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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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pwcopy

目的

指定した場所に、Oracle ASMまたはデータベース・インスタンスのパスワード・ファイルをコピーします。

構文および説明

pwcopy [--asm |--dbuniquename string] source  destination [-f]

表10-10に、pwcopyコマンドのオプションを示します。

表10-10 pwcopyコマンドのオプション

オプション 説明

--asm

--asmオプションは、ASMCMDがログインしているOracle ASMインスタンスに、パスワード・ファイルを関連付けます。

--dbuniquename string

--dbuniquename stringオプションは、パスワード・ファイルに関連付けられた一意のデータベース名を特定します。

source

source値は、既存のパスワード・ファイルが存在する場所を特定します。

destination

destination値は、パスワード・ファイルをコピーする場所を特定します。

-f

—fオプションを使用すると、チェックなしでパスワード・ファイルをコピーできます。

pwcopyは、あるディスク・グループから別のディスク・グループに、オペレーティング・システムからディスク・グループに、またはディスク・グループからオペレーティング・システムに、パスワード・ファイルをコピーします。—fオプションを指定すると、パスワード・ファイルを同じディスク・グループにコピーできます。

CRSDリソースを特定するには、–-asmまたは--dbuniquenameのいずれかが必要です。–-asmまたは--dbuniquenameのいずれかがpwcopyコマンドに含まれている場合、ターゲット・ファイルは現在のパスワード・ファイルに設定されます。

パスワードをコピーするディスク・グループのcompatible.asmディスク・グループ属性を12.1以上に設定する必要があります。

Oracle ASMおよびデータベースのパスワード・ファイルを管理するには、SYSASMまたはSYSDBA権限が必要です。

次の例では、あるディスク・グループのOracle ASMパスワード・ファイルを別のディスク・グループにコピーします。pwcopyコマンドに--asmオプションが含まれているため、ターゲット・ファイル(+fra/orapwasm_new)は現在のパスワード・ファイルに設定されます。

例10-12 ASMCMD pwcopyコマンドの使用方法

ASMCMD [+] > pwcopy --asm +DATA/orapwasm +FRA/orapwasm_new
copying +DATA/orapwasm -> +FRA/orapwasm_new