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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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9.3.1.1 バックアップ保存ポリシーおよび高速リカバリ領域について

高速リカバリ領域での領域管理は、バックアップ保存ポリシーによって制御されます。保存ポリシーは、ファイルがいつ不要になるか、つまりデータ・リカバリ目標を達成するために必要ではなくなるかを決定します。

保存ポリシーは、バックアップの冗長性またはリカバリ期間がベースとなります。

冗長性ベースのポリシーを使用する場合は、Oracle Recovery Manager (RMAN)に保持される各データファイルおよび制御ファイルの全体またはレベル0のバックアップの数を指定します。特定のデータファイルまたは制御ファイルの全体またはレベル0のバックアップの数が冗長性の設定を超えると、RMANは余分なバックアップを不要とみなします。

期間ベースのリカバリ・ポリシーでは、期間を日数で指定します。ファイルは、指定した期間内のシステム変更番号(SCN)への完全リカバリまたはPoint-in-Timeリカバリに必要ではなくなった場合にのみ、不要になります。したがって、期間ベースのリカバリ保存ポリシーをお薦めします。

デフォルトの保存ポリシーでは、冗長性が1です。高速リカバリ領域のファイルが不要になった後でも、通常は新規ファイルのために領域が必要になるまで削除されません。領域に空きがある場合、最近テープに移動されたファイルは、リカバリの際にテープからリストアしなくてもよいようにディスクに残ります。不要なファイルおよびテープに移動されたファイルが高速リカバリ領域から自動的に削除されるため、高速リカバリ領域は宛先として便利です。その他の場所では、ログを手動で削除する必要があります。

関連項目: