Oracle Databaseソフトウェアのみをインストールして既存のデータベースを新しいOracle Databaseリリースにアップグレードするように指定すると、DBUAがソフトウェアのインストール後に自動的に起動されます。その後、「DBUAを使用したデータベースのアップグレード」の説明に従って、続行できます。
ソフトウェアのみのインストールを実行し、同時にデータベースをアップグレードしない場合は、DBUAを起動して後でアップグレードできます。
DBUAの使用を開始する前に、次のことに注意してください。
Oracle RAC以外のデータベースをアップグレードする場合は、DBUAを実行する前にOracle Net Configuration Assistant(NETCA)を実行する必要があります。Oracle RACデータベースをOracle Clusterwareアップグレードの一部としてアップグレードする場合は、Oracle Universal Installer (OUI)によって自動的にNETCAが実行され、ネットワーク・リスナーがアップグレードされます。したがって、NETCAを個別に実行しないでください。
ソースおよびターゲットのOracleホームが別のユーザーによって所有されているときは、DBUAでデータベースをアップグレードすることはできません。
アップグレードを停止しても、データベースをリストアしない場合は、Oracle Database 12cサーバーを使用して、UPGRADE
モードでデータベース・インスタンスを起動するまでDBUAは再起動できません。データベースをリストアしないかぎり、元のバージョンのOracle Databaseサーバーには戻れません。かわりに、手動(コマンドライン)でアップグレードを続行する必要があります。
DBUAを使用せずにデータベースを手動でリストアする場合は、DBUAの起動前に次のファイルをOracle Database 12cホーム・ディレクトリから削除します。
$ ORACLE_HOME
/cfgtoollogs/dbua/logs/Welcome_SID.txt
このファイルが存在すると、DBUAでは、この操作が再実行操作であると認識されます。
WindowsでDBUAを起動するには、次のようにします。
「オペレーティング・システムの環境変数の構成」で説明されているとおりに、オペレーティング・システムの環境変数を構成します。
「スタート」をクリックして、「プログラム」(または「すべてのプログラム」)を選択します。
「Oracle - HOME_NAME」を選択します
「Configuration and Migration Tools」を選択します。
「Database Upgrade Assistant」を選択します。
DBUAの操作の選択ページが表示されます。
サポートされている任意のプラットフォームでDBUAを起動するには、次のようにします。
関連項目:
DBUAを実行する前のNet Configuration Assistantの実行の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
データベースの手動アップグレードの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。
DBUA、DBUAの各種ページ、およびこの章で説明されていないその他のDBUA操作の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。