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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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srvctl add gns

このコマンドは、DHCPパブリック・ネットワークを使用するときにグリッド・ネーミング・サービス(GNS)をクラスタに追加したり、クライアント・クラスタを作成するために使用します。

注意:

このコマンドはOracle Clusterwareでのみ使用できます。

構文およびパラメータ

srvctl add gnsコマンドは、次の構文モデルの1つで使用します。

現在GNSを実行していないクラスタにGNSを追加します。

srvctl add gns [-domain domain_name] -vip {vip_name | ip_address} [-verbose]

GNSを実行していないクラスタから、GNSを実行している別のクラスタのクライアント・クラスタに切り替えます。

srvctl add gns -clientdata file_name

表F-27 srvctl add gnsのパラメータ

パラメータ 説明
-domain domain_name

クラスタIPアドレスのフォワードDNS参照に使用されるネットワーク・サブドメイン。このパラメータは、-vipを指定する場合にのみ使用でき、GNSの追加先クラスタにGNSゾーン委任があり、DHCPを使用している場合は必須です。-vipと一緒に-domainパラメータを使用してGNSを追加する場合、追加先クラスタはサーバー・クラスタになります。

-domainを指定しない場合、ドメインなしでGNSが追加されます。

-vip {vip_name |ip_address}

GNSがDNSリクエストをリスニングする仮想IP (VIP)名またはIPアドレスのいずれかを指定します。-vip-clientdataと一緒に使用することはできません

GNSの追加先クラスタをサーバー・クラスタにするには、-vipと一緒に-domainパラメータを使用してください。

-clientdata path_to_file

srvctl export gnsコマンドで作成したGNS資格証明ファイルへのパスを指定します。srvctl add gnsコマンドを実行する前に、追加先クラスタのノードにこのファイルをコピーしておく必要があります。

-clientdataを使用してGNSを追加する場合、追加先クラスタはクライアント・クラスタになります。

-clientdataパラメータを-vipパラメータと一緒に使用することはできません

-verbose

詳細な出力

使用上の注意

  • このコマンドは、LinuxおよびUNIXプラットフォームではrootユーザーとして実行し、Windowsプラットフォームでは管理者ユーザーとして実行する必要があります。

  • GNSをクラスタに初めて追加する場合は、-vipパラメータと一緒に-domainパラメータを使用してください。

  • -clientdataパラメータを使用してGNSをクラスタに追加する場合は、まずGNSデータをファイルにエクスポートし、そのファイルを追加先クラスタのノードに手動でコピーする必要があります。-clientdataパラメータを使用し、クラスタ内の任意のノードに対してこのコマンドを実行します。

  • -vipパラメータと-clientdataパラメータを同時に指定することはできません。

GNSをクラスタに追加し、そのクラスタをサーバー・クラスタにします。

# srvctl add gns -vip 192.168.16.17 -domain cluster.mycompany.com

GNSをクラスタに追加し、そのクラスタをクライアント・クラスタにします。

# srvctl add gns -clientdata /tmp/gnsdata