ASMCMDユーティリティは、対話モードでも非対話モードでも実行できます。
ASMCMDを実行する前に、次の事柄を確認します。
管理する予定のOracle ASMインスタンスがあるホストにログインします。
オペレーティング・システム認証によって、SYSASMまたはSYSDBA権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。SYSASM権限は、Oracle ASMインスタンスを管理するために必要な接続です。詳細は、「Oracle ASMインスタンスにアクセスするための認証」を参照してください。
関連項目:
オペレーティング・システム認証の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
Oracle ASMインスタンスに接続するには、Oracle Gridインフラストラクチャ・ホーム(Oracle ASMホーム)のbin
サブディレクトリにあるASMCMDを実行します。
Oracle ASMインスタンスを管理するには、SYSASMとして接続(デフォルトの接続)します。
環境変数ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
がOracle ASMインスタンスを参照していることを確認します。オペレーティング・システムによっては、Oracle ASMインスタンスに正しく接続するために、その他の環境変数を設定する必要があります。
Oracle Gridインフラストラクチャ・ホームのbin
サブディレクトリがPATH
環境変数に指定されていることを確認します。
関連項目:
環境変数の設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
単一インスタンス・データベース用のOracle ASM SIDのデフォルト値は、+ASM
です。Oracle Real Application Clusters環境では、すべてのノードでOracle ASM SIDのデフォルト値は、+ASM
node#
です。
ほとんどのASMCMDコマンドを使用するには、Oracle ASMインスタンスが起動し、Oracle ASMディスク・グループがマウントされていることを確認します。
Oracle ASMインスタンスが実行されていない場合、ASMCMDは実行されますが、Oracle ASMインスタンスを必要としないコマンドのみが実行されます。実行されるのは、startup
、shutdown
、lsdsk
、help
およびexit
コマンドです。その他のASMCMDコマンドを実行しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。
Oracle Databaseホームのbin
ディレクトリにあるASMCMDを実行すると、データベース・インスタンスにはSYSDBAとして接続できます。
環境変数ORACLE_HOME
およびORACLE_SID
がデータベース・インスタンスを参照していることを確認します。オペレーティング・システムによっては、データベース・インスタンスに正しく接続するために、その他の環境変数を設定する必要があります。
SYSDBAとして接続するには、--privilege
オプションを入力する必要があります。「接続タイプの指定」を参照してください。
この接続では、実行できる操作が制限されます。詳細は、「Oracle ASMコンポーネントを管理するためのSYSDBA権限」を参照してください。
ディスク・グループを管理する場合、ディスク・グループ内のファイルの所有者であるデータベース・インスタンスのデータベース・ホームからASMCMDを実行することをお薦めします。