ocrconfig -repair
コマンドを使用して、このコマンドを実行するノードのOCR構成を修復します。このコマンドを使用して、クラスタのOCR構成の変更中に停止していた可能性のあるノードのOCRの場所を追加、削除または置換します。追加するOCRの場所が存在し、十分な権限を所有している必要があり、また、Oracle ASMディスク・グループの場合、この場所はマウントしてから追加する必要があります。
ocrconfig -repair -add file_name | -delete file_name | -replace current_file_name -replacement new_file_name
このコマンドは、root
で実行する必要があります。
修復を正常に完了させるには、Oracle高可用性サービスを起動する必要があります。
ocrconfig -repair
を実行する前にクラスタ・レディ・サービス・デーモンを停止する必要があります。
file_name
変数は、有効なOCRと、既存のファイルの絶対パス名またはOracle ASMディスク・グループの名前のいずれかです。次に例を示します。
/oradbocfs/crs/data.ocr
d:\oracle\mirror.ocr
+newdg/mycluster/OCRFILE/registry.255.842574125
Oracle ASMディスク・グループを指定する場合は、ディスク・グループの名前の前にプラス記号(+
)を付ける必要があります。
Oracle ASMディスク・グループの名前を取得するには、OCR構成を修復する必要がないノードでocrcheck -config -details
コマンドを実行します。
関連項目:
OCRの作成および適切な権限の設定の詳細は、『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』を参照してください。
Oracle ASMディスク・グループ管理の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。
ocrcheck -config -details
コマンドの詳細は、「OCRCHECKユーティリティの使用」を参照してください。
ocrconfig -repair
と同時に使用できるオプションは1つのみです。
このコマンドの実行によって変更されるのはローカル構成のみであり、影響を受けるのは現行のノードのみです。