DROP
DISKGROUP
文を使用すると、Oracle ASMディスク・グループおよび必要に応じてそのすべてのファイルを削除できます。ディスク・グループに含まれるファイルもすべて削除する必要がある場合は、INCLUDING
CONTENTS
句を指定できます。デフォルトはEXCLUDING
CONTENTS
です。この場合、構文上の整合性が保たれ、内容のあるディスク・グループの削除を回避できます。
DROP DISKGROUP
文が成功するには、Oracle ASMインスタンスが起動しており、ディスク・グループ・ファイルが開かれていない状態でディスク・グループがマウントされている必要があります。この文は、ディスク・グループが削除されるまでは戻されません。
ディスク・グループを削除すると、ディスク・グループはOracle ASMによりディスマウントされ、サーバー・パラメータ・ファイルを使用している場合はASM_DISKGROUPS
初期化パラメータからディスク・グループ名が削除されます。テキスト初期化パラメータ・ファイルを使用しており、ASM_DISKGROUPS
初期化パラメータにこのディスク・グループが記載されている場合、次回Oracle ASMインスタンスを停止して再起動する前に、このディスク・グループ名をASM_DISKGROUPS
初期化パラメータから削除する必要があります。
次の文では、data1
を削除します。
DROP DISKGROUP data1;
data1
に含まれるファイルのいずれも開かれていないことが確認された後、ディスク・グループの各ディスクのヘッダーがOracle ASMによりリライトされ、Oracle ASMのフォーマット情報が削除されます。この文にはINCLUDING CONTENTS
が指定されていないため、ディスク・グループにファイルが含まれていると、削除操作が失敗します。
Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイルシステム(Oracle ACFS)がディスク・グループ内にあるボリュームにマウントされている場合は、そのファイルシステムをディスマウントする必要があります。ファイルシステムが登録されている場合は、登録解除する必要があります。INCLUDING
CONTENTS
句を使用して、このディスク・グループを削除する必要があります。ファイルシステム内のすべてのデータが破棄されます。ディスク・グループに関連付けられたボリュームおよびマウント・パスを表示するには、V$ASM_VOLUME
ビューに問い合せます。V$ASM_ATTRIBUTE
ビューに対する問合せの例は、例12-9を参照してください。Oracle ACFSファイルシステムの登録解除およびディスマウントの詳細は、「ボリュームおよびOracle ACFSファイルシステムの登録解除、ディスマウント、無効化」を参照してください。
ディスク・グループをマウントできないのに削除する必要がある場合は、DROP
DISKGROUP
文のFORCE
オプションを使用できます。このコマンドを使用すると、次の例に示すように、Oracle ASMインスタンスによってマウントできないディスク・グループに属するディスクのヘッダーを削除できます。
SQL> DROP DISKGROUP data1 FORCE;
この操作を実行するディスク・グループは、クラスタ内でマウントされていない必要があります。FORCE
オプションを使用する場合、Oracle ASMインスタンスにより、ディスク・グループが同じストレージ・サブシステム内の別のOracle ASMインスタンスで使用されているかどうかは検証されません。
注意:
FORCE
オプションを使用する際は十分に注意してください。
ASMCAを使用して、ディスク・グループからディスクを削除することもできます。「ASMCAによるディスク・グループの管理」を参照してください。