Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド リリース4.2 for Oracle Database 12c B71338-03 |
|
前 |
次 |
あるOracle Application Expressインスタンスから別のインスタンスにアプリケーションを移動するには、アプリケーションで使用されるメタデータとサポートするオブジェクトの両方を次のように移動する必要があります。
アプリケーション定義およびすべての関連ファイルを移動します。「別のインスタンスへのアプリケーションの移動方法」を参照してください。
サポートするオブジェクトを移動します。「データベース・オブジェクトの依存性」レポートを確認して、移動するオブジェクトを決定します。「「データベース・オブジェクトの依存性」レポートの使用」および「カスタム・パッケージ・アプリケーションの作成方法」を参照してください。
内容は次のとおりです。
アプリケーション・ビルダーでアプリケーションを開発する場合は、特定のワークスペース内でアプリケーションを作成します。各ワークスペースには、一意のIDおよび名前が含まれます。通常は、開発インスタンスでアプリケーションを作成し、本番インスタンスにアプリケーションをデプロイします。
考慮するデプロイ・オプションには、次のものがあります。
同一ワークスペースおよび同一スキーマの使用: アプリケーションをエクスポートしてからインポートし、別のアプリケーションIDを使用してインストールします。この方法は、基礎になるオブジェクトに対する変更は少ないが、アプリケーションの機能に対して頻繁に変更がある場合に有効です。
別のワークスペースおよび同じスキーマの使用: アプリケーションをエクスポートしてから別のワークスペースにインポートします。この方法は、開発者によって本番アプリケーションが変更されないようにするために有効です。
別のワークスペースおよび別のスキーマの使用: アプリケーションをエクスポートしてから別のワークスペースにインポートし、異なるスキーマを使用するためにアプリケーションをインストールします。この新しいスキーマには、アプリケーションに必要なデータベース・オブジェクトが含まれている必要があります。「「データベース・オブジェクトの依存性」レポートの使用」を参照してください。
すべてのバリエーションによる別のデータベースの使用: アプリケーションをエクスポートしてから別のOracle Application Expressインスタンスにインポートし、異なるワークスペース、スキーマおよびデータベースを使用してインストールします。
既存のワークスペースをコピーするかどうかを判断する際に、プリファレンスが問題になります。本番バージョンでは関係するすべてのオブジェクトへのアクセスが必要であることを覚えておいてください。たとえば、次のような場合にワークスペースをコピーする必要があります。
開発環境と他の環境の間で同じアプリケーション識別子を保持する場合。
アプリケーションでOracle Application Express認証に依存する場合。ワークスペースをコピーすると、自動的にすべての必要なユーザー・データが移行されます。
データベースをコピーするかどうかを判断する際、アプリケーションが実行されるスキーマは、開発インスタンスと同じオブジェクトにアクセスする必要があることを覚えておいてください。スキーマの実際の名前は重要ではありません。スキーマ名は、インポート・プロセスで変更できます。
開発バージョンと本番バージョンのアプリケーションで、アプリケーションIDを一致させる必要はありません。実際、アプリケーションにアプリケーションIDをハード・コードしないことをお薦めします。かわりにアプリケーションの別名(アプリケーションの編集ページで定義される)を使用するか、組込み置換文字列(APP_ID
、APP_ALIAS
など)を使用します。置換文字列は、アプリケーションの機能に影響なくアプリケーションIDを変更できるため、置換文字列の使用をお薦めします。
実行するには、Oracle Application Expressは、埋込みPL/SQLゲートウェイ、Oracle HTTP Serverとmod_plsql
、またはOracle Application Expressリスナーのいずれかにアクセスする必要があります。HTTPサーバーをインストールすることにより、アプリケーションの開発バージョンと本番バージョンを分割することができます。HTTPサーバーの構成オプションの詳細は、『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』のHTTPサーバーの選択に関する説明を参照してください。