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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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acfsutil repl sync

目的

プライマリおよびスタンバイ・ファイルシステムを同期します。

構文および説明

acfsutil repl sync -h
acfsutil repl sync [apply] mount_point

acfsutil repl sync -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表16-36に、acfsutil repl syncコマンドで使用可能なオプションを示します。

表16-36 acfsutil repl syncコマンドのオプション

オプション 説明

apply

すべての変更をスタンバイ・ファイルシステムに適用するように指定します。

mount_point

プライマリ・ファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil repl syncコマンドを使用して、プライマリおよびスタンバイ・ファイルシステムの状態を同期できます。このコマンドは、プライマリ・ファイルシステムをホストしているサイト上でのみ実行できます。

同期された状態がユーザーにわかり、意味のあるものにするためには、最初にアプリケーションを停止してsync(1)コールを実行する必要があります。acfsutil repl syncコマンドにより、すべての未処理のレプリケーション・データがプライマリ・ファイルシステムからスタンバイ・ファイルシステムに送信されます。

この転送が完了するか、またはapplyパラメータを指定した場合はすべての変更がスタンバイ・ファイルシステムに正常に適用されると、acfsutil repl syncコマンドは成功を戻します。この時点で、プライマリ・サイト・クラスタ上の最後のノードがアンマウントされようとしていないかぎり、アプリケーションは再開できます。最後のノードでのファイルシステムのディスマウントの前にacfsutil repl syncコマンドを使用して、確実にすべての変更をスタンバイ・ファイルシステムに送信することができます。

acfsutil repl info -cInitializing状態のプライマリ・ファイルシステムを報告した場合、acfsutil repl syncコマンドは、ファイルシステムでレプリケートされるすべてのファイルがスタンバイ・ファイルシステムに送信されたことを保証しません。acfsutil repl initコマンドの実行前にファイルシステムに存在するファイルは、バックグラウンドでスタンバイ・ファイルシステムに送信されます。

このコマンドを実行するには、システム管理者またはOracle ASM管理者権限が必要です。

例16-30に、acfsutil repl syncコマンドの使用を示します。

例16-30 acfsutil repl syncコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil repl sync /acfsmounts/acfs1