目的
ソースから宛先にOracle ASM SPFILEを移動し、GPnPプロファイルを自動的に更新します。
構文および説明
spmove source destination
表10-20に、spmove
コマンドのオプションを示します。
表10-20 spmoveコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
ソース・ファイルを指定します。 |
|
宛先のファイルを指定します。 |
spmove
を使用する場合、次のことに注意してください。
spmove
では、オープン・インスタンスでPFILEまたは別のSPFILEを使用している場合、Oracle ASM SPFILEを移動できます。SPFILEを移動した後で、新しい場所のSPFILEを使用するには、そのSPFILEを使用してインスタンスを再起動します。
spmove
では、オープンされたOracle ASMインスタンスでOracle ASM SPFILEが使用されている場合、Oracle ASM SPFILEを移動できません。
アップグレード後のOracle ASMインスタンスの初期化パラメータ・ファイルのコピーおよび移動の詳細は、「Oracle ASM初期化パラメータ・ファイルのバックアップ、コピーおよび移動について」を参照してください。
spmove
を使用してOracle ASM SPFILEをディスク・グループに移動するには、ディスク・グループ属性COMPATIBLE.ASM
を11.2
以上に設定する必要があります。
例
次に、spmove
コマンドの例を示します。1つ目の例では、Oracle ASM SPFILEをdata
ディスク・グループからあるオペレーティング・システムの場所に移動します。2つ目の例では、SPFILEをあるオペレーティング・システムの場所からdata
ディスク・グループに移動します。
例10-26 ASMCMD spmoveコマンドの使用方法
ASMCMD> spmove +DATA/spfileASM.ora /oracle/product/11.2.0/grid/dbs/spfileMoveASM.ora ASMCMD> spmove /oracle/product/11.2.0/grid/dbs/spfile+ASM.ora +DATA/ASM/spfileMoveASM.ora