システムとクラスタの構成情報を取得してベースラインを作成するには、cluvfy comp baseline
コマンドを使用します。このベースラインをシステムの状態との比較に使用できます。ベースラインの収集は、Oracle Clusterwareのインストール後やOracle Clusterwareのアップグレード前後といった戦略的なタイミングで、またはOracle ClusterwareリソースとしてCVUを定期的に実行するのに合わせて自動的に実行できます。また、複数のベースラインを比較することもできます。
cluvfy comp baseline -collect {all | cluster | database} [-n node_list] [-d Oracle_home] [-db db_unique_name] [-bestpractice | -mandatory] [-binlibfilesonly [-reportname report_name] [-savedir save_dir] cluvfy comp baseline -compare baseline1,baseline2,... [-deviations]
表A-5 cluvfy comp baselineコマンドのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
-collect {all | cluster | database} |
Oracle Clusterware ( |
-n node_list
|
テストを行う非ドメイン修飾ノード名のカンマ区切りリストを指定します。 |
-d Oracle_home
|
データベース・ベースラインを収集するとき、Oracleホームを指定すると、CVUは、Oracleホームで実行しているすべてのデータベースのベースラインを収集します。 特定のデータベースのベースラインを収集するには |
-db db_unique_name
|
情報を収集するデータベースの名前。 データベース・ベースラインを収集する場合、 |
-bestpractice | -mandatory |
ベスト・プラクティス推奨事項のみのベースラインを収集するには、 |
-binlibfilesonly |
ソフトウェア・ホームの |
-report report_name
|
レポートの名前を指定するには、このオプション・パラメータを使用します。 |
-savedir save_dir
|
CVUがレポートを保存する場所を指定するには、このオプション・パラメータを使用します。 |
-compare baseline1,baseline2,... |
ベースラインを比較するには、 |
-deviations |
このパラメータを指定して、ベスト・プラクティスの推奨事項からの差異のみ、または必須要件からの差異のみ、あるいは両方の差異を表示します( |
-collect
または-compare
パラメータのいずれかを指定します。
このコマンドの実行時にCVUが収集するアイテムは次のとおりです。
/etc/inittab
権限/var/tmp/.oracle
の下のドメイン・ソケット/boot
マウント、Huge Pagesの存在、8888ポートの可用性、イーサネット・ジャンボ・フレーム)css miscount
、reboottime
、disktimeout
)