目的
指定した場所に、Oracle ASMまたはデータベース・インスタンスのパスワード・ファイルをコピーします。
構文および説明
pwcopy [--asm |--dbuniquename string] source destination [-f]
表10-10に、pwcopyコマンドのオプションを示します。
表10-10 pwcopyコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
—fオプションを使用すると、チェックなしでパスワード・ファイルをコピーできます。 |
pwcopyは、あるディスク・グループから別のディスク・グループに、オペレーティング・システムからディスク・グループに、またはディスク・グループからオペレーティング・システムに、パスワード・ファイルをコピーします。—fオプションを指定すると、パスワード・ファイルを同じディスク・グループにコピーできます。
CRSDリソースを特定するには、–-asmまたは--dbuniquenameのいずれかが必要です。–-asmまたは--dbuniquenameのいずれかがpwcopyコマンドに含まれている場合、ターゲット・ファイルは現在のパスワード・ファイルに設定されます。
パスワードをコピーするディスク・グループのcompatible.asmディスク・グループ属性を12.1以上に設定する必要があります。
Oracle ASMおよびデータベースのパスワード・ファイルを管理するには、SYSASMまたはSYSDBA権限が必要です。
例
次の例では、あるディスク・グループのOracle ASMパスワード・ファイルを別のディスク・グループにコピーします。pwcopyコマンドに--asmオプションが含まれているため、ターゲット・ファイル(+fra/orapwasm_new)は現在のパスワード・ファイルに設定されます。
例10-12 ASMCMD pwcopyコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > pwcopy --asm +DATA/orapwasm +FRA/orapwasm_new copying +DATA/orapwasm -> +FRA/orapwasm_new