ワイルドカード文字の*
および%
は、絶対パスまたは相対パス内の0文字以上に一致します。絶対パスまたは相対パスは、完全なディレクトリまたはファイル名の入力を保存します。これら2つのワイルドカード文字の動作は同じです。ワイルドカードは、cd
、du
、find
、ls
、lsattr
、lsdg
、lsdsk
、lsgrp
、lsusr
、rm
など、様々なASMCMDコマンドで使用できます。
cd
でワイルドカード文字を使用する場合、ワイルドカードのパターンと一致するのが1つのディレクトリのみの場合、cd
はそのディレクトリを目的のディレクトリに変更します。ワイルドカードのパターンが複数のディレクトリと一致する場合、ASMCMDはディレクトリを変更せず、エラーが戻されます。
非対話モードでASMCMDコマンドを実行する場合、ほとんどのオペレーティング・システムで、ワイルドカード文字を引用符で囲む必要があります。詳細は、「非対話モードでのASMCMDの実行」を参照してください。
例10-1に、ワイルドカードの使用例を示します。
例10-1 ASMCMDコマンドでのワイルドカードの使用方法
ASMCMD [+] > cd +data/orcl/*FILE ASMCMD-08005: +data/orcl/*FILE: ambiguous ASMCMD [+] > cd +data/orcl/C* ASMCMD [+data/orcl/CONTROLFILE] > ASMCMD [+] > ls +fra/orcl/A% 2009_07_13/ 2009_07_14/ ASMCMD [+] > ls +fra/orcl/ARCHIVELOG/2009% +fra/orcl/ARCHIVELOG/2009_07_13/: thread_1_seq_3.260.692103543 thread_1_seq_4.261.692108897 thread_1_seq_5.262.692125993 thread_1_seq_6.263.692140729 thread_1_seq_7.264.692143333 +fra/orcl/ARCHIVELOG/2009_07_14/: thread_1_seq_8.271.692158265 thread_1_seq_9.272.692174597 ASMCMD [+] > ls data/orcl/* +data/orcl/CONTROLFILE/: Current.260.692103157 +data/orcl/DATAFILE/: EXAMPLE.265.692103187 SYSAUX.257.692103045 SYSTEM.256.692103045 UNDOTBS1.258.692103045 USERS.259.692103045 +data/orcl/ONLINELOG/: group_1.261.692103161 group_2.262.692103165 group_3.263.692103169 +data/orcl/PARAMETERFILE/: spfile.266.692103315 +data/orcl/TEMPFILE/: TEMP.264.692103181 spfileorcl.ora