この項では、EM Expressを使用してリモートCDBから既存のPDBをクローニングして、新しいPDBを作成する方法について説明します。
注意:
リモートCDBから既存のPDBをクローニングして新しいPDBを作成する前に:
ソースPDB (クローニング元のPDB)が存在し、EM ExpressがそのPDBにアクセスするように構成されている必要があります。
ソースPDBがオープンである必要があります。
ターゲットCDB (クローンPDBの接続先のCDB)が存在し、EM ExpressがそのCDBにアクセスするように構成されている必要があります。
ターゲットのCDBは、読取り/書込みモードである必要があります。
ターゲット・ホストのユーザーは、CDBが属するOracleホームの所有者であることが必要です。
リモートCDBから既存のPDBをクローニングして新しいPDBを作成する手順:
EM Expressで、PDBを作成するCDBの「コンテナ」ページに移動します。
詳細は、「「コンテナ」ページへのアクセス」を参照してください。
「コンテナ」ページの「コンテナ」セクションで、「アクション」メニューから「リモート・クローン」を選択します。リモートPDBのクローニング・ウィザードが表示されます。
クローン・ウィザードの「一般」ページで、次のフィールドに値を入力します。
PDB名: クローン操作で作成されるPDBに使用する名前を入力します。
ソースPDB名: リモートCDB内のクローニング元のPDBの名前を入力します。
DBリンク: クローニング元のPDBを含むリモートCDBのデータベース・リンクの名前を入力します。
右矢印ボタンをクリックして、「記憶域」ページに移動します。
「記憶域」ページで、PDBのデータファイルを格納する場所のタイプを選択します。
ターゲットCDB (PDBを作成しているCDB)でOracle Managed Filesが有効になっている場合、同じ設定を使用するには、「Oracle Managed Files(OMF)の使用」を選択します。
ターゲットCDBでOMFを使用していない場合は、データファイルの場所を指定するか、「データファイルの場所」フィールドに指定されているデフォルトをそのまま使用します。
「記憶域」ページで、データファイルに無制限の記憶域を設定するかどうかも選択します。
無制限の記憶域を設定しない場合は、次のフィールドの値を指定する必要があります。
最大サイズ: PDBに属するすべての表領域が使用できる記憶域の量。
最大共有一時サイズ: すべてのPDBが共有し、PDBに接続しているセッションが使用可能な、デフォルト一時表領域の記憶域の量。
これらのフィールドに値を指定しない場合は、PDBの作成時にそれぞれの値が無制限に設定されます。
リモートPDBのクローニング先であるターゲットCDBに現在アクティブなリソース・プランがある場合は、「リソース制限」ページが表示されます。
これらのフィールドに値を指定するか、作成するPDBのデフォルト値を維持します。
共有: このPDBに新しい共有値を指定するか、現在の値を維持します。
CPU使用率制限(%): このPDBのCPU使用率に新しい値を指定するか、現在の値を維持します。
パラレル・サーバー制限(%): このPDBのパラレル・サーバー使用率に新しい値を指定するか、現在の値を維持します。
「OK」をクリックします。
PDBが作成され、読取り/書込みモードでオープンします。EM Expressによって、「コンテナ」ページの「コンテナ」セクションに表示されるコンテナ・リストにPDBが追加されます。
関連項目:
「PDBのオープン」