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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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リソースの状態

クラスタ内のすべてのリソースは、いつでも特定の状態になっています。その状態は、特定のアクションまたはイベントによって変更される可能性があります。

表9-2に、予想されるリソースの状態を示します。

表9-2 予想されるリソースの状態

状態 説明

ONLINE

リソースは実行されています。

OFFLINE

リソースは実行されていません。

UNKNOWN

リソースの停止の試行に失敗しました。Oracle Clusterwareでは、この状態のリソースはアクティブに監視されません。アプリケーション固有のアクション(プロセスの停止など)を実行してリソースをオフラインにし、crsctl stop resourceコマンドを実行してリソースの状態をOFFLINEに再設定する必要があります。

INTERMEDIATE

次の2つのイベントのいずれかにより、リソースがINTERMEDIATE状態になる場合があります。

  1. Oracle Clusterwareでリソースの状態を判別できませんが、リソースはオンラインになろうとしていたか、または最後に正確に認識されたときのリソースの状態はオンラインでした。通常、checkアクションを阻止する条件が適用されなくなるため、リソースは時間の経過とともにこの状態から遷移します。

  2. リソースが部分的にオンラインになっています。たとえば、Oracle Database VIPリソースのホーム・サーバーがクラスタから削除された場合、Oracle Database VIPリソースは別のサーバーにフェイルオーバーされます。ただし、このVIPがホーム・サーバー以外のサーバーに存在する間、アプリケーションはこのVIPを使用してデータベースにアクセスすることはできません。同様に、Oracle Databaseインスタンスが起動されていても、オープンされていない場合も、リソースは部分的にオンラインになり、このリソースは実行されていますが、サービスを提供することはできません。

Oracle Clusterwareでは、INTERMEDIATE状態のリソースはアクティブに監視され、通常、ユーザーの介入は必要ありません。前述の理由1のためリソースがINTERMEDIATE状態になっている場合、Oracle Clusterwareは、リソースの状態が確立されるとすぐにリソースをINTERMEDIATE状態から遷移させます。

前述の理由2のためリソースがINTERMEDIATE状態になっている場合、リソースは、部分的にオンラインであるかぎり、この状態のままになります。たとえば、VIPのホーム・サーバーは、VIPがスイッチオーバーできるようにクラスタに再度参加する必要があります。データベース管理者は、データベース・インスタンスをオープンするコマンドを発行する必要があります。

ただし、いずれの場合も、Oracle Clusterwareでは、リソースは適切になるとすぐにINTERMEDIATE状態から自動的に遷移します。STATE_DETAILSリソース属性を使用して、リソースがINTERMEDIATE状態である理由を説明し、リソースをこの状態から遷移させるための解決策を提供します。