Oracle® Solaris Studio 12.4: リリースノート

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更新: 2015 年 5 月
 
 

今後のリリースで削除される可能性のある機能

次の機能は、今後のリリースで削除される可能性があります。

コンパイラの -xarch オプション

すべての Oracle Solaris Studio コンパイラで、コマンドオプション –xarch=amd64 および –xarch=generic64 は廃止され、今後のリリースで削除される可能性があります。

代わりに、–m64 オプションを使用してください。

C コンパイラオプション -Xs

–Xs オプションは、今後のリリースで削除される可能性があります。正しく構築してコンパイルするために C コードで –Xs が必要な場合は、少なくとも ISO C 標準の C99 の文法に準拠するようにコードを移行してください。つまり、–std=c99 オプションでコンパイルできるようにします。

lint ユーティリティーの -Nlevel オプション

拡張された解析のレベルを指定するための lint ユーティリティーの –Nlevel オプションは、今後のリリースで削除される可能性があります。

lock_lint ユーティリティー

マルチスレッドプログラムのロックを解析する lock_lint ユーティリティーは廃止され、今後のリリースで削除される可能性があります。

libgc ライブラリ

Studio の libgc ライブラリは廃止されたガベージコレクションライブラリであり、今後のリリースで削除される可能性があります。Oracle Solaris libgc ライブラリを使用してください。

パフォーマンスライブラリ内のオプションの引数を含む F95 インタフェース

libsunperf F95 インタフェースのオプションの引数機能は、今後のリリースで削除される可能性があります。オプションの引数のない F95 インタフェースは引き続きサポートされます。

VMS 互換ライブラリ libV77

libV77 ライブラリには Fortran 90 組み込みルーチンと競合し、4 桁の年の Y2K 要件に準拠していない 2 つのルーチンが含まれています。それらは VMS 互換性のためにのみ、オプションのルーチンとして提供されており、今後のリリースで削除される可能性があります。

コンパイラオプション -xanalyze=code

–xanalyze=code オプションは非推奨であり、今後のリリースで削除される可能性があります。代わりに –xprevise オプションでコンパイルし、コードアナライザを使用して表示できるソースコードの静的解析を生成するようにしてください。

libsunmath の静的バージョン

Studio 数学ライブラリの静的バージョン libsunmath.a は、今後のリリースで削除される可能性があります。動的バージョンの libsunmath.so は、引き続き使用できます。オプション -Bstatic -lsunmath-Bdynamic -lsunmath で置き換えることによって、静的ライブラリの使用を動的ライブラリで置き換えます。

従来の C++ iostream

従来型の iostream (libiostream) は iostream の 1986 オリジナルバージョンであり、1998 C++ 標準で置き換えられました。このライブラリは –library=iostream オプションを使用して指定します。従来型の iostreams は標準ではなく、このライブラリの 2 つの実装は同じではないため、それを使用するコードは移植不可能で、C++ 標準ライブラリと互換性がありません。C++ 標準ライブラリで提供されている iostream 機能を使用してください。

レガシー SPARC ベースシステムのコンパイラオプション

レガシーシステムのサポートは、今後のリリースで削除される可能性があります。これらのシステムには、UltraSPARC I、II、IIe、III、IIIi、III+、IV、および IV+ プロセッサを基にしたシステムが含まれます。

このため、ccCC、および f95 コンパイラコマンドの次のオプションが削除される可能性があります。

-xchip={ultra,ultra2,ultra2i,ultra2e,ultra3, ultra3i,ultra3cu,ultra4,ultra4plus}
-xtarget={ultra,ultra1/140,ultra1/170,ultra1/200, ultra2,ultra2/1170,ultra2/1200,ultra2/1300,ultra2/2170, ultra2/2200,ultra2/2300,ultra2e,ultra2i,ultra3,ultra3cu, ultra3i,ultra4,ultra4plus}

コンパイラオプション -xdebugformat=stabs

すべてのコンパイラの –xdebugformat=stabs は、今後のリリースで削除される可能性があります。唯一のデバッガ形式オプションは、現在デフォルトである –xdebugformat=dwarf となります。

dbx での実行時チェック

dbx の実行時検査 (RTC) 機能は削除される可能性があります。実行時にメモリーチェックを行う場合は、discover ツールを使用できます。

レガシー Fortran F77 オブジェクトファイル

レガシー F77 コンパイラおよび –lf77compat リンクオプションを使用して作成されたオブジェクトファイルのサポートは打ち切られる可能性があります。

Fortran のレガシー配列組み込み実行時ライブラリ

SPARC プラットフォームのライブラリ libfmaxlailibfmaxvailibfminlailibfminvailibfprodai、および libfsumai は、2005 年に Sun Studio 10 がリリースされてから Studio Fortran コンパイラによって使用されていません。

これらのライブラリは今後のリリースで削除される可能性があります。その時点で、Sun Studio 10 リリースより前の Studio コンパイラによって生成されたオブジェクトファイルおよび実行可能ファイルは使用できなくなり、新しい Studio コンパイラで再コンパイルする必要があります。これらのライブラリが必要な古いオブジェクトファイルおよび実行可能ファイルがあり、再コンパイルできない場合は、古いコンパイラのインストール環境を維持するか、必要な特定のライブラリを古いコンパイラのインストール環境から新しいコンパイラのインストール環境にコピーしてください。

collect -R オプション

collect -R オプションは、以前はパフォーマンスアナライザツールの新機能の README ファイルを表示するために使用されていました。この情報は、Oracle Solaris Studio 12.4 リリースの新機能 の第 3 章パフォーマンス解析ツールで公開されています。