プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

5.1 Oracleインスタンスおよびインスタンス管理の概要

Oracle Databaseシステムは、Oracle DatabaseとOracleインスタンス(Oracle Real Application Clusters環境では、複数のインスタンスを使用することが可能)で構成されます。

データベースは、ユーザー・データおよびメタデータを格納する一連のディスク・ファイルで構成されます。メタデータ(データに関するデータ)は、データベースの構造情報、構成情報および制御情報で構成されます。

Oracleインスタンス(データベース・インスタンスともいう)には、格納されたデータを操作するOracle Databaseのバックグラウンド・プロセス、およびバックグラウンド・プロセスの作業のために割り当てられた共有メモリーが含まれます。

それぞれのインスタンスには、システムID(SID)とも呼ばれるインスタンスIDがあります。ホスト・コンピュータに複数のOracle Databaseが存在し、それぞれが固有のデータファイル・セットを持っている可能性があるため、接続するインスタンスを識別する必要があります。ローカル接続では、オペレーティング・システムの環境変数ORACLE_SIDおよびORACLE_HOMEを設定して、インスタンスを識別します。リモート接続では、ネットワーク・アドレスとデータベース・サービス名を指定して、インスタンスを識別します。

Oracleインスタンスを起動し、データベースに対して情報の読取りおよび書込みを行う必要があります。Oracle Database Configuration Assistant(DBCA)ユーティリティの指示またはSQL文CREATE DATABASEを受け取ったときに、Oracleインスタンスによってデータベースが作成されます。

Oracleインスタンスが使用できない場合でも、データベース内のデータは安全ですが、他のユーザーまたはアプリケーションからはアクセスできません。

Oracleインスタンスのプロパティは、インスタンス初期化パラメータを使用して指定されます。インスタンスが開始されたとき、初期化パラメータ・ファイルが読み込まれ、インスタンスが適宜構成されます。

この項では、Oracleインスタンスおよびその管理に関するいくつかの概念について説明します。次の項目が含まれます。

関連項目:

Oracle Databaseインスタンスの概要は、『Oracle Database概要』を参照してください。