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Oracle® Spatial and Graph GeoRaster開発者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B72468-06
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『Oracle Spatial and Graph GeoRaster開発者ガイド』のこのリリースでの変更点

「はじめに」の内容は次のとおりです。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)での変更点

次に、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)の『Oracle Spatial and Graph GeoRaster開発者ガイド』での変更点を示します。

GeoRasterをデフォルトで有効にしない

Oracle Spatial and Graphの最初のインストール後、デフォルトではGeoRaster機能が無効になっています。GeoRasterを有効にするには、次の手順に従います。

  1. SYS AS SYSDBAとしてデータベースに接続します。

  2. 次の文を入力します。

    EXECUTE MDSYS.enableGeoRaster;
    

詳細は、『Oracle Spatial and Graph開発者ガイド』のインストールまたはアップグレード後にGeoRasterが正しく動作するための確認事項に関する項を参照してください。

JAVA APIによるリリース12cのすべての新機能のサポート

GeoRasterのJava APIが更新され、リリース12.1の新しいパッケージ、ファンクション、プロシージャ、その他の機能がすべてサポートされます。これにはラスター代数、高度なイメージ処理、リレーショナルRDT表および新しいメタデータが含まれます。GeoRasterのJava APIについては、Oracle Spatial and Graph Java APIリファレンスに記載されています。

サード・パーティのプラグインのインストールの変更

LizardTechプラグインをインストールする前に、インストール準備のいくつかの手順に従う必要があります。詳細は、「圧縮に使用するサード・パーティのプラグイン」を参照してください。

GDALベースのETLツールの強化

GDALベースのETLツールのユーザー・インタフェースが強化され、操作性が向上して新しいロード・オプションが追加されました。これは最新のGDALバージョンでも更新されます。詳細は、最新のユーザーズ・ガイド($ORACLE_HOME/md/demo/georaster/etl/georaster_etl_user_guide.pdf)を参照してください。

SDO_GEOR_AGGRパッケージの強化

SDO_GEOR_AGGR.mosaicSubsetおよびSDO_GEOR_AGGR.getMosaicSubsetプロシージャでは、mosaicParamパラメータで解像度フィルタの使用を制御する新しいresFilterキーワードを使用できます。また、HIGHREScommonPointRuleキーワードの新しいオプションで、モザイクの重複するエリアにおいて最も解像度の高い画像を選択します。これらのキーワードについては、表8-1を参照してください。

その他の変更

このマニュアルでは、次のような変更があります。

Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)での変更点

次に、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.1)の『Oracle Spatial and Graph GeoRaster開発者ガイド』での変更点を示します。

新機能

このリリースの新機能は次のとおりです。

ラスター代数および分析

このリリースでは、ユーザーが簡単にラスター・データに代数ファンクションを適用して新しい結果を導出できるように、ラスター・データ分析やGISモデリングで使用して、ラスター分析を代数式として定義するためのラスター代数および分析がサポートされます。詳細は、「ラスター代数および分析」を参照してください。

ラスター代数および分析のサポートには、次のものが含まれます。

高度なイメージ処理および仮想モザイク

このリリースでは、高度なイメージ処理および仮想モザイクがサポートされます。詳細は、「イメージ処理および仮想モザイク」を参照してください。

高度なイメージ処理および仮想モザイクのサポートには、次のものが含まれます。

GeoRasterのコア機能の拡張

このリリースには、GeoRasterのコア機能に対する次の拡張が含まれます。

  • モザイク処理、ピラミッド化、すべてのラスター代数ファンクションおよびプロシージャに追加された、パフォーマンスが大幅に向上するパラレル処理機能(「GeoRasterでのパラレル処理」を参照)

  • 多くの新しいサブプログラムに追加された操作の進行状況レポートと、その目的で追加された多くの新しいユーティリティ・プロシージャおよびファンクション(「GeoRasterでの操作の進行状況のレポート」を参照)

  • 追加のラスター・データ記憶域としてのリレーショナルRDT表のサポート(「ラスター・データ表」を参照)

  • メタデータにデフォルトのアルファ・チャネルおよびピラミッド・レベルを指定する機能(「GeoRasterメタデータのXMLスキーマ」で定義)

  • グリッドの任意の点にセル値を内挿する新しい共2次内挿法(イメージ操作やピラミッド化の新しいリサンプリング・タイプとしても追加された共2次内挿法(「リサンプリングおよび内挿」を参照))

  • ファイルからインポートされた不明な、または外部のピラミッド・リサンプリング・タイプを示すために追加されたOTHERリサンプリング・タイプ(「リサンプリングおよび内挿」を参照)

  • ピラミッド化、再投影およびスケール変更の大幅なパフォーマンス向上

その他の新しいサーバー側サブプログラムおよび機能

追加された他の新しいサーバー側サブプログラムおよび機能は次のとおりです。

追加および強化されたクライアント側ツールとJava API

次のクライアント側ツールとJava API機能が追加または強化されました。

SDO_GEOR_AGGRパッケージ

新しいSDO_GEOR_AGGRパッケージには、仮想モザイク、大規模な物理モザイク処理、およびGeoRasterオブジェクトに対する追加操作をサポートするサブプログラムが含まれます。サブプログラムのリファレンスおよび使用情報は、「SDO_GEOR_AGGRパッケージのリファレンス」を参照してください。

SDO_GEOR_RAパッケージ

新しいSDO_GEOR_RAパッケージには、GeoRasterに関連するラスター代数および分析操作のためのサブプログラムが含まれます。サブプログラムのリファレンスおよび使用情報は、「SDO_GEOR_RAパッケージのリファレンス」を参照してください。

非推奨となった機能

次の機能は、このリリースで非推奨となりました(将来のリリースではサポートされなくなる予定です)。

その他の変更

このリリースでの追加変更は次のとおりです。

  • 新しい「ラスター代数および分析」では、ラスター代数言語(PL/SQL式と代数式)および関連するラスター操作(条件付き問合せ、セル値ベースの更新または編集、数学的操作、分類、オンザフライ統計分析、地図的モデリングでのそれらの適用など)について説明します。

  • 新しい「イメージ処理および仮想モザイク」では、高度な地理参照、再投影、幾何補正、オルソ補正、ラスター更新、ラスター追加、大規模な物理モザイク処理、仮想モザイク、仮想モザイクに対するオンザフライ空間問合せなどの高度なイメージ処理機能について説明します。