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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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9 Oracle Clusterwareを使用したアプリケーションの高可用性の実現

クラスタ内でアプリケーション、プロセスまたはサーバーに障害が発生した場合、その影響をユーザーにまったく気付かれないようにすることはできないまでも、できるかぎり短時間に抑える必要があります。たとえば、サーバーでアプリケーションに障害が発生した場合、そのアプリケーションをクラスタ内の別のサーバーで再起動して、そのアプリケーションの使用に対する影響を最小限にするか、またはなくしてしまうことができることを意味します。同様に、クラスタ内のサーバーで障害が発生した場合、そのサーバーで実行されているすべてのアプリケーションおよびプロセスを別のサーバーにフェイルオーバーして、ユーザーへのサービスの提供を継続できる必要があります。Oracle Clusterwareでは、組込みのgeneric_applicationリソース・タイプまたはカスタマイズ可能なスクリプトおよびアプリケーション・エージェント・プログラムと、アプリケーションとプロセスに割り当てられるリソース属性を使用することで、これらすべてのエンティティを管理し、高可用性を確保します。

この章では、Oracle Clusterwareを使用して、アプリケーションの起動、停止、監視、再起動および再配置を行う方法について説明します。Oracle Clusterwareは、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の基礎となるクラスタ・ソリューションです。Oracle RACデータベースを管理する場合と同じ機能および方針がアプリケーションの管理に適用されます。

この章の内容は次のとおりです。