目的
Oracle ACFSファイルシステムのレプリケーションを一時停止します。
構文および説明
acfsutil repl pause -h
acfsutil repl pause mount_point
acfsutil repl pause -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-34に、acfsutil repl pauseコマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-34 acfsutil repl pauseコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
acfsutil repl pauseコマンドは、acfsutil repl resumeコマンドが実行されるまで、レプリケーション・プロセスを一時的に停止します。このコマンドはプライマリまたはスタンバイ・ファイルシステムをホストしているサイトのどちらでも実行できます。acfsutil repl pauseの実行後すぐにacfsutil repl resumeを実行して、レプリケーションを再開する必要があります。
acfsutil repl pauseコマンドを使用して、レプリケーション・ログのプライマリ・ファイルシステムからスタンバイ・ファイルシステムへの転送を一時的に停止できますが、ログはプライマリ・ファイルシステムで生成され続けます。ログはスタンバイ・ファイルシステムに転送されて適用されるまで、削除されません。
acfsutil repl pauseコマンドは、レプリケーション・ログのスタンバイ・ファイルシステムへの適用を一時的に停止するのに使用できますが、このコマンドはログのスタンバイ・ファイルシステムへの転送は停止しません。ログはファイルシステムに適用されるまで、スタンバイ・ファイルシステムから削除されません。
レプリケーションがプライマリまたはスタンバイ・ファイルシステムをホストしているいずれかのサイトで一時停止しているときも、レプリケーション・ログはスタンバイおよびプライマリ・ファイルシステムで累積され続けます。これらのログはファイルシステム内で使用可能なストレージ容量のすべてを消費する可能性があるので、レプリケーションを一時停止した場合は、ファイルシステムをホストしているサイトの使用可能なストレージを確認する必要があります。累積されたレプリケーション・ログがファイルシステム内の使用可能な容量をすべて消費する前に、acfsutil repl resumeを確実に実行してください。
このコマンドを実行するには、システム管理者またはOracle ASM管理者権限が必要です。
例
例16-28に、acfsutil repl pauseコマンドの使用を示します。
例16-28 acfsutil repl pauseコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil repl pause /acfsmounts/acfs1