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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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SRVCTLを使用した、静的IPv4アドレスの静的IPv6アドレスへの変更

IPv4静的アドレスからIPv6静的アドレスに変更する場合は、静的IPv6アドレスのみを使用するように切り替える前に、IPv6アドレスを追加し、IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を短期間受け入れるようにネットワークを変更します。

注意:

IPv4ネットワークが、静的および動的アドレスの両方が混合したモードである場合、この手順は実行できません。最初にすべてのアドレスを静的に移行する必要があります。

静的IPv4アドレスを静的IPv6アドレスに変更するには、次の手順を実行します。

  1. ネットワーク全体に対して次のコマンドをrootとして一度使用してIPv6サブネットを追加します。
    # srvctl modify network –subnet ipv6_subnet/prefix_length
    

    前述の構文のipv6_subnet/prefix_lengthは、変更後のIPv6アドレスのサブネットと、接頭辞の長さです(3001::/64など)。

  2. 各ノードで、次のコマンドをrootとして使用してIPv6 VIPを一度追加します。
    # srvctl modify vip -node node_name -netnum network_number -address vip_name/netmask
    

    前の構文では:

    • node_nameはノードの名前です。

    • network_numberは、ネットワークの番号です。

    • vip_name/netmaskは、IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方に解決されるローカルVIPの名前です。

      VIP名の後に続くIPv4ネットマスクまたはIPv6の接頭辞の長さは、次の2つの要件を満たす必要があります。

      • ネットマスクをIPv4フォーマット(255.255.255.0など)で指定すると、VIP名はIPv4アドレスに解決されます(IPv6アドレスに解決することもできます)。同様に、IPv6の接頭辞の長さを指定すると(64など)、VIP名はIPv6アドレスに解決されます(IPv4アドレスに解決することもできます)。

      • IPv4ネットマスクを指定する場合は、ネットワークの-iptypeがIPv6であるかどうかに関係なく、登録されているIPv4ネットワーク・サブネット番号のネットマスクに一致する必要があります。同様に、IPv6の接頭辞の長さを指定する場合は、ネットワークの-iptypeがIPv4であるかどうかに関係なく、登録されているIPv6ネットワーク・サブネット番号の接頭辞の長さに一致する必要があります。

  3. 次のコマンドを使用してIPv6ネットワーク・リソースをOCRに追加します。
    oifcfg setif -global if_name/subnet:public
  4. IPv4アドレスと同じ数のIPv6アドレスを持つようDNSのSCANを更新します。ネットワーク全体に対して次のコマンドをrootとして一度使用して、IPv6アドレスをSCAN VIPに追加します。
    # srvctl modify scan -scanname scan_name
    

    scan_nameは、IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方に解決するSCANの名前です。

  5. ネットワーク全体に対して次のコマンドをrootとして一度使用して、ネットワークIPタイプをIPv4から、IPv4とIPv6の両方に変換します。
    srvctl modify network -netnum network_number -iptype both
    

    このコマンドにより、IPv6静的アドレスが決定します。

  6. クラスタが提供するすべてのクライアントをIPv4のネットワークおよびアドレスからIPv6のネットワークおよびアドレスに変更します。
  7. 次のコマンドを使用して、ネットワークの使用プロトコルを、両方のプロトコルからIPv6のみに移行します。
    # srvctl modify network -iptype ipv6
    
  8. 次のコマンドをrootとして実行して、IPv6に解決するVIP名でVIPを変更します。
    # srvctl modify vip -node node_name -address vip_name -netnum network_number
    

    これを各ノードに一度実行します。

  9. 次のコマンドを実行して、IPv6に解決するSCAN名でSCANを変更します。
    # srvctl modify scan -scanname scan_name
    

    これをクラスタ全体に一度実行します。

関連項目:

この手順で使用されているSRVCTLコマンドの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

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