; } XmlObject getXmlObjectProperty() { return xmlObjectProperty; } void getXmlObjectProperty(XmlObject x) { xmlObjectProperty = x; } }
回避策
現在、この問題に対する既知の回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
JWSコールバックで2次元のXmlObject
パラメータ(XmlObject[][]
)を使用すると、IllegalArgumentException
が発生します。
回避策
現在、この問題に対する既知の回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
@WildcardBinding(className="javax.xml.soap.SOAPElement[]", binding=WildcardParticle.ANYTYPE)
のようにWebサービス・パラメータとしてSoapElement[]
を使用すると、クライアントでは常に空の配列が生成されます。
回避策
SOAPElement[]
のデフォルト・バインディングをWildcardParticle.ANYTYPE
に変更する際に、@WildcardBinding
アノテーションを使用しないようにしてください。SOAPElement[]
のデフォルト・バインディングがWildcardParticle.ANY
に設定されます。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebサービスAからWebサービスBを呼び出す場合には、WebサービスAで@ServiceClient
アノテーションを使用して呼び出す必要があります。WebサービスBにおいてWebサービスBのWSDLに添付されていないカスタム・ポリシー・ファイルが必要になる場合、WebサービスAの実行は失敗します。WebサービスAはポリシー・ファイルを/Web-Inf/classes/policies/
filename
.xml
で検索します。しかし、その場所にはポリシー・ファイルが存在しないため、ファイルが見つからないことを示す例外がスローされます。
回避策
WebサービスBにカスタム・ポリシー・ファイルを添付してください。次に例を示します。
@Policy(uri="CustomPolicy.xml", attachToWsdl=true) public class B { ... }
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
セキュリティ・ポリシーに以下のいずれかのトークン・アサーションが含まれている場合、クライアント側でサーバーのレスポンス・メッセージの署名の検証に失敗する可能性があります。
<sp:WssX509PkiPathV1Token11/> <sp:WssX509Pkcs7Token11/> <sp:WssX509PkiPathV1Token10/> <sp:WssX509Pkcs7Token10/>
また、<sp:WssX509Pkcs7Token11/>または<sp:WssX509Pkcs7Token10/>トークン・アサーションの場合に、X509のチェーン内に3つ以上の証明書があると、サーバー側で受信するメッセージの署名の検証に失敗する可能性があります。
証明書チェーン全体がクライアント側に保持されない限り、次のようなポリシーはサポートされません。
<sp:AsymmetricBinding> <wsp:Policy> <sp:InitiatorToken> <wsp:Policy> <sp:X509Token sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToRecipient'> <wsp:Policy> <sp:WssX509Pkcs7Token11/> </wsp:Policy> </sp:X509Token> </wsp:Policy> </sp:InitiatorToken> <sp:RecipientToken> <wsp:Policy> <sp:X509Token sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/Never'> <wsp:Policy> <sp:WssX509Pkcs7Token11/> </wsp:Policy> </sp:X509Token> </wsp:Policy> </sp:RecipientToken> . . . </wsp:Policy> </sp:AsymmetricBinding>
回避策
以下の2つの解決策のいずれかを使用してください。
WssX509PkiPathV1Token11/>
のかわりに<sp:WssX509V3Token10/>
トークン・アサーションを使用してレスポンスを構成します。ポリシーは次のようになります。
<sp:AsymmetricBinding> <wsp:Policy> <sp:InitiatorToken> <wsp:Policy> <sp:X509Token sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToRecipient'> <wsp:Policy> WssX509PkiPathV1Token11/> </wsp:Policy> </sp:X509Token> </wsp:Policy> </sp:InitiatorToken> <sp:RecipientToken> <wsp:Policy> sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/Never'> <sp:X509Token <wsp:Policy> <sp:WssX509V3Token10/> </wsp:Policy> </sp:X509Token> </wsp:Policy> </sp:RecipientToken> . . . </wsp:Policy> </sp:AsymmetricBinding>
WssX509PkiPathV1Token11/>
トークン・アサーションを使用してレスポンスを構成しますが、それをメッセージ内に含めます。ポリシーは次のようになります。
<sp:AsymmetricBinding> <wsp:Policy> <sp:InitiatorToken> <wsp:Policy> <sp:X509Token sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToRecipient'> <wsp:Policy> WssX509PkiPathV1Token11/> </wsp:Policy> </sp:X509Token> </wsp:Policy> </sp:InitiatorToken> <sp:RecipientToken> <wsp:Policy> <sp:X509Token sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToInitiator'> <wsp:Policy> WssX509PkiPathV1Token11/> </wsp:Policy> </sp:X509Token> </wsp:Policy> </sp:RecipientToken> . . . </wsp:Policy> </sp:AsymmetricBinding>
X509証明書チェーンに複数の証明書がある場合は、<sp:WssX509Pkcs7Token11/>
または<sp:WssX509Pkcs7Token10/>
のかわりに、WssX509PkiPathV1Token11/>
または<sp:WssX509PkiPathV1Token10/>
を使用する必要があります。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
build.xml
のxmlcatalog
要素では、エンティティの場所はローカル・ファイル・システム上のファイルでなければなりません。リモート・ファイル(http:
など)やアーカイブ内のファイル(jar:
など)は使用できません。
回避策
必要な場合は、代わりに、カタログ・ファイル内のエンティティとしてリモート要素を定義してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
XMLカタログ機能を使用する場合、カタログ・ファイルではpublic
要素がサポートされません。JAX-WS EntityResolver実装との整合性を保つためにサポートされていません。WebLogic Serverはカタログ・ファイルでsystem
要素の定義のみをサポートしています。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
ローカルのxmlcatalog
要素がAntの制限のために正しく機能しません。
回避策
Ant build.xml
ファイルで、同じターゲット内の場合はclientgen(wsdlc)
タスクより上にローカルの要素を定義する必要があります。または、その要素を別のターゲットで定義してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebLogic Server WebサービスJAXRPCクライアントはマルチ・バイト文字を含むHTTP SOAPActionヘッダーをエンコードしません。WebLogic ServerはHTTPヘッダーでASCIIのみをサポートします。
回避策
WSDLでSOAPアクションをASCIIに変更します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
clientgen
タスクのxmlcatalog
要素で外部カタログ・ファイルを使用できません。たとえば、次のようなAntビルド・ファイルのスニペットは機能しません:
<clientgen ... <xmlcatalog> <catalogpath> <pathelement location='wsdlcatalog.xml'/> </catalogpath> </xmlcatalog>
これはAnt XMLカタログの制限です。
回避策
リソースの場所は、インラインか外部カタログ・ファイルで、または両方で指定できます。外部カタログ・ファイルを使用するには、xml-commons
リゾルバ・ライブラリ(resolver.jar
)をクラスパスに含める必要があります。外部カタログ・ファイルの形式はプレーン・テキストまたはXMLです。xml-commons
リゾルバ・ライブラリがクラスパスで見つからない場合、<catalogpath>
パスで指定された外部カタログ・ファイルは無視されて、警告がログに記録されます。ただし、この場合でも、インライン・エントリの処理は正常に続行されます。
現在、インラインで指定できるのは<dtd>
要素と<entity>
要素のみです。これらの要素はそれぞれ、OASISカタログ・エントリ・タイプのPUBLICとURIに対応します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
Direct-Write
同期書込みポリシーが設定されたファイル・ベース・ストレージで、高負荷状態の場合にWebサービスの信頼性のあるメッセージング・シナリオを実行している場合、WebLogic Serverログに次のようなIO例外が検出されることがあります。
weblogic.store.PersistentStoreRuntimeException: [Store:280029]The persistent store record <number> could not be found
または
Could not load conversation with id uuid:<some ID> -> Conversation read failed: ... weblogic.wsee.jws.conversation.StoreException: Conversation read failed: id=uuid:<some ID> weblogic.store.PersistentStoreException: [Store:280052]The persistent store was not able to read a record. java.io.OptionalDataException
これらの例外は、Webサービスの信頼性のあるメッセージングを使用している場合にのみ発生することがわかっています。これらは、ファイル・ストアからレコードの読取りに失敗したことを示し、「致命的な」データ・アクセス・エラーとみなされます。
これらのエラーの原因となった基になる問題は、将来のリリースで対処されます。
回避策
この問題には、次の回避策を使用できます。
ファイル・ストア同期書込みポリシーをDirect-Write-With-Cache
に変更します。
または
ファイル・ストア同期書込みポリシーをCache-Flush
に変更します。
または
直接書込み同期書込みポリシーを保持し、次のJavaシステム・プロパティをWebLogicサーバーの起動スクリプトに追加します。
-Dweblogic.store.AvoidDirectIO=true
注意:
-Dweblogic.store.AvoidDirectIO
システム・プロパティは、WebLogic Server 10.3.4では非推奨です。かわりにストア同期書込みポリシーをDirect-Write-With-Cache
に構成することをお薦めします。
Direct-Write-With-Cache
オプションによってパフォーマンスが向上することがあります。オペレーティング・システムの一時ディレクトリに追加ファイルをデフォルトで作成します。
Cache-Flush
およびAvoidDirectIO
の回避策は、パフォーマンスが低下することがあります。ファイル・ストアに別のブロック・サイズを構成することで、パフォーマンス低下を低減または排除できる可能性があります。
これらの設定および追加オプションの重要情報は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverのパフォーマンスのチューニング』のファイル・ストアのチューニングに関する項を参照してください。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
WebSphereをクライアントとし、WebLogic ServerまたはJRFをサービスとして使用したWeb Services Atomic Transactions (WS-AT) 1.1の相互運用は動作しません。
WS-AT 1.1の相互運用は、WebSphereがサービスで、WebLogic ServerまたはJRFがクライアントの場合に動作します。この場合、相互運用はFix/Feature Pack 7を適用したWebSphere 7がある場合にのみ動作します。
回避策
回避策はありません。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
CDIが背後にあるJAX-RSコンポーネントを使用するJAX-RSベースのアプリケーションのデプロイメントで、CONFIG
ロギング・レベルが有効になっていると、次のエラー・メッセージがサーバー・ログに送信されます。
The EJB interceptor binding API is not available. JAX-RS EJB support is disabled. javax.naming.NameNotFoundException: While trying to look up /org.glassfish.ejb.container.interceptor_binding_spi
このメッセージは、WebLogic Serverランタイム環境でサポートされない内部JAX-RSコンポーネント実装に由来するものなので、無視してかまいません。このエラーは、ユーザー・アプリケーションの機能に影響しません。
回避策
回避策はありません。
この項では、次の問題と回避策について説明します。
問題
影響を受けるプラットフォーム: すべて
VIEWクラスは接続ごとには設定されません。
2つのアプリケーションが、定義は異なるが同じVIEW名を持つVIEWクラスをそれぞれ指定した場合、WebLogic Tuxedo Connectorの共有ハッシュ表は、サーバーで予期しない動作を引き起こすことがあります。Resourceセクション用のハッシュ表に加えて、その接続におけるVIEWクラス用のハッシュ表を用意する必要があります。
回避策
すべてのWebLogic Workshopアプリケーションで定義されている全VIEWクラスに一貫性を持たせます。つまり、同じVIEWクラスを表す場合にのみ同じVIEW名を用いるようにします。