rhpctl add workingcopy
コマンドの-storagetype
および-path
パラメータを使用して、プロビジョニングされたソフトウェア用の記憶領域を管理できます。-path
を指定すると、アプリケーション・ソフトウェアは指定したパスに常にプロビジョニングされます。ファイル・システムのこのパスがクラスタのすべてのノードで共有されている場合、作業用コピーはこの共有記憶域に作成されます。ファイル・システムが共有されていない場合は、クラスタの各ノードの指定パスにアプリケーション・ソフトウェア全体がコピーされます。
-path
パラメータに加えて-storagetype
を指定すると、このパラメータで指定する記憶域のタイプが使用されます。-storagetype NFS
と指定すると、指定のパスがNFSマウント・ポイントとして使用されます。NFS記憶域では、ソフトウェアは高速ホーム・プロビジョニング・サーバー・クラスタに存在し、高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・クラスタからNFSを介して読取り/書込みとしてアクセスできます。このケースでは、同じソフトウェアがリモート・クラスタのすべてのノードで認識され、すべてのノードで共有されます。ソフトウェアを高速ホーム・プロビジョニング・サーバー・クラスタにプロビジョニングするときは、NFS記憶域を指定できません。
-storagetype LOCAL
と指定すると、作業用コピーは、高速ホーム・プロビジョニングによって提供される記憶域ではなく、ユーザー提供のファイル・システムに格納されます。-path
パラメータを指定しなかった場合、-oraclebase
オプションの値に基づいてデフォルトのOracleホーム・パス(oracle_base_path/product/db_version/workingcopy_name
など)がデータベース・ソフトウェアのプロビジョニングに使用されます。このパスは、共有の場合も非共有の場合もあります。
-storagetype
パラメータと-path
パラメータを指定しない場合、高速ホーム・プロビジョニング・サーバーはデフォルトの記憶域タイプRHP_MANAGED
を使用してOracle ACFS共有ファイル・システムを作成します。-path
パラメータを指定しない場合、高速ホーム・プロビジョニングはOracle ACFS共有ファイル・システムをターゲット・クラスタに作成し、このファイル・システムのユーザーがソフトウェアを使用できるようにします。高速ホーム・プロビジョニング・クライアント・クラスタでこのようにできるのは、Oracle ASMディスク・グループを含むように高速ホーム・プロビジョニング・クライアントを構成した場合のみです。