目的
コマンドを実行するサイトで、Oracle ACFSファイルシステムのファイルのすべてのレプリケーション・アクティビティを停止します。
構文および説明
acfsutil repl terminate -h acfsutil repl terminate primary mount_point acfsutil repl terminate standby [immediate] mount_point
acfsutil
repl
terminate
-h
は、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-37に、acfsutil
repl
terminate
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-37 acfsutil repl terminateコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
プライマリ・ファイルシステムのレプリケーションを停止します。 |
|
スタンバイ・ファイルシステムのレプリケーションを停止します。 |
|
スタンバイ・ファイルシステムのレプリケーション処理を即時停止します。 |
|
このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
acfsutil
repl
terminate
コマンドは、すべてのレプリケーション処理を停止します。レプリケーションを停止する場合、先にプライマリ・ファイルシステム、次にスタンバイ・ファイルシステムのレプリケーションを停止する必要があります。プライマリ・サイトを停止する前にすべての変更がスタンバイ・ファイルシステムに送信されたことを確認する場合は、すべてのアプリケーションを停止し、acfsutil
repl
sync
コマンドを実行します。ファイルシステムをホストしている両方のサイトが利用可能な場合は、両方のサイトでterminateコマンドを実行する必要があります。
acfsutil
repl
terminate
standby
の実行後は、スタンバイ・ファイルシステムを読取り/書込みモードで使用できます。acfsutil
repl
terminate
がプライマリ・ファイルシステムまたはスタンバイ・ファイルシステムのいずれかで実行された後、acfsutil
repl
init
コマンドを使用して最初からレプリケーションを開始する必要があります。
repl
terminate
standby
コマンドは、スタンバイ・ファイルシステムのレプリケーション・データが適用されるまで待機します。すべてのレプリケーション・データを適用せずにレプリケーションを即時停止する場合は、immediate
オプションを使用します。しかし、このオプションではスタンバイ・ファイルシステムに不確定な状態のファイルが残されることがあります。
Oracle ACFSレプリケーションを一時的に停止するには、acfsutil
repl
pause
コマンド、その後すぐにacfsutil
repl
resume
コマンドを使用できます。
このコマンドを実行するには、システム管理者権限が必要です。
例
例16-31に、acfsutil
repl
terminate
コマンドの使用を示します。
例16-31 acfsutil repl terminateコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil repl terminate /acfsmounts/acfs1