Oracle Clusterwareの記憶域管理性を向上させるために、OCRは、Oracle Database 12cのOracle ASMを使用するようにデフォルトで構成されます。Oracle ASMディスク・グループに存在するOracle Clusterwareの記憶域では、Oracle Enterprise Managerを使用してデータベースとクラスタウェア記憶域の両方を管理できます。
ただし、以前のバージョンのOracle Clusterwareからアップグレードする場合に、OCRをOracle ASM上に存在するように移行でき、向上されたOracle Clusterwareの記憶域の管理性を利用できます。
注意:
以前のバージョンのOracle Clusterwareを12cにアップグレードしてOracle ASMディスク・グループにOCRを格納する場合は、「ASMの互換性」の互換性属性を11.2.0.2
以降に設定する必要があります。
関連項目:
Oracle ASMの互換性属性の設定の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。
次の例は、OCRCONFIGを使用して2つのOCRをOracle ASMに移行する方法を示しています。
# ocrconfig -add +new_disk_group
# ocrconfig -delete /ocrdata/ocr_1
# ocrconfig -delete /ocrdata/ocr_2
注意:
OCRではディスク・グループの冗長性が継承されます。OCRに高い冗長性が必要な場合は、作成時にディスク・グループを高い冗長性で構成する必要があります。
この新規に作成されたOCRの場所にOracle ASMのSPFILEファイルを置くことを、お薦めします。
関連項目:
Oracle ASM SPFILEの場所設定の詳細は、『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照してください。