目的
オペレーティング・システム(OS)ユーザーをディスク・グループ内の別のユーザーに置き換えます。
構文および説明
rpusr diskgroup user1 user2
表10-80に、rpusr
コマンドの構文オプションを示します。
表10-80 rpusrコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
ディスク・グループ名を指定します。 |
|
置き換えられるユーザーの名前。 |
|
ディスク・グループ内の既存のユーザーを置き換えるユーザーの名前。 |
rpusr
コマンドは、オペレーティング・システム・ユーザーをOracle ASMディスク・グループ内の別のユーザーに置き換えます。置換ユーザーは、現在ディスク・グループのユーザー・リストにあるユーザーにしないでください。
コマンドが成功すると、現在のユーザーが以前に所有していたすべてのファイルが、置換ユーザーによって所有されるようになります。現在のユーザーは、ディスク・グループのユーザー・リストから自動的に削除されます。現在のユーザーをディスク・グループに戻すことは可能ですが、このユーザーはどのファイルも所有しません。
オープン・ファイルの所有権を変更すると、クラスタ内のすべてのインスタンスが再起動するまで、新しい所有者をその所有者のファイルで削除できません。
このコマンドを実行するにはSYSASM権限が必要です。
例
次に、oracle1
ユーザーをdata
ディスク・グループ内のoracle2
ユーザーに置き換えるrpusr
コマンドの例を示します。
例10-89 ASMCMD rpusrコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > rpusr data oracle1 oracle2