Oracle ASMファイルの内容は、ディスク・グループ内の各ディスクに格納されているエクステントのセット(集合)としてディスク・グループに格納されます。各エクステントは、個々のディスク上にあります。エクステントは1つ以上の割当て単位(AU)から構成されます。次第に大きくなるファイルに対応するために、Oracle ASMでは可変サイズのエクステントが使用されます。
可変サイズのエクステントを使用すると、大きなOracle ASMデータファイルがサポートされ、大規模データベースに必要なSGAメモリーが少なくてすみます。また、ファイルの作成操作やオープン操作のパフォーマンスが向上します。最初のエクステント・サイズは、ディスク・グループの割当て単位サイズと同じです。事前定義のしきい値に基づき、4倍および16倍に増加します。様々なエクステントのサイズは、この項に記載されています。
AUサイズが4MB未満のディスク・グループの場合、次のようになります。
最初の20000エクステント・セット(0から19999)のエクステント・サイズは、ディスク・グループのAUサイズと常に同じです。
次の20000エクステント・セット(20000から39999)のエクステント・サイズは、4*AUサイズになります。
次の20000エクステント・セット以上(40000から)のエクステント・サイズは、16*AUサイズになります。
AUサイズが4MB以上のディスク・グループの場合、およびディスク・グループのRDBMS互換性が11.2.0.4
以上の場合、エクステント・サイズ数(ディスク・グループのAUサイズ、4*AUサイズまたは16*AUサイズ)は、アプリケーション・ブロック・サイズを使用して計算され、最大ファイル・サイズがサポートされます。
特定のディスク・グループの互換性属性が11.1
以上に設定されている場合、エクステント・サイズ指定機能は、新規作成およびサイズ変更されたデータファイルに対して自動的に実行されます。互換性属性の詳細は、「ディスク・グループの互換性」を参照してください。
図1-4は、Oracle ASMのファイル・エクステントと割当て単位との関係を表しています。最初の8つのエクステント(0から7)は、4つのOracle ASMディスクに分散され、そのAUサイズと同じです。最初の20000エクステント・セットが終わると、次の20000エクステント・セット(20000から39999)のエクステント・サイズは4*AUになります。太枠の長方形内に20000から20007のエクステント・セット番号が示されています。Oracle ASMのエクステントの次の増分は16*AUです(図1-4には示されていません)。