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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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9.7.1 データ・リカバリ・アドバイザについて

データ・リカバリ・アドバイザにおける状態チェックとは、データベースまたはデータベース・コンポーネントの状態を評価するために状態モニターが実行する診断手順です。状態チェックは、エラーの発生を受けて実行されます。手動で実行することもできます。

障害とは、状態チェックで検出された永続的なデータ破損です。通常、障害は発生後に検出されます。データベース操作によってデータが破損するとエラーになり、データベースで状態チェックが自動的に実行されます。このチェックでは、エラーに関連した障害がないかどうかデータベースが調査されます。診断された障害は、自動診断リポジトリ(ADR)に記録されます。

データベースによって障害が検出され、ADRに格納された後にのみ、データ・リカバリ・アドバイザを使用して、修復アドバイスを生成し、障害を修復できます。データ・リカバリ・アドバイザは、アクセス不可能なファイル、物理および論理ブロック破損、I/O障害などの障害をレポートし、修復します。すべての障害に、CRITICAL、HIGH、LOWのいずれかの障害優先度が設定されます。OPENまたはCLOSEDの障害ステータスも設定されます。

また、データ・リカバリ・アドバイザを使用して修復オプションを表示することもできます。修復とは、1つ以上の障害を修正する処理です。修復の例としては、ブロック・メディア・リカバリ、データファイル・メディア・リカバリ、Oracle Flashback Databaseなどがあげられます。通常、データ・リカバリ・アドバイザは、自動修復オプションと手動修復オプションの両方を提供します。必要に応じて、修復を実行するために、自動修復オプションを選択できます。その場合、データ・リカバリ・アドバイザは修復が正常に行われたことを確認し、該当する修復済の障害をクローズします。