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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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6.5.4 UNDOアドバイザを使用したUNDO表領域の最小サイズの計算

UNDO表領域を固定サイズに変更する必要がある場合、Oracle Enterprise Manager Database Express (EM Express)のUNDOアドバイザを使用すると、最小限必要なサイズを確認しやすくなります。UNDOアドバイザを使用して、最小UNDO保存期間を設定することもできます。

UNDO表領域を固定サイズに構成する場合は、まずデータベース作成後に十分な時間をかけて完全なワークロードを実行することをお薦めします。これにより、UNDO表領域がワークロードを処理するための必要最小限のサイズになります。その後、UNDOアドバイザを使用して、将来の長時間実行問合せやOracleフラッシュバック操作に対応できるUNDO表領域を構成する最適なサイズを決定してください。

UNDOアドバイザを使用してUNDO表領域の最小サイズを計算するには、次のようにします。

  1. EM Expressで、「UNDO管理詳細」ページに移動します。

    UNDO情報の表示を参照してください。

  2. 「構成」セクションに「UNDOアドバイザ」グラフが表示されます。

    「UNDOアドバイザ」には橙色の線が表示されます。橙色の線上でクリック可能な目盛または点が複数あります。橙色の線上の青色の点は、データベースに現在設定されているターゲットのUNDO保存時間をマークします。

  3. 特定のUNDO保存時間に対して推奨されるUNDO表領域の最小サイズを算出するには、必要なUNDO保存時間に最も近い橙色の線上の点を選択します。

    次の図ではたとえば、UNDO保存時間3884秒に対応する橙色の線上の点がクリックされています。

    「UNDOアドバイザ」では、このUNDO保存時間3884秒に対するUNDO表領域サイズとして少なくとも20MB必要であるという推奨値が示されています。

    注意:

    UNDOアドバイザを使用して、特定のUNDO保存時間に対して必要な表領域の最小サイズの推奨値を取得しても、UNDO表領域のサイズは変わりません。UNDO表領域のサイズを変更するには、UNDO表領域の固定サイズへの変更の手順を実行してください。