目的
プライマリおよびスタンバイ・ファイルシステムを同期します。
構文および説明
acfsutil repl sync -h
acfsutil repl sync [apply] mount_point
acfsutil repl sync -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-36に、acfsutil repl syncコマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-36 acfsutil repl syncコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
すべての変更をスタンバイ・ファイルシステムに適用するように指定します。 |
|
プライマリ・ファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
acfsutil repl syncコマンドを使用して、プライマリおよびスタンバイ・ファイルシステムの状態を同期できます。このコマンドは、プライマリ・ファイルシステムをホストしているサイト上でのみ実行できます。
同期された状態がユーザーにわかり、意味のあるものにするためには、最初にアプリケーションを停止してsync(1)コールを実行する必要があります。acfsutil repl syncコマンドにより、すべての未処理のレプリケーション・データがプライマリ・ファイルシステムからスタンバイ・ファイルシステムに送信されます。
この転送が完了するか、またはapplyパラメータを指定した場合はすべての変更がスタンバイ・ファイルシステムに正常に適用されると、acfsutil repl syncコマンドは成功を戻します。この時点で、プライマリ・サイト・クラスタ上の最後のノードがアンマウントされようとしていないかぎり、アプリケーションは再開できます。最後のノードでのファイルシステムのディスマウントの前にacfsutil repl syncコマンドを使用して、確実にすべての変更をスタンバイ・ファイルシステムに送信することができます。
acfsutil repl info -cがInitializing状態のプライマリ・ファイルシステムを報告した場合、acfsutil repl syncコマンドは、ファイルシステムでレプリケートされるすべてのファイルがスタンバイ・ファイルシステムに送信されたことを保証しません。acfsutil repl initコマンドの実行前にファイルシステムに存在するファイルは、バックグラウンドでスタンバイ・ファイルシステムに送信されます。
このコマンドを実行するには、システム管理者またはOracle ASM管理者権限が必要です。
例
例16-30に、acfsutil repl syncコマンドの使用を示します。
例16-30 acfsutil repl syncコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil repl sync /acfsmounts/acfs1