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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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9.7.2 データ・リカバリ・アドバイザの使用

リカバリ・プロセスは、障害が疑われるとき、または障害が検出されたときに起動します。障害は、エラー・メッセージ、アラート、トレース・ファイル、状態チェックなど、多くの方法で検出できます。その後、データ・リカバリ・アドバイザを使用して障害に関する情報およびアドバイスを取得し、障害を自動的に修復することができます。

この項では、データ・リカバリ・アドバイザを使用して破損ブロックを修復する例について説明します。

Oracle推奨リカバリ計画を使用して障害を自動的に修復するには、次の手順を実行します。

  1. RMANを使用したターゲット・データベースへの接続に説明されているとおりに、Oracle Recovery Manager (RMAN)をターゲット・データベースに接続します。

    マルチテナント環境では、SYSDBAまたはSYSBACKUP権限を持つ共通ユーザーとしてルートに接続します。

  2. 次のコマンドを実行して、データ・リカバリ・アドバイザで認識されている障害をすべて表示します。
    LIST FAILURE;
    
    List of Database Failures
    =========================
    Failure ID Priority Status Time Detected Summary
    ---------- -------- ------ ------------- --------
    142        HIGH     OPEN   23-APR-07     One or more non-system datafiles are
                                             missing
    101        HIGH     OPEN   23-APR-07     Datafile 1: '/disk1/oradata/prod/
                                             system01.dbf' contains one or more  
                                             corrupt blocks
    

    可能なかぎり、RMANではLIST FAILUREコマンドの結果の表示中に障害を統合します。たとえば、データファイルに複数のブロック障害が含まれている場合、LIST FAILUREコマンドによって修復オプションが統合して表示されます。

    関連項目:

    LIST FAILURE ... DETAILコマンドを使用した障害の個別表示については、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  3. データベースによって自動的に診断されていない障害の存在が疑われる場合は、次のコマンドを使用して、破損ブロックおよび欠落しているデータファイルを確認します。
    VALIDATE DATABASE;
    

    検証中に問題が検出されると、RMANが障害の評価の実行をトリガーします。

  4. 次のコマンドを使用して、修復オプション(自動および手動の両方)を決定します。
    ADVISE FAILURE;
    
  5. 次のコマンドを使用して、障害を修復します。
    REPAIR FAILURE;
    

    自動修復はデータ・リカバリ・アドバイザによって実行されます。欠落した制御ファイルのバックアップが存在しないなど、特定の場合に使用可能な修復オプションは手動オプションのみです。