データ・マイニング・モデルは、作成時に多数の構成設定を使用して構成できます。設定を指定するには、次の表に示す列を持つ設定表を作成し、その表をCREATE_MODEL
に渡します。
表5-4 設定表に必要な列
列名 | データ型 |
---|---|
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例5-1では、サポート・ベクター・マシン(SVM)分類モデルの設定表が作成されます。SVMはデフォルトの分類機能ではないため、ALGO_NAME
設定を使用してこのアルゴリズムを指定します。SVMS_KERNEL_FUNCTION
をSVMS_LINEAR
に設定することにより、モデルは線形カーネルを使用して作成されます。カーネル関数を指定しない場合、アルゴリズムがデータの属性の数に基づいてカーネルを選択します。
通常はモデルに適用される設定と、アルゴリズムに固有の設定があります。モデルの設定は表5-5および表5-6を参照してください。
表5-5 一般的なモデルの設定
設定 | 説明 |
---|---|
マイニング機能の設定 |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のマイニング機能の設定に関する説明を参照 |
アルゴリズムの名前 |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズム名に関する説明を参照 |
グローバルなモデルの特性 |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のグローバルな設定に関する説明を参照 |
自動データ準備 |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』の自動データ準備に関する説明を参照 |
表5-6 アルゴリズム固有のモデルの設定
アルゴリズム | 説明 |
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ディシジョン・ツリー |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: ディシジョン・ツリーに関する説明を参照 |
期待値の最大化 |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: 期待値最大化に関する説明を参照 |
一般化線形モデル |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: 一般化線形モデルに関する説明を参照 |
k-Means |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: k-Meansに関する説明を参照 |
Naive Bayes |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: Naive Bayesに関する説明を参照 |
Non-Negative Matrix Factorization |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: Non-Negative Matrix Factorizationに関する説明を参照 |
O-Cluster |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: O-Clusterに関する説明を参照 |
特異値分解 |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: 特異値分解に関する説明を参照 |
サポート・ベクター・マシン |
『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』のアルゴリズムの設定: サポート・ベクター・マシンに関する説明を参照 |
例5-1 SVM分類モデルの設定表の作成
CREATE TABLE svmc_sh_sample_settings ( setting_name VARCHAR2(30), setting_value VARCHAR2(4000)); BEGIN INSERT INTO svmc_sh_sample_settings (setting_name, setting_value) VALUES (dbms_data_mining.algo_name, dbms_data_mining.algo_support_vector_machines); INSERT INTO svmc_sh_sample_settings (setting_name, setting_value) VALUES (dbms_data_mining.svms_kernel_function, dbms_data_mining.svms_linear); COMMIT; END; /
関連項目:
詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください