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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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9.8.1.1 表における行の移動の有効化

フラッシュバック表を使用する前に、フラッシュバックする(以前の状態に戻す)表で行の移動が有効になっていることを確認する必要があります。行の移動とは、フラッシュバック発生後にROWIDが変わることを意味します。このような制約が存在するのは、フラッシュバック前のROWIDをアプリケーションが保存していた場合に、フラッシュバック後もそのROWIDが同じ行に対応する保証はないためです。

表における行の移動を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. RMANを使用したターゲット・データベースへの接続に説明されているとおりに、Oracle Recovery Manager (RMAN)をターゲット・データベースに接続します。
  2. フラッシュバック表を使用して巻き戻すすべてのオブジェクトに対して、行の移動を有効にします。

    次のコマンドは、hr.employees表の行の移動を有効にします。

    ALTER TABLE hr.employees ENABLE ROW MOVEMENT;
    

    この例では、hr.jobsおよびhr.departmentsの各表で行の移動を有効化する必要があります。