関連項目:
この手順で言及されているCRSCTLコマンドの使用の詳細は、「Oracle Clusterware制御(CRSCTL)ユーティリティ・リファレンス」を参照してください。
次の手順を使用して、ゾーン委任をテストします。
root
として次のコマンドを実行し、GNS VIPを起動します。
# crsctl start ip -A IP_name/netmask/interface_name
interface_name
は、パブリック・ネットワークのパブリック・インタフェースおよびネットマスクである必要があります。
次のコマンドを実行し、GNS VIPでテストDNSサーバーを起動します(ポート番号が1024より小さい場合はroot
としてこのコマンドを実行する必要があります)。
# crsctl start testdns -address address [-port port]
このコマンドによって、指定したIPおよびポートで、DNSが転送したパケットをリスニングするテストDNSサーバーが起動されます。
root
として次のコマンドを実行し、GNS VIPが他のノードから到達可能であることを確認します。
crsctl status ip -A IP_name
次のコマンドを実行し、直接DNSサーバーに問い合せます。
crsctl query dns -name name -dnsserver DNS_server_address
このコマンドは、次のエラーが発生して失敗します。
CRS-10023: 名前asdf.foo.comのドメイン名参照に失敗しました。オペレーティング・システム・エラー: ホスト名参照エラー
Grid_home
/log/
host_name
/client/odnsd_*.log
を参照して、問合せがテストDNSサーバーで受信されたかどうかを確認します。これにより、DNS問合せがファイアウォールによってブロックされていないことが確認されます。
次のコマンドを実行し、GNSドメイン問合せのDNS委任を問い合せます。
crsctl query dns -name name
注意:
この手順と前の手順の違いは、-dnsserver
DNS_server_address
オプションを指定しないことのみです。これにより、コマンドは/etc/resolv.conf
で構成されているネーム・サーバーに問い合せます。前の手順と同様に、コマンドは同じエラーが発生して失敗します。再度、odnsd*.log
を参照して、odnsd
で問合せが受信されたことを確認します。手順5が成功し、手順6が成功しない場合は、DNS構成を確認する必要があります。
次のコマンドを実行し、テストDNSサーバーを停止します。
crsctl stop testdns -address address
root
として次のコマンドを実行し、GNS VIPを停止します。
crsctl stop ip -A IP_name/netmask/interface_name