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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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ディスク・グループの名前変更

renamedgツールを使用すると、クローン化されたディスク・グループの名前を変更できます。ディスク・グループ上でrenamedgを実行する前に、クラスタ内のすべてのノードでディスク・グループをディスマウントする必要があります。

renamedgでは、次の2段階のプロセスを使用して、ディスク・グループの名前を変更します。

  1. フェーズ1

    このフェーズでは、フェーズ2で使用される構成ファイルを生成します。

  2. フェーズ2

    このフェーズでは、構成ファイルを使用して、ディスク・グループの名前を変更します。

構文は次のとおりです。

renamedg {-help | help=true}

renamedg
     [phase={one|two |both}] dgname=diskgroup 
       newdgname=newdiskgroup [config=configfile]
     [asm_diskstring=discoverystring, discoverystring ...] 
     [clean={true|false}] [check={true|false}]
     [confirm={true|false}] [verbose={ true|false}]
     [keep_voting_files={true|false}]

注意:

renamedgリソースを更新せず、またrenamedgは、データベース内のファイル参照も更新しません。この動作のため、フェーズtwoの完了後に、ディスク・グループの元のリソースは自動的に削除されません。ディスク・グループの古いリソースは、Oracle Clusterware Control(CRSCTL)のcrsctl stat res -tコマンドを使用してステータスをチェックした後、サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)のsrvctl remove diskgroupコマンドを使用して手動で削除できます。

例4-12は、renamedgのいくつかの使用例を示しています。最初の例では、ディスクを検索するためにディスク文字列を使用し、verboseオプションを有効にして、fra1ディスク・グループの名前をfra2に変更します。2番目の例では、renamedg操作のフェーズoneの実行中に構成ファイルのみを作成します。3番目の例では、renamedgのフェーズoneの実行で生成された構成ファイルを使用して、renamedg操作のフェーズtwoを実行します。

ディスク・グループの名前を変更後、新しいディスク・グループ名と一致するように、ディスク・グループ内のディスクの名前を変更できます。次に例を示します。

SQL> ALTER DISKGROUP fra2 RENAME DISKS ALL;

ディスクの名前変更の詳細は、ディスク・グループ内のディスクの名前変更を参照してください。

例4-12 renamedgの使用方法

$ renamedg dgname=fra1 newdgname=fra2 asm_diskstring='/devices/disk*'
      verbose=true

$ renamedg phase=one dgname=fra1 newdgname=fra2
      asm_diskstring='/devices/disk*' config=/tmp/fra2.conf verbose=true

$ renamedg phase=two dgname=fra1 newdgname=fra2 config=/tmp/fra2.conf
      verbose=true