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Oracle® Database管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71301-11
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39 Cloud Controlを使用したPDBの作成および削除

Oracle Enterprise Manager Cloud Control (Cloud Control)を使用して、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)でプラガブル・データベース(PDB)を作成、クローニング、切断および削除できます。

39.1 Cloud Controlを使用したPDBの作成および削除の開始

新しいPDBの作成、PDBのクローニング、PDBとしての非CDBの移行、PDBの切断およびPDBの削除を行う際には、特定の手順に従います。

次の表では、Cloud Controlを使用したこれらのタスクの完了を成功させるために実行する必要がある一連の処理を理解するためのドキュメント・マップを示します。各手順の参照リンクをクリックすると、詳細情報が説明されている関連トピックが表示されます。

表39-1 PDBの開始

手順 説明 参照リンク

手順1

概要の確認

PDBの概念の概要を確認します。

PDBの概念の概要を確認するには、「概要」を参照してください。

詳細は、「マルチテナント環境の管理の概要」および『Oracle Database概要』を参照してください

手順2

ユースケースの選択

次から、要件に最も一致するユースケースを選択してください。

  • 新規PDBの作成

  • 切断されたPDBの接続

  • PDBのクローニング

  • PDBとしての非CDBの移行

  • PDBの切断および削除

  • PDBの削除

手順3

前提条件の確認

選択したユースケースの前提条件を満たします。

  • 新しいPDBの作成の前提条件を満たすには、「前提条件」を参照してください。

  • 切断されたPDBを接続するための前提条件を満たすには、「前提条件」を参照してください。

  • PDBのクローニングの前提条件を満たすには、「前提条件」を参照してください。

  • 非CDBのPDBへの移行の前提条件を満たすには、「前提条件」を参照してください。

  • PDBの切断および削除の前提条件を満たすには、「前提条件」を参照してください。

  • PDBの削除の前提条件を満たすには、「前提条件」を参照してください。

手順4

手順の実行

選択したユースケースの手順に従います。

  • 新しいPDBを作成するには、「手順」を参照してください。

  • 切断されたPDBに接続するには、「手順」を参照してください。

  • PDBをクローニングするには、「手順」を参照してください。

  • PDBに非CDBを移行するには、「手順」を参照してください。

  • PDBを切断および削除するには、「手順」を参照してください。

  • PDBを削除するには、「手順」を参照してください。

39.2 Cloud Controlを使用したPDBの作成および削除の概要

Oracle Databaseには、Oracle Netクライアントに個別のデータベースとして表示される、スキーマ、スキーマ・オブジェクト、および非スキーマ・オブジェクトのポータブル・コレクションを含めることができます。この自己完結型コレクションは、PDBと呼ばれます。CDBには、PDBを1つ以上含めることができます。

Oracle Database 12cでは、単一のCDB内に多数のPDBを作成できます。データベースに接続するアプリケーションは、PDBおよびOracle Databaseの以前のバージョンを同様な方法で参照します。

Cloud Controlで管理者は、CDBのプロビジョニング、PDBのプロビジョニング(シードまたは切断されたPDBから)、既存のPDBのクローニング、非CDBのPDBとしての移行、PDBの切断およびPDBの削除を含むPDBのライフサイクル全体の管理を実行できます。

注意:

Cloud Controlを使用してPDBのライフサイクルを管理するには、Oracle Databaseプラグイン用に12.1.0.3 Enterprise Manager以降のバージョンがデプロイされている必要があります。Cloud Controlを使用してPDBを削除するには、Oracle Databaseプラグイン用に12.1.0.5 Enterprise Managerがデプロイされている必要があります。

プラグインのデプロイ方法および既存のプラグインのアップグレード方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

図39-1に、Cloud ControlでPDBのライフサイクルを管理する方法の概要を図示します。

39.3 Cloud Controlを使用したPDBのプロビジョニング

PDBは、CDB内に新しいPDBを作成するか、既存のPDBをクローンするか、既存の非CDBをPDBとしてCDBに移行してプロビジョニングできます。また切断したPDBをCDBに接続して、プロビジョニングすることも可能です。

注意:

この項で説明する方法を使用するかわりに、Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)を使用してPDBをプロビジョニングできます。詳細は、Oracle® Enterprise Manager Lifecycle Management管理者ガイドを参照してください。

39.3.1 Cloud Controlを使用した新しいPDBの作成

新しいPDBをCDBに作成できます。

39.3.1.1 前提条件

新しいPDBの作成時に、前提条件を満たす必要があります。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Control内にソフトウェア・ライブラリを設定する方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドを参照してください。

  • PDBを作成するCDBが存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

  • (PDBを作成する)CDBが読取り/書込みモードである必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、(PDBを作成する) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

39.3.1.2 手順

CDBに新しいPDBを作成するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    注意:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「コンテナ・データベース」セクションで、新しいPDBを作成するCDBを選択します。

    注意:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合、この手順をスキップします。

  3. 「PDB操作」セクションで、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。

    注意:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。SYSDBAユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. プラガブル・データベースの作成ウィザードの作成オプション・ページで、「プラガブル・データベースの作成オプション」セクションの「新規PDBの作成」を選択します。
  6. 「コンテナ・データベース・ホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. IDページで、作成するPDBの一意の名前を入力します。

    この手順で複数のPDBを作成する場合、「複数のコピーの作成」を選択して、作成するPDBの数を設定します。最大252個のPDBを作成できます。

    注意:

    複数のPDBを作成する場合、ここで入力する一意の名前はすべてのPDBの接頭辞として使用され、接尾辞はPDBの数を示す数値です。

    たとえば、accountsPDBという名前で5つのPDBを作成すると、PDBは、accountsPDB1、accountsPDB2、accountsPDB3、accountsPDB4、およびaccountsPDB5という名前で作成されます。

  9. 「PDB管理者」セクションで、PDBを管理するために作成する必要がある管理ユーザー・アカウントの資格証明を入力します。

    注意:

    複数のPDBを作成する場合、作成する各PDBに対して管理ユーザー・アカウントが、指定された資格証明の同じセットとともに作成されます。

  10. 「次へ」をクリックします。
  11. 記憶域ページの「PDBデータファイルの場所」セクションで、データファイルを保管する場所のタイプを選択します。
    • ターゲットCDB(PDBを作成しているCDB)がOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。

    • カスタムの場所を入力する場合、PDBデータファイルに共通の場所を使用を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。

  12. 「一時作業ディレクトリ」セクションで、PDB作成プロセスで生成された一時ファイルを格納できる場所を入力します。
  13. 「作成後スクリプト」セクションで、PDBを作成した後にこのプロシージャの一部として実行するカスタムSQLスクリプトを選択します。
  14. 「次へ」をクリックします。
  15. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。

    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

  16. 「次へ」をクリックします。
  17. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。

    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

  18. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。

    新しいPDBを作成すると、Enterprise Managerのジョブ・システムによりプラガブル・データベースの作成ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示方法については、「PDBの作成ジョブの詳細の表示」を参照してください。

39.3.2 Cloud Controlを使用した、切断されたPDBの接続

切断されたPDBをCDBに接続できます。

39.3.2.1 前提条件

切断されたPDBの接続時に、前提条件を満たす必要があります。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Control内にソフトウェア・ライブラリを設定する方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドを参照してください。

  • ターゲットCDB (切断したPDBを接続するCDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

  • ターゲットのCDBは、読取り/書込みモードである必要があります。

  • 切断したPDBを説明するXMLファイル、およびデータ・ファイルなど切断したPDBと関連付けられているその他のファイルが存在し、読取り可能である必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、(切断したPDBを接続する) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

  • ソースCDBホスト(切断したPDBを以前含んでいたCDBがインストールされていたホスト)およびターゲットCDBのホスト(ターゲットCDBがインストールされていたホスト)のプラットフォームのエンディアンが同じである必要があります。

  • ソース・プラットフォームにインストールされているデータベース・オプションは、ターゲット・プラットフォームにインストールされているデータベース・オプションと同じまたはそのサブセットである必要があります。

  • 切断されたPDBが含まれたCDBおよびターゲットCDBには、互換性のあるキャラクタ・セットおよび各国語キャラクタ・セットが含まれている必要があります。互換性のために、キャラクタ・セットおよび各国語キャラクタ・セットは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』で指定されている要件をすべて満たす必要があります。

39.3.2.2 手順

切断されたPDBをCDBに接続するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    注意:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「コンテナ・データベース」セクションで、切断したPDBを追加するCDBを選択します。

    注意:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合、この手順をスキップします。

  3. 「PDB操作」セクションで、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。

    注意:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。SYSDBAユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. プラガブル・データベースの作成ウィザードの作成オプション・ページで、「プラガブル・データベースの作成オプション」セクションの「切断されたPDBの接続」を選択します。
  6. 「コンテナ・データベース・ホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. IDページで、プラグインするPDBの一意の名前を入力します。

    同じPDBを接続して作成した1つ以上のPDBを含むCDBにPDBを接続するには、「クローンとして作成」を選択します。このオプションを選択すると、Oracle Databaseは新規PDBに期待される一意のPDB DBID、GUIDおよびその他の識別子を生成します。

    この手順で複数のPDBを作成する場合、「複数のコピーの作成」を選択して、作成するPDBの数を設定します。最大252個のPDBを作成できます。

    注意:

    複数のPDBを作成する場合、ここで入力する一意の名前はすべてのPDBの接頭辞として使用され、接尾辞はPDBの数を示す数値です。

    たとえば、accountsPDBという名前で5つのPDBを作成すると、PDBは、accountsPDB1、accountsPDB2、accountsPDB3、accountsPDB4、およびaccountsPDB5という名前で作成されます。

  9. 「PDB管理者」セクションで、次のいずれかを実行して、PDBを管理します。
    • プラグインするソースPDBの一部として作成された管理ユーザー・アカウントを使用する場合、「プラガブル・データベース管理者の作成」 の選択を解除します。

    • プラグインするPDBの新しい管理ユーザー・アカウントを作成する場合、「プラガブル・データベース管理者の作成」を選択して、必要な資格証明を入力します。

    注意:

    複数のPDBを作成する場合、作成する各PDBに対して管理ユーザー・アカウントが、指定された資格証明の同じセットとともに作成されます。

    新規に作成したPDBのすべてのユーザー(新規に作成した管理者を除く)をロックして期限切れにするには、「既存のすべてのPDBユーザーのロック」を選択します。

  10. 「PDBテンプレートの場所」セクションで、ソースPDBのテンプレートがある場所を選択し、次いでPDBテンプレートのタイプを選択します。
    • PDBテンプレートをCDBホスト(切断されたPDBにプラグインするCDB)で使用可能な場合、「ターゲット・ホスト・ファイル・システム」を選択します。

      • PDBテンプレートが単一のアーカイブ・ファイル(データファイルを含むTARファイルとそれに含まれるメタデータXMLファイル)の場合、「プラガブル・データベース・アーカイブからのプラガブル・データベースの作成」、PDBテンプレートの順に選択します。

      • PDBテンプレートがPDBファイル・セット(すべてのデータファイルを含む個別のDFBファイルおよび個別のメタデータXMLファイル)の場合、「PDBファイル・セットを使用したPDBの作成」を選択して、DBFおよびXMLファイルを選択します。

      • PDBメタデータXMLファイルおよび既存のデータファイルを使用してPDBを接続する場合、「メタデータ・ファイルを使用してプラガブル・データベースを作成」を選択します。

    • PDBテンプレートがOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)で使用可能である場合、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択して、PDBテンプレートを含むソフトウェア・ライブラリのコンポーネントを選択します。

  11. 「次へ」をクリックします。
  12. 記憶域ページで、次のいずれかを実行します。
    • 前のページで、PDBアーカイブ(単一のTARファイル)またはPDBファイル・セット(DFBファイルおよびXMLファイル)を使用してPDBを作成するよう選択した場合、接続するPDBのターゲット・データファイルを格納する場所のタイプを選択します。

      • ターゲットCDB(切断されたPDBにプラグインするCDB)がOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。

      • 共通のカスタムの場所を入力する場合、PDBデータファイルに共通の場所を使用を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。

    • 前のページで、PDBテンプレート(XMLファイルのみ)を使用してPDBを作成した場合、次を実行します。

      「PDBデータファイルの場所」セクションで、データファイルにマップされた場所を検証します。正しくない場合、パスを修正します。または、データファイルをすべて使用できる単一の場所がある場合、一般的なソース・ファイル・マッピング場所の設定フィールドに絶対パスを入力して、「設定」をクリックします。

      ソース・データファイルと同じ場所にプラグインするPDBのターゲット・データファイルを格納できます。ただし、別の場所にターゲット・データファイルを格納する場合、「データファイルのコピー」を選択して、場所のタイプを選択します。

      • ターゲットCDB(切断されたPDBにプラグインするCDB)がOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。

      • 共通のカスタムの場所を入力する場合、「プラガブル・データベース・ファイルに共通の場所を使用」を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。

      • 異なるデータファイルの異なるカスタムの場所を使用する場合、カスタマイズされた場所を選択して、カスタムの場所のパスを入力します。

  13. 「一時作業ディレクトリ」セクションで、PDB作成プロセスで生成された一時ファイルを格納できる場所を入力します。
  14. 「作成後スクリプト」セクションで、PDBをプラグインした後にこのプロシージャの一部として実行するカスタムSQLスクリプトを選択します。

    スクリプトがソフトウェア・ライブラリで使用可能である場合、「ソフトウェア・ライブラリからの選択」を選択して、カスタム・スクリプトを含むコンポーネントを選択します。

  15. 「次へ」をクリックします。
  16. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。

    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

  17. 「次へ」をクリックします。
  18. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。

    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

  19. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。

    PDBを接続して切断すると、Enterprise Managerのジョブ・システムによりプラガブル・データベースの作成ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示方法については、「PDBの作成ジョブの詳細の表示」を参照してください。

39.3.3 Cloud Controlを使用したPDBのクローニング

フル・クローン・メソッドまたはスナップ・クローン・メソッドを使用してPDBをクローニングできます。

39.3.3.1 前提条件

PDBのクローニング時に、前提条件を満たす必要があります。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Control内にソフトウェア・ライブラリを設定する方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドを参照してください。

  • ソースPDB (クローンするPDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

    注意:

    新しいPDBの作成方法の詳細は、「新規PDBの作成」を参照してください。

  • ソースPDBがオープンである必要があります。

  • ターゲットCDB (クローンしたPDBを接続するCDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

  • ターゲットのCDBは、読取り/書込みモードである必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、ソースCDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

スナップ・クローン・メソッドを使用してPDBをクローニングするには、次の追加の前提条件を満たしている必要があります。

  • Oracle Databaseプラグイン用に12.1.0.5 Enterprise Managerをダウンロードおよびデプロイする必要があります。また、12.1.0.3 SMF以上のプラグインをダウンロードおよびデプロイする必要があります。

  • クローニングするPDBは、登録済の記憶域サーバー上に存在する必要があります。この記憶域サーバーは同期している必要があります。

    記憶域サーバーの登録方法および同期方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理者ガイド』を参照してください。

  • クローニングするPDBのすべてのデータファイルは、ローカル・ディスク上ではなく、記憶域サーバーの記憶域ボリューム上に存在する必要があります。

  • メトリックの収集は、ソースCDB (クローニングするPDBを含むCDB)、ソースCDBホスト、およびクローニングするPDBで実行する必要があります。

  • スナップ・クローン機能は、クローニングするPDBで有効になっている必要があります。

    スナップ・クローン機能を有効にする方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理者ガイド』を参照してください。

39.3.3.2 手順

既存のPDBをクローニングするには、この手順に従います。

注意:

フル・クローン・メソッドを使用してPDBをクローニングする場合は、PDBをソースCDB (クローニングするPDBを含むCDB)のみにクローニングできます。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    注意:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「CDB」セクションで、ソースCDB(クローニングするPDBを含むCDB)を選択します。

    注意:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合、この手順をスキップします。

  3. 「PDB操作」セクションで、「新規プラガブル・データベースの作成」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。

    注意:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。SYSDBAユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. プラガブル・データベースの作成ウィザードの作成オプション・ページで、「PDBの作成オプション」セクションの「既存のPDBのクローニング」を選択します。

    PDBのデータファイルをクローニングする従来の方式を使用してPDBをクローニングするには、完全クローンを選択します。長期間の使用でPDBをクローニングする場合は、この方式を使用します。この方式は、PDBクローンに重要なデータ更新を行う場合のロード・テストに最適です。ただし、この方式はスナップ・クローン方式と比較して時間がかかり、この方式で作成されたクローンは大量の領域を占めます。

    ストレージ管理フレームワーク(SMF)スナップ・クローン機能を使用してPDBをクローニングするには、スナップ・クローンを選択します。短期間の用途でPDBをクローニングする場合は、この方式を使用します。この方式では、クローニング・プロセスが迅速で、この方式で作成されたPDBクローンは領域をほとんど占めないため、機能テストに最適です。ただし、この方式は、PDBクローンに重要なデータ更新を行うする場合は適していません。

    ソースPDBで、クローニングするPDBを選択します。

  6. 「CDBホスト資格証明」セクションで、ソースのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。
  7. 「次へ」をクリックします。
  8. IDページで、クローニングするPDBの一意の名前を入力します。

    この手順で複数のPDBを作成する場合、「複数のコピーの作成」を選択して、作成するPDBの数を設定します。最大252個のPDBを作成できます。

    注意:

    複数のPDBを作成する場合、ここで入力する一意の名前はすべてのクローニングされるPDBの接頭辞として使用され、接尾辞はPDBの数を示す数値です。

    たとえば、accountsPDBという名前で5つのPDBを作成すると、PDBは、accountsPDB1、accountsPDB2、accountsPDB3、accountsPDB4、およびaccountsPDB5という名前で作成されます。

  9. 「PDB管理者」セクションで、次のいずれかを実行して、PDBを管理します。
    • クローニングするソースPDBの一部として作成された管理ユーザー・アカウントを使用する場合、「プラガブル・データベース管理者の作成」 の選択を解除します。

    • クローニングするPDBの新しい管理ユーザー・アカウントを作成する場合、「プラガブル・データベース管理者の作成」を選択して、必要な資格証明を入力します。

    注意:

    複数のPDBを作成する場合、作成する各PDBに対して管理ユーザー・アカウントが、指定された資格証明の同じセットとともに作成されます。

  10. ソースCDBログイン資格証明セクションで、ソースCDBのログイン資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

    資格証明は、クローニング操作を開始する前にソースPDBを読取り専用モードにして、クローニング操作が終了した後に元の状態にリストアするために使用されます。

    スナップ・クローン方式を選択して(プラガブル・データベースの作成ウィザードの「ソース」ページ)、PDBをクローニングする場合は、ソースCDBのホスト資格証明を指定します。

    注意:

    ソースPDBをソースCDB自体にクローニングする場合、「ソース・コンテナ・データベース・ログイン資格証明」セクションは表示されず、ソースCDBログイン資格情報またはソースCDBホスト資格情報を指定する必要はありません。

    ソースPDBをソースCDBとは異なるCDBにクローニングし、そのCDBがソースCDBのホストに存在する場合は、ソースCDBログイン資格情報を指定する必要があります。ソースCDBホスト資格情報を指定する必要はありません。

    ソースPDBをソースCDBとは異なるCDBにクローニングし、そのCDBがソースCDBのホストとは異なるホストに存在する場合は、ソースCDBログイン資格情報およびソースCDBホスト資格情報を指定する必要があります。

  11. 「次へ」をクリックします。
  12. 「ソース」ページで、記憶域情報を指定します。

    PDBのクローニングで完全クローン方式を選択した場合は、次の方法で、PDBデータファイルを格納する場所のタイプを選択します。

    • ソースCDBがOracle Managed Filesで有効な場合および同じ設定を使用する場合、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。

    • カスタムの場所を入力する場合、PDBデータファイルに共通の場所を使用を選択します。記憶域タイプおよびデータファイルを格納できる場所を選択します。

    PDBのクローニングでスナップ・クローン方式を選択した場合は、次を実行します。

    • 「PDBデータファイルの場所」セクションで、「マウント・ポイント接頭辞」の値(記憶域ボリュームのマウント位置)を指定します。すべてのボリュームに同じ接頭辞を指定したり、ボリュームごとに異なる接頭辞を指定できます。また、「書込み可能領域」の値(PDBクローンへの変更を書き込むために割り当てる領域)も指定します。すべてのボリュームに同じ書込み可能領域を指定したり、ボリュームごとに異なる値を指定できます。

    • 「特権ホスト資格証明」セクションで、rootユーザーの資格証明を指定します。これらの資格証明は、宛先ホスト上のクローン・ボリュームのマウントに使用されます。

      Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

  13. 「一時作業ディレクトリ」セクションで、PDB作成プロセスで生成された一時ファイルを格納できる場所を入力します。
  14. 「作成後スクリプト」セクションで、PDBをクローニングした後にこのプロシージャの一部として実行するカスタムSQLスクリプトを選択します。
  15. 「次へ」をクリックします。
  16. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。

    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

  17. 「次へ」をクリックします。
  18. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。

    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

  19. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。

    PDBをクローンすると、Enterprise Managerのジョブ・システムによりプラガブル・データベースの作成ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示方法については、「PDBの作成ジョブの詳細の表示」を参照してください。

39.3.4 Cloud Controlを使用したPDBへの非CDBの移行

非CDBをPDBに移行できます。

39.3.4.1 前提条件

PDBへの非CDBの移行時に、前提条件を満たす必要があります。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Control内にソフトウェア・ライブラリを設定する方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドを参照してください。

  • ターゲットCDB (非CDBをPDBに移行するCDB)が存在しており、Cloud Controlのターゲットである必要があります。

  • ターゲットのCDBは、読取り/書込みモードである必要があります。

  • 移行する非CDBおよびターゲットCDBは、ARCHIVELOGモードで実行されている必要があります。

  • 移行するデータベースのデータベース管理者およびターゲットCDBには、SYSDBA権限があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、ターゲットCDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

39.3.4.2 手順

非CDBをPDBに移行するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    注意:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「コンテナ・データベース」セクションで、PDBに移行する非CDBのCDBを選択します。

    注意:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合、この手順をスキップします。

  3. プラガブル・データベースのプロビジョニング・ページの「PDB操作」セクションで、「既存のデータベースの移行」オプションを選択して、「起動」をクリックします。
  4. データベース・ログイン・ページで、ドロップダウン・リストから「資格証明名」を選択します。「ログイン」をクリックします。
  5. 「非CDBの移行」起動ページで、データの移行方法(「Export/Import」または「PDBとしてプラグ」)を選択します。「PDBとしてプラグ」を選択した場合は、移行する非CDBがオープンされ、読取り専用モードであることを確認します。

    「Oracleホーム資格証明」セクションに、適切な資格証明を入力します。

    「次へ」をクリックします。

  6. データベース・ページで、移行する非CDBを選択します。複数のサーバーを選択できます。「追加」をクリックします。データベース・ペインで、適切な資格証明、プロパティ、エクスポート、インポート、およびデータファイルの場所の情報を指定します。「次へ」をクリックします。
  7. スケジュール・ページで、適切なジョブおよびスケジュールの詳細を入力します。「次へ」をクリックします。
  8. 確認ページで、入力したすべての詳細を確認します。必要な変更がない場合、「発行」をクリックします。

39.4 Cloud ControlでのPDBの削除

PDBを切断および削除できます。

39.4.1 Cloud Controlを使用したPDBの切断および削除

PDBを切断または削除できます。

注意:

この項で説明する方法を使用するかわりに、Enterprise Managerコマンドライン・インタフェース(EM CLI)を使用してPDBを切断および削除できます。詳細は、Oracle® Enterprise Manager Lifecycle Management管理者ガイドを参照してください。

39.4.1.1 前提条件

PDBの切断および削除時に、前提条件を満たす必要があります。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Control内にソフトウェア・ライブラリを設定する方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドを参照してください。

  • 切断および削除するPDBは、最低1回はオープンしている必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、(切断および削除するPDBを含む) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

39.4.1.2 手順

PDBをCDBから切断するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    注意:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. プラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールの「コンテナ・データベース」セクションで、PDBを切断するCDBを選択します。

    注意:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合、この手順をスキップします。

  3. 「PDB操作」セクションで、「プラガブル・データベースの切断」を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。

    注意:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。SYSDBAユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. 「プラガブル・データベースの切断」ウィザードのPDBの選択ページの「プラガブル・データベースの選択」セクションで、切断するPDBを選択します。一度切断されたPDBは停止および削除されるので注意してください。
  6. 「コンテナ・データベース・ホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。
  7. 宛先ページで、PDBを切断するために生成するPDBテンプレートのタイプおよび格納する場所を選択します。PDBテンプレートは、すべてのデータファイルおよびメタデータXMLファイルで構成されます。
    • (PDBを切断するCDBの) CDBホストPDBテンプレートを格納する場合、「ターゲット・ホスト・ファイル・システム」を選択します。

      • 単一のアーカイブ・ファイル(データファイルを含むTARファイルおよびそれに含まれるメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBアーカイブの生成」 を選択します。アーカイブ・ファイルを作成できる場所を選択します。

        注意:

        ソースCDBおよびターゲットCDBで記憶域にファイル・システムを使用している場合、このオプションを選択することをお薦めします。記憶域としてASMを使用しているPDBでは、このオプションはサポートされません。

      • アーカイブ・ファイル・セット(すべてのデータファイルを含む個別のDFBファイルおよび個別のメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBファイル・セットの生成」を選択します。DBFおよびXMLファイルを作成できる場所を選択します。

        注意:

        ソースCDBおよびターゲットCDBで記憶域にASMを使用している場合、このオプションを選択することをお薦めします。

      • メタデータXMLファイルのみ生成し、データファイルは現在の場所にそのままにする場合、PDBメタデータ・ファイルの生成を選択します。メタデータXMLファイルを作成できる場所を選択します。

    • Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)にPDBテンプレートを格納する場合、「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。

      • 単一のアーカイブ・ファイル(データファイルを含むTARファイルおよびそれに含まれるメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBアーカイブの生成」を選択します。アーカイブ・ファイル・セット(すべてのデータファイルを含む個別のDFBファイルおよび個別のメタデータXMLファイル)を生成する場合、「PDBファイル・セットの生成」を選択します。メタデータXMLファイルのみ生成し、データファイルは現在の場所にそのままにする場合、PDBメタデータ・ファイルの生成を選択します。

      • 一意のPDBテンプレート名を入力します。

        テンプレートは、次の形式でデフォルトの場所に作成されます。

        Database Configuration/db_release/platform/Database Templates

        次に例を示します。

        Database Configuration/12.1.0.0.2/unix/Database Templates

      • ソフトウェア・ライブラリにアップロードする前にEnterprise Managerでアーカイブを作成できる一時的な場所を入力します。

  8. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。

    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

  9. 「次へ」をクリックします。
  10. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。

    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

  11. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。

    PDBを切断および削除すると、Enterprise Managerのジョブ・システムによりプラガブル・データベースの切断ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示方法については、「PDBの切断ジョブの詳細の表示」を参照してください。

39.4.2 Cloud Controlを使用したPDBの削除

PDBをCDBから削除できます。

39.4.2.1 前提条件

CDBからPDBのセットを恒久的に削除する場合は、前提条件を満たす必要があります。

  • Oracle Databaseプラグイン用に12.1.0.5 Enterprise Managerをダウンロードおよびデプロイする必要があります。

    プラグインのダウンロード方法およびデプロイ方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。

  • Cloud Control内にOracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定する必要があります。

    Cloud Control内にソフトウェア・ライブラリを設定する方法の詳細は、Oracle Enterprise Managerライフサイクル管理者ガイドを参照してください。

  • 削除するPDBは、最低1回はオープンしている必要があります。

  • ターゲット・ホストのユーザーは、(削除するPDBを含む) CDBが属するOracleホームの所有者である必要があります。

39.4.2.2 手順

CDBからPDBのセットを恒久的に削除するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。データベースのプロビジョニング・ページの左側のメニュー・ペインの「関連リンク」セクションで、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」をクリックします。

    注意:

    CDBのホームページからもプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスできます。これを行うには、CDBのホームページで、「Oracle Database」メニューの「プロビジョニング」を選択して、「プラガブル・データベースのプロビジョニング」を選択します。

  2. 「プラガブル・データベースのプロビジョニング」コンソールの「CDB」セクションで、PDBを削除するCDBを選択します。

    注意:

    CDBのホームページからプラガブル・データベースのプロビジョニング・コンソールにアクセスした場合は、この手順をスキップします。

  3. 「PDB操作」セクションで、プラガブル・データベースの削除を選択します。
  4. 「起動」をクリックします。

    注意:

    Enterprise Managerを使用してまだログインしていない場合、データベースにログインするよう求められます。SYSDBAユーザー・アカウントの資格証明を使用してログインしていることを確認します。

  5. プラガブル・データベースの削除ウィザードの「PDBの選択」ページで、「追加」をクリックします。削除するPDBを選択し、「選択」をクリックします。

    注意:

    スナップ・クローン方式を使用して作成されたPDBを削除する場合は、CDBホスト上のPDBマウント・ポイントがクリーンアップされます。記憶域サーバー上の対応する記憶域ボリュームも削除されます。この操作は元に戻すことができません。

  6. 「CDBホスト資格証明」セクションで、ターゲットのCDB Oracleホーム所有者のホスト資格証明を選択するか指定します。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

    削除するために選択したPDBの1つ以上が、別のPDBのスナップ・クローンの場合は、特権ホスト資格証明(rootユーザーの資格証明)も指定する必要があります。Enterprise Managerを使用してすでに資格証明を登録している場合、「優先」または「名前付き」を選択できます。そうでない場合、「新規」を選択して、資格証明を入力できます。

  7. スケジュール・ページで、デプロイ用の一意のデプロイメント・プロシージャ・インスタンス名およびスケジュールを入力します。ここで入力するインスタンス名により、プロシージャ・アクティビティ・ページでこのプロシージャの進捗状況を識別および追跡できます。

    プロシージャを即時実行する場合は、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。そうでない場合、「後で」を選択して、タイムゾーン、開始日および開始時間の詳細を指定します。

    このスケジュールの猶予期間をオプションで設定できます。猶予期間は、スケジュールされたプロシージャの実行を試行する際に許可される最大遅延を定義する期間です。プロシージャが設定した猶予期間内に起動しない場合、プロシージャは実行をスキップします。猶予期間を設定するには、「猶予期間」を選択して、許される遅延時間を設定します。

  8. 「次へ」をクリックします。
  9. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに対して指定した詳細を確認します。詳細に問題がなければ「発行」をクリックします。

    詳細を変更する場合、変更を加えるページに到達するまで、「戻る」をクリックします。

  10. プロシージャ・アクティビティ・ページで、プロシージャのステータスを表示します。「プロシージャ・アクション」メニューからロギング・レベルを「デバッグ」に設定するには、「デバッグ」を選択し、プロシージャの実行を停止するには、「停止」を選択します。

    PDBを削除すると、Enterprise Managerジョブ・システムによって、プラガブル・データベースの削除ジョブが作成されます。このジョブの詳細の表示方法については、「PDBの削除ジョブの詳細の表示」を参照してください。

39.5 Cloud Controlを使用したPDBジョブ詳細の表示

PDBの作成時、切断時または削除時にEnterprise Managerジョブ・システムで作成されたジョブの詳細を表示できます。

39.5.1 Cloud Controlを使用したPDBの作成ジョブ詳細の表示

PDBの作成ジョブの詳細を表示するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・アクティビティ」を選択します。
  2. 必要とするPDBジョブの作成を含むデプロイメント・プロシージャをクリックします。
  3. デプロイメント・プロシージャ・ステップを展開します。PDB作成ジョブを選択します。
  4. 「ジョブ・サマリー」をクリックします。
  5. ジョブ詳細のサマリーを表示するには、「サマリー」をクリックします。

    「構成データの準備」ステップで、PDBの作成を準備します。

    「前提条件の確認」ステップで、PDB作成の前提条件を確認します。

    「検証と準備」ステップで、PDB作成前のタスクが実行されます。

    「構成の実行」ステップで、PDBの作成が実行されます。実行されるタスクおよびステータスの詳細は、ホストにあるリモート・ログ・ファイルを参照してください。

    「構成後処理」ステップで、新規に作成されたPDB詳細を使用してEnterprise Managerが更新され、カスタム・スクリプトが実行されます。

  6. PDBジョブの作成プロセスを視覚的に表示するには、「結果」をクリックします。

    「構成の進行状況」セクションで、ジョブの完了率と、保留中、現在実行中および完了したジョブ・ステップのリストを表示できます。エラー、警告およびログも表示できます。現在実行中のジョブ・ステップのログの末尾が表示されます。

39.5.2 Cloud Controlを使用したPDBの切断ジョブ詳細の表示

PDBの切断ジョブの詳細を表示するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・アクティビティ」を選択します。
  2. 必要とするPDBジョブの切断を含むデプロイメント・プロシージャをクリックします。
  3. デプロイメント・プロシージャ・ステップを展開します。PDBジョブの切断を選択します。
  4. 「ジョブ・サマリー」をクリックします。
  5. ジョブ詳細のサマリーを表示するには、「サマリー」をクリックします。

    「構成データの準備」ステップで、PDBの切断を準備します。

    「前提条件の確認」ステップで、PDB切断の前提条件を確認します。

    「検証と準備」ステップで、PDB切断前のタスクが実行されます。

    「構成の実行」ステップで、PDBの切断が実行されます。実行されるタスクおよびステータスの詳細は、ホストにあるリモート・ログ・ファイルを参照してください。

    「構成後処理」ステップで、切断されたPDB詳細を使用してEnterprise Managerが更新されます。

  6. PDBジョブの切断プロセスを視覚的に表示するには、「結果」をクリックします。

    「構成の進行状況」セクションで、ジョブの完了率と、保留中、現在実行中および完了したジョブ・ステップのリストを表示できます。エラー、警告およびログも表示できます。現在実行中のジョブ・ステップのログの末尾が表示されます。

39.5.3 Cloud Controlを使用したPDBの削除ジョブ詳細の表示

PDBの削除ジョブの詳細を表示するには、この手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「プロビジョニングとパッチ適用」を選択し、「プロシージャ・アクティビティ」を選択します。
  2. 必要なPDBの削除ジョブが含まれるデプロイメント・プロシージャをクリックします。
  3. デプロイメント・プロシージャ・ステップを展開します。PDBの削除ジョブを選択します。
  4. 「ジョブ・サマリー」をクリックします。
  5. ジョブ詳細のサマリーを表示するには、「サマリー」をクリックします。

    「構成データの準備」ステップで、PDBの削除を準備します。

    「検証と準備」ステップで、PDB削除前のタスクが実行されます。

    「構成の実行」ステップで、PDBの削除が実行されます。実行されるタスクおよびステータスの詳細は、ホストにあるリモート・ログ・ファイルを参照してください。

    「構成後処理」ステップでは、削除されたPDB詳細によってEnterprise Managerが更新されます。

  6. PDBの削除ジョブのプロセスを視覚的に表示するには、「結果」をクリックします。

    「構成の進行状況」セクションで、ジョブの完了率と、保留中、現在実行中および完了したジョブ・ステップのリストを表示できます。エラー、警告およびログも表示できます。現在実行中のジョブ・ステップのログの末尾が表示されます。